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【寝取られ】彼女が旅先で味わった超肉食絶倫4Pセックス 【NTR】

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俺は浮かれていたんだと思う。

中学高校と暗い青春時代を過ごしてきた俺は、大学入学前に心に決めていたんだ。これからの大学生活は絶対に楽しく充実したものにするんだと。

地元から離れてわざわざ遠くの大学を選んだのは、全てを1からスタートさせたかったから。

初めて住む街、初めての1人暮らし、ここには過去の俺を知っている人間はいない。全てが新しい。

過去を脱ぎ去って、生まれ変わりたかったんだ。

大学に入学して、俺は自ら周囲にいる人達に積極的に話し掛けた。

明るく振る舞って、早く大学の雰囲気に馴染もうとできる限りの努力をした。(出しゃばり過ぎて大学デビューだと思われないように、その辺りはコントロールしながら)

するとどうだろう、あっという間に俺には何人もの友達ができた。

一緒に飯を食べる友達、一緒にバイトをする友達、毎日のように夜遅くまでふざけ合ったりできる友達。

驚いた。友達ってこんな風に簡単にできてしまうものなんだ。

どうして高校時代は同じようにできなかったんだろう。

俺は高校時代クラスには居なかった。いや、正確には教室の席には座っていたし居たんだけど、たぶん他のクラスメイトからすれば居ないのと同じだったんだと思う。

当然女子から名前を呼ばれるような事はなかったし、男子でも俺に話しかけてくる奴はどこか俺を見下しているような人間ばかりだった。

態度のでかい奴にパシリに使われて、俺がそれに嫌気がさしてそいつらを無視していたら、気付いた時には誰にも見向きもされなくなって、クラスで孤立していた。

それが大学に入ってからは皆が「直樹!」「直樹今日空いてる?」「今から〇〇行くんだけど直樹も来るよな?」と声を掛けてくれる。

皆が俺を友達として扱ってくれる。

全てが変わった。世界が変わった。俺は生まれ変わったんだ。

そしてさらに大学に入る前には想像もできなかった事が起きた。

なんと、俺に彼女ができたんだ。

本当に信じられなかった。俺が女の子と恋愛ができるようになるなんて。

彼女の名前は亜紀と言って、近くの大学に通う同い年の学生で、バイト先で知り合った。

初めて見た時から可愛いなぁとは思っていたけれど、俺は大学でできた友達と同じようになんとか亜紀とも友達になろうと思って積極的に話し掛けた。

亜紀は優しい子で、そんな俺に対して笑顔で接してくれた。

亜紀とはシフトが同じ事が多くて、俺は亜紀と同じ時間を過ごす中で次第に亜紀に惹かれていった。

そして気付いたら好きなってた。

で、周りの友達に背中を押してもらうような形で俺は亜紀に告白した。

今まで女の子と付き合った事のなかった俺はどうにも自信が持てなくて、どうせ振られるだろうと思
い込んでいた。

周りの友達にも「後でみんなで慰めてくれよ」と前もって言っていたくらい。

ところが亜紀からの返事はOKだった。「よろしくお願いします」と。

これは夢か?

そう思うくらいに驚いた。

亜紀みたいな可愛い女の子が俺の彼女!?

信じられないけど現実なんだから凄い。

友達も皆自分の事のように喜んで祝福してくれた。

「良い彼女ゲットしたなぁ!大切にしろよぉ!」って。

それからというもの、俺は毎日が楽しくて楽しくて仕方なかった。

亜紀と一緒に過ごす時間はもちろん、友達との時間も大切にしたかったから、もう忙しくて。

こんなに幸せな時間、寝るのが勿体無いと思うくらい。

亜紀とデートして、亜紀とバイトして、友達と遊んで、その繰り返しの生活。繰り返しだけど全く飽きない。

ああ楽しい。ああ幸せだ。これが幸せって事なんだなぁ。

これが一生続いたらいいのに。

こんな感じで俺は完全に浮かれていたのだと思う。

ある政治家が言ってたっけ。

人生には上り坂もあれば下り坂もあります。でももう1つあるんです。

まさか

まさか俺が留年するとは思ってもみなかった。

考えてみれば、これも原因の一つだったのかな……。

俺は大学生活を楽しむ事だけに気を取られていて、学生としてやるべき事をやっていなかった。

ちょっとヤバいなとは思っていたけれど、それでもついついやるべき事を後回しにしてしまって、気付いた時には手遅れになっていた。

浮かれていたというか、気が緩んでたというか。

でも別に留年したからって友達を失うわけじゃない。

皆俺が留年したことを結構ネタにして笑ったりしていて、極少数だけど俺と同じように留年した奴もいて、傷を舐め合ったりしていた。

留年は確かにダメだけど、そういう周りの雰囲気もあってか、俺は物凄く落ち込むって事はなかった。(もちろん少しは落ち込んだけど)

やっちまったよー、みたいな。(たぶんこの時点でも尚、浮かれていたんだと思う)

でも亜紀は違った。

俺がその事を伝えると目を丸くして

「どういう事!?ホントに?」

「うん。」

「うんって……どうしてそんな事になっちゃったの?」

「どうしてって言われても……単位がその……」

この時の亜紀の表情はなんと言い表せばいいか。

怒っているのか、呆れているのか。兎に角俺が今までに見た事ない表情をしてた。

そんな亜紀を見て、俺は急に自分が留年してしまったことを実感し始めた。

ズドーンっと脳と心臓に何かが圧し掛かる感じ。

重くなる2人の間の空気。

「……ごめん。」

「私に謝られても困るよ!もうご両親には伝えたの?」

彼氏彼女であるはずの俺達が、この時は出来の悪い生徒と担任の先生みたいになってた。

亜紀は見た目おっとり系だけど基本的に真面目でしっかり者だし、通ってる大学のランクだって俺の大学よりもいくつか上だ。

「いやまだ……これから。」

「親に学費払ってもらってるんでしょ?早く言わなきゃ。どうしてそんなにのんびりしていられるの?これって大事な事でしょ?」

「そう、そうだね。親にもちゃんと言うよ。」

亜紀の前でどんどん小さくなっていく俺。

その後俺は実家に電話して、当然だが親にかなり怒られた。

そして後日一度実家に帰ってそこで直接話し合い、残りの大学生活をしっかり真面目に過ごす事を親に約束してなんとか許してもらった。

実家から戻ってくると、なぜか亜紀は申し訳なさそうな顔をして俺に謝ってきた。

「直樹が留年しちゃったの、私の責任でもあるよね。ごめん。」

「なに言ってるんだよ、亜紀に責任なんてないよ。俺がだらしないだけで。」

当たり前だけど実際俺の事なんだから俺が全部悪い訳で、亜紀が謝る必要なんてない。

でも俺は正直嬉しくもあった。

周りの友達はいくら仲が良くても他人事だから笑っていられるんだろうけど、亜紀は本気で俺の事を心配してくれているからここまで言ってくれるんだなぁって。

この一件で俺は亜紀の事をさらに好きになったし、亜紀の事を大切にしよう、もっとしっかりしなくちゃ、という想いが強くなった。

気持ちを引き締めて、大学生活を再スタートさせよう!

と、俺はそんな気持ちで心機一転させたつもりだったのだが、俺の留年が決まって以降、俺と亜紀との間には微妙な空気が流れ続けていた。

というのも、亜紀にデートを断られる回数が増えた。

今までは殆ど断られたことなかったのに(寧ろいつも喜んでくれていた)、俺が次の休みどう?って聞くと亜紀は必ずと言っていいほど「私と遊んでて大丈夫なの?」と聞き返してくるようになった。

別にデートしたくらいでまた留年する訳がないのだけれど、亜紀は俺の生活についてかなり神経質になっているようだった。

よく考えてみれば、俺が1年留年したって事は、亜紀が大学卒業して社会人になった時、俺はまだ学生って事だ。

そうなれば2人の間の色んな事にズレが生じるだろう。

そういう2人の将来の事を考えて亜紀は心配していたのかもしれない。もしもう1年留年するような事があったら終わりだ。

でも、それにしたって亜紀は俺に厳しかった。

デートだけじゃなく、俺が友達と遊んでるって言った時でもいい顔はしなかったし、バイトも減らした方が良いんじゃない?と言われたり。

今は学業に専念した方がいいよ、と。

「別にさぁ、亜紀とデートしたり友達と遊んだりバイトしてたりしてても単位は取れるって。去年は寝坊が多かっただけだから。大丈夫大丈夫!」

一度俺がポロッとそう言ってしまった時には珍しくケンカになった。

亜紀はカチンと来たらしい。

「大丈夫大丈夫って何よ!私は直樹の事心配して言ってるんだよ!?そんな事言っててまた留年したらどうするの!?」

「留年留年って、そればっかり言うなよ。大体そんな簡単にするわけないだろ?」

「だって直樹は現に1年留年しちゃったじゃない!どうして大丈夫なんて言ってられるの!?もっと危機感持ってよ!」

「……なんか母さんに怒られてるみたいだな……」

「か、母さんって……直樹が子供っぽいからこうなっちゃうんでしょっ!!もうヤダッ!!」

そして仕舞には亜紀が大泣き。俺が土下座する勢いで謝りまくってなんとか事が収まった。

100%俺が悪い。

こんなケンカをしてしまったのは初めてだったけれど、それでも俺達の間で「別れよう」という言葉は出てこなかった。

俺は亜紀がいない人生なんてもはや考えられない程亜紀の事が好きだったし、亜紀も俺の事が大切な存在であることは変わらないと。

そのお互いの気持ちを再確認して、これからも2人で協力してしっかりやっていこう、という事で話がついた。

俺達のケンカはその日の一回だけで、あとは今まで通り過ごせていたし、数日後の俺の誕生日には亜紀が随分と豪勢な料理やケーキを全部手作りで祝ってくれたし。

だから俺は安心していたんだ。

これからもずっと、亜紀は俺のそばにいてくれるのだと。

大学2年目を留年学生としてスタートさせた俺。

自分がこういう状況になって初めて分かったのだが、一年の差って結構大きいんだな。

生き遅れ感が凄いというか。

情けない、恥ずかしいって気持ちが日に日に大きくなっていって、肩身が狭く感じるというか。

特に亜紀の前では。

気持ちを切り替えたつもりでも、この一年の差は今後数年縮まる事はない訳で。

本当は男の俺が亜紀を引っ張っていくはずだったのに、今はその逆。

どう考えても亜紀の方が全ての事に関してしっかりしている。

恋人として付き合い、月日が流れていく中で、俺は亜紀の女性としての強さを目の当たりにする事になり、逆に俺は弱い部分を露呈していった気がする。

ある程度長く付き合い続けていると、そういう人間の本質っていうのはどうしても隠し切れなくなるんだな。

身体は亜紀の方がずっと小さいのに、中身は俺の方がちっぽけだ。

そんな状況の中、俺と亜紀が付き合って丁度一年になる記念日が近づいていた。

正直、今は付き合いたての頃のようにラブラブではないと思う。

でも俺はこれがチャンスだと思っていた。

亜紀との仲を修復、もしくはさらに深めるためのチャンス。

実はずっと前から2人で計画していたんだ。

記念日はどこか旅行に行こうって。

行先は話し合って、とある南の島へ行くことに決まった。

夏を先取りして満喫しようって。

青い海と亜紀の水着姿、そして夜はロマンチックに大人の時間を過ごすんだ。

俺は正直物凄くこの旅行を楽しみにしていた。それは亜紀だって同じだったと思う。

2人でバイトの給料溜めてさ、「楽しみだねぇ、早く行きたいねぇ」なんてネットで現地の写真なんか見ながらよく話してた。

ただ、それは俺の留年が決まる前までの話。

留年が決まってから、亜紀の口から旅行の話は一切出なくなった。

俺もなんとなくその話題を出し辛い雰囲気だった。

だけど俺はどうしても亜紀とこの旅行だけには行きたかった。だからある日言ったんだ。

「そういえば旅行、そろそろ予約しないとね。飛行機とかホテルとか。もう結構ギリギリだし。」

すると亜紀は案の定あまり良い顔はしなかった。

「旅行?行くの?」

留年してるのに?とでも言いたげな表情。

確かにこの一年は色んな事を我慢しないといけない年なのかもしれない。もう同じ過ちを犯さないためにも。

だけどこの旅行だけは違うんだ。

「行くのって……行くでしょ?ずっと2人で計画してただろ?」

「それはそうだけど……」

「亜紀だって楽しみだってずっと言ってたじゃないか。」

俺がそう言うと、亜紀は考え込むような顔で黙り込んでしまった。

「行きたいくないの?」

「行きたい……よ?私だって直樹と旅行行きたいけど、いいのかぁって。」

「俺が留年したからか?」

「……だって、学費とか余計に掛かってるんでしょ?それなのに私達が旅行に行くなんて、直樹の両親に悪いような気がして。」

「それは……でもこの旅行はずっと前から計画してた事じゃないか。最近は2人で出掛ける事もしてないしさ。この旅行だけは行こうよ。な?」

亜紀が言ってる事は正論だし、寧ろそこまで考えてもらってしまって申し訳ないくらいだ。

でも正直俺のせいで亜紀まで色々と我慢してもらっている現状は心苦しいし、旅行くらいは連れて行ってあげたいという気持ちもあった。

だから俺はその後散々亜紀を説得した。

そして結局、旅行は計画通りに行くことになった。

亜紀も本心では旅行に行きたい気持ちが強かったみたいで、なんだかんだで行く事が決まって嬉しそうだった。

俺の留年が決まった時はもう2人で南の島に行けないんだって、凄く残念に思っていたらしいし。

それを聞いた時は本当にごめん、と心底思った。

だからこそ、この旅行は絶対楽しいものにしようと俺は誓ったんだ。

2人にとって、亜紀にとって一生心に残るような素敵な思い出を作ろう!と。

しかし、俺の人生のまさかはまだ続いていたんだ。

まさか、楽しみにしていた旅行があんな事になってしまうとは……。

旅行の日が近づくに連れて、俺と亜紀は付き合いたての頃のような関係を取り戻しつつあった。

やっぱりカップルにはこういうイベントが必要なんだな。じゃないとすぐにマンネリになっちゃうからな。

旅行に着ていく服や水着を買いに行くのも楽しいし。

何と言っても亜紀の笑顔が増えたのが嬉しかった。

ちなみに、亜紀の水着は2人で選んだ。

最初亜紀が買おうとしたのはスカートが着いた大人しめのビキニだったんだけど、俺の勧めでセクシーというか少しエロいやつを選んだ。

「えーこれぇ?ちょっと大胆過ぎない?うーん……」

「大丈夫だって、絶対これ着たら可愛いって。」

「そうかなぁ。」

亜紀は少し迷っていたようだったけど、まぁ2人だけで行く旅行だし、見るのは俺と現地にいる知らない人だけだろうし、折角だから少しくらい開放的になってもいいかなって事でそれを買う事に。

まぁ少しエロいと言ってもオシャレな感じのデザインで、決して下品な水着ではない。

ただ水着の布は若干小さめのだけどね(三角ビキニの)。

亜紀は小柄だけど、実は結構スタイルが良い。

色も白いし、あとオッパイも結構大きい。

だから亜紀なら十分着こなせると思ったし、俺もその水着を着ている亜紀の姿が早く見たかった。

そしてついに旅行当日がやってきた。

もう2人共ウキウキわくわく状態。

空港から飛行機に乗って島へ直行して、向こうへ着けばそこは夢の楽園だ。

事前に調べたら天気も良いみたいだし、忘れ物もないように散々チェックしたし。

準備は全て完璧だった。

「うわぁ、俺ちょっと興奮してきた。ついにこの日が来たんだな。」

「うん、私もドキドキしてきた。この旅行のために2人でバイト頑張ってきたんだもんね。」

空港へ向かう途中、俺達は気持ちの高ぶりを抑えられない感じで、そんな会話ばかりしていた。

亜紀は隣で何やら携帯のメモを見ていて、俺がそれ何?って聞いたら、向こうで食べたい物、買いたい物リストを作ってきたからそれを確認しているんだと。

まぁ向こうでの食事はレストランとか予約してあるからすでに決まっているんだけど、亜紀はそれ以外にも向こうでしか食べられない甘い物とか食べたいらしい。

いいさいいさ、この旅行の間だけはカロリーなんか気にせずに好きなものを好きなだけ食べればいいさ。

亜紀がしたいショッピングとか見たい物とか食べ歩きとか、俺は全てそれらの希望を優先して付き合うつもりだよ。

今回の旅行は亜紀に楽しんでもらいたい、ただそれだけなんだから。亜紀が楽しければ俺も楽しい。

旅費は2人で貯めたけど、向こうで亜紀が欲しそうな物があったら俺がプレゼントしてあげるつもりでいた。

留年の事で色々迷惑や心配も掛けたしね。

そんなこんなで俺達は空港に着いて、飛行機に乗るのを待っていた。

それで、だ。

ここからが問題だった。

それは俺達が空港で思わぬ人物に遭遇してしまった事から始まった。

「あれ?直樹!?直樹じゃん!直樹だよな!?」

男のでっかい声がロビーに響いた。

直樹は俺の名前だけど、呼ばれているのは俺じゃないだろうと思った。

でもそれでも直樹!って呼んでるからそっと振り向いてみたら、そこには俺が知っている男が立っていた。

「おお!やっぱ直樹じゃねぇか!久しぶりだな!」

この時の俺、どんな顔をしていたんだろう。たぶん引き攣っていたと思う。

俺はその男を見て3秒くらい考えてからそいつの名前を思い出した。

牧原だ。

高校の時のクラスメイト。

で、牧原は俺をパシリに使って、俺を見下していた凄く嫌な奴。

なんでこいつがこんな所に。

「偶然だなぁおい!元気?ていうか何?旅行?」

「いやまぁ……うん。」

なんでこいつこんなに馴れ馴れしいんだ?

俺達はそういう仲じゃないだろ。

ましてや友達なんかじゃないんだから。

「へぇ……ん?あれ?おいおい直樹!隣の可愛い女の子誰だよ!?もしかしてお前の彼女!?」

牧原が亜紀の存在に気付いてそう聞いてきた。

「うん、まぁ……そうだけど。」

「えー!!マジかよ!?ホントにお前の彼女!?すっげぇ可愛いじゃん!」

かなり驚いた様子で亜紀の事をジロジロ見る牧原。

なんだよ、俺に彼女がいたらおかしいか?

しかしまぁ、亜紀の事を可愛いと言われると嫌な気はしない。

亜紀は俺の自慢の彼女だからな。

「それで今日はこの可愛い彼女と2人で旅行って訳か?なんだよぉ、羨ましいなぁおい。」

そうだろうそうだろう、羨ましいだろう。

「いいなぁ。俺達なんかさ、ほら、男だけだから。」

そう言う牧原の後ろを見ると、他に2人の男が。

妙に体格のゴツイ男と細身だけど背の高い男。

牧原も結構背が高いから、平均身長より少し小さいくらいの俺からすると凄く威圧感を感じる。

牧原が言うには、牧原達も旅行らしい。

こんな男達3人でどこに行くんだ?

まぁそれも悪くないだろうけどね。俺だって男友達だけでの旅行、1年の頃は何回か行ったし。それはそれで楽しいよな。

でも彼女と2人きりで行く旅行とは楽しさの種類が違うけどね。

まぁ牧原達もせいぜいエンジョイしてきなよ。

これから夢の楽園に行く俺と亜紀には関係のない事だけどな。

ていうかそろそろ、さっきから亜紀の事ばかりジロジロ見てるその男達を連れてどっかに行ってくれ牧原。

まぁ亜紀が可愛いから仕方ないとは思うけど、この子は俺の彼女なんだ。

それに俺と亜紀はこの飛行機を待つ時間さえ2人で楽しんでいるんだからな。

数時間後には居るであろう楽園で、幸せな時を過ごす自分達を想像しながらさ。

だからこの美しい時間をお前らとの会話で潰したくないのだよ。

ましてや俺は牧原の顔を見るだけで高校時代の嫌な思い出が蘇ってくるから不快なんだ。

さっさとどっかに行ってくれ。

俺はそんな事の心の中でブツブツ呟きながら、牧原達が去っていくのを待っていた。

だが、牧原はここからとんでもない事を言い出し始めた。

「で、直樹達はどこへ行くんだ?」

そんな事牧原には教えるのも嫌だったが、早く会話を終わらせたかった俺は短く答えた。

「〇〇島だけど。」

「えっ!?〇〇島!?おお、偶然だなぁ!俺達もこれから〇〇島に行くんだよ!って事はあれか、飛行機もこれ一緒っぽいな!もうすぐ来る飛行機だよな?ほら、やっぱり一緒だ!」

……は?ウソだろ……?

なんだそれ。

牧原達と同じ飛行機だなんて、最悪だ。

折角良い気分で空の旅を楽しもうと思っていたのに、台無しじゃないか。

大体、大学生の男3人で〇〇島って……向こうで何するんだよ。

「おいおい直樹、なんだよその顔。男3人で〇〇島なんて可哀想な奴らだなって顔だな?」

「い、いや、別にそんな事はないけど……。」

俺は心を読まれてしまったようで一瞬ドキッとしたが、その後牧原はニヤニヤと笑みを浮かべながら俺の耳元でこう小さな声で囁いてきた。

「ま、女は現地で調達するつもりだけどな。」

そういう事か。

思い出した。

俺は知っている。牧原の女癖の悪さを。

どうやらそれは高校時代から変わっていないらしい。

高校時代、牧原は女子に対して2股3股なんて事を平気でやっていた。

昨日はあの子とヤッたとか、明日は隣のクラスのあの子とヤる予定だとか、アイツは感じやすいとか、喘ぎ声がデカいとか、そういう下品な事ばかりを男達の間で話していた。

新入生が入ってくる時期には、牧原を含めた何人かの男達で『3ヵ月で何人の処女を奪えるか勝負しよう』なんて会話をしているのも聞いた事がある。

はっきり言って俺は、牧原達のしている事は最低だと思っていた。だから俺は距離を置いていたんだ。価値観があまりにも合わない。

しかし牧原は、そんな最低行為を繰り返しているにも関わらずクラスの人気者だった。

特に女子からの人気は凄かった。

誰とでもコミュニケーションが取れるおしゃべり好きなのと、背が高くて容姿が整っているからというのもあるのだろう。

体育祭でも文化祭でも、牧原は常にクラスの中心にいた。

そして、そんなクラスメイト達に嫌気がさしていた俺はその中でどんどん孤立していった。

まさに俺と牧原は対照的な高校時代を送っていたと言えるだろう。

眩しいほどの人気者であった牧原に対して、俺はクラスの影で1人ポツンと生きていたんだ。

また嫌な事を思い出してしまったな。

でもいいんだ。

俺は大学生になって生まれ変わったのだから。それに今の俺には亜紀がいる。だからどうでもいい。高校時代の記憶なんて。

飛行機は少し遅れていたが、搭乗できる時間になってセキュリティチェックを済ませた俺達はようやく飛行機に乗ることができた。

しかし飛行機に乗ってから、さらに良くない事実が発覚した。

牧原達と俺達の席が隣だったのだ。

まさかここまで偶然が重なってしまうとは。

まぁ隣と言っても正確には窓側から亜紀、俺、通路を挟んで牧原達、という位置だから俺がそちらを向かないようにしていればいい話だ。

たとえ話し掛けられても、適当に躱(かわ)せば良い。

牧原達と出会ってしまったのは予想外だったが、向こうに着けば当然別行動な訳だから、行きの飛行機だけの我慢だ。

それから少しして、飛行機は無事に空港を飛び立った。

「ねぇねぇ直樹、ほら見て。」

窓際の席に座った亜紀が目をキラキラさせながらそう言ってきた。

亜紀が指差す窓の外に目をやると、そこには天気の良さも相まって上空からの絶景が広がっていた。

実は俺は飛行機があまり好きではないのだが、亜紀は窓からこういう景色が見れるから飛行機は好きだと言っていた。

確かに綺麗だ。

純粋に綺麗な物を見て感動している亜紀は素敵に見えた。

向こうでもこういう亜紀が沢山見れるといいな。

俺と亜紀が席で良い雰囲気で話している間も、隣にいる牧原達の話し声は相変わらず五月蠅(うるさ)かったし、時折俺達の方に話を振ってくるのも鬱陶しかったけれど、これくらいなら許容範囲内だった。

亜紀と牧原達との間には俺が座って壁を作っていたから、さっきみたいに亜紀をジロジロ見られる事もなかったしね。

しかしその状態は長くは続かなかった。

飛行機に乗ってから数十分後、突然俺の身体に異変が起きたのだ。

俺のお腹は突然グルグルと鳴りだし、痛みだした。

「うっ……」

「どうしたの?」

「ちょ、ちょっとお腹が……」

「え、大丈夫?」

心配そうな顔をする亜紀。

「ハハ、大丈夫大丈夫。ちょっとトイレ行ってくるよ。」

そうだ、慌てる事はない。

俺は元々体質的にお腹が緩いんだ。

だからこういう腹の痛みには昔から慣れている。

トイレで出すもの出して、少しの間安静にしていればすぐに治るはずだ。

俺は席を外して急いでトイレへ向かった。

俺がトイレの中で腹の痛みと格闘していたのは20分間くらいだっただろうか。

まだ完全ではないけれど、痛みも少し和らいだので俺はトイレを出た。

あとは飛行機が島に着くまで席で静かにしていよう。

しかし席に戻ろうしたところで、嫌な光景が俺の視界に入ってきた。

「亜紀ちゃんは〇〇島行くの何回目?」

「私初めてなんですよ。だから楽しみで。」

牧原が亜紀と話してる。

しかも牧原は俺が座っていた亜紀の隣の席に座っているではないか。

何やってるんだ?俺の席に勝手に座るなよ。しかもいつの間にか亜紀の事を名前で呼んでやがる。

「牧原さんも初めてですか?」

「いや、俺はもう5,6回は来てるかなぁ。」

「えーそんなに、いいなぁ。じゃあ色々詳しいんですか?」

「うん、それなりにね。よかったら俺が良い所案内してあげようか?」

2人は随分と楽しそうに話していた。

亜紀は終始笑顔を牧原に向けている。

そうだよな。

話し掛けられたら誰に対しても笑顔で応える、それが亜紀なんだ。

そして俺は初めて会ったとき、その亜紀の笑顔に恋をしたんだ。

「どこか美味しいお店とかありますか?スイーツのお店とか。」

「スイーツかぁ、俺はあんまり甘い物はなぁ。」

「あ、そっか、男の人はあんまりそういうの食べないですよね。」

「そうだねぇ。あ〜でも、そういえば美味しいパンケーキ屋なら知ってるよ。」

「わぁ本当ですかぁ!私パンケーキ大好きなんです!」

「俺甘い物苦手なんだけど、その店のだけは美味しくて完食しちゃったんだよね。友達も皆絶賛してたし。」

「え〜いいなぁ。私も食べてみたいなぁ。」

「それなら俺達レンタカー借りる予定だからさ、良かったら連れてってあげるよ。直樹とも相談してみな。」

「え〜いいんですかぁ?嬉しい!じゃあ直樹に聞いてみます!」

俺は少しイライラしながら席の方へ近づいていった。

亜紀、その笑顔を牧原なんかに向けないでくれ。

俺は明らかに亜紀と2人で楽しそうに話をする牧原に嫉妬していた。

「お?帰ってきた。大丈夫か?」

「大丈夫?」

席に戻ってきた俺に、2人が揃ってそう聞いてきた。

「もう大丈夫だよ、大したことないから。」

「そっか、良かったぁ。あ、そうだ、胃腸薬貰ってこようか?飛行機内で買えるって聞いたことあるし。」

「いや大丈夫だよ亜紀、もう治ったから。」

俺は亜紀にそう言いながら、牧原の顔を見た。

すると牧原はすぐに察したように俺に席を譲ってきた。

「おお、悪い悪い。今亜紀ちゃんと〇〇島の事話してたんだよ。」

「ねぇねぇ直樹、牧原さんがね、美味しいお店知ってるんだって、パンケーキのお店。」

「……へぇ。」

「俺達レンタカー借りてるからさ、直樹と亜紀ちゃんも乗せて連れて行ってやるよ。」

そんなのダメに決まってるだろ。

俺は亜紀と2人きりの時間を楽しむために来てるんだ。

牧原達なんかと遊ぶために来た訳じゃない。

「いやでも、俺達も予定があるから。」

俺は表情変えず、さらっとそう断った。

「予定って言っても全く時間がない訳じゃないだろ?空いてる時間があったら教えてくれよ。そしたら迎えに行くからさ。」

「いやでも、そんなの悪いよなんか。」

俺は言葉こそ丁寧にしていたが、明らかに嫌がっている雰囲気を出していた。

「ふーん……分かった。じゃあもし行きたくなったら連絡くれよな。すぐ迎えに行ってやるからさ。」

牧原は嫌がっている俺を感じ取ったのか気を遣うようにそう言ってきたが、その表情は明らかに不満そうだった。

横にいる亜紀も少し残念そうにしている。

「直樹、パンケーキ嫌いだっけ?」

「いや、別にそういう訳じゃないけど。」

実際、俺達はそれ程予定が詰まっている訳ではなかった。

旅立つ前も、空いてる時間は適当に散策でもしようかと言っていたくらいなのだから。

だから亜紀はどうして?という顔をしていた。

でもそれから少しして、亜紀は思い出したかのように俺の耳元で「ごめん」と謝ってきた。

そして「ふたりの記念日だもんね」と言って俺の手に手を重ねてきた。

飛行機は無事に到着した。

牧原は到着した空港で俺達に(というより亜紀に)連絡先を渡してきた。

「暇になったらいつでも連絡してよ。あと何か困った事とかあったら。俺達ここはある程度慣れてるからさ。」

「ありがとうございます。」

「あ、そういえば2人はどこに泊まるの?場所だけ把握しておきたいからさ。」

「えっと、〇〇って所なんですけど。」

亜紀は聞かれたから答えただけだとは思うが、もちろん俺達は牧原達を呼ぶつもりは全くない。

予約してあるのはコテージタイプのホテル。

海に近い所にあるコテージで、そちらの方が大きなホテルに泊まるよりも南国気分を味わえるんじゃないかと思って亜紀と2人で決めたんだ。

「あ〜知ってる知ってる!コテージがある所でしょ?じゃあ俺達が泊まるコテージと結構近いな。」

「牧原さん達もコテージなんですね。」

「俺達は〇〇って所。知ってる?」

「〇〇?あっ知ってます!でもネットで見ましたけどそこって凄い高級そうな所ですよね?わぁいいなぁ。」

「ハハッ、まぁ来たかったら遊びにおいでよ。亜紀ちゃんならいつでも歓迎するし。」

ふん、行くわけないだろう。

お前らとはもうここでお別れ。ここからは別行動だ。

牧原は最後まで亜紀にしつこく話し掛けていたが、俺達は空港で別れを告げた。

俺と亜紀は荷物を持ってとりあえず予約しておいたホテルへ向かった。

俺達が泊まるコテージは写真で見た物よりも少し古ぼけていたが、それでも海が見える立地は最高で、コテージからは南国らしい景色が広がっていた。

「キャー私達、ついに来ちゃったんだね!」

部屋にあるベッドに飛び込んではしゃぐ亜紀。

こんなに嬉しそうな亜紀は久しぶりに見たかもしれない。

俺はそんな亜紀を見ただけでも来てよかったなと思えた。

「海、すっごい青いね。私こんな綺麗な海初めてかも。」

「本当だ、綺麗だね。」

この日はもうすでに日が傾き始めていたが、まだ予約してあるディナーまでは時間があったため俺達は少し海の砂浜を歩くことにした。

「ねぇ直樹見て!砂がサラサラだよぉ!」

波打ち際で子供のようにはしゃぐ亜紀は、凄く可愛かった。

周りでは水着姿で海水浴を楽しんでいる人たちもいる。

明日は俺と亜紀も水着になって、この綺麗な海を思う存分満喫するんだ。

青い空、青い海、白い砂浜、その中で笑顔輝く亜紀の水着姿が早く見たいな。

2人で海辺を散策していると、直に夕方になって夕日の光が空や海を染め始めた。

「そろそろレストランに行こうか。」

「うん。どんな料理かなぁ、楽しみだね。」

俺達は初日から現地の雰囲気を楽しみたいと思い、ディナーはこの島の郷土料理のコースを予約していた。

ところがそのレストランに到着した頃から、俺の身体に再び異変が起き始めた。

どうやら飛行機内で起きた腹痛は、ただの腹痛ではなかったらしい。

「わぁ、美味しそう!こんなの初めてだね。」

「美味しい!直樹これ食べてみて、すっごい美味しいから!」

お店自慢の郷土料理が運ばれてきて、その物珍しさや美味しさに亜紀は感動しているようで楽しそうだった。

「どうしよう、美味しくて食べ過ぎちゃうよ。でもいいよね、明日は海で沢山遊ぶんだし、エネルギー沢山蓄えとかないとね!」

俺は最初、自分の身体の異変に気付きながらも、この楽しいディナーの雰囲気を壊したくないと思い、亜紀には黙って我慢していた。

もしかして亜紀の笑顔を見ている内に良くなるかもしれないと思ったから。

「直樹、どうしたの?あんまり進んでないみたいだけど、もしかして口に合わない?」

「いや、そんな事ないよ、美味しいよ。」

しかし時間が経つにつれ俺の体調は悪化していった。

腹痛は軽いけれど、徐々に気分が悪くなってきて、頭もクラクラしてきた。

まだディナーの後も亜紀と街を回る予定があるんだ。

しっかりしろ俺!

だが、俺の我慢はデザートを待っている間に限界に達した。

水を飲もうとグラスを持った瞬間、俺は急激な目眩(めまい)に襲われ、グラスは俺の手から滑り落ちた。

ガチャンッ!!

「直樹っ!?」

「直樹どうしたの?大丈夫?」

「だ、大丈夫、少しフラついただけだし。」

「でもなんだか顔も赤いし……。」

亜紀が席から立って俺の額に手を当てる。

「わっ!凄い熱!」

「そ、そう?でもまぁ少し熱いかもね。大丈夫、ここに座っていればすぐに治ると思うから……あっ」

カチャンッ!

そう言ってるそばからテーブルに置いてあったスプーンを手の甲で落としてしまう俺。

頭がフラフラして、手先の感覚が鈍っているんだ。

「もう……大丈夫じゃないじゃない、こんなに熱があるんだから。」

結局俺達はデザートを食べる事なくディナーを中断。

足元もフラついていた俺は、亜紀の手を借りながらコテージへ戻った。

コテージのベッドに辿り着いた頃には俺の体調はさらに悪化し、体温も急上昇。

顔は真っ赤で頭痛もかなり酷くなっていた。

ベッドでフーフー言いながら呼吸している俺の頭に、レストランで貰ってきた袋に氷を入れた物を当てる亜紀。

「とにかく、病院行かないとね。」

「……病院?」

「だって薬もないし、原因も分からないんだからちゃんとお医者さんに診察してもらわないと。」

俺はこれ以上亜紀に迷惑をかけるの嫌で病院なんていいよと言いたいところだったが、正直そんな余裕も無くなる程俺の体調は悪くなっていた。

「ちょっとホテルの人に聞いてくるから。」

「……うん。」

忙しそうに俺のために動き回ってくれる亜紀。

コテージに1人になった俺は天井を見上げながら身体のだるさや悪化していく強烈な頭痛と闘っていた。

やばい……頭が割れそうなくらい痛い……死にそうだ……

人間、病気になると精神的な弱さが出てしまうものなんだな。

さっきまでは旅行を台無しにしまいと亜紀に気を使っていた俺だが、もうそんなのは一切消えて、自分の事しか考えられなくなっていた。

とにかく早くこの苦痛から逃れたい、早く病院に行って治してもらいたい、ただそんな思いだけが強くなっていく。

ハァ……ホントに辛くなってきた……亜紀……早く帰って来てくれないかな……

俺は亜紀が早くホテルの従業員を連れて戻ってくるのだけを期待して待っていた。

しかしそんな俺の希望とは違い、亜紀が連れて来たのはホテルの従業員などではなかった。

「おーい直樹!大丈夫かぁ?」

聞き覚えのある男の声。

「ちょっと待ってろよ、すぐ病院に連れて行ってやるからさ。」

亜紀の後ろに付いてコテージに入ってくる男3人。

ど、どうして牧原達が……。

「直樹、立てる?病院行くよ。」

亜紀……どうして牧原なんて連れて来たんだ……?

亜紀が言うには、ホテルの従業員に聞いたら病院は紹介できるけど、車を持ってる従業員が全員帰宅してしまっているために病院まで連れて行く手段がないと言われたのだと。

なんと不親切なんだと思ったが、ここはコテージにしては格安のホテルだったからサービスはその程度なのかもしれない。

それでどうしようと考えた亜紀は、レンタカーを持っていると言っていた牧原を思い出し連絡したと、そういう訳らしい。

タクシーを呼ぶ手もあったが、牧原は現地に詳しいと言っていたし、この地では知り合いの方が信頼できると思ったからとの事。

俺は情けない事にこの時には1人で立っている事もキツい状態になっていて、結局牧原の連れの体格のゴツイ男におんぶしてもらって車まで運んでもらった。

ちなみにこの体格のゴツイ男は篠田と名乗った。

そしてもう1人の高身長で細身の男は坂本と言うらしい。

俺を含めて亜紀、牧原、篠田、坂本の5人で車に乗り、俺達は病院へ向かった。

「ごめんなさい、牧原さん達も旅行を楽しんでる途中だったのに呼び出しちゃって……。」

亜紀は車が出発してすぐ、牧原達に申し訳なさそうに謝った。

「ハハッ、そんなの気にする事ないよ。俺達暇してたし、な?」

「そうそう!暇で暇でしょうがないと思ってた頃に亜紀ちゃんから電話掛かってきて3人で喜んでたくらいだからさ。」

「そうだったんですか。」

牧原と篠田の冗談っぽい口調に亜紀はクスっと笑った。

「それより亜紀ちゃん、直樹は何か変なものでも食べたのか?」

「うーん……私も同じ物食べてるけど何ともないから、食べ物ではないと思うんですけど、なんでこうなっちゃったのかな……変な細菌に感染してないといいけど……。」

再び心配そうな顔で俺を見つめる亜紀。

「まぁこの島にはちゃんとした大きな病院があるからさ、そこで診てもらえば大丈夫、心配ないよ。」

「ありがとうございます、本当に助かります。」

俺は牧原達と亜紀の会話を聞きながら情けない気持ちになっていた。

肝心な時に頼りになる牧原達と比べて、せっかくの旅行で病気になってしまう俺はあまりに情けない。

きっと亜紀も心の中でそう思っているに違いない。

俺は身体が弱っていく中で、思考もどんどんネガティブなものになっていった。

病院に連れてこられた俺は、さほど待たされる事なくすぐに診察を受ける事ができた。

診断結果は、胃腸風邪だった。

飛行機内で腹が痛くなったのは予兆だったのだろう。

医者からは薬を飲んで2、3日安静にしていれば治ると言われた。

2、3日……

この南国にいる間、俺はずっとベッドで大人しくしていなければならないのか。

とは言え、病院でちゃんと診てもらえたのは良かったし、薬を飲んだら少し楽になった気がした。

何はともあれ、ここに連れてきてくれた牧原達には感謝しないといけないと思った。

「良かったね直樹、大した事なくて。」

「うん。」

診断を聞いた亜紀はホッとした表情でそう言ってくれたが、それ以降帰りの車の中でも亜紀が俺に話し掛けてくる事はなかった。

そして時折亜紀は「はぁ……」と溜め息をついていた。

俺には分かっていた。亜紀の今の本当の気持ちが。

亜紀は感情が顔に出易いんだ。

亜紀は俺の事を本気で心配してくれているけれど、同時に凄くガッカリしているんだ。

折角の旅行なのに、ずっとずっと楽しみにしていた旅行なのに、どうしてこんな事になっちゃうの?と。

そりゃそうだ。

俺は2、3日寝ていないといけない。つまり俺は2人でのこの旅行を台無しにしてしまったも同然なんだから。

でも病気はある意味仕方のない事でもあるし、俺を責める事はできないから、亜紀は本心ではガッカリしていてもそれを口に出す事はしないんだ。

コテージに戻って来て、まだ熱も頭痛もあった俺はすぐにベッドに入った。

牧原達は俺のために飲み物と消化の良さそうな食べ物を買ってきてくれたのだが、牧原達はそれだけで帰る事はなかった。

まぁこれだけお世話になっていて、すぐに帰ってもらう訳にもいかない。

牧原達はコテージの俺が寝ている部屋の隣の部屋で談笑していて、亜紀もそれに付き合う事に。

「じゃあ直樹、何かあったら呼んでね。」

そう言って亜紀は牧原達のいる部屋へ行ってしまった。

正直俺としては亜紀には牧原達の所に行ってほしくなかったが、でも仕方ない。

寝ているだけの俺の横にいても亜紀は楽しくないだろうし。ただの風邪で、小さな子供じゃないんだし、誰かに付きっきりで居てもらう必要なんてないのだから。

「亜紀ちゃんって大学どこなの?直樹と同じ?」

「えっと大学は違うんです。私は〇〇大学なので。」

「へぇ、〇〇大ってお嬢様大学だよな?そんな子がどうやって直樹と付き合う事になったのか益々気になってきたわ。」

「そんな、お嬢様大学ではないと思いますけど……直樹とはバイトが同じで、それで。」

「あーなるほど、そういう事か。ホントあいつ運良いよな、こんな可愛い子とバイト先で出会えるなんて。」

俺は身体を治すために眠りにつく必要があったが、亜紀が牧原達とどんな会話をしているのかが気になって眠れなかった。

牧原達の大きな声と、時折聞こえる亜紀の笑い声。

なんだか隣の部屋は随分と盛り上がっていて、楽しそうだった。

牧原、篠田、坂本、この3人はきっと女の子と話す事、女の子を楽しませる事に凄く慣れているんだろうなと思った。

常に話題の中心に亜紀を置いていて飽きさせないというか、きっと人見知りする女の子でもこの3人とならすぐに打ち解けてしまのではないだろうか。

亜紀の笑って楽しそうにしている声が絶えないのが、その証拠だ。

それから1時間くらい経ってからだろうか、亜紀は俺が寝ている部屋に戻ってきた。

「直樹、寝てる?」

「ううん、起きてるよ。」

「大丈夫?ごめん、うるさくて寝れなかった?」

「そんな事ないよ、薬のおかげで大分楽になったし。」

「そっか、良かった。」

亜紀はそう言ってベッドの横に立っていたのだけれど、俺を見てまだ何か言いたげな顔をしていた。

「……ん?どうしたの?」

「あ、あのね直樹……牧原さん達がこれから夜のドライブに行くんだけど一緒に来ないかって……」

「夜のドライブ?どこまで?」

「なんかね、街の夜景が綺麗に見れる場所があるんだって。」

「夜景?そう……か……」

亜紀がそこに行きたがっている事は、表情を見てすぐに分かった。

でもそれが牧原達と、というのがやはり気に食わないし心配だった。

しかし今の俺に亜紀を引き止める権利なんてある訳がない。

この旅行は亜紀も半分旅費を払ってるんだ。そのためにバイトで頑張って貯金をしてきたのだから。

亜紀はこの旅行を楽しむべきなんだ。

俺の看病なんかで潰してほしくない。

「行ってきなよ、俺は別に大丈夫だから。」

「ホントに大丈夫?」

「うん、俺はこのまま寝てるから。楽しんできな。」

「じゃあ……ホントにいい?」

「俺の事は気にしなくていいから、行ってきなよ。」

「……じゃあ……うん、行ってくるね。」

亜紀はただの風邪とは言え、病気の彼氏を置いて出掛ける事に少し抵抗があるようだった。

でも、これで良いんだ。

今回は亜紀のための旅行のようなものなのだから。

それに体調管理を怠った俺が悪いんだから、仕方ないじゃないか。

「あっ、亜紀、でもあんまり遅くなり過ぎないようにな、心配するから。」

「うん、分かった。綺麗な夜景の写真が撮れたらメールで送るね。」

亜紀は俺に笑顔を向けてそう言うと、部屋を出ていった。

10

俺は亜紀を送り出したものの、部屋で1人になった瞬間から不安になり始めていた。

亜紀は今、俺の事をどう思っているのだろう、と。

留年という大失敗をやらかし、関係改善を図るための旅行でもこの有り様。

亜紀は俺に愛想を尽かしたんじゃないだろうか。

俺は亜紀に捨てられてしまうかもしれない。

そして亜紀は他の男のところへ……。

そう思うと不安で不安で仕方なかった。

亜紀は浮気をするような女じゃない。

その点を心配した事は今まで一度もないし、亜紀の心が他の男に傾いていくなんて想像すらした事はなかった。

でも今はその自信がない。

全く眠れない……。

亜紀と牧原達は今頃どうしているのだろう。

本当に夜景を見に行ったのか……?

考え始めると心配事は増えるばかりで、きりがなかった。

しかしそれから少しして、俺の携帯が鳴った。亜紀からのメールだ。

#12310;夜景凄い綺麗だよぉ(^o^)/明日直樹の体調が良くなってたら2人でまた来たいなぁ(*^_^*)#12311;

そしてそのメールには綺麗な夜景の写真が添付されていた。

俺は単純だな。

亜紀からのそのメールを読んだら、なんだかさっきまでの不安が消えて、ホッとしてしまった。

亜紀は今も俺の事を考えてくれている、亜紀の心にはまだ俺がいるんだ、と。

安心したからだろうか、俺は亜紀に返事を送ると、そのまま眠りについてしまった。

それから俺が目を覚ましたのは深夜の3時頃。

しかし部屋を見渡すも亜紀はまだ帰ってきていない。

時計を見て少し驚いた。

もうこんな時間なのに、まだ帰って来てないのか……?

すると外から車の音が。亜紀と牧原達がやっと帰ってきたみたいだ。

車のドアを閉める音と、亜紀と牧原達の声。

なんだか4人共テンションが高めで、はしゃいでいるような雰囲気が伝わってきた。

「あ〜楽しかったぁ!本当にありがとうございましたぁ。」

「俺達も楽しかったよ。ていうか亜紀ちゃん意外とノリ良いんだね、もっと大人しい子かと思ったよ。」

「え〜そうですかぁ?でも本当に楽しかったから。」

亜紀と牧原達は車を降りた後も外でしばらく会話を続けていた。

その話しっぷりを聞く限り、亜紀はかなり牧原達と打ち解けているようだった。

牧原達が時折亜紀を冗談っぽくからかい、亜紀はその度に「も〜そんな事ないですよぉ」と笑いながら返したり。

どうやら亜紀はあのメンバーの中で弄られ役になっているらしい。でもそれが全然嫌じゃなさそうというか、寧ろ嬉しそうにしているみたいだった。

「あ、もうこんな時間だ。」

「もうさすがに寝ないとな。亜紀ちゃんも明日海だろ?俺達、絶対亜紀ちゃんの水着姿見に行くからさ。」

「え〜そんな風に言われるとなんか恥ずかしいかも。」

「大丈夫だって、亜紀ちゃんスタイル良いしさ。服の上かでも分かるよ、特にこの辺とか。」

「ちょ、ちょっともぉどこ見てるんですかぁ、やだぁ。」

「ハハッ、いやでも本当にスタイル良いでしょ?」

「全然そんな事ないですよ、自信ないですもん。それより3人の方がスタイル良くないですか?なんか牧原さんも篠田さんも坂本さんも皆モデルさんみたいに背高いし。」

「そう?まぁ、篠田は筋肉バカだけどね。」

「おいおいバカは余計だろ、俺の筋肉はちゃんと美しさを追求してトレーニングしてるんだぞ。」

「篠田さんってそんなに凄いんですか?じゃあ私もちょっと見てみたいかも。」

「あれ?亜紀ちゃんもしかして筋肉フェチだったりするの?」

「ん〜そういう訳じゃないけど……でも嫌いじゃないかも。」

「なんか亜紀ちゃん発言が大胆になってきてるねぇ、深夜だから?」

「え〜そうですか?フフッ、じゃあもう寝ないとですね。」

「しっかり体力充電しとかないとな、明日も夜まで遊びまくるから。」

「そうですね、早く寝ないと。」

「じゃあ亜紀ちゃん、また明日ね。」

「は〜い。」

そんな会話の後、男達3人は帰っていき、亜紀は部屋に戻ってきた。

俺は4人の会話を聞いて、また少し牧原達に嫉妬していた。

だから亜紀がベッドの中の俺の顔を確認しにきても、不貞腐れたように寝たふりを通した。

亜紀は眠っている俺の顔を見て「直樹寝てる?ちょっと遅くなっちゃった、ごめんね」と言って目を閉じたままの俺の頭を優しく撫でてきた。


【寝取られ】若い二人の巨根と清楚な妻 【NTR】

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最近嫁と、ちょっとアブノーマルなプレイに走るようになった。

嫁の有美は今年34歳になる。早くに子供を作ったので、子供はもう中学生だ。息子が少し親離れしてきた今、二人で過ごす時間が増えた。
子供が生まれて以来、すっかりと少なくなっていたセックスも、最近は恋人同士だった頃のように増えていた。

有美は、夫の私が言うのもアレだけど、美人な方だと思う。グラビアアイドルの杉本有美の8掛けくらいだと思う。ただ、顔はそうだけど、スタイルはあそこまでは良くない。胸も、貧乳とは言わないが、ちょっと寂しい感じだw

でも、そんな有美が、メチャメチャエッチが好きと言うのは、夫としては嬉しい。ウチに関しては、セックスレスは無縁だと思える。
女盛りで、エッチが好き……浮気が心配になったりもするが、有美は一途で貞操観念の強い女だ……と、思っていた。

今日は土曜日ということもあり、朝から友人と遊びに出かけていった息子。私と有美は、いつものように支度をして、家を出る。
有美は、ふわっと広がるタイプではなく、巻き付くような感じになるミニスカートをはき、胸元や肩があらわになったカットソーみたいな服を着ている。
夜の大久保とかに立っている外人さんみたいな格好だ。こんな格好を近所の人に見られたくないので、その上にハーフコートみたいなモノを羽織り、車に乗り込む。

「どうする? 映画館? ハプバー?」
私は、質問しながら、すでに軽く勃起している。

私と有美は、最近”寝取られプレイ”にハマっている。最初は、有美を他の男に触れさせるなんて、あり得ないと思っていた。
でもある日、有美が読んでいた女性誌に、カップル喫茶のことが書いてあった。その雑誌は、アラサーとか向けの、ごく普通のファッション誌だ。そんな雑誌に、カップル喫茶のことが書いてあるのに驚いたが、エロビデオまがいの付録DVDがつく女性誌もあるので、今時は普通のことなのかもしれない。

そして、
『パパ、こういうのって、知ってる?』
と、有美が驚いたような顔でそのページを見せてきた。私は、有美よりも多少長く生きているので、寝取られプレイというモノは知っていた。でも、まったく興味がなかったし、変態がするものだと思っていた。

ないと即答すると、
『他の奥さんと、してみたいとか思わないの?』
好奇心で目をキラキラさせた有美が聞く。
「それは……多少は興味あるけど、浮気するつもりはないよ」
『でも、お互いに公認で、交換なら浮気じゃないでしょ?』
と、謎理論を言う有美。ここで私は気がついた。
「もしかして、興味あるの?」
少しショックを受けながら質問すると、

『うん……だって、私パパしか知らないから……どんな風かなぁって……』
有美は、少し声が小さくなったものの、割とはっきりとそう言った。
「いや、ダメだって! そんなの浮気でしょ!?」
私は、少し声が大きくなってしまった。滅多に怒らない私が、声を少し荒げたので、有美は驚いた顔になった。

『浮気じゃないよ。だって、私はパパの奥さんだよ? パパをずっと、死ぬまで愛してるよ#9825;』
「だったら、どうして?」
『心と体は別だもん。パパだって、自分でするとき、私の事なんて想像しないでしょ?』
そんな事を言われて、言い返せない私。確かに、嫁を想像してオナニーはしない。
口ごもる私に、
『パパは、アナルセックスに興味あるんだもんねw』
イタズラっぽく言う有美。
「な、なんで? ど、どうして?」
私は、図星だったので死ぬほど焦りながら聞いた。

『だって、そんな動画ばっかり見てるもんねw 知ってた? DMMのヤツって、購入履歴簡単に見られるんだよw』
有美が笑いながら、タブレット端末をヒラヒラさせた。

確かに私は、DMMでアダルト動画をしょっちゅう買っている。DVDで買うより安いし、ダウンロードすらしなくても見られるから、秘守性が高いと思っていたからだ。
そして私の購入するジャンルは、アナルセックスものが多かった。スカとかは苦手だが、生殖器じゃない場所を使って、浅ましくセックスをする女性の姿に、10代の頃から心引かれていた。

嫁には、タブレット端末で映画とかを見られるようにしてあげていた。でも、アダルトと一般作品は、連動していないと思い込んでいた……。

嫁に秘めた性癖を知られて、恥ずかしくて顔が赤くなるのを感じた。
そんな私に、
『いいよ。パパがしたいなら、お尻でしても……』
有美が、恥ずかしそうに言う。私は、本当に驚いていた。昔、有美に一度だけアナルセックスを持ちかけたことがある。
その時の有美は、かなり怒り、一週間も会ってくれなかった。
そんな変態な事を要求するのは、私のことを愛していない証拠だし、私を性欲処理の道具としか思っていないからだと、散々怒られた。
私は、確かに正論だなと思い、それ以降二度と言わなかった。

それが、許可してもらえる? 私はテンションが急上昇した。
「いいの!? 本当に!?」
浮かれて聞く私に、
『カップル喫茶に連れてってくれたらね#9825;』
と、笑顔で言われた。

そしてそれから、まず見学、人が見ている前で二人でする、そして、私と有美がしているときに、他人に有美の身体を触らせること等を経て、最終的に有美が他の男に抱かれた。

それは、言葉では上手く説明できないほどの、極度の興奮と官能の時間だった。
目の前で他の男に抱かれる有美。嫉妬、怒り……そして、吐きそうなほどの絶望と、それを上回るほどの興奮……。
有美も同じだったようで、それまで見たことがないくらいに、狂ったように感じていた。

他人に正常位で責められながら、
『パパぁっ! ダメぇっ! ゴメンなさいぃ……イッちゃうの……有美我慢できないのぉ! イ、イッてもいい?』
と、涙目で私を見ながら聞いてきたとき、私は扉が開いてしまったことを理解した。
そしてオルガズムの許可を与えると、 
『キスしてぇっ! パパとキスしてイキたい!』
と、絶叫してきた。

すると、有美を正常位で貫いていたご主人が、有美にキスをした。その瞬間、目を閉じて、身体をガクンガクンと激しく痙攣させた有美。
他の男とキスをしながらオルガズムに達した有美を見て、私は人知れず下着を汚していた……。

この日から、私たちは盛りのついたサルみたいに、カップル喫茶に通い続けた。
エスカレートして、成人映画館に行ったりもした。大勢に取り囲まれて、デッドライジング状態の中、私以外の男のモノをフェラしながら、複数の手でイカされた有美。
もう、僕らの病気は進行する一方だった。

だけど、不思議なことに、夫婦仲はより良くなった。もともと良い方だったのだけど、今はラブラブと言ってもいいくらいな状態だ。他人とセックスをすることで、私への愛情が深まるのも不思議だが、他の男とセックスをする嫁に対して、より愛情が深くなる理由は、今でもイマイチよくわからない。

今日も、有美はすでに上気して頬を赤く染めている。嫁が他の男に抱かれるのは、激しく興奮もするが、やはり心配になる。心まで寝取られないかと……でも、考えてみれば、目の前でしている分には、安心なのかもしれない。私の知らないところで浮気されるよりは、はるかにましなのかもしれない。

そんなことを思い出していた私に、
『パパ、今日はね、ちょっと試してみたいことあるんだw』
と、ゾクっとするほどの妖艶な笑みを浮かべ言う有美。私は何だろうと思いながら、期待で勃起していた。

そして車を走らせると、図書館の駐車場に止めるように指示をされた。そして、待つように言われて待っていると、30分ほど待たされた。戻ってきたとき、有美は三人だった。
有美の横には、息子と同じくらいの年頃の男の子が二人いて、緊張している様子だ。そのまま車に近寄ってきて、有美の手引きで後部座席に乗り込んできた。
「失礼します」
「お邪魔します」
そんなことを口々に言いながら、緊張したままの二人。私は少し混乱しながらも、偶然息子の友人に会ったのかな?と、自分なりに解釈していた。

有美に説明を求めると、
『二人とも、こんなおばちゃんと遊んでくれるんだってw』
と、妙に色っぽい言い方をした。
私は、理解するとともに物凄く驚いた。というか、犯罪スレスレだ。いや、犯罪か?私は、有美が冗談を言ってるのかな?と思ったが、二人の男の子の様子を見る限り、冗談で言っているのではないと感じた。

男の子は少し怯えたような感じで、有美に私が誰なのか聞いている。そして、私が有美の夫だと知ると、慌てて車を降りようとした。それを止める有美は、少し脅しとも取れるようなことを言った。

『卒業したいんでしょ?w』
有美はまるっきり痴女のようだ。それに、すごく楽しそうだ。
男の子のうち、一人は、
「はい」
と即答し、もう一人はゴニョゴニョ言っていた。

私は驚きが落ち着くと、有美が二人の若すぎる男の子達にやられてしまう姿……それを猛烈に見たいと思い始めた。
私と有美は、もう何度も寝取られプレイをした。でも、いつも有美が抱かれるだけで、私は他の女性としたことがない。スワッピングではなく、貸し出しプレイみたいな感じだ。

そして有美は、年上の男性としかしたことがない。常に有美がリードされる感じだ。若い男性はガツガツしていて、何となくイヤだというのが理由だったが、実際カップル喫茶などにいる若い単独男性は、カップル喫茶を風俗店と間違えているような勘違い君が多い感じがする。
なので、有美がリードしながら年下の若すぎる男の子達とするのは、凄く興味がある。有美のどんな顔が見られるのだろう?
だけど、現実的に考えると、どこで行為に及ぶつもりなんだろう?

それを有美に質問すると、有美はニヤニヤ笑いながら、ナビをセットした。少し郊外のその場所は、車で三十分くらいはかかりそうだが、私は素直に車を発車させた。

『週に何回くらいオナニーしてるの?』
有美が男の子達にそんな下ネタを振る。有美はエッチが好きで、カップル喫茶や成人映画館の常連ではあるが、基本は真面目で淑女と言ってもいい感じの女性だ。それが、こんな風に下ネタを少年達にするのは、とても新鮮でドキドキする。有美の知らない顔が見れた気分になる。

男の子達は二人とも、
「毎日です」
と、恥ずかしそうに答えた。
『へぇw 毎日出してるのに、もうこんななの?』
有美がエロい声で言うと同時に、
「あっ!」
「お、おばさん、ダメです!」
と、男の子達が慌てて言う。運転している私には、有美が何をしたのかは見ることが出来ない。でも、話の流れで何をしたのかは明白だ。

『ダメなの? 本当に? ふふw 見せて#9825;』
「あ、あぁ、そんなぁ……」
私は、バックミラーで後ろを気にしながら運転するが、何をしているのかはわからない。こんな事なら、高速など乗らなければ良かった……そう思った。

『わぁ、大きい#9825; 凄いのね。パパのよりもw ふふw』
有美が、そんな言い方をする。その挑発的な言い方は、私をひどく興奮させる。

「うぅあっ、おばさん、あぁ、気持ち良いです!」
男の子がうめく。まさか、口で始めてしまったのだろうか?
『ホント、固くて、青臭いw おばさん、おかしくなっちゃいそうよ#9825;』
「ぼ、僕も、して下さい……」
もう一人が、泣きそうな声で言う。
『自分で出してごらん』
有美がゾクッとするような、Sな感じで言う。
「は、はいっ!」
大慌てでゴソゴソ始める男の子。二人とも、本当にまだ幼い。まだ、ひげ剃りも必要ないような年頃に思えるが、実際何歳なんだろう?

『え? これ……君って、お父さん外国の人?』
有美が驚いたような口調で聞く。
「はい、トルコ人です」
流ちょうな日本語で言う男の子。かなり彫りが深いと思ったが、ハーフとは思わなかった。でも、なぜそんな事を聞いたのだろう?

『そうよね……こんなの、大きすぎるわ……』
有美は、少し怯んでいるような感じだ。経験豊富な有美が、そこまで言うサイズ……私は見たくて仕方なくなった。でも、運転中に振り返ることは難しい。

私は、また扉が開いた気がした。幼い他人棒……しかも、有美が驚くほどのサイズの……それに狂う有美を見て、私はどうなってしまうのだろう?

「あぁ、おばさん、凄いです! 気持ち良い!」
ハーフの子が叫ぶ。
『んっ、ダメだw どうやっても歯が当たっちゃうw ゴメンね』
「だ、だいじょうぶです! 凄く気持ち良いです!」
ハーフの子は、完璧な日本語だ。でも、日本で生まれ育ったなら、当たり前なのかもしれない。そう言えば、お笑い芸人でも、そういう人が増えている。デニスとかw アイツもデカいんだろうか?

「おばさん、ダメです! 出ちゃいそうです!」
男の子の方が言う。有美はハーフの子のをくわえながら、もう一人を手コキしていたのだろうか? 

『ふふw ダメよ。車汚しちゃw ンンッ』
有美はそう言うと、男の子のペニスをくわえたようだ。

「あぁっ! あーっ! おばさん、凄いぃっ!」
『ンンッ#9825;』
私は、運転に集中出来なくなってきた。でも、必死でハンドルを握る。

『毎日出しても、こんなに出るの? ごちそうさま#9825;』
有美は、心の底から楽しそうに言う。飲んでしまった……カップル喫茶や成人映画館でプレイをしている私達だが、相手の男性には、いつも必ずコンドームをつけてもらってプレイをしている。フェラの時ですら、ゴムフェラだ。やはり、病気のリスクは徹底的に避けたいからだ。飲精など、とんでもない……そのはずだった。

でも、多分性病にかかっているリスクがほぼない男の子達に対しては、私も妻も、ガードが緩んだのだと思う。

そしてそれは、私にとって、信じられないくらいの快感だった。他人の子種を飲み干す嫁。人妻がしていいことではないはずだが、その背徳感は私を壊しそうなほど興奮させた。

「ぼ、僕もお願いします!」
ハーフの子が言う。でも、
『君はまだダメよw お口じゃ無理だもんw それに、私も楽しみたいしね#9825;』
有美が言い終わると同時に、目的地に到着した。それは、古いラブホテルだった。メゾネットというか、1階のガレージに車を突っ込み、そのまま二階に上がると部屋になっている。そんな昔の古い造りだ。
確かにこれならば、招かざる客でも、知られずに入ることが出来そうだ。

そして、男性陣3人はドキドキしながら、なるべく音を立てないように階段を上がり、有美だけは楽しそうに軽い足取りで階段を上がった。
こういう時、女性の方が度胸があるのだと思う。

そして、部屋に入るとすぐに、ハーフの子を裸にして、ベッドに寝かせる有美。
『パパ、そこで見ててね#9825;』
ウィンクをしながら言う有美。私は、本当に始まってしまった……そんな気持ちで黙ってソファに腰掛けた。

それにしても、さっきの有美の言葉の意味がよくわかる。ハーフの子は、子供のそれではなかった。私のモノよりも大きいのは当然として、おそらく大人の日本人の誰よりも大きいのでは? と思うほど、大きく立派なペニスだった。

カップル喫茶でも、巨根自慢の男性はいた。そして、そんな男性に有美が抱かれるのを見て、私は焦燥感で泣きそうになりながらも、激しく興奮した。
実際、有美の反応も大きかった。

でも、有美のその感じ方に反して、
『独りよがりで、そんなに良くなかったよ。パパとのエッチの方が、全然気持ち良いよ#9825;』
と言った。それは、私に気を使ったモノなのかもしれないが、私は嬉しかった。
私は、自分のペニスにコンプレックスを持っている。と言っても、私のモノが極端に小さいとは思っていない。ごくごく普通のサイズだと思う。
でも、カップル喫茶や成人映画館でのプレイを経験するうちに、他人とのサイズの違いを思い知らされていった。

私の頭の中では、デカいペニスが、私が与えることの出来ない快感を有美に与える……そう思っている。

ベッドに寝転がるハーフの子は、緊張と期待のこもった目で有美を見る。でも、有美はもう一人の男の子に、
『脱がしてくれる?』
と、声をかけた。
「ハ、ハイ!」
油断していた男の子は、ちょっとビクッとしたようにそう言うと、慌てて有美の服を脱がし始める。と言っても、ボタンがあるような服でもないので、バンザイさせて脱がせるという感じだ。

そして、ランジェリー姿になった有美。巨乳ではないが、セクシーな下着で凄くエロい。脱がしている男の子も、ドギマギして、どこを見て良いのかわからない感じだった。

『どう? こんなおばちゃんだけど、興奮してくれる?』
「ハイ!! メチャクチャします! エッチです! 綺麗です!」
男の子は、一気にまくし立てるように言う。
その口を、有美がキスでふさぐ。驚いた顔になる男の子にかまわず、舌を差し込んで、イヤらしくかき混ぜていく有美。

私は、有美の方から積極的にキスをする姿を見て、今までに感じたことのない興奮を感じた。受け身ではなく、責めていく有美。いつもとは逆の有美を、新鮮な気持ちで見ていた。
『舌出してごらん』
有美が指示をする。そして、指示通り素直に舌を出した男の子。そこに、舌を巻付けるようにしてキスをする有美。
私は、それをただ見続ける。
すると、有美が私を見た。興奮した目で私を見る有美。でも、どこか挑発的だ。

これは、初めてのことだった。有美は、他の男に抱かれるとき、滅多にキスはしない。自分からしたことは、記憶の限りではないはずだ。
やはりキスは、私以外とはあまりしたくないらしい。でも、今はそんな事は関係なく、私の目を見ながら、若すぎる他人とキスをしている。

『どう? キスの味は?』
痴女かと思うような言い方をする有美。
「……すごいです……」
魂を吸い取られたように、ボーッとしながら言う男の子。初めてのディープキスは、かなり強烈だったようだ。

『ブラジャー外してくれる?』
有美は、少しうわずった声で言う。有美も、かなり興奮しているようだ。

男の子は、有美のブラジャーに手をかける。でも、全然外れない。私は、昔を思いだしていた。初めての時、私もかなり手こずった。

『ふふw その金具、つまんでひねってみて』
「はい……」
『ふふw よく出来たわねw』
ハラリと落ちるブラ、そして、おっぱい丸出しになる有美。
「あぁ、すごい……さ、触ってもいいですか!?」
かなり興奮している男の子。

『いいわよw 好きにしなさい』
こんなにも若い子の前で、おっぱいをさらけ出している有美。いつものプレイよりも、なぜかすごく興奮する。

恐る恐る、有美の胸を揉み始める男の子。
有美の小ぶりの胸が、男の子の手の動きにあわせて、面白いくらいに形を変える。男の子は、本当にぎこちなく抱けど手を動かし続ける。

『もっと優しくね。じゃあ、舐めてくれる?』
レクチャーする有美。私は、本当に羨ましいと思った。少年時代に、こんな経験をするのは男子の夢だ。

男の子は、有美の乳首に吸い付く。
『あん#9825; そう、先っぽを……あぁ、気持ち良いわよ、そう、あっ、んっ!』
男の子に舐められて、思わず声が漏れる有美。そして、ベッドを見ると、ハーフの子が我慢しきれずに、自分のモノをしごき始めていた。そうやって手で握っていると、大きさがより際立つ。あんなモノでしてしまって、いいのだろうか? 有美の膣中が、アレの形になってしまう……そんな恐怖を感じる。

しばらく夢中で舐め続ける男の子。
『んっ! ンフゥ……あ、あっ! 上手よw そう、もっとつつくように、あぁっ! ふあぁっ!』
有美はレクチャーしながら、どんどん高まっていく。

『じゃあ、君にもしてもらおうかな?』
有美はそう言うと、ベッドに上がった。そして、男の子の横に寝転がる。
すると、ハーフの子もおっぱいにむしゃぶりつく。二人の男の子に、それぞれ左右の乳首を舐められる有美。

『あん#9825; 落ち着きなさいw んっ、そう、あぁ……気持ち良いわよ。乳房も揉んで、んっ! あ、あっ!』
有美は二人の男の子達におっぱいを責められて、気持ちよさそうに可愛い声を漏らす。

二人の男の子は、本当に夢中という言葉がピッタリするような感じで舐め続ける。
有美は舐められながら、男の子の方の服を脱がしていき、全裸に剥いた。

【寝取られ】彼女をイカせて下さいと他の男に頼む僕3 【NTR】

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土方さんの言いつけを守れなかった真希は、土方さんの命令で服を着せられた。

土方さんは、真希とのセックスで射精をしていないが、とくに気にすることもなくセックスを中断して、真希に指示を与えた。

真希は、言われるままにもう一つのベッドルームの方に行き、戻ってくると、今まで見たことがないようなセクシーな格好をしていた。

上は黒のブラウスみたいな形の服だが、メッシュでスケスケになっていて、真希の形の良い胸やくびれたウエストが丸見えになってしまっている。

そして下は、股下ゼロセンチくらいの黒のスカートを穿いている。

スカートの中から伸びたガーターベルトが、太ももの途中までの黒の網タイツに繋がっている。

真希は歩きながら、何度もスカートの裾を下に引き下ろそうとする。すぐにずり上がってしまうようだ。

『これでいいですか?』

モジモジしながら恥ずかしそうに言う真希。でも、目が好奇心で光っている感じがする。

「いいよ。すごくセクシーだ」

土方さんはにこやかに笑いながら言う。でも、相変わらず目が冷たい気がする。

僕は、完全に蚊帳の外だ。真希はまだチラチラと僕を見るが、土方さんは僕がいないかのように振る舞っている。

『どうすればいいですか?』

真希が、スカートの裾を引き下げながら聞く。

「喉渇いたでしょ? そろそろ来るから」

土方さんがそういった瞬間、ドアホンが鳴った。ホテルの部屋にドアホンがあることにも驚いたが、それよりも誰が来たんだろう?

「出てくれるかな?」

土方さんが、真希に指示をする。

『エッ? でも、私こんな格好だし……』

戸惑う真希。戸惑う真希に、じっと見つめる土方さん。一言も口をきかないで見つめるだけの土方さんに、真希は気圧されたようにドアに向かった。

そしてドアを開けると、ホテルの制服を着た若い男性が、ワゴンにワインやソフトドリンクを乗せていた。

真希はそれを見て、慌ててスカートの裾を引っ張りおろしながら、腕で胸も隠した。でも、どう見ても普通じゃない格好だ……。

ホテルの男性は、そんな真希を見ても動揺することなく、

「土方様、お待たせ致しました。失礼致します」

と、堂々とした態度で入室してきた。真希は、顔を真っ赤にしてスカートの裾を出来る限り引っ張り下げ、胸を隠す。

その横を、平然と通り過ぎるホテルマン。

「ありがとう。いつもすまないね」

土方さんが親しげに言う。顔なじみのようだ。

「とんでもございません。いつもありがとうございます。何なりとお申し付けください」

そう言って、頭を深々と下げるホテルマン。なんというか、別世界の出来事のように思える。

僕なんかは、ホテルの人に対して過剰にへりくだってしまう。これが、土方さんと僕の、使う側の人間と、使われる側の人間との差なんだと思った。

「じゃあさっそくだけど、彼女のスカート、直してくれるかな? ずり上がってしまったようだ」

土方さんが、ニヤリと笑いながら言う。真希は、慌てて後ずさりしそうになるが、ホテルマンが早かった。

「失礼します。お嬢様」

そんな執事みたいなセリフを言いながら、真希のスカートに手を掛けて、下の方に引き下げるようにするホテルマン。

『い、いいです、大丈夫です、平気ですから』

真希が、しどろもどろで言う。そして、ホテルマンを押しのけようとして、腕のガードが外れてしまう。スケスケのメッシュ素材のブラウスなので、おっぱいが丸見えになっている。ホテルマンは、まったく動じていない感じで、見えていないのかな? と思うような感じだけど、あの位置関係で見えていないはずがない。

土方さんだけのはずだったのに、まったく見ず知らずの第三者に、真希は胸を見られてしまった……嫉妬と焦りで僕は貧血になったみたいにクラクラしていた。

そして、今さら気がついたが、土方さんはいつの間にバスローブを羽織ったのだろう?

「これでよろしですか?」

微笑みながら聞くホテルマン。真希は、平気ですとか、大丈夫ですとか言って、早く終わらせようとする。

「失礼します。土方様、また何なりと」

深々と頭を下げて、彼は出ていった。

真希は、顔を真っ赤にして土方さんを批難するような目で見る。

「喉渇いたでしょ? 好きなの飲んで良いよ」

土方さんは、真希の視線に気がつかないようにそんな事を言う。

真希は、ワゴンの上のボトルを手に取り、そのまま飲み始めた。

「恥ずかしかった?」

土方さんが、当たり前のことを聞く。あんな姿を他人に見られて、恥ずかしくないわけがない。

『恥ずかしかったです……』

真希は、顔がまだ赤いままだ。

すると、土方さんがまたいきなり真希のスカートの中に手を突っ込んだ。

『あっ! ダメ……』

真希は、今度はさっきほどの抵抗をしなかった。

「さっきより凄いことになってるね。やっぱり真希ちゃんは良い素質を持ってるね」

土方さんは、真希の股間をまさぐりながら言う。

『……土方さん、もう我慢出来ないです……欲しい……土方さんの太いの、すぐに入れて欲しいです……』

真希は、とろけた顔で言う。

土方さんはソファに座り、バスローブをはだけさせる。すると、立派なモノが姿を見せる。ただ、明らかに完全勃起ではない感じだ。

僕は、正直ムカついた。真希が、こんなにもセクシーな姿をさらしているのに……おまけに、真希のアソコに触ったクセに、それでも勃起しないなんてあり得ないと思う。僕は、さっきから真希のセクシーすぎる姿に、勃起しっぱなしだ。

真希は、土方さんの指示もないのに、すぐに土方さんの前にひざまずき、ペニスに口を近づけ、そのままくわえた。

さっきのフェラとは違い、いきなり速い動きで、すぐにでも立たせたいと言う感じでフェラをする。もう、早く入れたくて仕方ないと言う感じだ。

そして、その甲斐あってすぐに大きくなった土方さんのペニス。真希は嬉しそうに立ち上がる。さっきとは違って、対面座位ではなく、後ろ向きの座位でまたがると、すぐに土方さんのペニスを手で握り、なんの躊躇もなく生で挿入した。

『ンンッふぅ、あぁっ! やっぱり太いぃ……これ、あぁ、ダメ、気持ち良いよぉ……』

真希は、僕の方を見ながら叫ぶ。

真希は着衣のままだ。といっても、服と呼べないようなセクシーなコスチュームみたいなモノだ。

すると、いきなりさっきのホテルマンが部屋に入って来た。

「失礼しました、土方様。こちらを忘れておりました」

そう言って、フルーツバスケットみたいなモノをテーブルに置いた。

『イ、イヤァッ! ダメ、見ちゃ、あぁっ、見ないでぇッ!』

パニックで叫ぶ真希。でも、土方さんもホテルマンも、まったく意に介さずといった感じだ。

見ず知らずのホテルマンの目の前で、座位で繋がった状態の真希。真希は、恥ずかしさで耳まで真っ赤にしながら、うつむいている。

「土方様、コーヒーお淹れ致します」

ホテルマンは、とくに土方さんからリクエストがあったわけでもないのにそう言った。

「あぁ、悪いね。彼にもお願い出来るかな?」

と、僕の方を見ながら言った。

「かしこまりました」

真希を挟んで、そんな会話をする二人。真希は、ただただ恥ずかしそうにうつむいているだけだ。

すると、土方さんはいきなり腰を突き上げ始めた。下から持ち上げるような動きで、真希を責める。

『ハァンッ! ダメぇっ! 動いちゃ、あぁっ! ダメぇ、やめてぇ、あぁっ! あっ! ンふぅぁっ!』

真希は、泣きそうな顔で叫ぶ。

「土方様、ブラックでよろしいですか?」

そんな状況なのに、まるで見えていないかのように、そんな質問をするホテルマン。

「あぁ、コウ君は?」

真希を突き上げながら、そんな事を聞いてくる土方さん。僕は、どうしていいのかわからないまま、ハイと答えた。

「かしこまりました」

ホテルマンは、そう返事すると、キッチンに向かう。

『ダメ……抜いて下さい……ンンッ! 見られちゃう……ダメぇ、声、我慢出来ない……止めてぇ、ンッ! ンふっ! あっ#9825; ダメぇ、もう来ちゃうよぉ……あぁ、太いのぉ、奥まで……来てるぅ……』

土方さんは、真希の言葉を無視するみたいに、腰を突き上げ続ける。それほど速い動きではないが、長いストロークで機械的に真希を責める。

僕は、その長いストロークに嫉妬していた。僕には絶対に出来ない動きだ。僕があんな動きをしたら、すぐに抜けてしまう。

真希は、他人のホテルマンがいるから、抜いて下さいと言っているだけだと思う。本音は、ホテルマンに早くいなくなってもらって、思う存分土方さんに責められたいと思っているはずだ。

『あっ! あっ#9825; ダメぇ、もう……こんなの、あぁっ! ダメぇっ! イ、イキそう、イキそうですぅっ!』

真希は、ホテルマンばかり気にして、僕のことを忘れてしまったような感じだ。もの凄い疎外感が僕を襲う。でも、それさえも興奮と快感に変わっていく……。

「お待たせ致しました」

背面座位でイカされる寸前の真希の横に立ち、テーブルにコーヒーをセットしていくホテルマン。

『イヤァぁっ! 見ないでぇッ! で、出ていってぇっ! こんな、あぁっ! ダメぇ、動いちゃダメぇっ! イ、イクぅっ! 見ないでぇっ! お願いぃ……うぅああぁっ!! イクぅっ! イクゥッッ!!』

コーヒーをセットしていくホテルマンの横で、思い切りイッてしまった真希。真っ赤な顔で、泣きそうになりながら絶叫して果てた真希。人の視線を感じて、こんなに乱れる真希。土方さんの言う通り、ドMなのかもしれない。

「ありがとう。彼にもよろしく」

土方さんは、真希を突き上げながらそう言った。AVなんかの、常に性交シリーズみたいなことをする土方さん。

大丈夫なんだろうか? ホテルの人をこんな風に巻き込んで、問題にならないのだろうか?

そんなことを考えている僕は、ちょっと麻痺してきたのかもしれない。そんな心配をするよりも、見ず知らずの人の前で、ハメられた上にイカされてしまった真希のことを心配するべきなんだと思う。

ホテルマンは僕に歩み寄ると、コーヒーを用意してくれた。

「お待たせ致しました」

僕なんかにも、丁寧に言ってくれる彼。でも僕は、土方さんと違い、緊張して恐縮しまくっていた。

そしてホテルマンは部屋を出ていった。

土方さんは、真希をそっと体の上からどかすと、コーヒーカップを手に取り、コーヒーを飲み始めた。

「真希ちゃん、見られるの好きなんだね。ビックリするくらい締まってたよ」

土方さんはコーヒーを飲みながら、真希を誉める。

『そんなこと……』

真希は少しポォッとしてしまった感じだ。

「あるよね?」

断定口調で言う土方さん。

『はい……見られてるって思ったら、膝がガクガクするくらい感じました』

真希はうわずった声で答えた。

真希が、土方さんに調教されている。そして、真希は順調にしつけられている感じがする。

「じゃあ、コウ君に近くで見てもらいながら続きをするかい?」

優しげで、下心が感じられない言い方だ。とてもセックスの話しをしているようには聞こえない。

『はい、お願いします#9825;』

真希はそんな提案なのに、嬉しそうに返事をした。

そして僕は二人に呼ばれて、一緒にベッドルームに移動した。

ベッドのすぐ横に椅子を置き、そこに座る僕。

「大丈夫? もしもイヤなら、もう止めるけど?」

土方さんは、優しそうな顔で言う。でも、どうしても目が冷たいと思ってしまう。

質問をする土方さんの横で、僕のことを見つめる真希。エロ過ぎるコスプレ姿のままだ。真希の表情は、期待と不安が半分ずつという感じだった。

「平気です。思い切りしてみて下さい……」

僕は、ほとんどノータイムでそう答えた。

『変態さんだw いいの? 戻れなくなっちゃうかもよ?w』

真希が、イタズラっぽく言う。なんと言うか、真希には罪悪感とか、貞操観念が消えてしまったように思える。

僕は、

「し、信じてるから……真希、愛してる」

と、弱々しく言った。

『ふふw 私もだよ。変態なコウちゃんも、だーい好き#9825;』

真希は、こんな事を言ってくれた。でも、実際のところどう思っているのだろう? 真希が言い出したことがきっかけで始まった、今回の寝取られプレイ。僕も同意して、積極的に話を進めたが、真希の気持ちはどうなんだろう? 自分の彼女を他の男に抱かせるために、一生懸命になる彼氏。普通に考えれば、最低のド変態だ。

そんな事を思い、逡巡している僕の目の前で、二人はキスを始めた。土方さんがリードして、積極的に舌を絡めるキスをしている。

真希は、余裕が出来たというか、ある程度落ち着いたようで、キスしながら僕の方を見たりする。

上気してとろけた顔なのに、時折目にはイタズラっぽい光が宿る。

そして、けっこう長い時間キスをしたあと、真希が動く。ベッドの上で僕の方に頭を向けて四つん這いになると、短すぎてすでにまくれ上がっているスカートをさらにたくし上げ、

『今度は、バックでしてください#9825;』

と、土方さんを誘った。

「私よりも、コウ君に聞いてごらん」

土方さんはそんな事を言いながらも、バスローブを脱いで全裸になった。

とても42歳には見えない綺麗な体をしている。まだ20歳そこそこの僕は、40過ぎたらおっさんになり、身体もだらしなくなるというイメージしか持っていなかった。

僕なんかよりもよほど筋肉もあり、セクシーな体だ。ペニスのことに関してもそうだけど、肉体的な敗北は、すごくコンプレックスを感じる。

『コウちゃん、コウちゃんのより大きいの入れちゃうけど、いいよね?』

真希は、さっきよりも挑発的なことを言う。僕の目をしっかりと見てそんな事を言う真希に、僕は、

「いいよ。してもらって……」

と、即答した。

『そう言うと思ったw』

真希が、ニヤニヤしながら言うと同時に、土方さんが後ろから真希に突き入れた。

『ンあっ! これ、ンンッ! あ、ァ、すごぃぃ……どうしよう、これ、ホントにヤバいよぉ……』

真希は、突き入れられた瞬間は下を向いて背中をのけ反らせたが、すぐに快感でとろけた顔で僕を見た。

手が届くくらいの近くで、後ろから生ペニスを入れられ、快感にとろけた顔を見せる真希。

彼氏としては、絶対に見たくない顔だと思う。でも僕は、少しでも触れたら射精してしまうくらいの快感の中にいた。

土方さんは、バックでハメたまま真希の乳首をスケスケのブラウスの上から触る。

『ンフゥッ! 乳首ダメぇ……あっ! あぁん#9825;』

「ビックリするくらいカチカチだね。コウ君に悪いと思わないの?」

土方さんが、落ち着いた声で責める。

『コウちゃん、ゴメンね、気持ち良いのぉ! コウちゃんのより大きいからぁッ! ヒィあぁっ……んンッ! 動いてください! もっと突いてぇっ!』

真希は、僕への謝罪の言葉を言いながら、その言葉自体に興奮している感じだ。そして、土方さんにおねだりまでした。

土方さんは、腰を動かし始めた。でも、単純なピストン動作ではなく、少し腰を落として、一定の場所に擦り付けるような動きをする。

『あぁぁーっ! そ、それ、あぁっ! こんな、あぁっ! そこダメぇっ! だめぇーっ!!』

真希の感じ方が、ガラッと変わった。AV男優みたいにパンパン激しい動きではなく、擦り付けるようなゆっくりした動きなのに、マキは見たことがないくらいの感じ方をしている。下を向いて、叫ぶようにあえぐ真希。気持ち良すぎて怖いという感情もあるみたいだ。

【寝取られ】下着泥の隣の息子にぴらぁっとした嫁3 【NTR】

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嫁の舞と、お隣の息子の圭君との一件以来、私達の夜の生活はさらに充実したものになっていきました。
私も嫁も、お互いに圭君のことを持ち出し、相手をあおるようなことを言いながらセックスをするようになりました。私は圭君とセックスをする嫁を想像すると、私の寝取られ的な興奮は極限まで高まります。そして嫁も、圭君とのセックスを想像すると、異様なほど興奮してしまうようです。

そんな毎日を過ごしていましたが、やはりその日は訪れました。たまたま、木曜日の夕方にエレベーターで圭君と一緒になった私は、土曜日にウチに遊びに来るように彼を誘いました。本当は、もっと早くそうしたかったのですが、なかなか勇気が持てませんでした。
前回、あんなことまでしているので、本当は今更という気もしますが、それでもやはり怖くて実行に移せませんでした。
もしもそんな事をして、バレてしまったら社会的に抹殺されますし、嫁が若い圭君に夢中になる可能性もあると思っていました。

でも、実際にエレベーターの中で圭君と出会い、欲望が爆発してしまいました。

そして嫁に、土曜日の約束の件を報告すると、
『ふふw 以外と遅かったね。よく今まで我慢出来ましたw』
と、楽しそうに笑いながら、私の頭をなでなでしました。
「いいの? 平気?」
私は、楽しそうにおどける嫁に聞きました。

『さぁ? あなた次第よw』
嫁はそう言って笑うと、私に抱きつきキスをしてきました。嫁の表情やキスの荒々しさが、嫁の興奮をあらわしているようでした。
私は、いつになく挑発的な嫁に発情してしまい、そのまま押し倒しました。
『ふふw 昨日二回もしたのに、今日も抱いてくれるの? 嬉しい#9825;』
嫁とのセックスは、本当に増えました。圭君とのことがあるまでは、倦怠期に近い感じになっていたのに、一気に昔に戻った感じです。いや、昔でも、こんなに毎日のようにセックスをしていませんでした……。
嫉妬によるスパイスで、こんなにも夫婦仲が良くなり、倦怠期を吹き飛ばすことが出来るなんて想像もしていませんでした。

そしてそのままセックスをし、クタクタになって寝ました。

次の日、嫁は朝から上機嫌でした。明日の圭君との約束で、こんなに機嫌が良くなる舞が可愛くもありますが、やはり不安が大きくなります。
圭君はまだ若すぎるので、嫁が本気になることはないと思います。でも、不安になるのを止められません。
昔私がバイトしていたファミリーレストランで、高校生の男の子のバイトと、主婦のバイトが駆け落ちしたことがありました。当時は、信じられないと思いましたし、今も同じです。
でも、自分の嫁がそうならない保証はあるのだろうか? 圭君に夢中になることはないのだろうか?

そんな不安を感じながらも、あっという間に金曜日も終わりました。
いよいよ明日だと思うと、興奮が高まりすぎて、また嫁を抱こうとしました。でも、
『今日はダメぇ~w 明日のために体力温存しとかないとw』
と言って、上手く逃げられました。そんな事をされても、明日のことを想像して、信じられないくらいに高ぶる私がいました。
私は、それでも我慢して、明日に備えて寝ました。

朝になると、嫁はもうすでに起きて、身支度を調えていました。シャワーを浴びたのか、濡れた髪にドライヤーを当てていました。
「おはよう。早いね」
私が声を帰ると、
『うん。楽しみで目が覚めちゃったw 今日は、長い一日になるかもねw』
と、楽しそうに言う嫁。私は、この言葉でもう勃起してしまった。そして私は、自分でトーストを用意し、コーヒーを淹れて朝食を始めました。
嫁は鼻歌交じりでメイクをし、念入りに歯磨きをして、マウスウォッシュで仕上げます。
嫁の気合いの入り方に、ちょっと苦笑いをしてしまいました。嫁は29歳ですが、童顔で肌の張りがあるので、女子大生くらいに見えると思います。
もちろん、夫のひいき目もあると思いますが、充分すぎるくらいに若々しいと思います。

それが、こんな風に念入りにメイクをしていると、余計に若く見えます。美魔女とか、ババアが若作りしてドヤ顔しているのは、見ていて寒々しいですが、まだ嫁は平気だと思います。

そして嫁は、服も気合いが入っていました。嫁の姿は、まるっきり痴女のようでした。
嫁は白のブラウスを、下の方を縛って着ています。上の方もボタンをしていないので、胸の谷間も丸見えです。ヘソも丸見えで、胸も谷間がまるっと見えている状態です。
そして下は、白のミニスカート姿でした。そのスカートは二重構造になっていて、内側は白の布地の股下ゼロcmのマイクロミニで、外側は白の透けたレースのスカートになっています。外側も、ミニスカートみたいな丈です。
こんな感じの衣装ですが、これは凄いと思いました。ノーベル賞に匹敵する発明だと思います。

「すごい格好だね。どうしたの? 買ったの?」
私は、この姿を圭君に見せるんだ……そう思うだけで、痛いほど心臓が脈打ちました。
『うん。ちょっと見えすぎかなぁ?』
鏡を見ながら、スカートの裾というか、中の短い方を気にしいています。確かに、ちょっとかがむだけで、中が見える感じです。でも、絶妙に外側のレースのスカートが、中身を隠しています。見えそうで見えないの、究極系のスカートだと思います。
ただ、スカートにばかり気を取られていましたが、上のブラウスも相当エロいと思います。アメリカンなセクシーパブみたいな格好で、しかも乳首が浮いているので、ノーブラみたいです。

「やる気満々すぎるよねw」
私がからかっても、嫁は平気で、
『もちろんw あなたもでしょ? もうテント張ってるもんねw』
なんて言ってきました。確かに私はもうフルに勃起していましたから、なにも言い返せませんでした。

そんなやりとりをしていると、インターホンが鳴りました。
「来たね。お出迎えしてあげたら?」
『え? こんな格好で?』
嫁はそんな事を言いながらも、妙に楽しそうです。
「もちろん。早くしないと。待ってるよ」
私はそんな事を言ってけしかけました。
『ふふw あなたって、すぐ顔に出るのね』
嫁は意味ありげにそう言うと、玄関に向かいます。

私はソファに座りながら、一人でドキドキでした。
すぐに、玄関の方で嫁と圭君の声が聞こえてきます。そして、楽しそうに舞が圭君に話しかけながら、こちらに来ました。

圭君は、少し緊張しているようでした。嫁のことも、どこを見ていいのかわからないという感じです。確かに、まだ童貞の高校生には、嫁のその姿は刺激がかなり強いのかもしれないです。

圭君は私にも挨拶をして、ダイニングテーブルに着きました。
『じゃあ、お茶入れるわね。紅茶でいいかしら?』
ノリノリで話しかける嫁。そしてキッチンに行き、紅茶の用意を始めます。動くたびに、スカートの中が見えそうになり、すごくドキドキする。結婚していて、毎日のようにセックスもしているのに、こんなにもスカートの中が気になるのは我ながら不思議だと思う。スカートの中というのは、男にとって果てしない憧れなのかもしれないと思った。

「舞さん、今日はすごく可愛いですね」
緊張した顔で言う圭君。
「いつもは可愛くないかな?」
私が揚げ足を取ると、
「い、いや、そんな、いつも可愛いです!」
と、ムキになって言う。そんな姿が、可愛いなと思う。

「今日は、よろしくね」
私は、内心ドキドキしながら言いました。
「はい! 頑張ります!」
圭君は、すごく燃えている感じでした。今日こそは、童貞を捨てられる! そんな期待が見え隠れします。

『お待たせ~』
嫁がにこやかに紅茶を持ってきて、テーブルに並べていきます。カップを置くときに、驚くほど胸の谷間が見える。圭君も、嫁の胸の谷間に目が釘付け状態でした。

そして、ダイニングテーブルの圭君の反対側に座る嫁。胸の谷間だとか、浮いた乳首がすごくエロく見える。

「圭君、まだ下着は大丈夫?」
私が質問すると、
「まだ平気です。でも、今日も頂けるなら欲しいです!」
と、力強く言う圭君。
「下着なんかでいいの? もっと欲しいモノがあるんじゃない?」
私がそんな風に振ると、
「いや、その……はい!」
と、恥ずかしそうに答えました。

『何が欲しいのかな?』
舞が、セクシーな口調で聞きます。自分の嫁が、他の男にこんな甘えたような、エロい声で話しかけるのは、正直かなり堪えます。嫉妬で息が詰まりそうになります。でも、それがいい……。

「それは……セ、セックスしたいです!」
圭君はストレートに言いました。

『ふふw エッチな圭君#9825; じゃあ、いつもどんな風にしてるか、見せてくれたら、させてあげる#9825;』
嫁は、変態痴女みたいな感じになってきていました。でも、そんな姿を見て、私は最高だと思いました。

「じゃあ、下着……下さい」
圭君が、遠慮がちに、でもはっきりとそう言います。
『いいわよ。じゃあ、脱がせてくれる?』
そう言って、椅子から立ち上がる嫁。

「わかりました!」
圭君も、元気よくそう言って立ち上がります。
圭君は嫁に近づくと、スカートの中に手を差入れました。圭君は顔に興奮が浮き出たように、上気した顔で嫁のショーツを下ろし始めます。
透けたレースのスカートの中で、圭君の腕がイヤらしく動き、スカートの中をまさぐります。
そして、そのまま足首までショーツを引き下ろしました。嫁は片足ずつ上げて、ショーツを足から抜きました。

紫色の、セクシーなショーツが圭君の手元に残ります。
圭君は、それを広げて見始めます。
『ちょ、ちょっと、早くしまいなさい!』
動揺して叫ぶ嫁。

「圭君、濡れてる?」
私が、ドキドキしながら聞くと、
「はい。シミになってますw」
と、楽しそうに言う圭君。圭君は、緊張が多少はなくなってきたようです。

『バカっ! いいから、早くしなさいよ!』
少し怒った感じで言う嫁。頬が赤くなっていました。こんなに大胆なことをするクセに、すぐに顔を赤くして恥ずかしがるのが、たまらなく可愛いと思う。

「じゃあ、します……」
圭君はそう言うと、後ろを向いてズボンを降ろし始めました。膝のところまでズボンと下着を下ろすと、こちらに向き直りました。
そのペニスには、真希のショーツが巻き付いていました。ショーツのせいで、全貌が見えませんが、そのサイズ感は半端なかったです。

私は、こんな若い男の子に対して、強烈な敗北感を味わいました。そして嫁は、真剣な顔でその盛り上がったショーツを凝視しています。

『すごい……どうなってるの?』
嫁は、不思議そうに言いました。確かに、圭君のペニスにかぶせた嫁のショーツは、異様なくらい盛り上がっているので、不思議に思っても仕方ないかもしれないです。

圭君は顔を真っ赤にしながらも、手を動かしてしごき始めました。私は、複雑な思いでそれを見ていました。愛する嫁のショーツでオナニーをする隣人の息子……。
自分の嫁がオナニーの対象になっているという事実に、優越感も感じますが、嫉妬みたいな感情も持ってしまいます。

「舞さん……あぁ……」
うめくように嫁の名前を呼ぶ圭君。嫁はその言葉に、驚いたようにビクッと身体を震わせました。

「せっかく本物があるんだから、見せてもらったら?」
私が、かすれる声で言うと、
「い、いいんですか!?」
と、嬉しそうに叫ぶ圭君。嫁は、私のそんな言葉にも、もう何も言いませんでした。

「じゃあ、おっぱい見せてあげて」
私が嫁に言うと、嫁はうなずいて、すぐにブラウスの結び目をほどき始めました。そして、あっという間にブラウスをはだけさせて、おっぱいを丸出しにした嫁。
子供を作っていないせいか、まだまだ乳首も乳輪も色素がうすく、綺麗なおっぱいだと思います。

「綺麗です……」
圭君はそう言うと、さらにしごく手の速度を速めました。

「……下も見せてあげたら?」
息を飲みながらそう言うと、嫁はうなずくこともせず、すぐにスカートを持ち上げ始めます。外側のスケスケのレースのスカートが持ち上がり、内側のマイクロミニだけになる。
生足がなまめかしい。

そして、もう片方の手で、マイクロミニ部分を持ち上げる嫁。
すぐに嫁のへアが丸見えになります。
私は、少し衝撃を受けました。嫁は、綺麗にへアの形を整えていました。無頓着な嫁は、へアは生えたまま、ボサボサのままでした。それが今は、AV嬢のように綺麗な形になっています。

圭君は、そこを凝視しながらすごい早さでしごいています。息づかいもどんどん荒くなっていく……。

そんな圭君を、頬を赤くして見つめる嫁。すると嫁は、スカートを脱ぎ始めました。そして、ブラウスを羽織っただけになる嫁。何とも言えないエロい姿でした。

「あぁ、舞さん……」
圭君は、声に余裕がなくなってきました。

すると嫁が、自分のアソコに指を持って行きました。そして、アソコをまさぐり始める嫁。圭君のオナニーを見て、我慢しきれなくなったのか、自分もオナニーを始めてしまいました……。

【浮気】続・新妻絶頂 【不倫】

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前編:新妻絶頂

電話が鳴ったのは、一週間分溜った洗濯物を干し終わった時だった。
よく晴れた土曜日である。美佳の銀行も健介の会社も週休二日だったが、健介は仕事が残っているからと言って午前中に出かけてしまっていた。
今日はどうしても家にいて欲しかったのだけれど、そういえば婚約したばかりだった去年の夏も、健介は土日返上で働いていた。
年に一ヶ月のことだから、仕事だけなら我慢しなくてはいけないのだろう。
しかし今日はその上、学生時代の先輩の結婚式の二次会があるとかで、帰りが遅くなるという。
美佳はそれだけでも欠席して早く帰ってきて欲しいと頼んだのだが、健介は例によって柔和な口調で拒んだ。
「そうもいかないよ、なるべく早く帰って来るようにはするけど。ごめんな。」
「でも毎日遅くて疲れてるんだし…。」
「ああ、大丈夫だよ。ずいぶん実家にも帰らせてもらってるし。」
「そんなにここに帰るのが疲れるの?」
「そういうんじゃないよ。仕事は遅いけど、寝る時間はきちんと取ってるから大丈夫、ってこ と。」
「そう…じゃあ、できるだけ早く帰ってね。」

そう言って一応納得した美佳だったが、かなり不満の残る表情をしていたはずだ。健介も少し気になったようだったが、そのまま出かけていった。

電話はその健介からだと思って、美佳は明るく受話器を取った。
「はい、武田でございます。」
無意識に時計を見ると、午後の二時を過ぎていた。
「ふふふ…美佳か。」
健介の声ではない。
「…え…あの…」
一瞬、背筋がぞくっとした。
「どちら様ですか?」
「俺だよ、『ブルージュ』のマスター。」
「あ…」
どうしてここの電話番号がわかったのだろう。
(住所も、名字も知らないはずなのに…。)
電話の向こうにマスターの不敵な笑みがあるのを美佳は思った。

悪夢の中でのことのような喫茶店での出来事から、三日が経っていた。
あの夜、二度の絶頂に達した美佳は動くことができなかった。
ソファーに全裸のままぐったりと横たわっていた美佳に、マスターは、「また今度な。」とまるでもう自分の恋人に対してのように言った。
美佳は気だるそうに頭を少しだけ持ち上げ、小さく首を振った。
「もう、来ません…。」
怒るかもしれないと思ったけれど、マスターはただ笑っていた。

翌朝、目が醒めたとき、美佳はそれが本当に悪夢の中のことであったような錯覚に囚われた。
あまりにも現実から遠すぎる出来事だったために、事実として認識することができなかった。美佳は普段通りに勤め先である銀行に出勤した。
その夜に、健介は帰って来た。
彼は前日の電話でのことを詫び、美佳も素直に謝った。
健介はいつものように美佳に優しくキスをして、抱きしめてくれた。
その日こそすぐに二人は眠りについたが、翌日の夜には健介も比較的早い時間に帰って来てくれ、二人は抱き合い、愛し合った。
そして美佳はあの悪夢のことなど忘れてしまうことができるように思っていた。

がその悪夢の世界へ美佳を引き戻す電話が突然にかかってきた。
美佳の心臓は高鳴った。
「今から店に来ないか。」
マスターはあの時に美佳が言ったことなどまるで忘れてしまっているようだ。
「もう行かないって言ったと思いますけど。」
美佳はできる限り感情を抑えて言ったが、うまく呼吸ができず息苦しい。
「まあ、そんなに冷たくしなさんな。旦那さん、留守なんだろう?」
「ど、どうしてそんなこと…だいたい電話番号だって…。」
一つだけ、思い当たった。
「尾けたんですか?」
声に思いきりの非難を込めた。
「ははは、そんなことはしないさ。狭い町だからね。」
「と、ともかく、行きません。行くわけがないじゃないですか。」
「へえ…。旦那さんにこの前のこと、話してもいいのかい?」
「そんなこと、あの人が信じるわけありません。」
美佳は毅然として答えた。
私達は愛し合い、信頼し合っている、という自信がある。
美佳が必死に否定すれば、健介が町の喫茶店のマスターが言うことなど、信じるわけがない。
そもそも、美佳に媚薬を飲ませて犯したマスターの行為は立派な犯罪である。
マスターだって、健介に知られては困る筈だ。

「ははは、試してみるか?…」
だがマスターはどこまでも余裕がある。
美佳は気押されて黙った。
そして次の瞬間、美佳は衝撃のあまり受話器を取り落としそうになった。
マスターの短い沈黙の後、受話器の向こうから信じられない音が聞こえたのである。
『マスター…お…犯してっ…!』
『…気持ちいい…どうかなっちゃいそう…!』
『私…こんなの初めてっ…!』
それは媚薬を飲まされ、マスターに凌辱された美佳が思わず発した、あられもない喘ぎ声だった。
「最初から最後まで、全部きれいに撮れてたよ、ビデオにね。」
「ビデオ…?」
「あの部屋にはね、カメラが仕掛けてあるんだよ。ちょうどあのソファーが映るようにね。クックックッ…思い出すだろう…ぐしょぐしょに濡らして…」
「やめてっ!やめて下さい…。」
「じゃあ、待ってるから。ちゃんとお粧しして来るんだぞ。」
電話は一方的に切れた。

(…そんな…)
美佳はその場にしばらく呆然と立ちつくしていた。
定かでない記憶を懸命にたどっていく。
あの夜、あのソファーの上でマスターに命じられるままにしたこと…。
服を剥ぎ取られ、後ろ手に縛られ、大きく脚を開かされて…。
(あそこを舐められて…それから…マスターの…)
唇にマスターのグロテスクな性器の感触がよみがえる。
背筋に冷たい悪寒が走り、同時に今、電話で聞いたマスターの言葉の意味がわかった。
わあん、という耳鳴りが襲ってくる。
(…ビデオ?…あんな姿をビデオに撮られてた…ってこと…?)
脚を開いた全裸の姿。
震えていた腰。
マスターの男根をしゃぶった唇。
その男根を迎えるためにきっと光るほどに濡れていたであろう蜜の泉。
そしてマスターを求めて口走った言葉…。
今まで夫にも見せたことのない恥態であった。

というよりも美佳自身が、感じたことのない大きな快感の渦の中で自分を失い、乱れてしまった。
それだけではない。痴漢に触られて感じてしまったことや、家に帰ってから自慰に眈ったことまで、告白させられてしまった。
(た、大変だわ…!)
そんなビデオを健介が観たら…。息が止まりそうだった。
「返してもらわなきゃ…。」
美佳は決心して服を着替え始めた。
だがTシャツを脱ぐとじっとりと汗ばんだ肌が気になって、美佳はバスルームに入った。
シャワーを浴び、髪を洗った。
(落ち着かなきゃ…。)
まだ心臓の鼓動が速く、どきどきする。

美佳は犯されたのだ。
それも媚薬を飲まされ、縛られて辱しめられた。
そして今それをネタに脅迫されている。
店で美佳が来るのを待っているマスターはきっと、あの逞しい体でまた美佳を犯そうと思っているのに違いない。
それが美佳にとって何よりも恐怖だった。

マスターの愛撫は、若い健介の仕方とは、まるで違っていた。
初めて体験した『愛のないセックス』は、美佳にとってあまりにも衝撃的な出来事だった。
健介の前に一人だけ、学生時代につき合っていた恋人と美佳は結ばれている。
だがその恋人もまた学生で、自分が達すればそれでいいというやり方だったし、まだ充分に快感というものがわからなかった美佳には、多少苦痛を伴うものでさえあった。
その後、美佳はデートのたびに求めてくる恋人が疎ましくなって別れている。
そんな美佳が、初めて知った大人の男、そして生まれて初めて本当の女の悦びを教えてくれた男。
それがあのマスターだったのだ。

(もう一度マスターに抱かれたら…)
自分はどうかなってしまうかもしれない。
(なんとか、それだけは…)
でもどうすればいいかわからなかった。
シャワーを浴び、88-58-90の見事なプロポーションを鏡に映しながら美佳は思いを巡らせた。
ビデオを渡して欲しいと必死に頼めばそれで渡してくれるだろうか。
そんな相手ではないと思った。
こんな郊外で喫茶店をしている人が何を考えているかなど、美佳にわかるはずがない。
たとえ返してくれるにしても、マスターはビデオとの交換条件として、きっと美佳の体を要求するのだろう。
美佳はマスターの愛撫を思い出した。
マスターに貫かれた瞬間の悦びを思った。
薬のせいとはいえ、美佳は失神しそうになるくらい感じたのだ。
(やだ…)
美佳の中に、もう一つの思いが広がった。
今、心地良いシャワーに包まれているこの白い裸身に、夫以外の男の手や舌が這い回ったのだ。
あんなことをされるなんてもう二度といやなのに、心のどこかでそれを望んでいる気もする。
淫らな記憶に体の芯がポッ、と熱くなった。
体を洗っていると、まるで身を清めているような気分にもなってくる。
(私…どうしちゃったんだろう…)

バスルームを出て、火照った体をバスタオルに包む。
頬が紅潮し、妖しい胸の高鳴りが抑えられない。
現実の世界から淫夢の中に、美佳は引きずり込まれようとしている。
「ちゃんとお粧しして来るんだぞ。」
電話の最後にマスターが言った言葉が、耳の奥に残っている。
下着を替えようとして、何気なく新しいものを出していた。
ショーツもブラも純白のものを選んだ。
細かい刺繍の入った上下セットのブランド物で、ブラはフロントホック。
ビキニのショーツは極端に布地が薄く、腰の部分は紐のように細い。
ストッキングも新しいものにし、クローゼットの中からは何故か一番セクシーで膝上は20センチ以上もある白いワンピースを出した。
スカートの丈が短かすぎると言って健介が喜ばなかったものである。
健介は美佳が男心をそそるような服、丈が短かったり、胸元が開いていたり、体の線がわかるようなものを着ることをひどく嫌った。
美佳はずいぶんそのことに反感を抱いたりもしたものだったが、最近ではむしろ夫と仲たがいをすることの方が煩わしく、おとなしく言うことを聞くようにしていた。
ベッドの上にそれを広げて、美佳は大きく深呼吸をした。

化粧台の前に座った。瞳を潤ませた自分がいる。
ドライヤーで髪を乾かし、ファンデーションを塗った。
結婚してからは滅多にすることのなかったアイシャドーを薄く引く。
(抱かれに行くみたい…)
マスターの鳶色の瞳に見つめられたい。
口紅を塗りながらもマスターにキスされている情景がフラッシュバックのように脳裏をよぎっていく。
ともするとマスターの爬虫類のような生殖器のイメージが瞼の裏に再生され、顔が熱くなる。
(だめ、いけないわ…!)
美佳は何度も大きくかぶりを振った。
妙な妄想は断ち切らなくてはいけない。
ずるずると言いなりになんかなったら、もっと大変なことになる。
たとえすべてを健介に告白しなくてはいけなくなったとしても、最悪の場合は警察を呼んであの男の企みを潰してしまわなくてはいけない。そう思った。

前開きのワンピースのボタンを止め終えるのと同時に、再び電話が鳴った。
「もしもし…」
「どうした?来ないのか?」
マスターの声だった。別に怒っているようでもない。
「今から行きます…」
それだけ言って受話器を置き、美佳は家を出た。

『ブルージュ』の扉には「本日休業」の札が掛かっていた。
中には電気もついていないようだったし、扉にも窓にもカーテンが閉められていた。
美佳は周りを見回して誰も人がいないのを確かめてから扉に近づいた。
おそるおそる押してみる。
鍵はかかっていなかった。
扉は音もなく内側に開いた。
店の中は冷房が効いて、ひんやりとしていた。そして暗かった。
夏の日差しが溢れる外を歩いてきた美佳には、すぐには何も見えなかった。
「鍵を閉めて。」
奥からマスターの声がする。
美佳はその声を無視した。
店の中は真っ暗というわけではないから、じきに目が慣れてくる。

マスターはカウンターの中にいたが、ゆっくりとした動作でフロアの方に出てきた。
「ハッ…」
カウンターの中から出てきたマスターを見て、美佳は悲鳴を上げそうになった。
マスターは上半身にこそ白っぽいTシャツを着ていたが、下半身には何も着けていない。
剥き出しの股間には、どす黒い男性自身がだらりと垂れ下がっていた。
呼吸が止まりそうになって、美佳はすぐには何も言えなかった。
マスターが近づいてくる。

機先を制されて愕然とする美佳の前まで来ると、マスターは何も言わずに美佳の背中に手を回して抱き寄せた。
「うっ…」
すぐに唇を奪われ舌を絡めてきた。
一瞬の出来事に美佳は何故か逆らうことができなかった。
舌を絡まされると頭の中がじーんと痺れる。
抱きしめる腕に力を入れるマスターとは対象的に美佳の体からは力が失われていく。
「いやっ!」
やっとの思いでマスターの体を押し返したが、腕を掴まれたままだった。
「会いたかったよ。奥さんは本当に美しい」
美佳の抵抗など気にも止めない様子で、マスターは存外優しい声で言った。
「やっぱりこのくらいはお洒落をしている方がいいな。一段ときれいだ…。」
マスターの視線が、美佳の頭から足先までの間を往復した。
美佳はたじろいだ。
美佳の頬に手をやり、その手を少しずつ下げる。
胸に触れる。
「胸だってあるんだし…。」
ワンピースの上から、グッ、と握る。
それから、手は胸からお腹へ降りていく。
「ウエストは細いし…。」
さらに下の方に、手の平がワンピースの上を滑っていく。
「脚もきれいだ。」
太腿に優しく触れる。腰に手を回し、その手でヒップの双丘になぞる。
「なによりお尻が素晴らしい。」
そしてスカートをまくりあげてストッキングの上からアソコを丹念に撫で回す。
「なんだもうここは熱くなってるじゃないか」

マスターは美佳が気押されているのをいいことに美佳の肢体をさんざん撫で回し、それから手を取って店の奥の方へ導いた。
「ここに座って。」
フロアの真ん中にぽつんと椅子だけが置かれている。
美佳は素直にそこに腰をかけた。
マスターは美佳の目の前に立った。
目のやり場に困った。
マスターのそれは早くもTシャツの下から首をもたげ始めていた。
美佳はそれを見ないようにするためにマスターの顔を見上げた。
マスターの鳶色の瞳が美佳を見つめていた。
美佳はその目をじっと見た。

「ビデオを…返して下さい。」
気力を振り絞って、美佳はようやくそう言った。
「ああ、いいよ。そのつもりだった。」
マスターはあっさりと美佳の要求を承諾した。
しかも美佳が拍子抜けするほどに、涼しげな声色だった。
「だけど、ただで返すわけにはいかないな。」
当然のように付け加える口調にさえ、悪びれた様子はない。
「警察を…、呼びます。」
美佳はマスターを睨んだ。
「毅然とした表情もいいな、きれいな顔だ。脅えてる顔も、恥ずかしそうな顔も良かったけど…。」
マスターはとぼけているような、平穏な顔をしている。
(その手には乗らないわ…)
マスターはわざと平然とした表情を装って、自分のペースに美佳を乗せようとしているのに違いない。
脅迫されて、言いなりになる筈の女が、警察を呼ぶとまで言っているのだから動揺していないわけがないのだ。
「また変なことをするのなら、今すぐ帰って警察に電話します。」
「そう…。それは困ったな。で、なんて言うつもりなんだ?」
「あなたに、変な薬を飲まされて、無理矢理…」
「ムリヤリねえ…。まあ、いい。無理矢理どうされたって言うのかな?」
「レ、レイプされた、って言います。」
「なるほど。ビデオが証拠になるわけだ。お巡りさん達もあんな強烈なビデオが見られたら嬉しいだろうな。」
美佳の顔がカーッと熱くなる。
「でもビデオを見ればわかるけど俺は美佳が入れて、って言ったからコイツを突っ込んだんだぜ。憶えてるだろ、腰を揺すっておねだりしたの。」
マスターは自分の分身を指でつまんで、ぶらぶら揺すってみせた。
「そ、それは…あの変な薬を飲まされたから…」
「変な薬ね、警察が来てこの店を調べて、もし薬が出て来なかったらどうする?」
「それは…」
言葉に詰まった美佳の頭に、マスターは手を置いた。
小さな娘に説法でもするように、優しく髪を撫でる。
「まあまあ、落ち着きなよ。いいか、考えてみな。お巡りさんだって男だ。あんなビデオ観たら興奮するし、美佳の乱れようを見て、エッチな奥さんだと思うだろうよ。家帰ってから美佳の体を思い出してシコシコ励む奴だっているだろうし、証拠として押収した物がダビングされて署内で回されるなんて話だってよく聞くだろう。」
「そんなっ!」
美佳は飛び上がった。
マスターが話す間にも、あの時の記憶が頭の中を駆け巡ってしまう。
それがマスターの狙いなのだとわからないこともなかったが、どうしても記憶の方に思考が引きずられてしまう。
「そ、そんなこと…、ありません。」
「ハハハ、美佳みたいな善良な市民ばかりだったら日本は平和だろうな。」
マスターはかがんで、美佳の顔をまっすぐに覗きこんだ。
「あんな姿を他の人に見られるのはいやだろう。証拠のビデオが残るより、あれは持って帰って消してしまった方がいい。あんな物が世の中にあるより、すっきりと忘れてしまったほうがいいんだよ。そうだろう?…俺は何も五百万円持って来いとか、銀行の金をくすねて来いとか、そういうことを言ってるわけじゃない。俺は美佳のことが気に入ってしまったんだ。だから、あともう一度だけ、君を抱きたい。それだけなんだよ。」
とうとう、美佳には反論の材料がなくなった。
心に絶望が広がって、涙も出てこない。

黙りこんだ美佳を見て、マスターは立ち上がった。
美佳の顔に向かって腰を突き出し、欲望の象徴を鼻先に突きつける。
「さあ、舐めて…」
マスターの静かな声。美佳は黙ったまま視線を落とした。
目の前にあるそのグロテスクなものはまるで違う生き物のように、静かに眠りから醒めようとしていた。
「わかりました。そのかわり…きっと返して下さいね…。」
「ああ、返して上げるよ。だから、早く…」
美佳は観念した。
たしかにマスターの言う通りだった。
あんな恥態を他の人に知られるくらいなら、もう一度だけ我慢してこの男の言うことを聞いた方がましだと思った。
ゆっくりと顔を近づけていく。
唇が触れる。
頼りないほどに柔らかい。
生臭さが立ち昇ってくる。
美佳はそれの先端を舌ですくうように舐め、口に含んだ。

「お…う…」
マスターが大きく息を吐いた。
唇と舌でゆっくりと優しく刺激してやると、それは震えながら硬く、大きくなっていく。
その反応は健介のものと変わらない。
「かわいいよ…美佳…」
マスターの息使いがさらに荒くなる。頬にかかってしまう髪を指先で押さえて、美佳の顔を覗き込む。
(いや…見つめないで…)
目をつむっていても、マスターに凝視されているのがはっきりとわかる。
あの鳶色の瞳が、きっと真っすぐに美佳の表情を見つめているのだ。
(ああ…変な気分になっちゃう…)
美佳は洋服を着たままで、ただ相手の欲望に奉仕させられている。
しかもその相手とは三日前に自分を犯し、今は脅迫者に変貌した、本来ならば憎しみを抱くべき男なのである。
だが美佳はその屈辱的行為に不思議な陶酔を覚えてしまっていた。
媚薬を飲んで抱かれた、あの夜の感覚がよみがえっていた。
下着の奥が熱く潤み始める。

「口でイカせてくれたら、それ以上は勘弁してやるぞ。」
征服者の勝ち誇った声音で、マスターが言う。
(え…)
口を犯されるだけで済むならば、それに越したことはないはずなのに、迷う気持ちがあった。
このまま、マスターを射精の高みまで導かずにいたら、組み敷かれ、犯される。
(それはだめ…)
もう一度この体を貫かれたら、美佳はこの男から離れられなくなる。
そう思った。
どうにか、唇と舌とで、マスターに絶頂を迎えさせてやらなくてはいけない。

「舌を使って…もっと吸って…そう…いいぞ…」
マスターが腰を前後に動かし始めた。
喉元までそれの先端が入ってくる。
美佳はむせ返りそうになりながら夢中で舌を使い、男根をしゃぶった。
それは健介のものよりもわずかに短いように思うが、はるかに太く思えた。
「唾を出して、ベトベトにしながら舐めるんだ。」
美佳は口を大きく開き、唇で挟むようにしながら、そして舌を絡ませるように舐めた。
唾液を舌先で塗りつけるようにすると、チュプッ、という卑猥な音が出る。
マスターの肉棒は更に硬さを増す。
(ああ…マスター…)
美佳の舌の動きに、ビクン、と感じてくれる肉茎が愛おしい。
美佳は首を揺すり、唇でその表面をしごくようにした。
全身が熱くなる。
うっすらと目を開ける。
逞しく、浅黒い肌と、ごわごわとした陰毛が、近づき、また遠のく。
マスターの剛直が、深く浅く、美佳の口を犯している。
こんな濃厚な口唇奉仕を、健介にはしたことはない。
健介のものを舐めてあげることがあっても、それは愛の表現であって、猥褻な行為ではない。
(ああ…でも…)
その猥褻行為に美佳は酔っている。
愛撫されたわけでもないのに、ショーツがぐっしょりと濡れてしまっている。
「ん…んうっ…ん…」
鼻にかかるような甘い吐息を漏らしていた。
マスターの息使いも荒い。
この勃起が引き抜かれ、乱暴に押し倒され、裸に剥かれ、そして貫かれるのを、美佳は待っていた。
だが、マスターの怒帳は限界まで張りつめ、まさに爆発の時を迎えようとしている。

「美佳…イクぞっ…」
マスターはさらに息を荒げ、腰の動きを速めた。
「うっ…!」
マスターが低く呻いたの同時に、それは美佳の口の中でびくんっ、と震えた。
ほろ苦く生臭い液体が破裂して、口一杯に広がった。
「美佳、飲むんだ…」
マスターは両手で美佳の頭を自分の股間に押しつけていた。
健介のものでさえ精液を飲んだことなどなかったが、美佳はそれを飲みこんだ。
喉でグクッという音がした。
夫にしたこともない淫らな奉仕行為だった。
口の中いっぱいに広がったマスターの強い雄の匂いに、眩暈を感じた。
それから美佳は、射精の終わった性器を舌で清めさせられた。
異臭に耐えながら舌を伸ばし、マスターの男性器を濡らしている液体を拭うように舐めた。
音を立てるように命じられ、ピチャピチャと淫猥な音が出るようにした。
しばらくしてマスターの呼吸が静まっていった。

「よし…もういい。」
マスターは乾いた声音で言い、美佳から離れた。
傍らの椅子にあった下着とスラックスを履き、グラスに水を注いで美佳に渡した。
美佳はそれに口をつけて喉の奥の粘っこい不快感を流した。
グラスはすぐに空になった。
マスターはグラスを受け取ってカウンターの上に置き、それから美佳の手を握って立たせた。
マスターの手を握ったまま、美佳は先日の小部屋に連れて行かれた。
美佳は素直に従った。
マスターは部屋に入ると明りをつけた。

「はっ…!」
美佳は、部屋の中を見て、驚きのあまり呼吸が止まりそうになった。
美佳がマスターに抱かれたソファーに、一人の若い男が座っていたのである。
二十歳前であろうか。
長めの髪は茶色く、色白でニキビが多い。
細い眼と薄い眉が軽薄そうで、美佳があまり好きではないタイプだ。
痩せた体躯に、不良っぽい派手な柄のYシャツ。
細いジーンズ。
耳にピアスが光っている。
「うちのアルバイト。孝一っていうんだけどな。」
マスターは美佳の狼狽などまるで気にかけてくれない。
「どうも、孝一です。」
男は美佳に向かってぺこりとお辞儀をした。
まだ少年のような高い声だった。
「なんだ、寝てたのか。」
「ええ、ちょっと、ウトウトっと…。」
「この人が昨日話した美佳さんだ。」
美佳はどきりとした。
話したとはいったい何の話をしたんだろう。

「美佳、こいつとしばらく留守番しててくれ。約束の物、取って来るから。」
ビデオを本当に返してもらえるとわかって美佳は、ほっとした。
「一時間くらいで戻って来るから。」
マスターは美佳を孝一の隣に座らせた。
「じゃあ、俺は行くから。頼んだぞ。」
「あ…」
美佳に何も言う時間を与えず、マスターは部屋を出て行った。
事務室のドアが閉められ、次にカチッという乾いた金属音がした。
「この部屋、外から鍵が掛かるんだ。」
黙っていた孝一が突然言った。美佳が顔を向けると孝一はニタニタと薄気味の悪い笑いを浮かべている。

「そんなに固くならなくてもいいよ。」
マスターがいなくなった途端、孝一は急に態度が大きくなった。
「美佳さん、人妻って本当?」
せめてと思い、左手の指輪ははずして来ている。美佳はどう答えていいかわからず、ただ黙ってうなずいた。
「ふーん、奥さんか。歳はいくつ?」
落着きはらっている孝一に美佳は戸惑った。
まだ二十歳になったかならないかという若者とは思えない。
虚勢を張っているのかもしれないが、それにしてもこの横丙な口のきき方や生意気な態度はどうだろう。
「ねえ、歳いくつって訊いてんだけどな。」
「…二十六…。」
「やっぱり大人って感じだよなあ。」

孝一は美佳のワンピースの胸元に視線をやっている。
健介が顔をしかめたワンピースは丈も短いが比較的ぴったりとして体の線がよくわかるデザインになっていた。
今までは特に意識したことがなかったが、こうあからさまに見られるとやはり恥ずかしい。
美佳は今さらながらこの服を着てきたことを後悔した。
「ねえ今さあ、オレがどこまで知ってるのか不安に思ってるでしょ。」
孝一は視線を美佳の太腿のあたりに移しながら訊いた。
事実考えていたことを言われて美佳の胸の鼓動は高鳴った。

「全部知られてたら困るの?」
いたずらっぽい口調が耳に障る。
「…そんなこと…」
「ねえ、マスターとどういう関係?」
孝一の質問に美佳は少しほっとした。
(知っているわけではないんだわ…)
うまくごまかしてしまえれば、それに越したことはない。
「マスターは何て?」
慎重に質問を返す。
「知り合いって言ってたけど…。」
「そうよ、ただの知り合い。」
孝一はしかし薄笑いを消さない。
「でもただの知り合いが呼び出されて来るかなあ。」
「それは…お店がやってると思ったから。」
苦しまぎれの嘘とわかっていながら他に答えようがない。
「なるほど…、まあいいや、そんなこと。ねえ奥さん、マスターと寝たの?」
孝一は見上げるような眼つきで美佳の顔を見た。
「え…?まさか…」
出来の悪い生徒を持った家庭教師のような心境になってくる。

「ふーん。で、寝たこともないのにあんなことしちゃうんだ。」
「えっ…!」
「覗いてたんだよ、今。凄かったなあ、興奮しちゃったよ。」
「そ、それは…」
美佳はあまりのことに口をつぐんだ。
「あはははは」
孝一は声を立てて笑いだした。
孝一の手が後ろから肩に回って抱き寄せられる。
すぐ目の前に孝一の愉快そうな顔が迫った。
「知ってるよ、全部。ビデオ見たんだから…。奥さんがヤラしく悶えてる顔見ながらオナニーだってしたし。」
美佳の肩を掴んだ孝一の手に力がこもり、片手が胸に伸びてくる。

「あっ…」
精神的な衝撃が大きすぎて、美佳に隙があった。
その隙を衝かれた。
唇が奪われた。
すぐにざらっとした細い舌が挿し込まれ、口の中がかき回される。
「いやっ!」
美佳は力を込めて孝一の体を押し返し、顔を背けた。
「マスターにヤラれた時はあんなに感じてたじゃない。」
孝一は美佳の耳に唇をつけて、いやらしく言う。
胸を揉んでいる手が荒っぽい。
(あれは…違うわ。薬を飲まされて…)
思うことが口に出なくなっていた。
耳を舐められ、背筋がゾクッとする。

「さっきだってマスターのオチンチン、おいしそうにしゃぶってただろ?」
熱い息と一緒に耳に吹きかけられる露骨な言葉に、思考が奪われそうになる。
(違うわ…仕方がなかったのよ、脅かされて…)
心の中で、懸命に反論する。
「ほんとはマスターにまたヤッて欲しくて来たんだろ?」
孝一の手がワンピースのボタンを上から二つ外した。
美佳はとっさにその手を抑え、引き離した。
こんな男に、いいようにされるのは我慢ができない。
ドアを破ってでも、逃げようと思った。
孝一に体当りするようにしながら腕に力を込め、孝一の体を押しのける。
マスターほど大柄でない孝一の体は、美佳の不意討ちに遭ってよろめいた。
美佳はドアへ走った。
ノブを握り、引っ張ったが、ドアはびくともしない。
手に力を込め、勢いをつけて、もう一度引っ張る。
しかし、やはりドアは動かなかった。

後ろから肩を掴まれた。
振り返ると、孝一が立っていた。
薄笑いを浮かべている。
逃げ場を探して、部屋の反対側に視線を動かした瞬間、パーンと音がして目に閃光が走った。
「あ…」
頬を張られた、とわかった瞬間に痛みがやってきて、膝がガクッと崩れた。
痛みはさほどでもなかったけれど、脚の力が奪われた。
美佳は床に倒れた。
「逃げちゃだめだよ、美佳さん。」
孝一はかがんで、美佳の上体を抱き起こした。
張り手を見舞ったことなど、気にしてもいない様子だった。
だが抵抗しようとしていた美佳の意志は、その一発の張り手であっけなく奪われた。
心が絶望に支配されていく。

「クックックッ…」
背後から美佳の細い肢体を抱きすくめて、孝一が楽しそうに笑った。
前のはだけたワンピースをかき分けて、孝一の手が入って来る。
指先がブラの布地をくぐって乳房に触れた。
「へっへっ…オレ、奥さんのことよく知ってるんだぜ。」
片手で胸を揉み、指先で乳首をコリコリと刺激しながら、片手でワンピースのボタンを外していく。
「旦那とエッチしてるとこ、よく覗くからね。」
「…えっ…?」
すぐには何を言われたのかわからなかった。
「エッチする時はさ、カーテン締めた方がいいよ。」
(なんてことなの…!)
美佳は愕然とした。健介と抱き合っている時、カーテンが開いていることがある。
それはわかっていたけれど、美佳達の部屋は二階なのだし、部屋の下はキャベツ畑が広がっていて、近くに民家がない。
覗かれる心配なんてないと思っていたのだ。
「オレのうち、奥さんのマンションがよく見えるとこにあるんだ。駅前の大きなマンション。四階だからね。天体望遠鏡で覗くと奥さんの顔なんてアップで見えるよ。ヘヘ…まあ、顔だけじゃないけどさ。」
孝一は、美佳がマスターに犯されて感じてしまったことを知っているばかりではなかった。
あろうことか、美佳と夫とのことまで知っていたのだ。
衝撃で気が遠くなる。
貧血の時のように、目まいがした。

ワンピースが肩から剥ぎ取られる。
あっ、と思ったときには両手首が取られていた。
背中の後ろで交差させられる。
(縛られる…!)
抵抗する隙もなく両手首は背中に押さえつけられた。
「あっ…やっ…!」
すばやい手つきで縛られる。
マスターといい、この孝一といい、こうまで慣れた手さばきで縛ることができるというのは、いったいどういう人達なのだろう。
もがいてみても、手の束縛は解けそうにない。孝一が使ったのはベルトではなく、ロープのようなものだった。
「縛られるの、好きでしょ?奥さんのために用意してきたんだ。」
「い、いや…!」
「旦那にも縛ってもらって、感じてるじゃない、いつも。」
「はっ…」
美佳の心に戦慄が走る。
三ヶ月ほど前だったろうか。
ある夜、本当に何気ない、ふざけ合いのようなことをしていて、健介に手首をタオルで縛られたことがある。
未だ体験したことのなかった、自由を奪われる感覚があり、美佳は震え、感じた。
不思議な思いだった。
健介に抱かれながら、美佳は思わず腰を振っていた。
健介は美佳の乱れように驚いてはいたようだが、やはり美佳が感じるというのは嬉しかったのだろう。
それからときどき、手を縛ったり、目隠しをしたりすることがあった。

「引っ越してきた頃から覗いてるけど、美佳さん、どんどんエッチになってるよねえ…。」
はるかに年下の男の、からかうような口調に、激しい羞恥を感じる。
「部屋の明り灯けたまんまで見せつけられてさ、いつか襲ってやろうと思ってたんだ。でもマスターに先越されちゃって。口惜しかったなあ…」
ブラの上から、乳房が両手で荒々しく揉まれる。
ブラのフロントホックが外され、小さな乳首が露わにされる。
肩紐が肩から引き下ろされて、ブラは縛られた腕の途中に引っかかった。
「今日だってマスターに犯されたくて来たんでしょう?」
豊かな乳房が孝一の手で様々な形に揉みしだかれ、尖った先端が指先でつままれ弄ばれる。
(…違うわ…ビデオを返してもらうために…)
あまりのことに声が出ず、かぶりを振った。

「そんなツラそうな顔しないでさ、楽しもうよ。」
孝一は美佳の体を軽々と抱き上げた。
「あっ、やっ…!」
投げ出されるように、ソファーの上にうつ伏せに押し倒された。
力ずくの行為に、美佳はなすすべがなかった。
腰のところに引っかかっていたワンピースが剥ぎ取られる。
孝一は美佳の足の方を向いて、背中の上にまたがった。
孝一の体重がかかって、一瞬息ができなくなった。
尻と脚とが撫で回される。
馬乗りになった孝一が美佳の尻の二つの山をギュッと握るように揉み、ストッキングの上から尻の谷間に指をくい込ませる。

「ハッ…」
薄い繊維が破かれる音がした。
ストッキングに穴が開いた。
その穴が一気に広げられる。
ビリッ、ビリッ、と孝一がストッキングを破っている。
「いやっ…!」
強く引っ張られて、ときどき脚に痛みを感じる。
だが、じきに美佳の脚を覆っていたそれは跡形もなくむしり取られて、美佳の肌の上に残っているのは、小さなビキニショーツだけになってしまった。
ショーツは、マスターへの奉仕の時に濡れたままになっている。
それを孝一に知られたくない。
太腿の付け根に、孝一の手が戻ってくる。
ぐいぐいと食い込んでくる。
尻の肉が掴まれる。
美佳は歯を食いしばって、若い男の乱暴な愛撫に耐えた。
固く脚を閉じ、敏感な部分に指先が当たるのを防ごうとした。
ショーツに触られるのが、今はとても怖い。

「素直じゃないなあ。エッチなことするの、好きなくせに。」
孝一は美佳の尻から手を離して、体を反転させた。
床に膝をついたまま、美佳の顔を覗き込む。
不敵ににやついている。
「美佳さん、これも好きなんだよね…。」
美佳の目の前に、孝一が取り出して見せたのは黒くて光沢のある、細長い布だった。
鉢巻のようなものだ。
「あっ…」
孝一はそれで美佳の目を覆った。
頭の後ろで固く結んでいる。
「目隠しされると奥さんはいやらしくなるんだ…」
目隠しをされていると相手が何をしているかがわからないし、自分がどう見えているのかもわからなくなってしまう。
視覚が奪われることによって、肌の感覚が鋭敏になるし、見えないことで羞恥が薄れるのか、健介と抱き合っているときに目隠しをされると、たしかに美佳は乱れてしまう。
孝一はそのことを言っているのだ。
美佳は震えていた。
美佳が他人には絶対に知られたくないことを孝一は全て知っている。
それが恐ろしかった。

背中で手を縛っていたロープがほどかれた。
ソファーの上で仰向けにされる。
手首が今度は顔の前で交差するように押さえられた。
再びロープが巻かれる。
「いや…」
手早く縛られた美佳の手首は頭の上に持ち上げられ、縛ったロープのもう一方の端がソファーの脚に結びつけられているようだった。
孝一が立ち上がる気配がした。
目隠しをされているから孝一がどこにいるのかわからない。
脚まで縛られているわけではないから、暴れたりすることが出来ないわけではないのだろうが、見えないということがとても恐ろしい。
さっきの張り手のショックからも、まだ立ち直れていない。

(見ているの…?)
孝一がすぐ脇に立って、美佳の裸体を見下ろしているような気がした。
純白の薄いショーツの上から、うっすらと翳りが透けて見えているはずだ。
(ああ…お願い…見ないで…)
そう思ったとき、顔を両手で押さえつけられた。
いきなり唇が重ねられ、すぐに舌が入ってくる。
美佳の舌に絡んでくる。
男性特有の臭いを強く感じた。
動物的な臭いだった。
唾液が入ってくる。
マスターへの口唇奉仕の後だから舌の感覚は鈍っていたが、目隠しをされたまま顔を押さえつけられてキスをされていると征服されている感覚に襲われる。
美佳のそんな様子を感じ取って満足したのか、孝一は唇を離した。
それからすぐには、孝一は何もしなかった。
美佳はソファーに放り出されたままになっていた。
美佳にはむしろそれが辛い。
何もされずにいると、緊張し、不安になってしまう。

ソファーの横で、孝一が着ているものを脱いでいる気配がしている。
(やめて…来ないで…)
美佳は体を固くした。今の美佳にできることはそれだけしかない。
「オレね、さっき奥さんがマスターにフェラチオしてるのを覗きながら一回出しちゃったんだ。…だからゆっくりヤッてあげられるよ。」
簡単な服装だったからあっという間に裸になれたのだろう。孝一が近くに来ているのがわかる。
「あっ…いや…」
乳首に舌が降りてきた。
美佳の体がピクッと反応する。
孝一の舌が美佳の豊かな胸を犬のようにペロペロと舐める。
熱い吐息がかかる。
乳首を口に含み、舌先で転がす。
ときどき強く吸う。
「乳首、立ってきたよ、美佳さん…」

「は…あ…」
肉体の感覚が鋭くなっている。
性感が刺激され、吐息が漏れてしまう。
孝一は執拗に美佳の白い肌を舐め回した。
胸やお腹、太腿にも、首筋や腋にも、体じゅうにくすぐったいような感触が這い回った。
肌理の細かい素肌が、ねっとりとした孝一の唾液に覆われていく。
(ああ…どうして…)
この前のように媚薬を飲まされたわけでもないのに、美佳の体は憎らしいほど素直に火照っていた。
鼓動が高鳴り、息が荒くなる。
頭の中が痺れて、体の芯に小さな官能の炎が灯もる。
腰が震え、蜜の泉が再び熱く潤み始める。
首から這い上がってきた孝一の唇が、美佳の唇に重ねられた。
乳房が鷲掴みにされ、強く揉まれる。
固く結んでいたはずの唇の合間に、孝一の舌が挿し入れられる。
「んっ…」
いけない、と思っているのに、舌が絡んでしまう。
美佳の両脚がせつなげにうごめく。

「アソコも触って欲しいだろ。」
孝一は露骨な物言いをする。
「いや…」
乳房を弄んだ手が焦らすようにゆっくりとお腹に降りていく。
ショーツの上を指先が滑っていく。
「クックッ、エッチな下着…」
形良く盛り上がった柔丘が、ショーツの上から揉みほぐされる。それからさらに下の方へと進んでいく。
「あ…んんっ!」
美佳の最も敏感な部分に指先が触れた瞬間、美佳の腰がびくん、と大きく弾んだ。
ショーツ越しに柔襞の合わせ目がなぞり上げられる。
「へへ…濡れてるよ、すごく…パンティが湿ってる。」
濡れたショーツが、ぴったりと柔襞に張り付いている。
そこを何本かの指の先でいじられる。
刺激された小さな陰芽が固く隆起して、指が触れると大声を上げてしまいそうなほどの快感がある。
(そ…そんなこと…されたら…)
美佳は必死に声を押し殺した。

孝一の手が太腿を滑って膝の裏側を掴み、持ち上げる。
美佳の脚は膝を立てた格好になった。
そうさせながら孝一は体を起こしたようだ。
美佳の足の方に移動している。
美佳の片足がソファーから床に落ちて、太腿は半開きの格好になった。
「もっと脚を開いて…。」
膝頭の辺りから聞こえてくる孝一の声は興奮しているせいかかすれていた。
美佳は羞恥に耐えながら、少しづつゆっくりと脚を開いていく。
陰部への愛撫が再開される。
孝一は濡れたショーツを美佳の一番敏感な部分に押しつけたり、指先で美佳の入口に食い込ませたりした。
(…見てるんだわ…触りながら…)
「…ああ…」
羞恥心が危険な陶酔に変わっていく。
もうどうなってもよかった。
もっと猥褻にいやらしくいじめられたい。そう思い始めていた。
「美佳さん、濡れてるだろ…。」
孝一は憎らしいほどに美佳の心理を見透かしていた。
閨を覗いていたせいなのかもしれない。
「これも脱がされたい?」
「…いや…ああ…」
いつしか美佳は鼻にかかった甘えるような声を漏らしていた。
「裸にされたいだろ?」
グッ、と指先が食い込んでくる。
美佳にはもう抗う気力がなかった。
小さくうなずく。
「じゃあ、そう言ってみて。」
「え…」
さすがに戸惑いがある。
美佳は息を吸い込んだ。
「…脱がせて…。」
「よし、それじゃあ腰を浮かせて…。」
孝一の言葉に従うと、ショーツが降ろされた。
濡れた女の部分が外気に触れて冷やりとした。
片足が持ち上げられ、ソファーの背もたれの上にかけられる。
床に落ちたもう片方の足もさらに開かれた。
美佳は大きく脚を広げ、一糸まとわぬ全裸を晒した姿にされているのだが、目が見えないと実感が湧いてこない。
「丸見えだよ、奥さん…。グショグショになってる…。」
「…ああ…」
卑猥な言葉が、美佳の妖しい陶酔を煽る。
「奥の方はピンク色だ。濡れて光ってる。」
(見ないで…!)
脚を閉じたいのに、どうしても力が入らない。
こんな格好のまま何もされないのがたまらなく切ない。
「舐めてほしいだろ。」
「い…いや…」
孝一が両方の手の平を美佳の太腿の内側に押し当てた。
そこが押し広げられる。
「美佳さんのアソコ、ヒクヒクしてる…」
「ああ…恥ずかしい…」
「すごくきれいだ。」
「おねがい…見ないで…」
「舐めてやるよ。」
「だめ…ああっ!」
孝一の舌の先端が美佳の濡れた肉蕾に触れた瞬間、美佳はたまらず大きな声を上げた。
体中に激しい快感が走った。
「あっ…ああ…ああっ…」
意識が薄れていく。
美佳は甘い声を漏らし続けた。
孝一はそこを舐め、音を立てて吸った。
美佳が腰を浮かすと、孝一は美佳の中に舌先を埋めた。
「あんっ…!」
体の奥から熱い蜜が溢れていく。
それを孝一が舌ですくい取るようにしゃぶる。

「美佳さん、アナルも感じるんだよね…。」
孝一の舌が美佳のもう一つの穴の方に降りていった。
「あっ…そ…そこは…いやっ!」
美佳はとっさに体を固くする。
孝一は舌の先でそこをチロチロと舐めた。
「フフフ…」
孝一が忍び笑いをしている。
「言っただろ、奥さんのことはよく知ってるって。旦那がしてること、全部見てるんだから…」
夫の健介が、美佳の菊門を舌で愛してくれることがある。
初めはとても恥ずかしくていやだったのだけれど、だんだんにその奇妙な感覚と激しい羞恥に性感が高まるようになった。
それを、この若い男は知っているのだ。
「あああっ!」
美佳は全身を弓なりにのけぞらせた。
腰が震え、せり上がった。

「クク…こんなに感じちゃって…」
声が近づいて来る。
次に何をさせられるのか、美佳にはわかっていた。
唇に熱く硬いものが触れる。
孝一の猛り狂った淫茎だった。
立ち昇っているフェロモンが鼻をつく。
「さ、しゃぶって。」
「ん…」
美佳はためらうことなく、それにしゃぶりついていった。
「いっつもね、奥さんがそうやって旦那のオチンチンしゃぶってんの見ながらオレは自分の奴をしごいてたんだ。でもさ、思ってたんだぜ、いつか奥さんにこいつをしゃぶらせてやる ってね。」
「ああ…言わないで…」
健介のものを唇で愛しているときのことが脳裏をかすめる。
孝一の男根を舐めながら、どうしてもその形状を健介やマスターのものと比べてしまう。
孝一のそれは美佳の知らない異様な形状をしていた。
竿の部分は細いのに、先の方が大きく張り出しているのだ。
「うう…美佳さん…すごいよ…」
孝一は呻きながら、美佳の陰部を愛撫する手を休めなかった。
乳房も揉みしだかれていた。
「あ…ん…う…」
美佳は舐めながら甘い吐息を漏らし続けていた。
孝一の異様に張り出した先端部を咥えこんだ。
断差になっている部分を舌で舐める。
刺激されたそれはときどきビクッと跳ねるように反応する。
「んう…ん…」
今にも爆発しそうなほどに硬く張りつめた孝一の肉塊のゴツゴツとした表面が、美佳の舌先に触れ、その感触が疼きとなって下腹部に伝わっていく。
淫裂の奥から熱い蜜が溢れてくるのがわかる。

「んんっ…!」
蜜壷に指が入ってきた。
浮いた腰がブルブルと震えた。
秘宮の内側の粘膜が刺激され、全身に突き通るような快感が襲ってくる。
指の細さがもどかしい。
(ああ…私…)
美佳の口を犯しているこの奇怪な肉棒を挿し込まれたい。
マスターと孝一の、強いフェロモンを嗅がされ、美佳の秘裂はもう充分すぎるほどに潤んでいる。
クチュクチュと音を立てて孝一の指がせわしく抽送を繰り返し、快感と、物足りなさとが同時に増幅される。
「たまらなくなってきたろ…」
孝一の声に、美佳は屹立を口に含んだままうなずいた。
孝一は美佳の口から男根を引き抜くと、美佳の上にのしかかった。
蜜泉の入口に、砲身が突きつけられる。
「…どうしてほしい?」
孝一はそこで、動きを止めた。
(ああ…そんな…)
この期に及んで、孝一は、まだ美佳を焦らすつもりなのだ。
「…あ…ん…お…おねがい…」
美佳の下肢が妖しくうねる。
「いじわる…あ…しないで…あんっ…」
孝一の剛直の先端が、美佳の肉蕾をこすり上げる。
「言いなよ、美佳さん。どうしてほしい?」
「ああ…い…れて…」
「もう一度。」
「ああ…恥ずかしい…」
「ずっとこうしてるか?」
「いや…ああっ…ねえ…」
「じゃあ、言って。」
「あうっ…い…入れてっ…!」
「ククッ…」
孝一は笑い声を漏らして美佳の両足を抱えると、腰を突き出した。
「んあっ…!」
濡れそぼった膣肉は、たやすく孝一の剛直を受け入れた。
孝一がしゃにむに腰を振り立てる。
深く貫かれる悦楽に美佳は、肢体を反らせて身震いした。
「あっ…あ…あんっ…」
孝一の若い性欲に責められ突き上げられるたびに、美佳は甘く泣くような声を上げた。
孝一の動きに合わせるように、腰が動いてしまう。
その腰が掴まれ、さらに深い部分に剛棒の先端が当たる。
猛々しく張りだした部分に、美佳の中の粘膜が擦られている。
豊かな双乳が揺れる。
「あああっ…だ…だめ…」
頭の中が白くなり、何度も意識が遠のきそうになる。

「美佳さん、気持ちいい?」
「あ…ん…気持ち…いいっ…!」
夢中で叫んでしまう。
愛からかけ離れた淫らな行為に、目が眩むほどの快感があるのだ。
厳しい母親に育てられてきた美佳の道徳感や倫理感は、もろくも吹き飛ばされてしまっている。
「また、させてくれる?」
「え…そ…それは…ああっ…」
いくらなんでも、そんなことはできない。
美佳は人の妻なのだ。わずかに残った理性で、美佳は首を振った。
「こんなに感じるのに?」
孝一は息使いこそ荒かったが、むしろ楽しげな声だ。
「ああっ…おねがい…それ…だけは…許して…」
美佳はすすり泣くように喘ぎながら、哀願した。
美佳を突き上げる孝一の動きが、さらに力強くなった。
美佳の秘孔深くにある敏感な部分が、孝一の雁首に抉られる。
「ああんっ…」
美佳は我を忘れて声を上げた。
「ねえ、美佳さん、いいでしょ?またヤラせてくれるよね?」
孝一はしつこく訊ねる。
絶頂の寸前まで昇っている美佳にはまさに拷問だった。
肉欲に負けてしまう自分が口惜しいけれど、理性の限界が近づいている。
(お願い…イカせて…)
美佳はあろうことか、高く上げた両脚を孝一の腰に巻きつけた。
孝一が律動を止めたのはその瞬間だった。
「あんっ…」
媚びるような甘えた声を漏らして、美佳は身悶えた。
「またヤラせるって、約束してくれたらイカせてやるよ。」
不良っぽい、ふざけているような口調で、孝一が言う。
「ああ…わかったわ…約束する…だから…」
「だめだよ、ちゃんと『またヤラせる』って言わなきゃ。」
「ま…また…させて…あげる…ああ…約束…するわ…」
「何をさせてくれるの?」
もう、何もかもわからなくなっていた。
(健ちゃん…ごめんなさい…でも…)
美佳は目隠しをされた闇の中で、湧き上がる官能の渦に抗がうことができなくなった。
「ああっ…ま…また…セッ…クス…させて…あげる…」
「へへへっ…よし…」
その美佳の言葉を待っていたかのように、孝一の律動が再開される。
「ん…ああっ…!」
美佳の細い裸身が反り返る。
もどかしさから解き放たれた淫欲が、体じゅうを駆け巡った。
決して口にしてはいけない言葉を言ってしまったことで背徳への呵責が新しい悦楽となり、最も深いところまで貫かれた肢体の中心部で燃えさかっている。
「ああっ…だめ…もう…わ…私…」
一気に絶頂の高みへと押し上げられる。
男の動きが激しさを増す。
目隠しをされた瞼の闇の中に、眩しい閃光が差し込み、体が浮き上がる。
無重力の世界に投げ出されるような不安に、全身が緊張する。
太腿が激しく痙攣し、膝も足首もまっすぐに伸びる。
「あっ…あ…あっ…イッ…ク…!」
呼吸が止まり、聴覚が失われる。
全ての筋肉が限界まで張りつめ、それから急速に脱力へと向かう。
その美佳の白い躰を、孝一の両腕が力強く抱きしめる。
五つほども歳下の男に抱きしめられ、しかし美佳は包まれる安堵感を感じてしまっていた。

「いくよっ」と男が叫ぶ。
その真意を理解した美佳が「中はだめっ」と叫び返す。
今日は安全日ではない。
しかし、美佳の恐怖を無視して男は動きを止めた。
美佳の深奥部で男性自身が律動し、熱い男の液が注ぎ込まれているのが分る。
恐ろしく長い時間のように感じた。
すぐに男から離れなければいけないと思うのだが身体が動かない。

「あ…あん…」
孝一が、またゆっくりと動き出す。
美佳は陰夢の世界に呼び戻される。
「舌を出して…」
孝一が、妙に大人びた優しげな声音で命じる。
(ああ…怖いわ…)
これ以上の快楽、そしてこれ以上の恥辱を知ることがとても恐ろしい。
だが、美佳は孝一に言われた通り、小さく舌を出した。
キスをされる。愛おしむような口づけだった。
舌先が吸われる。
その舌に絡むように、ざらっとした舌が入ってくる。

(えっ…?)
違和感があった。
美佳の朦朧とした意識の中に、大きな不安が広がった。
視覚を奪っていた黒い布が外された。
「あっ!」
部屋の中の明るさに目が慣れた瞬間に、美佳は悲鳴にも似た声を上げた。
すぐ目の前に、マスターの顔があったのである。
「マ、マスター!」
部屋を出ていったはずのマスターの手には、ビデオカメラが握られていた。
「ふっふっ…そんなに気持ちいいか、美佳…。」
マスターがビデオカメラを構える。
美佳は息を呑んだ。
「全部、撮らせてもらったよ。孝一にはまたセックスさせてやるんだって?」
「ああっ…ひ…ひどい…」
美佳はイヤイヤをするように激しく首を振った。
「さんざん感じてたくせに、それはないだろ?」
にたつきながら、マスターはレンズを美佳の下肢の方に向ける。
孝一の剛棒が、美佳の媚肉を抜き差ししている。
「いやっ…撮らないで…」
孝一が離れる。
だらしなく開かれた両脚の付け根にカメラが近付く。
脚を閉じようと思っても身体に力が入らない。
美佳の秘口から若い男の精液が流れ出す。
目まいがした。
気が遠くなる。
固く目をつぶった。
あまりの衝撃に、美佳の精神は耐えることができなかった。
「う…ん…」
美佳はそのまま、深い闇の中に落ちていった。

【教師】家庭教師の女子大生が恋をした生徒は鬼畜青年だった2 【先生】

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前回↓

11

千佳はその後順調に家庭教師のアルバイトを続けていた。

このアルバイトを紹介してくれた友人の尚子の話通り、富田家が康介の家庭教師に払ってくれる給料は大学生のアルバイトとしてはかなり高額。
それに見合った成果を出すべく、千佳は康介のスキルアップのために一生懸命頑張った。

康介も要領が良いというか、きっと元々勉強はできるのだろう、千佳が教えた事をスムーズに吸収していってくれた。

そしてそんな教師と生徒、千佳と康介の関係も良好だった。

今ではまるで親しい友人同士のように会話をする2人。

その中で相変わらず康介は千佳に対して卑猥な質問や言葉を掛けたりしていたのだが、最初の頃はその度に恥ずかしそうに顔を赤くしていた千佳も、最近はそれにも段々と慣れてきていた。

大体が「今日何色の下着付けてるの?」などの割かしソフトな質問だったのだが、毎回康介が勉強に取り掛かるという条件と引き換えに千佳はその質問に正直に答えていた。

もちろん千佳は女性であるのだから、年下の高校生とはいえ、男性にこんな事を教えるのは恥ずかしい事には変わりはない。
それに普通の女性はそんなセクハラ紛いの事を聞かれてたら、その男性に対して嫌悪感を抱くものだ。

しかし千佳がその事に関して、康介に嫌悪感を抱く事は一度もなかった。

それどころか毎回、「え〜またそういう質問?」と笑顔で言っている千佳は、康介からそのように聞かれる事を楽しんでいるようにも見えた。

軽い火遊びみたいなものだった。

康介は高校生の子供だが、千佳もまだ大学生だ。

それに性的な事に関しては経験が少ない千佳にとって、この康介との少し卑猥なやり取りは、ある意味刺激的でもあった。

SEXの経験が無いわけでないが、それでもすぐに別れてしまった前の恋人と数回程度。

まだ未知である性の世界に、千佳もそれなりに好奇心を持っていたのだ。

興奮と言う程のものではないにしろ、康介からエッチな事を言われて気持ちを高ぶらせてしまっている自分は確かにいた。

でもなぜだろう。

康介に対してだけ、こんなに開放的な気持ちになれるのは。

今までの千佳だったら考えられない。

普通に男性と会話するだけでも緊張していたのに。それは付き合っていた恋人でさえもそうだった。

自分の心を解放できずに、結局別れてしまった。

その経験がある種のトラウマになっていた千佳は、男性に対して臆病なっていたのだ。

でも康介に対してだけは違った。

こんなにも男性に対して笑顔を向けられるのは千佳にとって初めての事だ。

それはもちろん就職活動の面接の時にしていた作り笑顔でもなければ、女友達といる時に見せる笑顔とも違うもの。

心の底からの笑顔、千佳はそれを康介に見せていたのだ。

康介 「……ん?何?俺の顔に何か付いてる?」

千佳 「……えっ?」

横でいつものように問題集を解いていた康介にそう言われて、千佳はハッとして我に返った。

自分でも気付かない内に、真剣に勉強に取り組む康介の横顔を、千佳はじっと見つめてしまっていたのだ。

それを康介に気付かれてしまった千佳は、思わず顔を赤くしてしまう。

千佳 「な、なんでもないよ。あ、もう問題終わった?」

康介 「終わったよ。なんか俺、今までの人生で一番真面目に勉強してるかもなぁ……こんなの俺じゃねぇな。」

千佳 「フフッそれは良い事じゃん。……でもホント康介君って飲み込み早いよね。これなら志望大学、もっとレベル高いところに変えても良いと思うけど。」

康介 「そんなの面倒くせぇよ。あ、でもさ、千佳先生と同じ大学なら行けそうじゃね?」

千佳 「うん、うちの大学受けても康介君なら充分可能性あると思うよ。」

康介 「……あ、でも合格したところで俺が入学する頃には千佳先生はもう大学には居ないかぁ。それじゃ意味ないなぁ。千佳先生来年にはもう就職なんでしょ?」

千佳 「ぇ?……う、うん……そうだよ。」

そう、千佳は今大学四年目。来年からはもう社会人であり、今年が学生生活最後の年なのだ。

つまり、康介の家庭教師をするのも、あと数ヶ月だけだという事。

本当は康介が高校3年生になって、本格的な受験生になってもこうやって勉強をいっしょにやりたい。

でも現実的にはそれは無理だ。恐らく千佳がいなくなったら富田家は別の家庭教師を康介に付けるのだろう。

そう考えると、千佳は少し寂しい気持ちになった。

最近はこの離れの部屋で、康介と2人きりで居る事が当たり前かのように過ごしていた。

そんなはずはないのだが、なぜかそう思い込んでいた。

しかしその時間も永遠には続かないのだと気付いた瞬間、千佳の胸はきつく締め付けられるであった。

12

康介 「そういえばもうすぐテストなんだよなぁ。」

答え合わせの作業をする千佳の横で、椅子の背にもたれながら康介はそう言った。

窓の外はもう暗い。千佳の答え合わせが済めばこれで今日は終わりだ。

千佳 「テスト?大丈夫だよ、今の康介君ならしっかり結果出せると思うし、順位も上位に入れると思うよ。」

康介 「100位以内には入れる?」

千佳 「うん、それくらいは間違いなくいけるんじゃないかな。」

康介が自分から成績の話をしだすなんて珍しい事だと千佳はこの時思っていた。

今まで成績の事など全く気にしていない様子だった康介が、こうやってテストの順位の事を考え始めているというのは千佳が家庭教師についてからの進歩なのかもしれない。
それは真剣に勉強を教えてきた千佳にとっては嬉しい事だ。

が、しかし、康介がテストの順位の事を千佳に聞いてきた本当の狙いはそんな事ではなかった。

康介 「じゃあさ、もし俺が100位以内に入ったらさ、千佳先生何かご褒美くれる?」

千佳 「え、ご褒美?」

康介 「そ、ご褒美。」

千佳 「……康介君、もしかしてまたエッチな事を私に要求しようとしてるんじゃないでしょうね?」

康介 「当たり前じゃん。俺のやる気が出るようなご褒美なんだから。」

康介のご褒美要求は毎度の事だから千佳ももうある程度慣れている。

しかし今回の要求は、今までのそれとは違っていた。

千佳 「はぁ……また康介君の思い通りに事が進んじゃうような……でもさ、なんかそれで私が得する事ってないよね?」

康介 「こういう場合、生徒のやる気を最大限発揮させるのが家庭教師の役目でしょ?」

千佳 「ん〜それはそうだけど……じゃあ一応聞くけど、何をすればいいの?そのご褒美って。」

千佳にそう聞かれた康介は嬉しそうに口を開く。

康介 「へへ……ご褒美はさ、100位以内に入ったらさ、先生のオッパイ触らせてよ。」

千佳 「え……?」

康介 「先生のEカップのオッパイだよ。この前触らせてくれなかっただろ?だから今回は俺が頑張ったらご褒美に触らせてよ。」

千佳はやはりそういう事なのかと思いながらも、今まで卑猥な事を聞いてくるだけだった康介の要求が、今回は身体に触るという直接的な事だったので少し驚いていた。

千佳 「……そんな事……」

康介 「ちょっとだよ。ちょっと触るだけだって。」

千佳 「ちょっとって言われても……」

そう口では言いながらも、千佳の表情は困ってしまっているというような雰囲気ではなかった。

胸を触らせてくれなんて要求は思いもよらぬ事ではあったけれど、自分の胸を康介に魅力的だと思って貰えているというのは、なんだか悪い気はしなかったのだ。

だがもちろん胸を触られるなんて千佳にとっては恥ずかしい事には変わりはない。

なるべくならそんな恥ずかしい事はされたくない。

康介に身体を触られるというのは、痴漢に触れるとかそういうのとは別の意味で、千佳には抵抗感があったのだ。

康介 「頼むよ千佳先生、そしたら俺すげぇテスト頑張るからさ。」

千佳 「……康介君ってホントにエッチだね。」

千佳は少し笑みを浮かべながらそう康介の顔を見ながら言った。

千佳 「……じゃあ、い、いいよ。別にそれでも……」

康介 「えっ!?いいの?マジ?先生のオッパイ触らせてくれるの?」

千佳 「う、うん……ただし、50位以内に入れたらね。100位以内じゃダメだよ。そんなの今の康介君には簡単過ぎるし。」

康介 「50位以内?それちょっと厳しすぎるでしょ、前のテストより100番以上順位上げないとダメじゃん。」

千佳 「厳しいくらいが丁度良いの。私の……その……触らせてあげるんだから。」

それに対して康介はしばらくグダグダ文句を言っていたが、結局千佳から出されたその条件を受け入れた。

確かに康介の学校で50位以内というのは相当にレベルが高いし、千佳が今の康介のレベルを見る限り、かなり厳しい目標ではある。

いや、たぶん50位以内は康介にはまだ無理だろうと千佳は思っていた。

無理だろうと思っていたからこそ、千佳は康介の要求を呑んだのだ。

康介 「よし、じゃあ俺マジで本気出すからさ。」

千佳 「フフッ、頑張ってね。」

今までにない程の意気込みを見せる康介。これなら50位以内は無理でも結構いい所までいくかもしれない。

理由はどうであれ、康介がテストに向けて勉強にやる気を出してくれるなら何よりだと思っていた千佳。

しかしそれから2週間後に康介が受けたテストの結果は、ある意味で千佳の予想を大きく裏切る結果となるのであった。

13

千佳は手に持った小さな紙を見て目を丸くしていた。

そしてその横にいる康介は驚いている千佳の様子を見て誇らしげに笑みを浮かべている。

今日は康介が先日受けたテスト、その結果が出た日なのだ。

康介 「どう?ビックリした?」

千佳 「う、うん……驚いちゃった……凄いね康介君。」

かなり高めに立てていた50位以内という目標。

それは千佳が恐らく無理だろうと思いながら立てた目標だ。

しかし康介のテストの結果はそれを大きく上回る30位だった。

その結果に千佳はただただ驚くばかり。

千佳 「本当に、康介君頑張ったんだね。」

康介 「フッ、まぁ俺がちょっと本気出せばこんなもんだよ。」

そう得意気に言う康介。

千佳も康介の家庭教師として成績アップに少しは貢献できたのだと思うと嬉しい気持ちになった。

千佳 「康介君の事見直しちゃった。これなら次は10位以内も夢じゃないね。」

康介 「え?いいよそんなの別に、今回だけだよ。」

千佳 「そんなのもったいないよ、この調子でいけばもっといい大学目指せるし。ね、また今日から頑張ろっ!よし、じゃあ早速今日も始めよっか!」

そう言って勢い良くソファから立ち上がった千佳は、いつも通りに康介の勉強机に向かおうとした。

しかしそんな千佳を康介がすぐに呼び止める。

康介 「ちょっと待てよ千佳先生、何か忘れてないか。」

そして康介のその声で、動きを止めた千佳はばつの悪そうな表情をしていた。

そう、千佳も忘れてはいなかったのだ、あの事を。

あのテスト前に康介とした約束の事を。

康介 「先生、忘れてないよね?あのご褒美の事。」

千佳 「……う、うん……」

まさかこんな事になるとは思っていなかった。

康介がテストであんなにいい点数を取るなんて。

いや、正直に言えば、もしかしてそういう事もあるかもしれないとは少し思ってはいた。

ご褒美の事も、万が一そういう事があれば仕方ないと覚悟を決めていた。

しかしこうやって実際にその時がやってくると、後悔の念を拭いきれない。

康介 「じゃあさ、ちょっとこっちに来てよ。俺の横に座って。」

千佳 「ぇ……康介君の横……?」

康介 「そうだよ、ここ来て。」

千佳 「でも……あのね、康介君……」

康介 「でもじゃなくて、早く来てよ。」

そう言って、康介は自分が座っているソファを手で軽く叩いた。

千佳 「……う、うん……」

約束した以上千佳もこの状況からは逃れられないと思ったのか、指示通りに康介の横に腰を下ろす。

この時すでに、これから起こることを想像してしまっているのか千佳の顔は真っ赤だった。

嫌じゃない。

触られたいと思っている訳ではないが、康介に身体を触られる事は不思議と嫌ではなかったのだ。

恋人でなくても、康介なら冗談っぽいノリで軽いボディタッチくらいは許せる気がした。

ただ、今は途轍(とてつ)もなく恥ずかしいだけ。

康介 「千佳先生どうしたんだよ、すげぇ顔赤いよ?別に男に胸触られるくらい初めてじゃないだろ?」

千佳 「……あ、あの……康介君、絶対しなきゃダメ?その……やっぱり私……」

康介 「はぁ?何言ってんだよ、約束なんだから当たり前じゃん。俺はそのためにテスト頑張ったんだし。」

千佳 「それは……そうだけど……」

康介に胸を触られるのは、恋人同士でするそれとは根本的に違う。

今横にいる康介は、明らかにスケベ心で千佳の胸の膨らみを見ているのだから。

千佳 「……。」

チラっと康介の手に視線を送る千佳。

男らしい大きい手。でも一方でそのスラッと長い指はとても繊細そうにも見える。

なんというか男性の手でも、康介の手は千佳の目から見て、とてもセクシーだと思えた。

この手がこれから自分の身体に触れてくる。そう考えるだけでなんだか身体が熱くなってくる気がした。

康介 「千佳先生ってホント恥ずかしがり屋なんだな。まぁその方が俺も触り甲斐があるけど。」

千佳 「……もう……エッチなんだから……」

考えてみれば、男の人に身体を触られるのは久しぶりの事。

康介とだって、これだけ長い時間この部屋に2人きりで過ごしてきたけれど、手や身体が触れる場面はなかった。
いや、もちろん2人は恋人ではないのだからそれは当然の事ではあるのだが。

兎に角、誰かに身体を触られるという事に千佳は全く慣れていないのだ。

康介 「じゃあさ、とりあえず俺に背中向けてよ。」

千佳 「え?……背中……向けるの?」

康介 「その方が触りやすいから。ほら、早くそっち向いて。」

千佳 「……うん……」

千佳はそう小さく返事をして、ソファに座ったまま康介に背中を向けるようにして身体の向きを変えた。

康介 「……先生ってさ、小柄だよな。後ろから見ると背中小さいし。」

千佳 「そ、そうかな……」

康介 「小柄なのに巨乳なんてエロイね?」

千佳 「ぅ……もう、変な事言わないでよ……あの、やるならやるで早く済ませて……」

もう顔から火が出そうだった。これ以上この緊張状態が続くのは辛い。

軽く触って、はい終わり!そんな感じでこの罰ゲームのようなご褒美を早く終わらせたいというのが千佳の今の気持ちだ。

康介 「はいはい、じゃあいくよ?」

千佳 「……うん……」

その返事を合図に、後ろから康介の大きな手が千佳の胸の前まで伸びてくる。

千佳はその康介の手を見て、恥ずかしさのあまり思わずグッと目を閉じた。

14

千佳 「……ん……」

千佳の胸の膨らみに、康介の手がそれを包み込むように触れてきた。

康介 「おおー、柔らかけぇ……」

服の上からでも、乳房のその柔らかさは充分に分かる。

康介 「千佳先生ってやっぱり胸でかいんだね。Eカップだっけ?」

千佳 「……あんまり言わないで……そういう事……恥ずかしい……」

耳まで赤くしながら恥ずかしそうにそう言う千佳。

それに対して康介はニヤニヤと笑みを浮かべている。まるで千佳の反応を楽しんでいるかのように。

康介 「千佳先生、すげぇドキドキしてるでしょ?手に伝わってくるよ、速くなってる鼓動が。」

千佳 「ぇ……やだ……」

そして千佳の胸に触れていた康介の手がゆっくりと動き始める。

それはもう軽いタッチというような生ぬるいものではない。

どちらかと言えば、胸を揉まれているという表現のが合っている。

千佳 「ん……あの……ちょっと康介君……もういいでしょ?ちょっと触るだけって言ったじゃん……ん……。」

康介 「先生のオッパイすげぇいいよ。だからもうちょっと楽しませてよ。」

千佳 「……もう……ン……」

その柔らかな感触を味わうように動く康介の手は、徐々にその動きを大胆にしていく。

優し過ぎず、強過ぎない。

痛くないけど、激しい。

こんなに他人に胸を激しく揉まれるのは、千佳にとって初めての事だった。

千佳 「ぅ……ぁ……ン……ン……」

康介 「あれ、千佳先生なんかエロい声出しちゃってるけど、それわざと出してるの?」

千佳 「ぇ……違…う……よ……ン……」

康介 「へぇ〜、じゃあ結構敏感なんだね。」

千佳は今、康介の手馴れたような手の動きと、自分の体内に熱いものが拡がっていく初めての感覚に戸惑っていた。

康介に揉まれている胸が熱い。そしてなんだかその熱が下腹部の方に移動してくるような感じがする。

……胸を触られているだけなのに……何なの……

胸は前の恋人にも触れた事はあるが、こんな感覚には陥らなかったはず。

康介 「千佳先生、気持ちイイ?」

千佳 「ン……ぁ……ン……」

千佳には分からなかった。

今胸から全身に拡がり続けている甘い痺れが、快感なのかどうか。

ただ身体がどうしようもない程熱くて、それと同時にとても恥ずかしくて。

了承の上で受け入れた事だけど、今は頭が混乱していて何を考えれば良いのかさえ分からない。

康介 「段々解(ほぐ)れてきたね。さっきよりも柔らかくなってきてるよ。」

千佳 「ン……ねぇ康介……もう終わりにしよ?」

千佳がそう言うも、康介は千佳から離れようとはしなかった。

後ろからガッチリと掴まれた状態で、千佳も身体を動かす事はできない。

その力強さからこの時千佳は、康介から男を感じていた。

きっとこのまま強引に押さえつけられたら抵抗できない。

もちろん康介がそんな事までやってくるとは、千佳もまさか思っていない。

しかし千佳と康介は、家庭教師と生徒であると同時に、女と男でもあるのだ。

それを今更ながら、千佳は実感していた。

自分はいつも男と、この密室の中で当たり前のように過ごしていたのだと。

康介 「あれ、これ乳首じゃね?ブラがあってもなんか分かるよ。千佳先生、乳首立ってるでしょ?」

そう言って康介は、その部分を服の上から2本の指で軽く摘み上げる。

千佳 「ああッ!」

康介 「やっぱり乳首勃起してるね、コリコリしてるよこれ。ここ弄られると気持ちイイんだ?」

康介はそのまま千佳の乳首と思われる場所を、今度は強めに刺激し始めた。

手の平では千佳の乳房全体を揉み、指で乳首を責める。

それもやはり慣れているような手つきだ。

千佳 「ン……ぁ……ハァ……ねぇ……もうダメ……止めて…康介君……」

千佳は少し呼吸を荒くしながらそう言って、康介の腕を掴んだ。

そして胸を揉み続ける、康介の手を退けようとする。

しかし、康介の太い腕は千佳のか弱い力ではビクともしない。

康介 「だ〜め、もう少し楽しませてもらわないと、俺勉強頑張ったんだからさ。まだまだ足りないよ。」

そう言って千佳の身体をさらに自分の方に密着させるように抱き寄せた康介は、千佳の耳元に口を近づける。

千佳 「ン……ァ……もう……いい加減に……」

康介 「千佳先生っていい匂いするね……」

康介は熱い吐息を千佳の耳に吹きかけるようにしてそう囁く。そして……

千佳 「もう……変な事……アッ……!」

千佳は思わず声を上げた。

不意に首筋に感じたネットリとした感覚。

康介が千佳の首筋を舌で舐め始めたのだ。

15

千佳 「な、何……もう……ンァ……」

康介 「ここも感じやすいんだ、千佳先生。」

千佳の首筋からは女らしい甘い香りがしていた。

康介はそれを舐めとるようにして白い肌に舌を沿わす。

チュパ……ネチャ……

くすぐったいような、でもなんだか身体がゾクゾクする。

少し汗を掻きそうなくらい身体が熱い。

それに千佳の体内では下腹部に集ってきていた熱が、むず痒いような疼きに変わり始めていた。

康介に後ろから抱き締められている事で自由にできない上半身、その下で千佳は太腿を無意識の内に擦り合わせるような仕草をする。

康介 「ハァ……千佳先生……」

康介の熱の篭った低い声が、千佳の耳にジンワリと染みる。

それはまるで呪文のような声だった。

女性の本能に響いてくるような康介の声。

千佳はそれを聞いた瞬間、頭の中がグラグラと揺れるような感覚に陥った。そして同時に胸がギュウっと締め付けられる。

千佳 「ハァ……ン……」

千佳の口からも甘い吐息が漏れる。

もう、理性が途切れる寸前だ。

しかし千佳が康介が作り出すその空間に呑み込まれそうになった時、一瞬カーテンを閉めていた部屋の窓に人影が映った。

ふと人の気配を感じて窓の方に視線を送った千佳はそれに気付く。

……山田さんだ……

富田家に家政婦として雇われている山田という年配の女性は、毎日庭の掃除をしている。

今は偶々康介の部屋の前の庭を掃除していたのだろう。

偶然ではあるが、それが康介が作り出す空間に呑み込まれそうになっていた千佳にブレーキを掛けた。

千佳 「ちょ、ちょっと……康介君……ホントにもうダメ……」

両肩を上げて首筋に吸い付いてくる康介の口から逃れようとする千佳。

今度は今までとは違い本気で康介から離れようとしている。

康介もそれが分かったのか、千佳を抱き締めていた腕の力を抜いた。

康介 「どうしたんだよ先生、いい感じだったのに。」

千佳 「いい感じって……違う……こんなの約束と違うじゃない、もう……」

そう言って腕を退けた千佳は、少し腰をずらして康介から離れる。

しかしドキドキと脈打つ胸の鼓動はまだ速いままだ。

康介 「千佳先生、俺マジで勉強今回頑張ったんだぜ?な?あと5分でいいからさ。」

千佳 「ダメ……あんな事までするなんて聞いてない……」

康介 「あんな事って?首舐めたりした事?あのぐらいサービスしてよ。」

千佳 「ダメだよ……触るだけって言ったじゃん……」

康介 「ダメとか言ってもなぁ、千佳先生も満更でもない感じだったでしょ?俺としてはあのまま……」

千佳 「……あのまま……?」

そう聞き返してきた千佳に、康介はイヤらしい笑みを浮かべながらこう言った。

康介 「へへ、結構いるんだよなぁ俺の周りでも。家庭教師とヤってる奴。」

家庭教師とヤッてる

康介のその言葉を聞いて、千佳は思わず頭の中で自分と康介がそれをしている場面を想像してしまい、また顔を真っ赤にした。

千佳 「く、くだらない事言ってないでもうご褒美は終わったんだから、勉強始めるよっ。」

その話題から逃げるようにソファから立ち上がり、少し乱れてしまった服を整える千佳。

千佳の動揺は康介から見ても明らかであったが、それでも千佳はそんな自分の心を見抜かれないようにと必死に装っていた。

千佳 「ほらっ、もう時間過ぎてるし康介君も早く机についてよ。」

康介 「わかったわかった。急に先生に戻っちゃうんだもんなぁ……まぁいいか。」

少し怒ったような口調で言う千佳に、康介は仕方ないかという感じで机に向った。

それからはいつも通りの時間がこの部屋で過ぎていった。

先程までとはガラッと変わった部屋の空気。

日常に戻った今は、まるであの時間に起こった事が別世界での出来事のように感じる。

康介 「はぁ……なんかテスト終わったばっかりだしやる気でないなぁ。」

千佳 「ダメだよちゃんとやらなきゃ、ほら、ここの問題から。」

またグチグチと文句を言いながら問題を解き始める康介。そしてその様子を見守る千佳。

それは今まで通りの光景だ。

千佳 「……」

しかし千佳の内心は動揺したままだった。

一度康介から男を感じてしまった千佳の女心と身体は、もう康介の事をただの高校生の男の子という風には思えなくなってしまっていたのだ。

【友達】「シンジ君エリカちゃんハルホちゃんミサネェ」【セフレ】

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彼女と再会したのは入学式直後の事でした。
彼女【エリカ】とは幼稚園から小学3年生までは同じクラスだったが、
エリカは彼女の父親の転勤の都合でアメリカに転校していった。
高校は県内で唯一の英語科で、半分近くが帰国子女のクラス。
しかも40人中4人が男というある意味異様と言える配分でした。
本当はエリカと気さくに話をしたかったけど、男は四人しかいないので
女の子の視線には注意する必要があった。 3年間クラス替えがないという事は
人間関係に失敗すると学校を辞める事を意味していたからでした。
俺のスタンスは用事がある時以外には女の子に話しかけない、出来るだけ男子で固まる
というものでした。 それが正解だと気付いたのは夏休み前の事。四人の中の一人に彼女が出来、
最初は良かったがすぐに破局。
以降は女子の大半がそいつを犯罪者扱い…いわゆるイジメをしたからです。
そいつは2学期から登校しなくなりました。
俺もモテない訳でなく、それなりにラブレターを貰ったり告られたりしたが、
そいつと同じ轍を踏むのは嫌だったし…何よりエリカが気になって仕方なかった。

俺の初キスは中学時代に同じ塾に通っていた女の子で、初体験もその女の子が相手だった。
高校に入ってからはセフレのような関係で、週に1回から2回の割合でセックスしていたし、
それは卒業まで続いた。

夏休みの間の事、俺は偶然にもエリカと本屋であった。
「久しぶり」俺はバイク雑誌を片手にエリカに近付いた。
彼女は学校ではどのグループにも属していなかったが、
疎まれているのとは違い大人の落着きがあった。

「何読んでるの?」俺はエリカの持っている本を覗いた。

その本は初級中学生用の漢字の本だった。
「漢字苦手だから。」エリカは笑顔で答えた。
小学3年以来の笑顔のような気がした。

「しょうがないよ、6年近くもアメリカにいたんだし」
「そうよね。でも古典は最低。現代文の文法が怪しいのに体言や用言なんてね」
「俺は最初から諦めてるよ。古典なんてこれから先、必要ないしね。
単位は現文と合わせるから大丈夫だし」

「シンジ君はいいわよ、現代文で点が取れるもの。」
「使えるかどうかわからないけど、中学ん時の問題集をあげようか?まだ処分してないし」
彼女は喜びそのまま問題集を取りに来る事になった。
本屋から俺の家までは自転車で5分、彼女は歩きだったので後ろに乗せた。

「何がいる?」俺は二階から声をかけた。
「国語と社会は欲しいな。」彼女の声は俺に届かない。
同じ質問を繰返す俺。
すると母がエリカを制止したらしく「全部持って降りておいで!」

俺は暫くして段ボールに詰まった参考書や問題集を抱えておりた。
「コレが使ってたやつだからレベルは低いだろうけど、
殆どサラだから全部持っていってくれていいわよ」
俺は紙袋を用意し、教科書を詰め始めた。全部で3袋になったが、袋を自転車のカゴとハンドルに
引掛けてエリカを送っていく事にした。
彼女の家は俺の家から、そう遠くはなかったが少し遠回りをした。
エリカと少しでも一緒にいたかった。

食事を終えると俺はすぐに風呂に入った。
上でも入れるが、遅くまで風呂に入らないと母がうるさかった。
「おやすみ」
時計はまだ9時過ぎだった。俺は二階に上がると階段のドアの鍵を締め、部屋に入った。
10時前にはセフレが来る筈だった。そしてセフレは10時にもう一つの玄関の呼鈴を鳴らした。
俺はセフレを部屋に入れるとキツク抱締めた。

「シンジ…苦しいよ、ねぇシンちゃん…」
俺はセフレの言葉を飲込むかのようにキスをした。
そしてベッドに押倒すとセフレのタンクトップをたくしあげ、乱暴にブラを外した。
「アン、…シンジ。ちょ、どうしたの?変よ…」
俺は乳首にむしゃぶりつくと、あいた手でジーンズを脱がし始めた。
「ダメ、クラブが終わってシャワーを浴びてないから…シャワーに行かして。
ね、シンちゃん…お願い」

俺は無言でセフレのジーンズを脱がし、乱暴にパンティの中に指をすべらせた。
セフレのマンコはぐっしょり濡れていた。
俺は嫌がるセフレを無視して足を開かせ、パンティのクロッチ部分を捲りむしゃぶりついた。

汗の匂いとかすかなアンモニア臭が混じってるが、愛液の匂いは強烈だった。
指を腟にめり込ませかき混ぜりるようにし、舌はクリを執拗に転がした。
「シン…ちゃんヒドい…よ…」セフレは喘ぎと共に呟いた。
俺はセフレの声を無視し…無言でチンポを取出すと無理やりに挿入した。

初めての生だった。セフレも気付いていたと思うが、咎める事はなかった。
ただ、俺の名前を時々呼びながら、セフレは快楽を貪っていた。

セフレを抱いてはいたが、俺の頭の中はエリカで一杯だった。
もちろん、セフレには失礼な話だが俺はエリカに対する気持ちをセフレにブツケルかのように
腰を動かした。 イク瞬間、俺はかろうじて理性を取戻して腹の上に出した。

激しい息遣いだけが交錯する。
暫くの時間が過ぎたあと、セフレが口を開いた。
「今日のシンちゃんは激しいよ。でも…もう少しでイキそうだったよ。」
俺は上の空でセフレの話を聞き、頭の中はエリカで一杯だった。
エリカの事を考えていると俺はまた欲情してきた。

セフレにフェラを促すと、彼女の愛液がテラテラに濡れ光っているチンポをシャブラせた。

その後はゴムを着けて2回セックスをした。

12時近くになり、セフレはよろよろと起きるとシャワーを浴びに行った。

「シンジ、帰るね…」
セフレはそう言うと帰っていった。

セフレが帰った後、激しい罪悪感が俺を襲った。
今でこそセフレなどと言う言葉はあるが、当時はなかったし一応彼女であった筈。
それを一方的にオモチャのように扱ったんだから最低だった。

次の日、インターホン越しに母から起こされた俺は昨夜のままの姿だった。

とりあえずTシャツを着て、短パンを履いた俺は顔を洗って階下に降りた。
朝食を済ませ、居間に行くと一人なのを確認してセフレに電話した。
セフレは昨夜は驚いたが、「たまにはスリルがあるね」って答えた。
電話を切り、上に上がると俺はエリカの事を思い出した。
エリカの事を考えると俺はすぐにチンポを触るように立たせた。
俺はエリカの事をぼんやり考えながら午前中を過ごした。 昼前になり母がインターホン越しに呼ぶので
返事をすると 「鮎川さんがお菓子を持って来てくれたよ、降りておいで」
俺は慌てて着替えて下に降りた。 エリカはリビングでジュースを飲んでいた。

白いワンピースに素足の彼女は楽しそうに話していた。
俺は少しモジモジしながらエリカと向い合うように座った。
「シンジ君、昨日はありがとうね。夏休みの間に追いつかないとダメだから頑張らなきゃ」
それから暫く三人で話をした。エリカは実はアメリカで生まれたから二重国籍だって話には驚いたが、
俺はずっとエリカが気になってた。 暫くして昼時になったので、母が昼飯に誘ったがエリカは遠慮した。
母も無理には勧めず、代わりにナイスな提案をした。「良かったらシンジと勉強してくれない?この子は
ロクに勉強もしないでゴロゴロしているだけだから…上には使ってない部屋があるから落ち着いて勉強出来るわよ。」
エリカは喜んでくれた。
俺は母が昼飯を作っている間にエリカを自転車で送って行く事になった。
「シンジ君が同じクラスで良かった。」
「あぁ、俺もだよ。クラスって何か変な雰囲気だろ?だから鮎川が居てくれてラッキーだよ」

ものの5分で彼女の家についた。
3時に約束をしたが、迎えに行こうかと提案すると
「用事を済ませてから行くから大丈夫よ」との返事だった。

俺は腰からお腹にかけてのエリカの腕の感触が消えないように自転車を漕いで帰宅した。

家に戻ると母の作った焼飯を急いでかきこみ、部屋の掃除を始めた。

そこは元々使ってない部屋だから掃除機をかける程度で充分だった。暇なのでついでに自分の部屋も片付けた。
元々セフレがよく来るから部屋は整理していたので、空気を入替えて掃除機をかけただけだった。

それでも暇なので洗濯とトイレ掃除をする事にした。二階を貰った時点で自由を得た代わりに掃除と自分の服やシーツの洗濯は自分でする約束だった。
洗濯機が脱水をしている頃にエリカは訪ねてきた。

「自分で洗濯するんだ?」
「手伝うよ」
俺は適当に座ってて、と促した。

ベランダから戻るとエリカは真面目に漢字に取組んでいた。
俺は少し残念に思いながらも、真面目に取組んだ。

2時間近く経ち俺が休憩を提案し、エリカが持ってきてくれたアイスをとりに下に降りた。
ちょっとして戻ってくるとエリカは難しい顔をしながら
「夏休みが終わるまでに追いつかないなぁ」と呟いた。
アイスを食べながら俺は
「鮎川さえ良かったら、いつでもおいでよ。俺は暇だし」って提案した。

エリカは喜んで提案を受入れてくれた。
俺達はその後7時過ぎまでお互いな教えながら勉強した。

勉強道具の一部は置いていけばいいと提案し、俺はエリカを送って行った。

帰り道、エリカが
「私も自転車を買おうかな…」と呟いた。
「いつもシンジ君に送って貰うの、悪いし。自転車があればいつでもシンジ君の家に行けるし」

俺は少しだけ勇気を振り絞って
「俺は鮎川を送りたいよ。」って言った。

エリカは暫くだまっていたが、着く頃に
「うん、そうだね」って返事した。
俺はエリカを送り届けるとエリカのお母さんが出てきたので、挨拶をして帰った。
帰宅途中、俺は公園に立ち寄り公衆電話からセフレに電話をかけた。

帰宅すると母が喜んでいた。
「別に見る気はなかったんだけどね、食器を取りに行ったらノートが開いたままだったから。アンタも頑張ったんだね」
俺は夕飯を食べたら風呂に入り

「おやすみ」と言い残して上に上がった。親父はナイターを見ていた。
勉強していた部屋を簡単に片付けてたら、玄関のインターホンが鳴った。

<>19 :LS:2006/01/15(日) 04:41:34 ID:H+BMu+Nr0<>
<>447 :えっちな21禁さん :2006/01/11(水) 05:31:35 ID:UztGWbHdO <>
セフレを部屋に上げると俺は切り出した。
「昨日はごめん、どうかしてたよ」
「ううん、いいよ。きっと疲れてたんだよ」

「どっか行く?カラオケでもボーリングでも…」

「いいよ、ここで。今日は私がシンちゃんを襲っちゃおうかなぁ」
そう言うと俺の短パンに手をかけ、優しく股間を撫で始めた。

結局俺はその日はセフレのなすがままに快楽に浸った。
俺は四つん這いにされ背中に舌を這わされながら、チンポを扱かれたり。仁王立ちの姿勢でフェラをされたり…。

ただ頭の中は昨日よりも鮮明にエリカの事が浮かんだ。

セックスが終わり、抱合って眠っていると夜中になった。
「今日は送って行くよ。」

俺はセフレを自宅まで送り届けた。途中で花火がしたいと言うので、コンビニに寄り花火を買い…公園で花火をした。

自宅に届けたら俺はまっすぐに帰らずにエリカの家の前にまで行った。
別に立ち止まる事もなく、漠然と通りすぎた俺は部屋に戻りCDを聴きながら雑誌を読み、いつの間にか眠ってしまった。
次の日、昨日と同じように朝食を食べ、午前中は中学時代の同級生の家に行き、アレコレ雑談をした。
プールに誘われたが、エリカが勉強しに来るので昼過ぎには家に戻った。
そして3時前にエリカはスイカをぶら下げてやってきた。
四時間近くたっぷりと勉強をした俺とエリカはスイカを食べながら好きな音楽の話をした。
俺はデュランデュランが好きだと言い、エリカはフーが好きって言ってた。

エリカは続けて「ジュニアの時にボーイフレンドが好きで、私もつられて好きになったの。」
エリカ程の美人だ。しかもこの前までアメリカに住んでいたんだから、ボーイフレンドの一人ぐらい居て当然だった。

俺は落込んだ。悟られないように落込んだ。昨日も一昨日もガンガンセックスしたのに…落込んだ。
が、すぐに気をとりなおし、俺はテレビの話に話題をすり替えた。とんねるずや宮沢りえがかわいいねって話をしていた気がする。エリカはデビュー当時の松雪泰子を少し優しくしたような感じの女の子だった。
8時前になり、俺はエリカを自宅に送って行った。
「明日は親戚が来るから行けそうにないわ。」
俺は残念だったが、
「それじゃ俺はプールにでも行くよ」って答えた。
「夜に時間が取れたらシンジ君に電話してもいい?」
「もちろん!鮎川が暇な時はいつでも電話してこいよ」
そう話しているとエリカの家についた。

まっすぐに帰らずに俺はレンタルビデオ店に行き、
「フーのCDありますか?」って店員に聴いた。
SUBSTITUTEって曲を聴きながら…和訳の歌詞を見ていたら

涙が出てきた。

次の日

俺は目が覚めるとツレに遊びに行かないか?と誘った。
久しぶりに神戸の街に出た俺達は吉兵衛でかつ丼を食べると元町に向かった。
デニムを物色したりシャツを見たりして、昼からはメリケンパークでスケボーをして過ごした。

夕方までたっぷりグラブの練習をした後、俺達は阪急に乗って芦屋川に戻った。

家に戻ると晩ご飯の用意が出来ていたので、シャワーを浴びてから食卓についた。

食事が終わった頃に知人から電話があり、週末のサンボウル地下で行われるスケボーナイトに誘われた。
「ガスボーイズとトンペイズが出るぞ」

俺は「出たいけど、朝までは…」と曖昧な返事をして電話を切った。
暫くしてまた電話が鳴った。

エリカからだった。

「電話しちゃった。」
それから少しスケボーの話をしていたら…
「今から会わない?」
俺はすぐに用意をして自転車に乗り待ち合わせ場所のモスに向かった。
彼女の方が少し早く着いたらしく、店の前で待っていた。
「こんな時間に大丈夫?」
「シンジ君とモスに行くって言ったから11時迄に帰れば大丈夫」
エリカはモスもいいけど、海を見たいって提案をしたので僕達はモスで飲み物をテイクアウトして、芦屋川沿いに芦屋浜まで下った。

テトラポットのある海辺に着き、俺達はテトラポットに登った。

テトラポットに登る時、初めて手を握った。
そしてエリカは登った後も暫くは手を放さなかった。
そして10時過ぎまでいろんな事を話した。

テトラポットを手を繋いで慎重に降りると自転車に乗り、ゆっくりと彼女の家に戻った。
「もう少し、近くなれたらいいな」

俺は聞こえていたけど、聞こえていない振りをした。
緩やかな坂道を登り、エリカの家に近付くと
「明日は家族で出掛けるの、明後日勉強しに行ってもいい?」
「もちろん。」今度はハッキリと答えた。

彼女を送り届けて俺はまっすぐに家に帰った。
部屋に戻り右手を見ると、まだエリカの掌の感触が残っているような気がした。

次の日は高校の同級生に呼び出された。
前出だが、四人の中の一人が高校を辞めるって事で、なんとか思いとどまるように説得しようとの事だった。
確かに男三人で乗切るのは辛いが、辞めたい気持ちも理解出来た。
そして女子も四人が辞めるらしいって聞いた。
四人とも日本語があやふやで国語もだが、社会も理解出来ないし理科も生物が無理らしくて、卒業も難しいと悲観していたそうだ。
そのうちの二人はアメリカとカナダに戻り、二人はどうするか未定との事だった。

<>29 :LS:2006/01/15(日) 04:48:12 ID:H+BMu+Nr0<>
<>464 :えっちな21禁さん :2006/01/11(水) 10:33:06 ID:UztGWbHdO <>
答えが見つからないまま、とりあえず説得しようとの事でクラスメートの一人が女子に連絡を取った。
俺はダルくなり、何かあったら協力するから…と言い残して家に帰った。
夜になりエリカからの電話がかかってきた時に、一応彼女にも伝えた。
エリカが言うにはその女の子達は日本人学校に通った事はあっても、日本の学校は今が初めてだから馴染めないんじゃないか…
との事だった。
その後はとりとめのない話をして電話を切った。

<>30 :LS:2006/01/15(日) 04:50:05 ID:H+BMu+Nr0<>
<>465 :えっちな21禁さん :2006/01/11(水) 10:34:21 ID:UztGWbHdO <>
次の日からは暫く真面目に勉強をする日が続いた。

そして芦屋の花火大会にエリカと二人で行く事になった。

その頃、セフレとはセフレのクラブが合宿に入ったりで予定が合わずにセックスはしていなかった。
内心ホッとしていたし、気持ちは完全にエリカに傾いていた。

花火大会の当日、俺はスケボーで彼女の家まで迎えに行った。彼女は浴衣姿で出迎えてくれ、俺はボードを庭の隅に置かせて貰った。
花火を見るには海辺と山手の二つのスポットがあったが、海辺の方が賑やかだから海辺に行く事にした。

<>31 :LS:2006/01/15(日) 04:51:27 ID:H+BMu+Nr0<>
<>466 :えっちな21禁さん :2006/01/11(水) 10:35:13 ID:UztGWbHdO <>
浴衣姿の彼女は綺麗で、短パン姿の俺は不釣合いのような気がした。

少しだけ距離をとり、俺達は歩いた。
「竹園のコロッケを食べよう」とのエリカの提案でコロッケ屋の前で並んでいたら、クラスの女子達と遭遇した。
多少はやしたてられたりしたが、俺は満更でもなかった。反面、それ以上の苦痛も覚悟しなきゃならない時が来るような気もした。
エリカはそれを察したのか、幼馴染みで昔からの友達だったとフォローしてくれた。
結局みんなで花火を見る事になり、俺とエリカの物理的な距離は少し離れた。
話題は2学期からの事に集中した。辞める可能性があるのは7人に増えていたのには驚いたが、俺にはあまり関係なかった。
鑑賞地点に着き、俺とエリカは微妙に離れた場所に居た。
そして花火が始まるとエリカはそっと俺のそばにやってきて、俺の小指をそっと握ってきた。
「迷子になろうか?」
俺は一人ごとのように囁くと、エリカは強く指を握った。
二人はそっと木立ちの方に移動した。今は完全に手を繋いでいた。

<>32 :LS:2006/01/15(日) 04:52:43 ID:H+BMu+Nr0<>
<>506 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 09:30:44 ID:0uNBhTxLO <>
「どこかに行こ」
僕達は木立を離れ、喧騒から逃れるように人気のない砂浜に移動した。
「みんなにどう思われてるかな?」
「どうって?」
「ううん、二人で抜け出してきちゃったし…探してないかな?」
「気にすることなんてないよ」
この時間が永遠に続けばいいのだが、それ以上に不安を感じていた。
俺は自分で心のバランスを崩し始めているのに気付いてはいたけど、時計の針は戻せなかった。
それに対してエリカは時計の針を進めようとしているように思えた。

音のない花火が上がっていた。

<>33 :LS:2006/01/15(日) 04:59:21 ID:H+BMu+Nr0<>
<>507 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 09:31:46 ID:0uNBhTxLO <>
何とかしなければならないのに、勇気さえ湧かなかった。
いたずらに時間だけが過ぎていき、花火は終わっていた。

「もう少し…そばにいてもいい?」
「うん」
波の音が間を取り持ってくれている…。

僕達の距離は確実に近付いているのに…逃げ出したい気持ちになった。
「そろそろ帰ろうか?それかアルファルファでお茶でもする?」
俺の提案には答えずにエリカはそっと立ち上がった。

「…意気地なし…」エリカが…そう呟いたような気がした。

結局…僕は彼女を送り届けただけだった。

<>34 :LS:2006/01/15(日) 05:01:35 ID:H+BMu+Nr0<>
<>508 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 09:35:57 ID:0uNBhTxLO <>
部屋に戻った俺はぼんやりとしていた…。
クリスタルウォーターズのジプシーウーマンが流れていた。
ぼんやり聞いていたら「シンジぃ!ハルホちゃんから電話よ!」インターホン越しに母が呼んでいた。
内線を繋いで、電話に出た。
「シンジ、今日どこに居た?○○が花火大会でシンジを見掛けたって!」
俺はどう答えるか迷った。別れるにはいいタイミングだった。
「あぁ、学校の連中と…いたよ」
「…そう。今から行ってもいい?」
断る理由は見つからなかったし、断る術も持ち合わせてなかった…

程なくして彼女はやってきた。
夏にしては空気は重かった…

<>35 :LS:2006/01/15(日) 05:02:22 ID:H+BMu+Nr0<>
<>510 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 09:47:24 ID:0uNBhTxLO <>
Dee-liteの陽気な音楽が流れるなか、僕は俯いていた。

「元気ないなぁ、失恋でもしたぁ?」ハルホはワザと陽気に振舞い、わさビーフの袋を取出した。
「スケーターズナイトに出るんでしょ?見に行こっかなぁ?」
「…出るかどうかわかんないよ」

沈黙が流れるが、セフレは意に介さなかった。
俺はベッドにくの字に横になり、両手を太股の間に挟んでいた。

「…ふーん、悩んでいるんだ。シンジがそんなカッコしてる時は面倒なんだよね」
「………」

<>36 :LS:2006/01/15(日) 05:02:57 ID:H+BMu+Nr0<>
<>512 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 09:58:09 ID:0uNBhTxLO <>
ハルホは全てを知っていた。
コンビニの袋にはオロナミンが入っている。
好きな音楽も、空き缶を相手にオーリーの練習をしていたのも、意気地なしなのも…。
吉兵衛のかつ丼や三馬力のラーメンが好きなのも、マイケルJ’sクラブのパイが好きなのも…セディショナリーズの服が好きなのも。
そして僕の気持ちいいトコも…

僕はそんなハルホが好きだったし、そして果てしなく重かった…。

「…キモチヨクしてあげようか?それとも帰った方がいい?」
そう言うとハルホは僕のそばに座りなおした。

<>37 :LS:2006/01/15(日) 05:03:32 ID:H+BMu+Nr0<>
<>517 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 10:16:43 ID:0uNBhTxLO <>
ハルホの気持ちは痛い程にわかった…。
「シンジ、ウチの事…嫌ならそう言っていいんだよ…」
「そんなんじゃないよ…」
ハルホはそっと近付いてきて、キスをしてきた…。

………。

「やっぱり…好きだよ。」
「…うん。」
ハルホは優しく僕を抱きしめてくれた。
…僕も、抱きしめた。
ハルホの嗚咽が聞こえる…。背中が小刻みに震えていた。
当時の僕には抱きしめるしか出来なかった。

<>38 :LS:2006/01/15(日) 05:04:20 ID:H+BMu+Nr0<>
<>521 :えっちな21禁さん :2006/01/12(木) 10:36:39 ID:0uNBhTxLO <>
「シンちゃん…キモチヨクしてあげる」

ハルホは身体を起こすと僕のTシャツをまくりあげた。
上半身にキス。それは優しいキスだった…。
そしてハルホはゆっくりと下半身に降りてきた…。
「シンジ…」
ハルホは短パンをズラすと俺の…を取り出した。そして掌で先を優しく包んだ。
………。
脳ミソが溶けていくようで、もう何も考えられなかった。俺はぼんやりと頭を動かすハルホを見ていた…。

<>39 :LS:2006/01/15(日) 05:08:15 ID:H+BMu+Nr0<>
<>522 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 10:51:05 ID:0uNBhTxLO <>
僕がハルホの中に入っている最中…ハルホが小さな声で…
「お人形さんみたいな女の子だね…」
一瞬、心臓が凍付いたようだった。
「…シンジ、ウン…愛してるヨ…」今までにハルホから「好き」って言葉は何度も聞いていたが、初めて「愛してる」といえ言葉を聞かされた。
何度も何度も反芻するように「愛してる」を繰返すハルホ。無言の僕…

二人の荒い息が呼応しているようだった。
リサスタンスフィールドの切ない音楽が流れていた。

暫くしてハルホがノソノソと起きて、窓を開けた。電気を消す…
「いい風が入ってくるよ…」
俺が芦屋浜の事を聞くのを遮るように鼻歌を歌っていた…

<>40 :LS:2006/01/15(日) 05:09:33 ID:H+BMu+Nr0<>
<>523 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 10:57:33 ID:0uNBhTxLO <>
ハルホが帰ったあと「お人形さんみたい…」の言葉が俺を支配した。

そして次の日からハルホはエリカの存在など知らないかのように振舞った。もちろんエリカはハルホの存在は知らないし、昼過ぎから夕方まで勉強しに来ていた。
変わった事といえば、俺の部屋で音楽を聴きながら勉強するようになった事だけだった。
エリカの笑顔は相変わらず眩しかった。

<>41 :LS:2006/01/15(日) 05:21:55 ID:H+BMu+Nr0<>
<>524 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 11:15:04 ID:0uNBhTxLO <>
お盆の間、エリカは家族で帰省し…ハルホは夏合宿に行った。
俺はする事がなく…毎日アメ村や三宮にスケボーをしに行ってた。
そこで知り合いや友達とダラダラ過ごしていた。

知り合いのDJが「明日ハネたら林崎海岸で朝からバーベキューするからシンジもおいでよ」
と誘ってくれた。他の面子は年上ばかりだったけど、みな顔見知りだったし、楽しそうだった。

次の日、僕が海岸に着いたらみんな昼寝していた。起こすのも悪いし…ブラブラする事にした。
突堤をボードでガリガリ滑っていたら…向こうに4、5人の集団がいた。何の気なしに近付くとグループの中に…ハルホがいた。

<>42 :LS:2006/01/15(日) 05:22:56 ID:H+BMu+Nr0<>
<>526 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 11:51:35 ID:0uNBhTxLO <>
合宿に行ってる筈なのに…。
俺に彼女を咎める資格はなかったが、それでも喩えようのない不安が襲ってきた。
なにげに身を隠し、様子を伺った。女の子の一人は中学の同級生だったが、あとは知らなかった。
男達は雰囲気から大学生ぐらいに見えた。
暫く様子をみたけど、怪しい感じではなかった。
探っているようなのも嫌だったし、それ程離れてる訳でもないので俺は皆が寝ている所に戻った。
「シンちゃんおはよう」みんなはボチボチ起きてきたし、合流組もやってきた。
わいわいとバーベキューの準備をしながら、いろんな話をした。
甲南大学のオネエサン−弟のように可愛がってくれていた−とビールの買出しに車で出掛けた俺はハルホ達のグループの横を通り抜けた。
目線でグループを追っていたのを横目で見たオネエサンは
「かわいい子でもいた?」って聞いてきた。

<>43 :LS:2006/01/15(日) 05:23:43 ID:H+BMu+Nr0<>
<>527 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 11:59:44 ID:0uNBhTxLO <>
「元気ないなぁ、シンちゃん変だよ」スーパーでビールとおつまみを買いながらオネエサンは怪訝な顔をした。
「そんな事ないですよ。こういうの初めてだから…」

車にビールやおつまみを積込みながら「飲酒運転大丈夫ですか?」
「大丈夫、大丈夫。夜には抜けるし。それにクラブから直行だからみんなもお酒入ってるよ」
………。
帰り道にオネエサンはいろんな事を話してくれた。なかでも
「シンちゃんの年なら失敗してもいいんだから、何にでもトライしてみたらいいよ」「怒られたら、謝っちゃえばいいんだし…」

<>44 :LS:2006/01/15(日) 05:24:21 ID:H+BMu+Nr0<>
<>529 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 12:14:08 ID:0uNBhTxLO <>
オネエサンの話を聞きながら、エリカの声が聞きたいと思った。ハルホと次に会った時にどんな顔をすればいいんだろう…とも思った。
車を突堤に停めると僕はビールの袋を抱えて皆の所に戻った。
クーラーボックスにビールを放り込み、釣具屋で買ってきた氷で冷やした。

ラジカセからダンスホールやダブが流れている。
バーベキューはスローなペースで始まった。
遠くに目線を向けるとハルホのグループが見えたが、−気にしないようにしよう−タバコに火をつけた。

「ビールにタバコ、不良少年だよね」
オネエサンが笑いながら声をかけた。
「みんなビーチが似合いそうな服なのに、限りなく海が似合わないですよね」
クラブ系の服が夏の海に似合わない事に皆が爆笑していた。

<>45 :LS:2006/01/15(日) 05:25:47 ID:H+BMu+Nr0<>
<>530 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 12:27:51 ID:0uNBhTxLO <>
「おーい、スケーター!ビール」
ビールがなくなったので買出しに行く事になった。近くのコンビニに買いに行くので、ヘロヘロのオネエサンはおいてボードに乗った。
「買い物スケーター!」
後ろから掛け声が聞こえた。
両手にビールの袋を持ち、ボードに乗るとバランスを取るのに苦労した。
暫くして戻ると…何人かは泳ぎに行って、何人かはパラソルの下で寝ていた…。
ビールをクーラーボックスに放り込むと所在がない俺はぼんやりとハルホのグループを眺めていた。

「な〜に?アッチになんかあるの?」
オネエサンがニタニタしながら砂をかけてくる。
「…多分、友達」俺がそう言うと
「じゃ、挨拶に行こうか!ミサネェが保護者として付いて行く!」
俺は慌てて…
「違う、違いますよ。それによく知らないし」俺は大袈裟に反応した事を反省した。

<>46 :LS:2006/01/15(日) 05:26:41 ID:H+BMu+Nr0<>
<>532 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 12:41:49 ID:0uNBhTxLO <>
夕方になり、バイトに行く人や須磨の海の家に飲みに行く人、帰って寝る人に分かれる事になった。
俺は帰る事にし、電車で帰るつもりだったが、ミサネェが送ってくれる事になったので酔いが冷めるのを待つ事になった。
片付けをしてビーチの掃除を済ませるとオネエサンはトランクにゴミを放り込んだ。
オネエサンは運転席でボーッとしていたので、ウーロン茶でも買ってこようと、近くの自販機に向かった。ウーロン茶とコーラを買うとオネエサンに差し出した。
「シンちゃんは気が利くね。お礼にチューしよっか?(笑)」
「いいから、早く酔いを冷まして下さい(笑)」
車のドアをパタンと閉じると、ボードに乗りながらブラブラ散歩した。視線を向こうに向けるとハルホと男が物陰の方に歩いていくのが見えた…。自販機の方だった。

<>47 :LS:2006/01/15(日) 05:27:28 ID:H+BMu+Nr0<>
<>534 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 12:52:47 ID:0uNBhTxLO <>
気になった俺は気付かれないように…ボードを置いて後をつけた。

曲り角を曲がった所で男がハルホの肩を抱いていた。何か喋っているようだが、波の音で聞こえなかった。
そのうち男がハルホを正面に向けるとハルホを抱きしめた…。
ハルホが振り払うかのようにして身体を離すと男はハルホをもう一度抱き寄せキスをした。
!?………。
その時、後ろから気配を感じた。同時に小声で…
「チューしてるね」ミサネェだった。
「知ってる子?シンちゃん?」
「…えぇ、まぁ…」
「好きな子だったとか?元カノとか?」
「…一応、付き合ってるんです」

しばしの沈黙。

<>48 :LS:2006/01/15(日) 05:28:38 ID:H+BMu+Nr0<>
<>536 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 13:05:31 ID:0uNBhTxLO <>
ミサネェは身振りで車に戻るように促すと先に僕を行かせ…
「コラー!」
と叫んだ。
慌ててダッシュする俺とミサネェ。車に戻ると荒い息をしながらミサネェが
「今日の所はあの二人は大丈夫!これ以上は何もない!後はシンちゃん次第だ」
車をだすとミサネェはワザと車の窓を全開にし「あー酒臭い!停められたら一発やな。酒臭い少年を乗せて飲酒運転してたら新聞に載るな」笑いながら話かけた。
換気を済ませるとミサネェは「した道で帰るよ」
僕は頷いた。
「長いの?」
「一年ちょいです」
「チューは?」
「一応…」
「好きなの?」
「………」

<>49 :LS:2006/01/15(日) 05:29:23 ID:H+BMu+Nr0<>
<>538 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 13:15:31 ID:0uNBhTxLO <>
ミサネェはそれ以上聞いてこなかった。かわりに
「芦有に夜景を見に行こう、その前に鈴木商店でアイスモナカを食べよう」
僕は黙って頷いた。
モナカを買い、山手を車が上って行く。
「ユネスコ病院に行く?」
廃墟となった病院で有名な心霊スポットだった。
「いきません!」
また会話が始まった。結局俺とハルホの間に身体の関係がある事も聞き出された。

山の上の展望台は真夏なのに震える程に寒く
「シンちゃん、ホットコーヒー」
俺は自販機に走った。
戻ってくるとミサネェはボンネットに腰掛け、タバコに火をつけていた。

<>50 :LS:2006/01/15(日) 05:30:03 ID:H+BMu+Nr0<>
<>540 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 13:21:12 ID:0uNBhTxLO <>
すっかり日は落ちていたが、まだ早い時間だから周りに車はほとんどなかった。
俺もタバコに火をつけた。

そしてエリカの存在を話した…。

「なるほどね。だからシンジは衝撃的な場面を目撃しても大丈夫だったんだ…」
「そんなんじゃないで…す。」

「鮎川とは何もないですし、今後も…」
「どうして決め付けるの?」

………。

<>51 :LS:2006/01/15(日) 05:30:44 ID:H+BMu+Nr0<>
<>543 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 13:29:15 ID:0uNBhTxLO <>
「多分、鮎川と僕はねじれの位置みたいなもんです。決して交わらないような…」
ミサネェは「ふぅー」と溜息をつくと僕を見据えた。
そして…
………。

突然のキス。
どれだけの時間が流れたのだろうか?恐らく一瞬の出来事。
唇を離すと…ミサネェは
「何か変わった?地球がひっくり返った?」
「えっ?」
「キスの一つや二つで人生は何も変わらんのだよ、少年!」
そしてミサネェは僕の肩をポンと叩いた。

<>52 :LS:2006/01/15(日) 05:43:12 ID:H+BMu+Nr0<>
<>546 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 13:43:21 ID:0uNBhTxLO <>
「そして…」
もう一度ミサネェが顔を近付けてきた…。
今度は僕もミサネェに応えた…。
甘いキスを繰返し、ミサネェの舌は僕の唇の中に優しく侵入してきた。ミサネェは肩に手をまわしてギュッと抱きしめてくれた。

「これが大人のキス…」
そっと身体を離すとミサネェは囁くように呟いた。

僕は深呼吸をした…。
ミサネェは笑顔で「少年、その気持ちをエリカちゃんにブツケロ!で、ダメだったらオネエサンが続きを教えてあげるよ!」
…。プッ。
僕もミサネェもほぼ同時に吹き出した。
ミサネェにもう一度コーヒーを買いに行かされた俺は、何だかミサネェに救われたような気持ちだった。

<>56 :LS:2006/01/15(日) 09:25:39 ID:H+BMu+Nr0<>
<>547名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 13:54:01 ID:0uNBhTxLO <>
芦屋駅まで送ってもらった俺はミサネェに礼を言って別れた。

部屋に戻りシャワーを浴びようとTシャツを脱ぐ時…ミサネェのコロンの香りがした。そして、シャツで顔を拭うと口紅が…付いていた。

シャワーを浴びて、階下に降りた俺は残り物の晩ご飯を食べた。

母が「明日は朝からお父さんてお墓参りに行ってきてね」と言い、僕は返事をした。

部屋に戻り洗濯機を回す。

ベッドに横になると…問題は何一つ解決していない事に気付いた。

<>57 :LS:2006/01/15(日) 09:28:07 ID:H+BMu+Nr0<>
<>554名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 15:16:41 ID:0uNBhTxLO <>
次の日、起きても何も変わってなかった。
電話がなり母からインターホン越しに呼ばれた。
内線を繋いでもらう。DJの竹山さんからだった。
用件は「マヒシャースラマルディニーのオーナーの知り合いの喫茶店でバイトを探してるんだけど。今日から五日間、どう?」
この人は本当の人格者で、礼儀正しい人だった。いつも俺の面倒を見てくれるし、短期のバイトもこうやって紹介してくれていた。
俺はすぐにデニムにボタンダウンのシャツに着替えて、聞いた場所に向かった。
時間は10時から4時か5時まで。短期だから日給で1万円くれる事になった。条件はめちゃくちゃ良かったが、近所への出前が一日に50回はあり、店にいるより外にいる時間の方が長かった。

<>58 :LS:2006/01/15(日) 09:30:22 ID:H+BMu+Nr0<>
<>555名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 15:18:14 ID:0uNBhTxLO <>
北野坂を上ったり下ったり、上ったり上ったりの繰返しはキツかったが、モヤモヤを飛ばすには最適だったし、五日間で五万は最高の条件だった。
なんだか悪い気がしたので9時前の仕込みからバイトに行き、店の掃除をした。
三日目のバイトが終わった日にエリカは帰省先から帰ってきて、お土産を届けてくれた。
四日目にはエリカがお母さんと買い物ついでにお茶を飲みに来てくれた。
ハルホから電話はあったがあの日からは都合がつかずに会ってなかった。
バイト最終日にオーナーから給料をもらった。6万円入っていて、オーナーに言うと
「店のピンチを救ってくれたし、よく働いてくれたしね」
それからはたまの土、日や平日の夕方にバイトに入れてもらう事になった。

<>59 :LS:2006/01/15(日) 09:32:03 ID:H+BMu+Nr0<>
<>556名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 15:19:55 ID:0uNBhTxLO <>
バイトがハネて給料を何に使うか考えながら、とりあえず東急ハンズにウィールを買いに行った。
買い物が済み、ボードを持ってスケーター仲間の溜まり場に行き、時間を潰した。
ミサネェや竹山さんがラブダブというレゲェバーに顔を出すらしいので、礼がいいたかった。
夏休みも残り少なかった。

夜になりラブダブに行くとミサネェ達は盛り上がっていた。僕はカウンターでビールを三本買い、竹山さんとミサネェにお礼を言った。
二人とも上機嫌だった。
ミサネェが竹山さんたちに「シンちゃんは私が育ててるのよ〜」と言い
「悪い虫はつかせないからね〜」早くも酔っていた。

<>60 :LS:2006/01/15(日) 09:33:36 ID:H+BMu+Nr0<>
<>557名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 15:21:03 ID:0uNBhTxLO <>
暫く飲んだ後ミサネェは何処でピアスを開けたのか聞いてきた。
自分で開けたって答えるとミサネェにも開けて欲しいと言われた。
「夏に開けるなら病院で開けた方がいいですよ」そう答えるとミサネェは分かったのか分かってないのか…フラフラとどこかに行ってしまった。
暫く竹山さん達にくっついて飲んでいたが、そろそろ営業らしいので帰る事にした。
店を出て帰ろうとしてたらミサネェが友達?の女の子達と話していた。僕は手招きされ、紹介された。
「年下の彼。シンちゃん。こう見えても、もう大人の関係で〜す」

<>61 :LS:2006/01/15(日) 09:34:33 ID:H+BMu+Nr0<>
<>558名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 15:22:04 ID:0uNBhTxLO <>
とりあえず挨拶をして「う、嘘です。ミサネェは酔ってるだけですから」俺は言い訳をした。
ミサネェはそんな言葉にかまわず
「な〜に照れてんのよ!しかもシンちゃん、二股かけてんのよ!アッ!私も入れたら3人だ」
3人かどうかはともかく二股は当たっていた。が、他の二人にはあまりにも突飛な発言に信憑性は感じてないらしく、笑っていた。
「シンちゃん、今からラーメンに行くよ!あんたもおいで!天竺園にゴー」
そう言うとガンダーラを歌い出した。
ミサネェの友達は大学の同級生らしかった。

<>62 :LS:2006/01/15(日) 09:39:22 ID:H+BMu+Nr0<>
<>559名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 15:23:21 ID:0uNBhTxLO <>
中山手の天竺園の前では人が並んでいた。
ここの焼そばは味は最高だったが、椅子に座っていると猫が膝の上に座ってくるし、大川隆法の本が沢山おいてあり、好きになれなかった。
他の二人が並んでくれてるので、ふらつくミサネェは少し離れた所に座らせた。
「ごめんなぁ、嫌な事があってん」
「本当は酔ってないんよ…」
僕は何も聞けなかったし、横に座って頷くしか出来なかった。

「シンちゃん、キスしようか?」そう言うとミサネェは返事も聞かずに首に手を回してキスしてきた。

<>63 :LS:2006/01/15(日) 09:41:31 ID:H+BMu+Nr0<>
<>560名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 15:27:23 ID:0uNBhTxLO <>
ほんの少しの間だったが、唇を重ねた。
列に並んでいる二人に目をやったが気付いてはいなかった。
「シンちゃん、汗の匂いがする」
「す、すいません!」
「ううん、いい匂い。シンちゃんといると落着くよ…」
身体を離すとミサネェは背伸びをして、立ち上がった。
「もう大丈夫」
二人してそそくさと列に戻った。ほどなくして順番が回ってきて席についた。
注文を済ませるとミサネェの友達が真顔で「口紅付いてるよ」
僕はハッとして唇を拭いた。
二人はエッ!と驚き、一人が僕のシャツの袖を指差した。慌ててシャツを見たら口紅が付いていた。
「あー、さっきもたれかかった時に付いたんだ、シンちゃんごめ〜ん」
ミサネェがわざとらしく言い訳をしたが「シンジ君はなんで唇を押さえたの?」
二人とも………。

<>64 :LS:2006/01/15(日) 09:42:53 ID:H+BMu+Nr0<>
<>562名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 15:39:38 ID:0uNBhTxLO <>
口止め料として僕が奢る事になりとり唐を追加注文された。
その後はその話題に触れないままに食事を済ませ、支払いをした。ミサネェが半分出すと言ったが、バイト代が入ったばかりだったので俺が全部出した。
3人は竹山さんのクラブに行くと言うので、僕は別れて帰宅する事にした。
家に着き親と雑談していたら電話が鳴った。エリカからだった。
上に行くから、とエリカに伝えて電話を切ると、そそくさと階段を上った。
「忙しいやっちゃのぅ」
親父の声だった。部屋に入るとクーラーをつけ、受話器をあげた。
「鮎川さんのお宅ですか?夜分にすいません…」そこまで言うか言わないうちにエリカの母親が「エリカ〜シンジ君よ」
エリカが走ってくる様子が窺えた…。
「バイトお疲れ様。」
1時間近くバイトでの面白かった話をして、明日は久しぶりに勉強する約束をした。

<>65 :LS:2006/01/15(日) 09:44:06 ID:H+BMu+Nr0<>
<>563名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 15:46:48 ID:0uNBhTxLO <>
電話を切り、ベッドに寝転ぶと頭の整理をした。
ミサネェは冗談で俺をからかっているとして、エリカの気持ちはわからなかった。
俺自身もエリカに気持ちが傾いていた。否、好きって気持ちは絶対に否定出来なかった。それでも一歩目を踏出す勇気はなかった。
ハルホはどうだろう?あの日からやけによそよそしいし、もう一週間以上会ってなかった。
会いたい気持ちはあるし、ハルホの気持ちが知りたかった。それは嫉妬かもしれないし、純粋にハルホの事が好きなのかも…
「面倒だなぁ〜」そう考えているうちに眠ってしまった。

<>66 :LS:2006/01/15(日) 09:45:30 ID:H+BMu+Nr0<>
<>577名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 17:39:22 ID:0uNBhTxLO <>
朝起きたら雨が降っていた。しっかり寝たせいか、頭はスッキリしていた。シャワーを浴びて階下に降りる。朝ご飯を食べ、二度寝をしにベッドへ。
次に起きたらエリカが来ていた。
「おはよう。おねぼうさん。」
朝立ちを自覚していた俺はすぐに起上がれなかった。
「オロナミン。好きだったよね?シンジ君」エリカが差し出してくれた。
「ありがとう。」治まりを確認すると机に向かった。エリカのノートを見る。かなりの進歩が感じられる、一緒に勉強していない間も頑張っていたようだ。
漢字の読み書きはまだ苦手らしいが、以前より読めるみたいで質問の回数は減った。それはそれで喜ばしいのだが、さびしい事でもあった。

エリカを見ると、雨にあたったせいかブルーのシャツはブラのラインがうっすらと透けていたし、胸元が開いていた。

<>67 :LS:2006/01/15(日) 09:46:39 ID:H+BMu+Nr0<>
<>578名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 17:42:40 ID:0uNBhTxLO <>
ドキッとしたが、エリカをそんな風に見る自分が嫌だった。エリカはそばにいるし、手を伸ばせばエリカに触れる事も可能だった。
それなのに俺はエリカのそばにいたかった。
それは不思議な感覚だった。飢餓感と形容すべき感覚なのだろうか?とにかくエリカを離したくはなかった。
頭の中はエリカでいっぱいだった…。
「学校。」
「学校、始まるね。シンジ君とこいやって勉強出来る回数も残り少ないね」
「始まっても一緒にいれるよ。家だって近いし休みの日だって勉強出来るよ。」
「それに、鮎川と一緒にいたいし…」
慌てていたのか、最後の一言は失敗だった。一気にブルーになりそうだったが
「そうね。私もよ」エリカがポツンと呟いた。
エリカを見上げると真っ赤な顔をしていた。

<>68 :LS:2006/01/15(日) 09:47:38 ID:H+BMu+Nr0<>
<>580名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 17:45:48 ID:0uNBhTxLO <>
すぐに何ごともなかったようにノートに向かうエリカ。俺もペンの動きを止める訳にはいかなかった。

今日の分も終わり、エリカと雑談をしていた。彼女の事が知りたい自分がそこにいる—そう気付いた時に、自分の気持ちを伝えたいと思った。しかし、自分には資格がない…
このままじゃエリカもハルホも傷付ける事になる。誰も傷付けたくはなかったし、自分さえ我慢すればよいことだった。
そんな事を考えていると
「明日、晴れてたら遊びに行かない?雨だったらお勉強」
俺は晴れを願った。
「うん、何しようか?どこに行く?」
エリカを自宅に送りながら二人でデートプランを練った。至福の時間だった。

その夜、ハルホがやってきた。何ひとつ以前と変わらない雰囲気でやってきた。

<>69 :LS:2006/01/15(日) 09:48:46 ID:H+BMu+Nr0<>
<>581名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 17:46:58 ID:0uNBhTxLO <>
ハルホを抱いてしまった。

ハルホは何も言わなかったが、まるで浮気を詫びるかのように俺に尽くしてくれた。

僕も何も聞かなかったし—実際は何も聞けなかった—何ごともなかったかのように振舞った。

ただ確実に…二人の心の間に距離があるのを感じたし、音をたてて瓦解する寸前だった。
「もう一回しよ。」ハルホはそう言うと…愛しそうに口に含んだ。
二回目のセックスの最中、ハルホはハルホで何かを確認をしているかのようだった。

<>70 :LS:2006/01/15(日) 09:50:00 ID:H+BMu+Nr0<>
<>583名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 17:47:55 ID:0uNBhTxLO <>
好天とあいまって最悪な目覚めだった。
自分がわからなくなりそうだった。
何故だか—ミサネェに気持ちをブツけたい—そう思った瞬間、完全に自己嫌悪に陥った。

「最低だ!最低だ!最低だ!」呟きながらシャワーを浴びる。

なんとか気持ちを切替えなきゃ…そう思いながら、着替えて階下に降りた。

<>71 :LS:2006/01/15(日) 09:51:15 ID:H+BMu+Nr0<>
<>584名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 17:51:50 ID:0uNBhTxLO <>
憂鬱な気持ちは家を出るまでだった…。駅に向かう足取りは次第に軽くなった。
憂鬱な要素がなくなったのではなく、エリカに会える喜びがそうさせたみたいだった。

一人になったら罪悪感までプラスされる…それでもいい、そんな気持ちだった。

約束の10分前についたら、すでにエリカは駅で待っていた。
電車にのり神戸へ…

僕の中にもう一人の僕がいるみたいだった…否、怪物が潜んでいるんだ。そして時々—胸を突破って—飛びだそうとしている。そんな思いもエリカの楽しそうな笑顔がかき消した。

<>72 :LS:2006/01/15(日) 09:52:02 ID:H+BMu+Nr0<>
<>603名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 22:09:05 ID:0uNBhTxLO <>
三宮の高架下を散策、ピンクのおっちゃんの店からドラゴンパンを覗く。
「刺身パンどう?食べた事ないけど…鯛の刺身のベーグルサンド、帰国子女向けやん」
「ノーサンクス!シンジ君が食べたら考える」
僕達は話しながら、モトコーへ。割れた電球や片方だけしかない靴、構造が複雑なジャケットなんかを見ながら時間を費やした。
エリカは古着のスカートを買い、スカーフを買うかどうか迷ってたから、僕がプレゼントした。
「喉がかわいたねぇ」
僕達がよく溜まる店のマヒシャースラマルディニーに行く事に。

<>73 :LS:2006/01/15(日) 09:52:56 ID:H+BMu+Nr0<>
<>604名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 22:11:09 ID:0uNBhTxLO <>
店内は砂が敷き詰められていて雰囲気はまるでインド。一番奥の席に向かうと…
手招きする人がいた。
ミサネェだった。
ミサネェはこの前の同級生さんと竹山さんとお茶を飲んでいた。
迂闊だった…ミサネェは時々ここの店員をしていたし、スパイスを買いに山手のインド人の家に行かされた事を思い出した。
ミサネェと竹山さんはニヤニヤしていた。いや、見ていないが絶対にニヤニヤしている筈だった。
この後のデートを引っ掻き回されるのは避けたかった。幸いにもミサネェはアルコールが入ってない。

<>74 :LS:2006/01/15(日) 09:53:33 ID:H+BMu+Nr0<>
<>606名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 22:33:16 ID:0uNBhTxLO <>
軽く会釈をして通り過ぎようとしたが、それは許される事ではなかった。
「シンジはここに座って。彼女はミサの横。」人格者の竹山さんが悪魔に見えた瞬間だった。
「注文の前に紹介が始まった。」
「えー、こちらが竹山さんです。DJ兼大学生で僕のクラブでの師匠です」
「こちらが鮎川さん、同級生で刺身パンみたいな女の子です」
竹山さんはペコリと頭を下げ、「シンジはスケボーの師匠です」少し持ち上げてくれた。「次はミサネェです。南女の人です」
「シンジがいつもお世話になってます、シンジの姉です」
「そしてミサネェの同級生のメグさん。雑貨屋さんでバイトしてはります」

<>75 :LS:2006/01/15(日) 09:54:10 ID:H+BMu+Nr0<>
<>607名前: シンジ ◆MEx/4CS4Gs 投稿日: 2006/01/12(木) 22:34:10 ID:0uNBhTxLO <>
冷や冷やしながらも僕とエリカは質問責めにあった。意外にもエリカは楽しそうだった。
よく考えるとエリカには友達がいなかった。クラスでは少し浮いた存在だったし、彼女は僕と同様で1人っ子だった。
アイスチャイとラッシーを竹山さんにご馳走になり、昼御飯に誘われたが辞退した。
ミサネェは僕との事を匂わせる素振りさえ見せなかった。
1時間の尋問を受けた僕とエリカは—あやうく告白させられそうなぐらい—ヘロヘロになった。
「かえって疲れたね…ごめん」
「ううん、楽しかったよ」

<>76 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:40:28 ID:v2B+ZKrG0<>
<>609 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 22:36:25 ID:0uNBhTxLO <>
「でも鯛パンって紹介はヒドいよ」
「えっ、鯛パンだっけ?刺身パンじゃなかった?」
「…。」
二人で吉兵衛にかつ丼を食べに行く事にする。6席の屋台のかつ丼屋だったが、行列はすさまじいものだった。
「あっちも吉兵衛だよ…すいてるし…」
「あっちは天丼。おっちゃんが怖いからアカン。この前も行ったら—かつ丼が混んでるから来たんやろ—帰れ!って」
「本当?でもサンドバッグがおいてある…よ」
—15分程並んでから先に席につかせる。その間に缶のお茶を買い、エリカに渡す—

<>77 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:41:02 ID:v2B+ZKrG0<>
<>610 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 22:59:50 ID:0uNBhTxLO <>
エリカのかつ丼が出来ると同時に横が空いたので座る。「毎度!」それだけ言うと大将はだまっててんこにしてくれる。
「男は5分、女の子は7分で食べるのが流儀」
「…熱いし、多いよ」
心配そうに振り向いたエリカに対して僕はニヤついてた。

…ふぅ…。ほぼ同時に食べおえた。
食べ終えて気付いたが、刺身パン→変な店→印度喫茶(輩な人付き)→屋台のかつ丼。実質初めてのデートにしてはパンチが効いていた。
急に不安になるがエリカの表情は満足そうだった。

「おいしかったぁ!でも、もう少しゆっくり食べたかったね。」

<>78 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:41:34 ID:v2B+ZKrG0<>
<>617 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 23:39:53 ID:0uNBhTxLO <>
困った事にネタ切れだった。竹山さんと行く喫茶店はカレーはうまいが店長がホモの田村正和だし、
ミサネェに連れていかれる喫茶店は 紅茶を頼んだらミルクとワッフル、日本茶に和菓子まで付いてくる…商売っ気ゼロの店だった。
16歳の僕にはもう引き出しがなかった。
「居留地の方でもぶらつく?」エリカがナイスアシストをしてくれる。
「鮎川の好きなとこに行こうよ」
「じゃ、案内するね!」そう言うとエリカは僕の手を握った。
エスカレーターを上り、センター街を抜ける。ボビーズやガロに立ち寄りつつ居留地に向かった。

<>79 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:43:03 ID:v2B+ZKrG0<>

<>618 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/12(木) 23:54:31 ID:0uNBhTxLO <>
「ポートピアランドって行った事ある?」居留地の服屋をまわっている時に聞いてきた。
「あるよ、イク?」
「ポートライナーに乗った事ないから、乗ってみたくて…」
ここから駅は近かったし夕方の遊園地って…いい雰囲気のような気がする。…今度は僕が手を引いた…。
ポートライナーに乗っただけでエリカは喜んでいた。
「ドキドキする、前が全開だよ!」それ程の事はない筈なのに、エリカは嬉しそうだった。
「遊園地、男の子と来るの初めてだもん…」小さな遊園地だったけど僕にもエリカにも…遊園地ってだけでよかった。

<>80 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:45:03 ID:CYAOQJCM0<>
<>619 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 00:06:17 ID:1a4Hu9YeO <>
乗り物に乗る時以外はずっと手を繋いでいた。
本当は楽しい筈なのに…時間が経つのが早いことを嘆いた。
「もっと一緒にいたいよ。」僕は正直な気持ちを吐露した。
「うん。」エリカは握っている手にギュッと力を込めた。
僕はその先の言葉が言い出せなかった…。

—場内アナウンスが花火の始まる事を告げる—

「観覧車から見ない?」エリカの提案に僕は頷いた。
ほどよいタイミングで観覧車に乗込んだ。
花火が上がり始めている。
エリカは僕の横に座り、両手で僕の右手を握りしめた…。
「シンジ君の感触を忘れたくないの…。」
僕はなんて返事をすればいいのか、言葉を探した。

<>81 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:45:34 ID:CYAOQJCM0<>
<>623 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 01:02:29 ID:1a4Hu9YeO <>
観覧車が頂上に差掛かる…僕にもう少しの勇気があればいいのだが、何も言い出せなかったし、何も出来なかった。

「キレイね…」エリカが身体を花火の方へずらした。
神様が後押ししてくれたのか、僕は思い切ってエリカの両肩を抱き、もたれさせた…。

エリカの身体から力が抜けていき、自然な感じに僕にもたれかかる。

そこでいっぱい—僕には充分だったし、エリカが緊張しているのもわかった。
そして無情にも観覧車は一周してしまった。観覧車を降りた僕達は何かを取繕うかのように陽気に話した。

<>82 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:46:08 ID:CYAOQJCM0<>
<>624 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 01:11:45 ID:1a4Hu9YeO <>
帰りの車中も僕達は饒舌に話した。沈黙が怖い訳ではなく、話が途切れるのが怖かった。
それでも一瞬の静寂が僕達を包みこんだ…。
…切り出せない…
エリカが俯きながら
「ずっと仲良しでいたいね…」
僕は頷いた。言葉を探す…わかってる筈の言葉、ベーシックな言葉が出てこない。
僕は絞り出すように
「うん…。」それだけ言うとエリカの手を握りしめた。
「…本当?」
「うん。」
限界だった…。本当に好きだってわかったのに、言葉に出来なかった。

<>83 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:47:05 ID:CYAOQJCM0<>
<>626 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 01:27:19 ID:1a4Hu9YeO <>
電車が駅に着き、僕達は電車を降りた…。
駅から彼女の家までの間…何かを言わなきゃならなかった。

僕は最後の曲がり角の所で、勇気を振り絞った…。
「言葉って人間だけが自由に使える筈なのに…本当は不便だよ。」声が震えていた。
エリカの肩も震えていた。
「ご、ごめん。何言ってんだろ、俺…本当、伝えなきゃいけないのに…大切な…言葉…男な…のに」
涙が溢れてきて、最後は声にならなかった…
エリカも泣き出していた。そして…
「うん…。大切な言葉…待ってる」エリカの顔もぐしゃぐしゃだった…。
二人とも緊張の糸が切れたのか、堰を切ったように泣き出してしまった。

<>84 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:47:43 ID:CYAOQJCM0<>
<>627 :シンジ ◆P0R35e8sfU :2006/01/13(金) 01:28:06 ID:CGGiS4zLO <>
するとエリカは何も言わずに黙って僕にキスをした。
僕は思わずエリカを抱き締めた。
ふとエリカの顔を見ると涙が溢れていた。
それから学校が始まり僕とエリカの間には隙間が空いてしまった。
お互いがお互いを避け、もう話すことすらなくなった。
そして事件は卒業式のことだった

<>85 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:48:14 ID:CYAOQJCM0<>
<>634 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 01:42:01 ID:1a4Hu9YeO <>
「絶対に言うから。…大切な言葉。言えるようになるから。それまで待ってて!」
エリカは大きく頷き
「私もシンジ君に…大切な言葉を言って貰えるように…頑張る!」そう言ってくれた。

そして最後の曲がり角を曲がって彼女を送り届けた。
彼女が部屋に入るのを見届けると、急に脱力感に襲われた。
彼女の家から自分の家までが遠くに感じられた。

<>86 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:48:49 ID:CYAOQJCM0<>
<>636 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 01:53:43 ID:1a4Hu9YeO <>
家に着き、部屋に戻るとベッドに倒れこんだ…。

しばらくするとインターホンが鳴った。ハルホからだった。
内線を繋いでもらい、電話に出た。

「今日は無理、疲れてるから会えないよ。」

電話を切った後、ハルホの誘いを初めて断った事に気がついた。
ハルホの気持ちを傷付けるのは辛かったが、今日の僕には彼女を気遣うだけの余裕はなかった…。

<>87 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:49:36 ID:CYAOQJCM0<>
<>659 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 11:17:21 ID:1a4Hu9YeO <>
昨夜は疲れ切っていたからか完全に熟睡したせいで、6時前に目覚めた。階下に降りる、昨日は晩ご飯を食べていなかったから腹が減っていた。
母親が朝食を用意してくれるから牛乳を買ってきて欲しいと言う。面倒だったが背に腹は代えられない。洗顔を済ませ、コンビニへ。

公園の前を通りかかったらエリカが犬の散歩をしていた。
「おはよう」エリカの顔がまともに見れなかった。
コンビニに牛乳を買いに行く事を言うと散歩がてらに一緒な行く事に。大切にしたいから課題の話や新学期が近くなった事について話した。

<>88 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:50:39 ID:CYAOQJCM0<>
<>660 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 11:18:47 ID:1a4Hu9YeO <>
コンビニに着き牛乳とファンタ、オロナミンを買い、エリカにファンタを渡す。
「ありがとう。」
「今日は忙しい?良かったら早目においでよ」
普段の待ち合わせ時間の3時まで待てなかったのは、どうやら一緒だった。
「それじゃあとでね」
「うん、待ってるよ」
公園の前で別れると俺は急いで帰った。食卓につき、エリカが早目に来る事を告げる。
「アラ、そうなの?じゃあお昼は3人で出掛けましょう。お母さんがご馳走するわよ」

朝食が済むと部屋の掃除をし、洗濯機を回してシャワーへ。

<>89 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:51:14 ID:CYAOQJCM0<>
<>661 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 11:20:26 ID:1a4Hu9YeO <>
約束の時間にエリカはやってきた。母親が昼御飯に誘っている。最初は遠慮していたみたいだが、喜んで受けいれたみたいだった。
「CDを持ってきたよ。」エリカはコレクターズのアルバムを持ってきた。
BGMに流れるコレクターズの音楽は甘い旋律を奏でていた。

♪ゆうべ見た夢の続きを、硝子の瓶に詰込んで。誰もいない地下室に鍵を掛けてコレクションするよ♪

「本当に出来たらいいのに、ね」
「うん。今を大切にしたいね…」
そして僕はフーが好きになったと彼女に話した。

<>90 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:51:49 ID:CYAOQJCM0<>
<>662 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 11:21:33 ID:1a4Hu9YeO <>
【さらば青春の光】を借りて一緒にみよう。夏休み最後の日は二人で過ごそう…

そう話して課題に戻った。
調子が出てきた頃にインターホンが鳴る。
ペンを置き階下へ。
「エリカちゃんは好き嫌いある?お魚は?」
車を運転しながら会話を楽しむ母とエリカ。母は既に「エリカちゃん」と呼んでいるのに僕はまだ「鮎川」だった。
車は夙川から苦楽園へ…樋ノ池近くの鮨屋【大天】へ。
ここのお寿司は本当に旨い。エリカも目を丸くしてパクついている。母は大将に娘が出来て嬉しいなんて話している。

<>91 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:52:38 ID:CYAOQJCM0<>
<>663 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 11:29:44 ID:1a4Hu9YeO <>
アンタの息子は意気地なしで、まだ「好き」とさえ言えてないんですよ。それなのにアンタはエリカを勝手に娘にしている…。
母は強し。否、無神経なだけだと思った。だけど俺が越せないハードルをいとも簡単に越している…。
…なぎ倒しているだけなのかも?
そんな事を考えてるうちに食事は終わった。
「私はイカリに行くけど、あんた達はどうする?」ここで放り出されてもかなりの距離があるので、とりあえずイカリスーパーまではお供する事に。
エリカと母は楽しそうに買い物をしている。俺は失礼して車に戻り食後の一服。

<>92 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:53:15 ID:CYAOQJCM0<>
<>665 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 11:39:43 ID:1a4Hu9YeO <>
しばらくして二人は買い物袋を下げて出てきた。

「さて、一緒に戻る?それとも二人でデートしてくる?」
ここまで無神経に接してくれると、かえって清々しくなる。
夙川駅で降ろして貰い、水円でお茶を飲む事に。
「気疲れした?」
「ううん、シンジ君のお母さんは素敵な人よ。楽し過ぎる…」
エリカはイングリッシュスコーンを食べながら笑っていた。
母のおかげで午前中のぎこちなさがなくなっていた。

母に感謝。

<>93 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:53:48 ID:CYAOQJCM0<>
<>668 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 12:12:44 ID:1a4Hu9YeO <>
お茶を飲みながら、これからどうするかを考える。

「デートを楽しみましょ」…もしかしてエリカは母に毒されてしまったのだろうか?

バスに乗り甲山森林公園へ。バス停までの道のりを手を繋いで歩く。まだぎこちなさはあるが、ここちよいぎこちなさだった。
バスに揺られている間、エリカが少しもたれてくる。僕の心拍数がハネ上がる。

高校生のデートで森林公園は…それでも二人でいる事が大切だった。
エリカの提案で【津曲】でお菓子をお土産にする事にする。
エリカは僕の母へ、僕はエリカの母へ…
甲陽園から電車に乗り、夙川経由で芦屋川へ。
芦屋駅に向かい本屋に寄ってから部屋へ戻る。
お土産を受取った母はエリカと話したそうだったが、とりあえずは課題を優先させた。

<>94 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:54:30 ID:CYAOQJCM0<>
<>669 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 12:32:06 ID:1a4Hu9YeO <>
「日本語って難しいね…」
エリカは英語の課題を仕上げながら話しかけた。
「うん、難しい…そう…思ったよ」
「シンジ君…」
「…なに?」
「…いつかは名前で…呼んでね」

今すぐにでも【エリカ】って呼びたかったし、許されるなら叫びたかった。しかし今の俺には…それは無理な相談だった。
「うん、俺もそうしたい…」
今の僕に言える精一杯の言葉だった。
BOMB THE BASSの SAY A LITTLE PRAYERからJANET KAYのLOVI’N YOUへ。
音楽が僕たちの心を引寄せてくれる、僕の気持ちを代弁してくれる…そんな気がした。

<>95 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:55:02 ID:CYAOQJCM0<>
<>670 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 12:46:42 ID:1a4Hu9YeO <>
8時前になり僕は自転車でエリカを送っていく。
エリカの母にお土産を、とも思ったが照れ臭いので渡してもらう事にする。
彼女を送り届け、ビデオ屋へ。さらば青春の光がある事を確認し、コンビニへ。オロナミンやお茶を買い、帰宅。
家に戻ると母は電話中だった。会話の内容からエリカのお母さんだとわかった。母の暴走を心配しながら、冷蔵庫へ。
オロナミンを持ち、自分の部屋へ。シャワーを浴びオロナミンを飲んでるとインターホンが鳴った。
今日は親父が遅いし、昼に贅沢したから晩ご飯はエリカをツマミにソーメンだった。
俺は適当に相槌をうちながら…ソーメンをたいらげた。
部屋に上がろうとすると母が
「ハルホちゃんはどうするの?」ダイレクトだった。俺はわかってる、そう身振りで合図し部屋へ戻った。

<>96 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:55:33 ID:CYAOQJCM0<>
<>671 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 13:00:34 ID:1a4Hu9YeO <>
ハルホの事は嫌いではなかった。むしろ彼女は全てを理解してくれている…受入れようとしてくれている事も知っていた。
ハルホはハルホで完璧だったし、別れたくはなかった。
しかし選択をしなくてはいけなかったし、俺自身…限界だと思った。

受話器を取りミサネェの家の番号を押す。
ミサネェの妹さんが電話に出るが、留守との事。電話があった事だけを伝えてもらい、受話器を置いた。

ぼんやりとフリッパーズギターを聴く。GROOVE TUBEが流れている時に電話が鳴った。ミサネェからだった。
「どうした、少年?」ミサネェは明る問い掛けてくれた。しかし話を切り出せない僕がそこにいた。

<>97 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:56:04 ID:CYAOQJCM0<>
<>675 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 13:12:55 ID:1a4Hu9YeO <>
「シンちゃんらしくないなぁ…迎えに行くからお茶にイコ!」
「遅いし、迷惑だからいいです…それに…」
「それに?何?」
「ミサネェ…すぐチューするでしょ?」ミサネェは笑いながら、迎えに行くから駅にくるよいにと言い電話を切った。
正直、ミサネェにキスされたら…これ以上の混乱は辛かった。
しかし着替えをし、歯を磨いてボードを持ち
「ボードしてくる」そう言い残して家を出た。
駅に着き簡単なトリックをしているとミサネェの車がやってきた。
ミサネェが車から手招きをし、僕はミサネェの車に乗込んだ。
ミサネェは何もいわずに車を走らせ六甲アイランドへ。
遊園地の辺りに車を止めると
「散歩しよ」
無人の遊園地を歩きながらベンチへ。自販機で買ったジュースを飲みながら…僕が話を切り出すのを待っている。

<>98 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:56:35 ID:CYAOQJCM0<>
<>676 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 13:29:35 ID:1a4Hu9YeO <>
「こっち座りなよ…」
「座ったらチューするでしょ?」
「…シンちゃん成長したね」
成長ではなく学習だと思った。

話を切り出せないでいるとミサネェは助け船を出してくれた。
「この前のカワイコちゃんが好きなんでしょ?」僕が頷くと…
「だったらシンちゃんが命懸けで彼女を守らなきゃ!」
僕は頷いて、ミサネェの横に座った。
「シンちゃんが何を考えてるのかはわかんないよ、でも私はシンちゃんの味方なんだから」
僕はミサネェの言葉を聞き、自分の闇の部分や汚い部分を話しだした。
ミサネェは黙って全てを聞いていた。潮の匂いが鼻を抜ける…。

<>99 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:57:09 ID:CYAOQJCM0<>
<>679 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 13:39:36 ID:1a4Hu9YeO <>
話を聞き終えるとミサネェはタバコに火をつけた。

「ハルホちゃんへ全てを話すのはいいけど、エリカちゃんには話したらダメ。これは約束。」
「シンちゃんの正義感はただしいけど、それじゃ自己満足になるだけ。本当は二人とも傷付けて欲しくはないけどね」
僕は黙っていた。適当な言葉が見つからなかった…。
「今度ばかりはシンちゃん。自分の気持ちに嘘をつきなさい。自分を騙すのよ」
ミサネェの言いたい事はわかった。ハルホと別れろって事だった。それは僕にもわかっていた。
「ハルホちゃんはあんたにはぬるま湯なんだよね。気持ちいい。でもエリカちゃんは熱いお風呂。最初は熱くても芯まで暖まるよ」
………。僕の目に涙が溜まってきた。

<>100 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 10:59:15 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>681 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 13:49:49 ID:1a4Hu9YeO <>
「さて、と。問題は解決!次はお姉さんの性欲を満たしてもらおうかな」言い終わるかどうかのタイミングでミサネェはキスしてきた…。

………。

「ちょっと!ミサネェ!」
ミサネェはニッコリ笑うと
「シンちゃん、エリカちゃんと付き合ってもいいけどシンちゃんとのキスはやめないからね」そう言うとミサネェはもう一度キスを求めた。
かすかにタバコの匂いがする…
………。
ミサネェの甘いキスに虫の声と潮の匂いがミックスされる。
僕はミサネェを抱きしめてしまった…。

<>101 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:00:23 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>682 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 14:00:14 ID:1a4Hu9YeO <>
僕とミサネェは三十分近くも抱きしめ合い、キスをしていた。
「シンちゃんがしっかりしなきゃ、エリカちゃんからシンジを奪うよ」
…この人はどこまで本気で、どこから僕をからかっているのだろう?僕が混乱するのを楽しんでいるみたいだった…。
帰りの車中…僕は今日、一番醜い自分を晒けだした。そしてミサネェは全てを飲込んでくれた…。そう考えると、自分が情けなくなった。
僕は果たしてエリカちゃんの全てを受入れる事が出来るのだろうか?

…そんな事を考えてると車は家の前に着いた。礼を言い車を降りると運転席の窓が開いた。
「忘れ物…」ミサネェはそう言うと頬を差出した。僕は一瞬、周りを見回して彼女の頬にキスをした。

<>102 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:00:57 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>685 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 14:07:30 ID:1a4Hu9YeO <>
部屋に戻り、ボードを忘れた事に気付いた。
大会まで日にちはなかった…。
明後日の大会にはミサネェも来るからそれまで予備のボードで練習しよう…。

次の日は朝からメリケンパークでランプの練習をした。この所は練習不足でオーリーの高さが足りなかった。
夕方にエリカが練習を覗きにきた。明日の大会を見に来てくれるらしい。
練習が終わるとエリカが大会ではスケーターズファッションがしたい、との事なので…二人で揃えに行った。

<>103 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:01:33 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>692 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 14:31:14 ID:1a4Hu9YeO <>
「Tシャツとスニーカーはあげるよ。ショップやメーカーからの支給品が沢山あるから」
彼女の短パン、靴下とキャップを探しにいく。
明日は会場ではステッカーをボードやシャツに貼って滑る、滑る広告塔になるって話をしていると興味深々に聞いていた。
「1位になってね!」
「無理!アースクゥエークの連中がエントリーしてるし…練習不足だし。ポイント取れたらラッキーだよ。」
一応、エリカにはメーカーやスポンサーとの兼合いもある事を説明をしてバンズやヴィジョンのキャップは諦めてもらった。

その後、彼女に部屋に来てもらい、シャツを選んでもらう。5枚チョイスして、次はスニーカー。競技用はピッチリなので彼女がダブダブで履くにはピッタリだった。
彼女の荷物を紙袋に詰め、自転車で彼女を送り届ける。
家に帰り晩ご飯を食べ、母親に6時に起こして貰うように頼む。

<>104 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:02:07 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>696 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 14:42:28 ID:1a4Hu9YeO <>
部屋に戻り、荷物を詰める。ミサネェは9時に竹山さん達と来るそうなので、ボードは予備も持って行く事にした。

10時を過ぎた辺りで電話が鳴る。出るとハルホからだった。

とりあえず荷物を隠しシャワーを浴びる。
寝る準備を整えていたらハルホがやってきた。

「久しぶり!」ハルホは人懐っこい笑顔で話しかけてくる。
クラブでレギュラーが取れそうだとか、友達の話なんかを話しだした。ハルホの話に相槌をうったりしながら話を切り出すタイミングを探った。
一瞬の沈黙の後、ハルホがキスを求めてきた…

………。

<>105 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:02:42 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>697 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 14:49:44 ID:1a4Hu9YeO <>
………。
唇を離すとハルホは悲しそうな顔をした。

「シンジ…誰かとキスした?」
「えっ!?なんで?」
「なんか違う。違うよ…」
それは僕も同じだった。ミサネェとのキスは思い出せてもハルホとのキスは思い出せなかった。
ハルホがそういいながら抱き付いてきた。
………。
ぎこちないキス。しかしそれがハルホの言ういつものキスだった。

「良かった。久しぶりだったから緊張したんだね」
それは逆だった。そしてハルホに別れを切り出せないままセックスが始まった。

<>106 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:03:32 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>699 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 14:58:47 ID:1a4Hu9YeO <>
セックスが始まると…今度は僕が混乱した。
ハルホの反応や仕草が微妙に違う。本当に些細な事だったが、違和感は拭えなかった。
その事を告げる勇気はなかったし、それを理由に別れる事はしたくなかった。
彼女の中に入ると不確かな疑惑は確信に変わった…。
彼女は僕に抱き付きながらもうっすらと涙を流していた…。

別れの予感…僕も感じていたし、ハルホも感じていた筈だった…。

セックスが終わるとハルホはシャワーを浴びに行った。最後まで違和感があった。

ほとんど無言のまま、僕はハルホを送って行った。
部屋に戻るとハルホの残香があった。

<>107 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:04:12 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>717 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 19:38:25 ID:1a4Hu9YeO <>
電気を消し、窓を開放する…ハルホの匂いが消えていく。
涙が零れる…声はでない。ただ涙だけが零れる。
窓を閉じるように心も閉じてしまいたかった…。
消音のままビデオをつける。スケートボードのビデオが流れる。
ビデオに集中すれば全てを忘れられる…そう願った。
窓の外は秋の気配を漂わせていて虫の声が寂しさを助長する。
エリカに逢いたかった。エリカの声が聞きたかった…エリカを抱きしめたかった。
窓を閉め、ステレオをつける。フリッパーズギターの甘く切ないメロディーや歌詞が僕を落込ませた。

<>108 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:04:42 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>718 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 19:41:07 ID:1a4Hu9YeO <>
身体は疲れていたし心も疲れていた。しかし神経だけは過敏になっていた。
気を抜くと僕の気持ちはエリカで支配されてしまう。眠りたかったし、眠りが必要だった。

時間の経過とともに神経が麻痺していく。やっと眠れる…そう思ったら朝になっていた。
電車の中で寝よう。気がついたら網干でもいい…そう思いながら用意を始めた。

会場に着く。ランプの設置を手伝い、感触を確かめる。3種目にエントリーしているので、体力を温存させる為、ベンチで寝ることにする。
竹山さん達がやってきて、近くでトリックの練習をしていた
<>109 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:05:16 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>719 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 19:46:54 ID:1a4Hu9YeO <>
竹山さん達が練習しているのは、なんとなく雰囲気でわかった。
ミサネェがノリノリで寄って来て僕を起こす。
「シンちゃん、みんな興奮してるのにシンちゃんは余裕なんやね。」僕には状況を説明する余裕も体力もなかった。
予選が始まった。僕達予選シード組は午前中は練習かデモだけで本番は午後だった。
予選の終わり頃にスケーターのエリカは恥ずかしそうにやってきた。
ミサネェがさっそくエリカを捕まえてイジっている。僕は竹山さんの予選が終わるのを待っていた。

ミサネェとエリカが弁当を買いに行ってる間、僕は竹山さんに本番で使えそうな簡単なトリックを教えた。

<>110 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:06:17 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>720 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 19:55:03 ID:1a4Hu9YeO <>
昼御飯を終えても本番まで一時間はあった。スポンサーからステッカーを受け取り、アップを始めた。
予備のボードでエリカとミサネェが練習している。怪我したらマズいと竹山さんがメットやプロテクターを渡していた。
竹山さんも必要だろうと思いつつも、僕もベアリングの調整をしてから、遊びに参加。

大会が始まった。竹山さんは予選通過したのだが、順位が低かったので竹山さんが先だった。先ずは竹山さんの応援から始めた。全ての種目で僕の出番は後ろの方だった。

運よく僕は二つの種目で表彰台に立ち、結果、総合優勝出来た。
優勝候補が次々と大技に失敗しての結果だった。

<>111 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:06:52 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>723 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 20:04:08 ID:1a4Hu9YeO <>
竹山さんも1種目だけ10位に入った。みんなは僕の優勝に大喜びだったけど、優勝して驚いたのは自分だった。
カップを三個と賞金5万円。ボードやシャツを貰う。スポンサーからも賞金を貰った。
上位が大技に失敗した中、ミスが少なかったのが勝因だった。
副賞のボードは使えないので、エリカにプレゼントしシャツはミサネェや竹山さん、竹山さんの後輩に配った。
僕は賞金で焼肉に行こうと提案し、車で三ノ宮の平和へ。
7人でお腹いっぱい焼肉を食べても賞金はかなり残った。こんな時しか恩返しは出来なかったから、みんなの楽しそうな顔が嬉しかった。
そして予備のボードはしっくりこないし、もう大会にでるつもりもなかったので—ボードもやめるつもりだった—酔った勢いでプロを目指すと宣言したミサネェにプレゼントした。

<>112 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:07:32 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>727 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 20:07:10 ID:1a4Hu9YeO <>
皆と別れて電車に乗るとさすがに疲れが出た。気がついたらエリカの肩にもたれて寝ていた。

駅についてエリカを送るついでにモスに寄ってジュースを飲んだ。
エリカと話していたら同じクラスの女の子達が入ってきた。エリカと僕を見て女の子達はびっくりしていた。
彼女達は近くのテーブルに座り、こっちに興味深々な様子だった。そのうちに一人が大きな声で
「二人は付き合ってんの?」直球勝負だった。
エリカは顔を赤らめ俯いた。僕は意を決して…
「そうだよ」
エリカも小さく頷いた。

<>113 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:08:40 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>728 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 20:09:16 ID:1a4Hu9YeO <>
本人に告白も済んでいないのに…しかし悲観する間もなく矢継ぎ早に質問責め。
エリカが責められてるのを僕は聞いていた。
その後、新学期からは7人ぐらい抜けそうだと聞き、新学期が始まったらみんなでなんとか説得しようって事になった。
元々エリカには友達がいなかったので、理由はどうであれ女の子達が積極的にエリカに接してくれてるのは嬉しかった。

皆と別れてからの帰り道、エリカは
「恥ずかしかったけど嬉しかった。」
「ごめん、前後した。必ず…」僕は彼女の手を握り締めた。

<>114 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:09:26 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>739 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 20:54:09 ID:1a4Hu9YeO <>
彼女を送り届けてから…意気地のない自分を呪う。
エリカが望んでいるのはたった一言だった。
その一言は僕が最も伝えたい言葉でもあった。そしてその言葉が僕を苦しめていた。

家に帰ると母が浮かれていた。雑誌の取材やプロ契約の話の電話があったらしい。今日大会があった事さえ知らなかったのに。
僕は母に取材も要らないしプロ契約も要らない。もう大会にも出ないと伝えた。
トリックに失敗して悔しがる姿を見て、そこまでの情熱もなかったし、このまま滑るのは自由がなくなる気がした。

母にカップと賞金の残りのお金を渡し
「これでみんなでご飯を食べに行かない?」
「この年でシンジに親孝行して貰えるとは思わなかったわ、良かったわね、お父さん」

<>115 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:10:03 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>742 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/13(金) 21:01:02 ID:1a4Hu9YeO <>
部屋に戻ると疲れがどっと押し寄せてきた。
とりあえずシャワーを浴びる。

髪の毛も乾かさずに裸のままベッドに倒れこむようにして眠ってしまった。

<>116 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:10:56 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>804 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 05:19:42 ID:2UVAYfnVO <>
「キャッ」

小さな悲鳴とともに目覚めた。荷物を落としたエリカが驚いた表情で立ちすくんでいた。
—なんで鮎川?…何に驚いてるんだろう?…
完全に寝ぼけている僕は夢を見ているんだと思ってた。
「おはよう…」手招きしながら僕はエリカに話しかけた。
エリカは小刻みに首を横に降って
「む…無理」小さく答えた。
僕は眠りに落ちそうなのをこらえて身体を起こそうとした—何時だろ、眠いなぁ—
「無理、無理…」エリカはそういうと慌ててドアを閉めた。
俯せの状態から仰向けになった瞬間………僕の置かれている状況がいわゆるピンチって事に気付いた。

<>117 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:11:35 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>805 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 05:22:12 ID:2UVAYfnVO <>
最悪な事に何の抵抗もなしに朝立ちしたモノは天井を見上げていた…。
「ぅわっ!」
事態が飲み込めた…昨夜、シャワーを浴びてから服も着ずにそのまま寝たのだった。
「あ、鮎川ごめん!」
慌てて跳び起きた僕はとりあえず短パンとシャツを着た。
「鮎川…もう大丈夫」僕がそういうとドアがそっと開いた。エリカは苦笑いしながらオロナミンやジュースをコンビニの袋に戻した。
「びっくりさせてゴメン」
「シンちゃんのお母さんが起こしてあげて…って」
シンジ君からシンちゃん…エリカは一歩進んでいるのに…僕は「鮎川」で立ち止まったままだった。

<>118 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:12:18 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>807 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 05:24:28 ID:2UVAYfnVO <>
「もしかして…裸を見られた?」
エリカは顔を赤らめ…コクッと俯いた。
「でも…お尻だけ…」
仰向けでなかったのは、少し…惜しい気もした…。
それでも空気は和やかだった。窓を開け空気を入れ替える。

インターホンが鳴った。母がエリカも朝食を一緒に食べるか聞いてきた。もちろん食事は済ませてきていた。
とりあえず洗顔をして洗濯機を回した。
「一緒に降りる?」エリカにそう聞いたが、下で僕の裸が話題になったら、もう来れなくなるとでも思ったのだろう。
「残ってる宿題をやっておくね」

<>119 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:12:50 ID:5Jgkr4Xt0<>
<>809 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 05:26:16 ID:2UVAYfnVO <>
「シンジ、好きな子に起こして貰えて嬉しかったやろ?」
母が鬼に思えた。しかし実際に起きた話をしたら、エリカに起こして貰えるチャンスは二度となくなる…悔しかったが頷いた。
急いで朝食を済ませ、慌てて階段を登る。

「ゴメン、ごめん」そう言って部屋に入った。
僕もテーブルに座るとノートを開いた。

「まだ…ドキドキしてる」エリカがポソっと呟いた。
「えっ?」僕は聞き返した…。
エリカは顔を上げずに
「…好きな人の………だもの」上手く聞き取れなかったが聞き返せなかった…

聞き返したかった!!

<>120 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:15:04 ID:DR1ph6Bg0<>
<>810 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 05:30:19 ID:2UVAYfnVO <>
少し重くなる空気—嫌な感じではない—を肌で感じながら課題をこなす。
—ピーッピーッ—
洗濯が終わったらしい。
「干してくるよ。」そう言って僕は立上がった。
「私も手伝う」エリカも立上がった。篭に洗濯を終えた衣類やタオルを詰め、ベランダに出た。
空は青く気持ちが良かった。遠くに海が見える…。
エリカはタオルやシャツを干してくるよ。パンツは恥ずかしかったから自分で干した。
「後で海にいこっか?」

「お弁当を作ってきたら良かった…」
「作ってくれてたら落として…ぐちゃぐちゃになってたかもね」
エリカは思い出したのか真っ赤になっていた。

<>121 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:15:46 ID:DR1ph6Bg0<>
<>811 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 05:36:08 ID:2UVAYfnVO <>
部屋に戻り、僕は30分程で宿題を全部終えた…。後はエリカの漢字や古典を手伝った。1時過ぎにはエリカも終わった。
「終わっちゃったね。」エリカは少し残念そうに言った。
簡単に片付けをして、二人して階段を降りた。
母に出かける事を伝えると
「近所だけど一緒にお昼を食べに行こうと思ってたのに」
それでもすぐに開放してくれた。

自転車に乗り、二号線沿いでラーメンを食べた僕達は
「海に行く前に猿を見に行こう!」
打出駅近くの打出の小槌公園へ…エリカは最初、普通の児童公園に猿がいるなんて信じていなかった。
「えー、本当にいる!?」もちろん檻の中にいるのだが、普通の公園に猿はいた。

<>122 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:16:30 ID:DR1ph6Bg0<>
<>817 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 06:37:52 ID:2UVAYfnVO <>
確かに不思議な光景だったが、たかが猿。5分もしたら飽きてしまった。
自転車に乗ると43号線を渡り…海へ。
シーサイドタウンの景色は未来少年コナンの世界…僕らを別の世界に連れてってくれる。
堤防に着くと深呼吸した。エリカも同じように深呼吸。
「漫画持ってきたよ…」エリカは僕に漫画を渡した。そしてエリカは鞄からオリーブを取り出した。

【郵便ポストモダン】
パラパラめくってみたけど…かなりエグイ。しかもエロ…
僕らは背中合わせに堤防に座り…本を読んでいた。

「夏…終わっちゃうね。」エリカは雑誌を閉じると…独り言のように呟いた。

<>123 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:17:17 ID:DR1ph6Bg0<>
<>819 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 06:51:59 ID:2UVAYfnVO <>
赤トンボが飛んでいるし、波もおだやか。空気も乾いているし…空の青さもどこか寂しさを感じさせた。

「そうだね。夏も終わりだね」
「この夏が一番好き。…シンジ君が…シンジ君と出会えた」
「………」
「このまま…ずっと夏が続けばいいのに…」
「うん。でも、次の夏も一緒だよ…」そしてその次も…僕は心の中で、そう呟いた。

「ずっと…一緒?」エリカは不安げに聞いてきた。
「うん。上手く言えないけど。鮎川とずっと一緒にいたい。多分、この気持ちは変わらないよ」

背中越しにエリカが泣いているのがわかった…。

<>124 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:18:02 ID:DR1ph6Bg0<>
<>820 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 06:59:38 ID:2UVAYfnVO <>
今の気持ちを大切にしよう。

この先、どんな困難が待ち受けているのかはわからなかったが、今の気持ちを忘れなければ大丈夫な気がした。

エリカが手を握り締める。
エリカも幸せと同時に正体不明の不安を感じたみたいだった…

<>125 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:18:43 ID:DR1ph6Bg0<>
<>822 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 07:08:09 ID:2UVAYfnVO <>
緩やかに時間は流れ、日が傾き始めると気温が下がってきた。
浜辺でウィンドサーフィンをしていた人達も帰り支度を始めていた。

「少し寒いね」
「移動しようか?」僕は背伸びをしてから、ポンっと飛び下りた。
エリカの手を取り、飛び下りるように促す…。

勢いがついたのか、その瞬間…エリカは僕の胸に飛込んできた。
「キャッ…」
小さな悲鳴とともにエリカは僕の胸の中へ…
ほんの一瞬…時間は止まり、慌ててエリカは身体を放そうとした。

<>126 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:19:22 ID:DR1ph6Bg0<>
<>824 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 07:20:31 ID:2UVAYfnVO <>
思考よりも先に本能が反応した…。
次の瞬間…僕はエリカを抱きしめていた。
エリカも身体を僕に預けた。

「鮎川…俺…情けないけど…カッコ悪いけど…あー!オレ何言ってんだよ」
「今は無力です。でも…好きです。鮎川が好きです!これが限界。好きです。全力で好きです!」
それだけ言うと腕に力を込めた。

………。
エリカが僕の背中に手を回して、抱きしめてくれた。顔は僕の胸に埋めている。
僕の心臓は飛出しそうだった。エリカの鼓動も早鳴りしている。

—何か言わなきゃ—
沈黙に耐えきれそうになかった。

<>127 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:20:02 ID:DR1ph6Bg0<>
<>826 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 07:38:22 ID:2UVAYfnVO <>
「あ、ありがとう」くぐもった声で、小さな声で。…でも確実にエリカの言葉は僕の胸に突き刺さった。

「もう少しだけ…このままでいい?」エリカはさっきより小さな声で僕に問い掛けた。

お互いがギュッと抱きしめる—このままでいたい—同じ気持ちだった。

<>128 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:20:33 ID:DR1ph6Bg0<>
<>831 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 08:21:34 ID:2UVAYfnVO <>
「寒くない?」
帰り道、自転車をおしていた。エリカは首を横に振った。
時間の経過とともに少しだけ落ち着いていた。

「この夏、やり残した事ある?」木馬館に入り、ココアと紅茶を注文したあと、エリカは唐突に聞いてきた。
「プール。買い物。シャブシャブも食べてないなぁ」
夏休みはあと二日しか残ってなかった。
「明日、プールに行く?」
「プールもいいけど、鮎川は?」
「…水族館、動物園…ボート…」質問の主旨から外れてるような気がしたが、気にならなかった。
明後日は約束通りにビデオを見る事にして、明日は有意義に過ごそうという話になった。

<>129 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:22:07 ID:DR1ph6Bg0<>
<>832 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 08:31:34 ID:2UVAYfnVO <>
結局エリカがお弁当を作ってくれる事になり、僕たちは嵐山に行く事にした。
僕は遠足で行ったり家族で行った事はあったけど、電車で行くのは初めてだった。エリカは記憶が定かじゃないと言う。
木馬館を出ると、お弁当のおかずにとエリカはイトーガーデンでソーセージや肉を買っていた。
その後は本屋に行き京都のガイドブックを探した。ガイドブックはあるにはあったが、内容が大人過ぎて参考にはならなかった。
「迷子になるのは嫌」
「うん。じゃぁ鮎川が決めて」
エリカが選んだのは一番年寄りじみたガイドブックだった。

<>130 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:22:42 ID:DR1ph6Bg0<>
<>835 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 08:56:34 ID:2UVAYfnVO <>
彼女を送り届けると、久しぶりにエリカのお母さんが出てきた。
「シンジ君、もし良かったら明日の晩ご飯を一緒に食べない?」
「明日、シンジ君と嵐山に行くの」
「でも、夜には帰ってくるでしょ?」
エリカは嬉しそうにお母さんに抗議していた。
結局、7時過ぎには帰ってきてエリカの家族と食事をする事になった。
僕はお母さんに挨拶をして、彼女の家を出た。
家に着くと、食事の用意をしている母に明日の夜はエリカの家族と食事に行く事をつげた。
「アラ、良かったじゃない。それじゃお母さんもお父さんと食事に行こうかしら!」

<>131 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:23:12 ID:DR1ph6Bg0<>
<>837 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 09:05:19 ID:2UVAYfnVO <>
無駄だとは思ったが嵐山のお勧めスポットを母に聞いてみた。
「えらい渋いとこに行くのね。金閣寺か清水さんは?ノー天気なアンタは哲学の道を歩いた方がいいかもね」
失敗だった。
食事を終え、ガイドブックをチェックする。明日のデートはタフな予感がした。

ビデオを借りておこう。明後日二人で見る【さらば青春の光】を借りに行くことにする。
ボードを持ったところで電話のベルが鳴った。

—ハルホからだった—

<>132 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:23:43 ID:DR1ph6Bg0<>
<>839 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 09:17:41 ID:2UVAYfnVO <>
今からビデオを借りに行くってハルホに告げる。ハルホは会いたいとの事。
30分後にファミレスの前で待ち合わせをした。

ビデオ屋で【さらば青春の光】とミサネェ推薦の【ベティブルー】を借りる。そのまま二号線沿いのロイホへ…
ロイホに着いたら既にハルホは来ていた。

店に入り注文をする。
コーヒーとジュースが届くまで、重い空気が流れる。ハルホも俺も口を開かなかった。
口を開くと…次に出てくる言葉は、容易に想像出来た。

<>133 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:24:49 ID:DR1ph6Bg0<>
<>841 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 09:21:54 ID:2UVAYfnVO <>
飲み物が運ばれてきても、ハルホは口を開かなかった。
僕は所在なさげにタバコに火をつけた。

「シンちゃん…」
「…?」
「なんか遠いなぁ…なんで?」
「………」

「もう…嫌いになった?」

<>134 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:25:35 ID:DR1ph6Bg0<>
<>843 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 09:30:06 ID:2UVAYfnVO <>
僕は迷ってた。タバコがジリジリと灰になるのを眺めながら…言葉を探した。

「シンジは他に好きな人がいるんでしょ?あの浴衣の女の子?」
「………」

「シンちゃんはズルいよ。」
「うん…そうかもしんない…」俺は続けた。
「自分でもわかんないけど、ハルホを傷つけたのは本当だと思う…」

「シンジが望むなら、二番でもいいよ」ハルホの口から思いがけない言葉が出てきた。
「他に彼氏いるし!」
おそらく林崎海岸で見たあの男だろう…。

<>135 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:26:13 ID:DR1ph6Bg0<>
<>844 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 09:37:05 ID:2UVAYfnVO <>
僕はハルホの言葉を聞いて…どんな表情をしていたのだろう?
「でもね、絶対に1番になるから!」
僕はどう答えるべきかわからなかった。ジュースに口をつけた。
「意味…わかんねぇよ。ハルホの言ってる言葉の意味がわからないよ」
「簡単よ。絶対に別れないの!私がそう決めたの!」ハルホはそう言うと
「ちょっと待ってて!」
席を立ったハルホは出口に向かった。
ハルホを追い掛けるべきか…でも、ハルホは待ってるように言ってた。それに僕の頭の中は完全に混乱していた。

<>136 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:26:56 ID:DR1ph6Bg0<>
<>848 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 09:46:15 ID:2UVAYfnVO <>
混乱した僕の脳みそはミサネェを導き出した…。
—ミサネェの言ってた展開と違う—
ミサネェを恨んだ。
そうこうしている内にハルホは男を連れてきた。
「新しい彼のコウちゃん。大学生。こっちはオトモダチのシンジ君。高校生」
「はじめまして、シンジ君。ハルホちゃんの中学の時からの友達なんだって?」
そう言ってハルホと並んで座った。僕はどう答えたらいいのかわからないので、頭を下げた。
コウちゃんはコーヒーを注文すると僕に話しかけてきた。
「スケーターなんだって?今度教えてよ。」
「大したことないです。」
ハルホが割って入って当り障りのない話をし続ける。

<>137 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:27:31 ID:DR1ph6Bg0<>
<>853 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 09:57:31 ID:2UVAYfnVO <>
余裕で完敗だった。パニクった脳みそで僕は適当に相槌をうち、愛想笑いさえした。

ハルホがトイレに立った時、コウちゃんが話かけてきた。
「ハルホちゃんの彼…だったんだろ?」
「………」過去形なのか現在形なのか…考えたら俯くしかなかった。
「君が彼女の事をどう思うかは自由だ。俺も同様。彼女も同じ。」
「だけど、いいかげんな感情で彼女を惑わすような事だけは勘弁してくれ」
僕は頷いた。
「これは男と男の約束だ。」
ハルホが席に戻り店を出る事にした。自分の分は出すと主張したが、聞入れられず…甘える事にした。

<>138 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:28:12 ID:DR1ph6Bg0<>
<>855 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 10:05:17 ID:2UVAYfnVO <>
店を出て挨拶すると僕はすぐに自転車にまたがった。
ハルホとコウちゃんが車に乗込む姿はみたくなかった。
まっすぐ帰る気になれない僕は浜辺に向かった…。

今日エリカと二人で過ごした場所に座る。漆黒の闇に包まれた空は僕の心に恐怖心まで植付けようとしていた。
一日の出来事を反芻する…エリカに告白出来たのは遠い昔の記憶のようだった。
テトラポットに横になり、借りてきたビデオの袋を枕にする。タバコに火をつける…

………。
叫びたかった。

<>139 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:28:43 ID:DR1ph6Bg0<>
<>856 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 10:19:58 ID:2UVAYfnVO <>
ミサネェとの約束を守れなかったな…。—ハルホを傷つけてたんだ—ただハルホとの事を思い出そうとしても、ぼんやりとしか思い出せなかった。
気持ちに整理をつける?無理だ。だったらそれもこれも引きずればいい。
そう思う事で少しは救われたような気がした。

何時間経ったのだろう…空が白んできた。
寝なきゃ。そう思い、僕は自宅に戻った。

<>140 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:30:37 ID:ATz2b7I80<>
<>865 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 13:15:36 ID:2UVAYfnVO <>
インターホンが鳴る。
熟睡したからなのか意外だったが目が覚めるとスッキリしていた。
ステレオをつける。
BEAT DISがカウントを始める。音量を上げシャワーを浴びる。

髪の毛を乾かし部屋に戻り着替える。
フリーペーパーのディクショナリーをパラパラめくる。曲は中川比佐子に変わっていた。
ピアスを外し、階下へ。簡単に朝ご飯を摂っていると
「鮎川さんの所にお邪魔したら礼儀正しく振る舞いなさいよ。ピアスは外して行きなさい」僕は左耳を見せ
「行ってきます」これ以上家にいたら、何を言われるかわからなかった。

<>141 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:31:12 ID:ATz2b7I80<>
<>866 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 13:17:13 ID:2UVAYfnVO <>
帰りの事を考えてボードでエリカの自宅へ向かう。
チャイムを鳴らすと彼女の母が出てきた。
「今、着替えてるからちょっと待っててね」そう言うと玄関の方に手招きしてくれた。
「すいません。あの、ボードをどっか隅にでも置いてて貰えますか?」エリカのお母さんはニッコリ微笑むと玄関の中に置いてくれた。
新学期が始まる事などを彼女のお母さんと話しているとエリカが二階からパタパタと降りてきた。
「シンジ君ごめんね。お弁当…時間かかっちゃって…」
彼女のお母さんに挨拶をして僕達は出かけた。

駅に向かう間も僕達は手を繋いでいた。

<>142 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:31:52 ID:ATz2b7I80<>
<>867 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 13:18:35 ID:2UVAYfnVO <>
ラッシュアワーを過ぎた電車は比較的すいていた。

「昨日…ドキドキしてなかなか眠れなかった」並んで座りながらエリカは話しかけた。
理由は違ったけど…なかなか眠れなかったのは同じだった。
「うん。僕も。少し寝ようか?」電車を乗換え京都まではお互いの頭をくっつけるように眠った。

四条大宮から京福電鉄に乗換える。
「路面電車ってボストンに住んでた時はよく乗ってたけど、こっちの方がいいね」
ボストンの路面電車を知らない僕には想像もつかなかった。

<>143 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:32:22 ID:ATz2b7I80<>
<>869 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 13:20:05 ID:2UVAYfnVO <>
普通じゃ読めない駅名にエリカは憤慨している。僕にも車折は読めなかった。
ほどなくして嵐山に到着。駅員さんに渡月橋のボート乗場を聞く。すぐ近くだとわかり、周辺を散策する。
「河原があるからお弁当はそこで食べましょう」
桂川の河原に座り、ナプキンを開ける。
「お母さんに手伝ってもらったの。私がお母さんのお手伝いをしたみたいなんだけど…」
僕にはエリカがお弁当を作ろうとしてくれただけでも嬉しかった。
「シンジ君の家の卵焼きは醤油派?塩派?それともお砂糖派?」
「えっ?なんで?」

<>144 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:32:54 ID:ATz2b7I80<>
<>870 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 13:22:13 ID:2UVAYfnVO <>
「お母さんが、卵焼きの味によったら振られちゃうかも!って。お弁当を作る時は先に彼に卵焼きの味を聞いておきなさいって言われたから…」
エリカは心配そうに僕の顔を見上げた。
僕にとっては重要ではなかった。
「多分、醤油。作った事ないからわかんないけど」
僕は卵焼きに手を伸ばした。どんな味でも旨い顔をしようと決めて、口に放り込む。
「美味しい!本当、美味しいよ」エリカも心配だったみたいだが、僕も心配だった。味はパーフェクトだった。
そしてイビツな形をしたオニギリに手を伸ばした。これは絶対にエリカが握ったオニギリだと思った。

<>145 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:33:32 ID:ATz2b7I80<>
<>871 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 13:24:28 ID:2UVAYfnVO <>
僕はエリカの握ったオニギリを食べた。幸せな気分だった。
「鮎川、めっちゃ旨いよ!」僕が食べてるのを見てエリカも喜んでくれているみたいだった。
「でも、多くない?」
「お母さんが…男の子ならこれ位は食べるって」
「…頑張って食べるよ」
エリカの住んでたチェスナットヒルやハーバードスクェアの話を聞きながら、僕達はゆっくりとお弁当を食べた。
「こんなに幸せでいいのかな?鮎川がお弁当を作ってくれるなんて想像もしてなかったよ」
「本当は…ほとんどお母さんなんだけど」
僕には気持ちだけで充分だった…。

<>146 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:34:14 ID:ATz2b7I80<>
<>873 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/14(土) 13:29:15 ID:2UVAYfnVO <>
お弁当を食べた後はいよいよボートへ…。
「鮎川はボートに乗った事ある?」
「シンジ君は?」
「おじいさんが昔軍隊で練習したとかで、小さい時によく乗ったよ。」
僕達はボートに乗込んだ。係のオジサンに漕ぎ方を教えてもらう。
僕はぎこちなくボートを漕いだ。
「後で横に座って一緒に漕いでもいい?」
「まっすぐ進むようになったらね」
エリカは向かいに座りながら首を曲げ前をみている。僕の目線にはエリカのスカートと白い太股が見える。
慌てて目を逸らすが…誘惑には勝てない。
「あっ!あっちにお猿さん!」
エリカの声に僕は正気に戻った。彼女の指差す方には野生の猿が何かを食べていた。
そして目線を戻したらエリカの白い下着が見えていた。
………。

<>147 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:35:26 ID:ATz2b7I80<>
<>936 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 00:22:22 ID:j4pcLqVcO <>
エリカに知らせようと声をかけ…、
エリカが振り向いた瞬間、近くを遊覧船が通る。波が押寄せ、ボートが揺れた。「キャッ」
両手を広げてボートのヘリに掴まるエリカ。上体が上向きスカートが捲り上がった。
ドキッとしたが、気付かない振りをする。—波が収まり—エリカはすぐに自分の姿に気付き、慌ててスカートを直した。
「見た?」
「見てない、見てない」
「嘘、見たでしょ」
「見てない…見えたけど、見てない」
エリカは僕の答えを聞くと吹き出した。
「見たいけど見てないよりマシだから許すよ」

<>148 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:36:02 ID:ATz2b7I80<>
<>937 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 00:29:52 ID:j4pcLqVcO <>
イヤイヤ…見たんですけど。

そのうちボートを漕ぐのにも馴れてエリカも一緒に漕ぐことに…。腕力が違うからか、ボートは旋回を繰返す。
…暫くしてエリカも馴れたらしく、思う方向に漕げるようになった。

「昨日、嬉しかったよ」
「えっ何?」
「シンジ君がギュッとしてくれて…」
「ほんとはキチンと言わないと行けないのに…ごめん」
「嬉しかったよ。シンジ君の暖かさも感じられたし…」
僕の心の中に熱いモノが込上げてくる。歌の歌詞じゃないけど、エリカを…この瞬間を僕だけの物にしたかった。

<>149 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:36:41 ID:ATz2b7I80<>
<>938 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 00:31:15 ID:j4pcLqVcO <>
ボートを降り、河原町へ。老舗?らしきお店でそれぞれお互いの家へお土産を買う。
食事の時間に間に合わなそうなので金閣寺も銀閣寺も諦め、タクシーで清水寺へ。
子供だけで乗るタクシーは初めてだったけど、観光地だからか親切に応対してくれた。
清水の舞台に立ち遠くを眺める。
「これからも色々な所に行こうな」
「本当?」
「いつかはボストンにも行こう、街を案内してよ」
エリカが僕の手を握りしめた。
今の僕たちには手を握りしめるのが唯一の愛情表現だったのかも知れないと思った。

<>150 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:37:12 ID:ATz2b7I80<>
<>939 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 00:39:35 ID:j4pcLqVcO <>
茶店に立寄り少し休憩。お店のおばちゃんに三寧坂、二寧坂の話を聞く。
帰り道は坂を下りねねの道から八坂神社を抜けなさいと教えられる。
「ここでコケたら三年は不幸になるらしいね」
「シンジ君の手を握っておくね、不幸になるのも一緒だよ」
こんな幸せでいいのだろうか?僕だけが幸せになっても…少しだけ不安になった。

帰り道、エリカの両親と食事をする事を思いだし…緊張し始めた。

…エリカのお父さんは商社マンだったけど、想像と違いお喋りで優しい人だった。
晩ご飯はシャブシャブで—エリカの提案だと思う—美味しかったと思うが緊張してあまり記憶がない…。
とりあえず歓迎された事にホッとした…。

緊張と弛緩。エリカの家からの帰り道ははてしなく長かった。

<>151 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:37:51 ID:ATz2b7I80<>
<>945 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 00:56:14 ID:j4pcLqVcO <>
次の日、午前中は学校の準備に時間を費やす。
昼過ぎにエリカはやってきた。【さらば青春の光】を観る。
【TheWho】の音とベスパ…細身のスーツにモッズコート。最初はスタイルに惹かれたが…主人公の不器用さ、無力さに…魅入ってしまう。
映画が終わり…エリカが口を開く。
「もしも私たちがあの世界に生きていたら、どうなってたのだろう?」
僕は答えの代わりに後ろからエリカを抱きしめた。
…10分20分と時間が過ぎ、エリカが身体をずらせた。
僕の首に手を回し…目を閉じて顔を近付けてきた。僕もエリカを抱き寄せ、エリカの頬と僕の頬を寄せた。
エリカの首筋に唇を押し当てる。瞬間、エリカの首筋に電気が走ったみたいな反応があった。

<>152 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:38:21 ID:ATz2b7I80<>
<>947 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 01:06:08 ID:j4pcLqVcO <>
「ゴメン…」エリカの反応に僕は唇を離した。
エリカは横に首を振り少しキツく…僕を抱きしめた。
エリカの心音が聞こえるような気がする。吐息が首筋にあたる。
僕はもう一度…エリカの首筋にキスをした。…今度はエリカの身体から力が抜けていく。
自然にエリカの首筋から唇が離れた…。
僕は思い切って…エリカの頬にキスをした。エリカの身体は一気に緊張した…。
暫くしてエリカは…顔を動かし、自分から僕の頬にキス…。一瞬だったけど、エリカの唇は暖かく…柔らかだった。

<>153 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:38:56 ID:ATz2b7I80<>
<>949 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 01:19:39 ID:j4pcLqVcO <>
僕とエリカは何度もお互いの頬にキスを繰返した。緊張して…目を開けられなかった。
「Fainally…」エリカが小さく呟いた…。
エリカの言葉に呪縛が解けたようだった…。少し身体を離して、次の言葉を探った。

「ベティブルー…観る?」
「どんな映画?」ミサネェは絶賛し、竹山さんは「キチガイ女とアホ男の話」って言ってた事を正直に話した。
ビデオをセットし、ベッドに座っているエリカの背後から抱きしめるように座る。
再生ボタンを押したとき…
「シンジ君…ミサさんの事、好き?」唐突に聞いてきた。
「エッ?なんで?」
「お弁当を買いに行った時にミサさんが…そのうちシンジ君を狙うかも…って」

<>154 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:39:31 ID:ATz2b7I80<>
<>953 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 01:31:11 ID:j4pcLqVcO <>
ミサネェが冗談好きな事、年が離れてる事、僕を弟のように心配してくれているだけ…そんな風に言い訳をした。
「そう。…そうよね」エリカは安心したのか身体をあづけてきた。
僕はエリカと二人、ブランケットにくるまった。

映画が進むにつれ、時折エリカは頬にキスを求めてくる。まるでミサネェに嫉妬しているかのように…
僕の頭の中は心とは裏腹に冷静だった…。
エリカがキスを求める度にミサネェが脳裏をかすめたからだった…。
濃厚なラブシーンになるとエリカは僕の目を塞ぐ。
映画が終わった後…。

僕はエリカを抱きしめ…キスをした…。

<>155 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:40:03 ID:ATz2b7I80<>
<>954 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 01:43:38 ID:j4pcLqVcO <>
初めて唇を重ね合わせる。頬へのキスと違い…真っ白になるようだった。
身体が震えた。
エンドロールが流れている間、お互いがお互いを確かめるようにキスを繰返した…。
顎の辺りが冷たく感じる。唇を離しそっと目を開けると、それはエリカの涙だった。

エリカは目を開けると恥ずかしそうに
「ごめんね。嬉しいのに…涙が出ちゃう。…なんでだろう…。シンジ君の前だと泣き虫になっちゃうよ」…感極まったのかそのままエリカは泣きじゃくった。
僕には抱きしめる事しか出来なかった。

ひとしきり涙を流して落着いたあとに、エリカは
「もう一度…キスしてもいい?」

それはそれは甘いキスで…蜜の味だった。

<>156 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:41:30 ID:ATz2b7I80<>
<>960 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 02:00:11 ID:j4pcLqVcO <>
そっと身体を離し…カーテンをあける。 夕方になりつつあった…。
このまま映画の余韻に浸りたい気持ちもあったが…散歩に出掛けようと提案する。
夕暮れを手を繋ぎ瀟洒な町並みを抜ける。
「おなか空いたね…」 ラーメンを食べようとなり、ラポルテへ…。
食事が終わり芦屋川沿いを散歩する。
「シンジ君に手紙を書いてもいい?」
「いいけど、なんで?」
「シンジ君に伝えたい事あるの。気持ちを口で伝えたくても…30%も伝えられないかも」
「だから、手紙に書いてみようって…」
「うん、嬉しいよ」心の中で僕は「エリカの思う程に純粋じゃないし汚れている。エリカに嘘もついている」そう叫んだ。
現実には…何一つ言えなかった。

<>157 :えっちな21禁さん :2006/01/15(日) 11:42:20 ID:ATz2b7I80<>
<>977 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 03:11:15 ID:j4pcLqVcO <>
100回目のキスをしてから彼女を送り届けた後。
部屋に戻りたくはなかった。部屋に戻れば…きっと落込む。

ミサネェの声を聞きたかったし…ハルホに謝りたかった。そしてエリカの唇も欲しかった。
僕には何も出来なかった…全てを失うのが怖かった。

—三宮に行けばミサネェに会える。電話をかけたらハルホはきてくれる—
………。
—ミサネェに会ってどうする?本当にハルホが来てくれるのか?もしも来たとして…ハルホとどうしたいんだ?—
僕は自問した。
そして自分の唇に触れてみる。唇は乾いていてエリカの唇を思い出せなかった。

諦めて家に帰ろう…。
明日は新学期だった。

<>162 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 15:19:45 ID:j4pcLqVcO<>
さすがに初日から一緒に登校するのには抵抗があったらしくエリカは先に学校へ行った。
僕が教室に入った時にはエリカは他の女の子達から囲まれて質問責めにあっていた。
何人かの女の子が僕を見つけ手招きをするが、僕は笑って応じなかった。
他の二人の男子生徒が声をかけてきた。
「やっぱ辞めるみたいだぜ」
「もう退学届を出したらしい。一応学年末まで保留って事らしいけど」
始業のベルが鳴って席につく。空席は6個。担任教師はそれには触れず、体育館へ誘導する。
エリカは普段は一人で移動していたが、今は何人かがそばにいる。楽しそうだった。

<>170 :162と163の間です :2006/01/15(日) 16:31:37 ID:j4pcLqVcO<>
「男3人で残り二年半はキツいな」移動中に声をかけられた僕は
「マジでキツいかもな…」そう答えた。
始業式は午前中に終わったが結局エリカとは話す機会のないままに別々に帰宅する事になった。

帰り道、家の近くの公園のところでエリカは待っていた。
「大変だった?」僕はエリカに尋ねた。
「うん…。恥ずかしかったよ。色々聞かれたよ」どっちが告白したのか?キスはしたのか?…それ以上のキワドイ質問もあったらしい。
「恥ずかしかったから答えなかった」
エリカはそう言うと俯いた。色白だから顔が赤くなるとすぐにわかった。

<>163 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 15:21:53 ID:j4pcLqVcO<>
「…それに話したら…シンジ君に嫌われそうだし」僕はそんなんじゃ嫌わないと笑って…自販機でオロナミンを2本買った。
「みんな、シンジ君はエッチだって…言ってたよ」
「えっ!?何で?」
「理由はないけど…変に大人っぽいし多分エッチだって」「年上の女の子と付き合ってたんじゃないかって」
そんな筈ないやん!と否定したが。
「ミサさん…凄い美人だから心配。」
僕が否定しようとしたら…
「シンジ君の事、心配してないよ。」そして…
「もうちょっと待ってね」
「………?何を」

<>164 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/15(日) 15:24:39 ID:j4pcLqVcO<>
「もうちょっと時間がかかるよ。ごめんね」
エリカが何を言ってるのかわかった。
「エッチな話を聞き過ぎたんちゃう?俺は鮎川のそばにいれるだけで幸せやねん」
「あっ!でも…準備出来たら教えてな…でも鮎川がそんなエッチな女の子とは思わなかったよ」おどけて話すとエリカは顔を真っ赤にしていた。
「まだ名前で呼べないのに。鮎川の事が好きって…やっと言えたのに。俺は鮎川を大切にしたいから…」
「うん…ありがとう。私もシンジ君が好きです」

暫くは平穏な学生生活が続いた。

<>198 :えっちな21禁さん :2006/01/16(月) 01:12:37 ID:NhJDHoDRO<>
新学期が始まり、土曜日は午後からバイト、夜は竹山さんの弟子として11時まではクラブで手伝いやDJの勉強をさせてもらう。
竹山さんとの約束で、イベントの時以外は必ず11時になったら帰る事になっていた。
7時でバイト上がりの時が一番楽しかった。オープン前のクラブで機材の掃除や時間があればスクラッチを教えて貰える。
8時のオープンから10時頃まではお客さんが殆どいないので竹山さん達と馬鹿話をしたり、食事に連れてって貰ったりした。
平日は半分くらいはエリカと勉強したり、遊んでいた。もちろん日曜日や祝日はエリカと過ごしていた。

<>200 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 01:22:04 ID:NhJDHoDRO<>
秋も深くなり始め、文化祭の準備をしていた頃…中学時代のクラスメートの女の子から電話があった。

「ハルホの事なんだけど…最近あまり学校にも行ってないみたい。何か知ってる?」
彼女は僕がハルホと別れた事を知らないようだった。彼女にその事を知らせるべきかどうかはわからなかった。
彼女とハルホは親友だったから、別れた事を知ってて当然だった。それを知らないのには理由があるはずだった。
「最近…忙しくてあまり会ってないよ」
「そう…。それじゃぁハルホに学校に行くように言っといてよ。後、私に電話するようにって」彼女は自分が避けられる理由が思いあたらないし、ハルホが気になる…そう言って電話を切った。

<>205 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 01:54:50 ID:NhJDHoDRO<>
僕自身ハルホのことが気にならない訳じゃなかった。ただ何処かにしまい込んでいた記憶を…
もう一度引っ張りだすのは大きな苦痛が伴なった。
—記憶を辿るだけでも苦しいのに—
僕はどうしても受話器を取れなかった。

その夜、ベッドの中でハルホのことを思いだす…しかし記憶の中のハルホは顔も声も歪んでいた。

<>207 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 02:07:06 ID:NhJDHoDRO<>

昨夜は…色のない夢を見た気がした。歪んでいたのは僕の涙のせいだったのかも…。

シャワーを浴びる。朝ご飯は摂らないで家を出た。エリカの家に向かう間に気分は入れ替わっていた。

「おはよう、寒いね」
「そう?まだまだ暖かいよ」
長い間ボストンで生活していたエリカとは寒さに関してだけは意見が合わなかった。
「シンジ君の手…冷たいね」
「そう?」
「暖めてあげるね」エリカは僕の掌を包んでくれた。
エリカがお母さんからジャンコクトー展のチケットを貰ったから、一緒に行こうと誘う。前にもエッシャーの騙し絵を観に行っていた。

<>208 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 02:16:43 ID:NhJDHoDRO<>
土曜日の夜
バイトを6時に上がった僕は高架下をブラついていた。
ミサネェの友達のバイト先を覗いたら、ミサネェが店のカウンターに座っていた。
毎週のようにミサネェとは顔を合わせていたし…たまに二人っきりになるとキスもしていた。
ただし大人のキスではなく、ミサネェの言う挨拶替わりのキスだった。
いつもエリカに悪いと思うのだが、
「たまにシンちゃんで性欲を満たしておかないとねぇ」冗談とはいえ、そこまで言えるのは男前だと思う。
それにエリカの事を聞かれながらするキスは…少し興奮—スゴクスキだった—した。

<>210 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 02:28:34 ID:NhJDHoDRO<>
「シンちゃん、赤萬イコ!」僕はミサネェと餃子の赤萬に行った。本当は赤ちゃんの洋食かファミリーで蕎麦定食が食べたかったが拒否権は持合わせてなかった。
「10人前とビール」
ビールを飲みながら、ミサネェの知合いのショップ店員が何故かオッパイ占いやオカリナ占い。はたまた靴下占い…占い師に転向しているって聞いて大笑いした。
僕もバイト先の角を曲がったとこにある印度料理のパキスタン人店員が、店の前でビラを配るので間違ってウチに入った客がカレーばかり注文する話をした。

餃子を食べてから二人で竹山さんのとこのハコに向かう。

<>213 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 02:39:57 ID:NhJDHoDRO<>
ミサネェと坂道を上りながら歩いていると高校の同級生と偶然道路越しにすれ違った。
向こうはミサネェと歩いている僕を見て怪訝な表情をしていた。
僕は気付かない振りをした。彼女達は少し後をつけて…クラブに入るのを見届けたようだった。
エリカに直接話してくれたら問題ないけど、変に噂になったらマズいなぁ…そう思いながら店の準備をした。
開店準備が終わる頃に竹山さんがやってきてミサネェと馬鹿話をしていた。

週明けの事を考えたら憂鬱だったからエリカには明日話そうと決めた。

<>216 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 02:53:06 ID:NhJDHoDRO<>
今日は別のクラブでイベントがあり、東京からもDJが来てるので、竹山さんは9時から店を抜けて遊びに行くとの事だった。
僕は9時で上がる事にした。10時までに帰ったらエリカと電話が出来るなぁって思った。
イベントのせいもあり9時前までお客さんが殆ど来なかったので、みんなで隅のテーブルでトランプをして過ごした。
時間がきて僕は帰る事にした。ミサネェも明日が早いからと途中まで一緒に帰る事に…。
「寒い!」クラブを出るとミサネェが腕を組んできた。誰かに見られないか心配だった。
駅迄の帰り道、路地を通る度にミサネェにキスをされた。僕は誰かにみられないかが気になったので…ミサネェにそれを伝えた。

<>217 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 03:01:13 ID:NhJDHoDRO<>
「シンちゃん、キスするの辛くなった?」
「エリカちゃんに悪いから?嫌になっちゃった?」

僕が答えを探していると
「シンちゃんが嫌ならもうキスしないよ」
………。
「嫌じゃ…ないよ。」
「嫌じゃないけど、好きじゃないって事?」
僕に逃げ道はなかった…。
「…ミサネェのキスは好きだよ。でも恥ずかしいよ」

結局僕は自分からミサネェを抱きしめてしまった。

<>219 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 03:11:48 ID:NhJDHoDRO<>
初めて自分から…ミサネェにキスをしてしまった。

しかし僕はかろうじて踏みとどまった。もちろん、ミサネェにもそこまで踏込むつもりはなかったんだと思った。
竹山さんがミサネェに好意を抱いているのは知っていたし、ミサネェも知ってた。
ミサネェは以前、僕に「身内でグダグダになるのは嫌だからねぇ」言ってた。だから僕をからかって楽しんでるだけだと、自分に言い聞かせた。
気を取り直しての帰り道「やっぱ近親相姦はマズいよねぇ」と言って僕を笑かせていた。
僕もホッとした。

<>220 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 03:23:40 ID:NhJDHoDRO<>
ミサネェと別れて芦屋駅に着いたのは10時前だった。
家に帰ってからじゃ間に合わないので、公衆電話からエリカの家に電話した。
エリカは予想外の電話に素直に喜んでくれた。
「少しだけ…シンジ君に逢いたいな」
僕は急いでエリカの家に向かった。
ガムを噛みながら唇を拭う…

エリカの家に着くとマグカップに紅茶を淹れて玄関のところで待っててくれていた。
自転車を止めてマグカップを受けとり…二人で公園へ。
お母さんにシンジ君と逢うって言ったら「毎日一緒に飽きないの?そのうちシンジ君に飽きられて捨てられちゃうかもよ」って…エリカは少し心配そうに僕を見上げた。

<>222 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 03:34:08 ID:NhJDHoDRO<>
「そんな事ない。今夜だって俺から電話したんだし」僕は今すぐにでもエリカを抱きしめたかった。
公園に着いた頃には紅茶は冷めかけていた。
ベンチに座りミサネェの友達がどんどん占い師になっていく話をした。
エリカは靴下占いだけは嫌って言ったので、
「僕が占うから靴下脱いで」って言うと本気で嫌がった。
そして餃子を食べた話や竹山さんの話のついでにクラスの女の子を見掛けたって事も話した。
ミサネェとのキスの話はしなかった。
「今度、赤萬に行きたい。連れてってくれる?」
僕はいつでもいいよと答えた。

<>223 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 03:45:22 ID:NhJDHoDRO<>
暫く話をしたらエリカがもたれてきた。
「ギュッとして…」
「餃子を食べたよ…」
エリカは気にしない…そんな表情で抱きついてきた。—優しいキス—
僕はエリカを強く抱きしめ…エリカを見つめた。エリカは顔を僕の胸に埋め…
「餃子味のキスだね。」
「でもシンジ君、ミサさんの香水の香りがするよ」
エリカは不安げに呟いた。
「あー。赤萬を出た後、プシューってしてたよ」

エリカはそれを聞くと
「シンジ君ごめんね。シンジ君の事が好きすぎて…不安になっちゃう」
僕はこれからはミサネェと二人になるのは避けようと思った。
エリカに嘘をつくのは嫌だったし…辛かった。

<>230 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 08:44:44 ID:NhJDHoDRO<>
エリカを送り届けた時、ちょうどエリカのお父さんが出張から帰ってきた。挨拶をして帰ろうとすると、
「ちょっと待ってなさい。北海道のお土産があるんだよ」そう言うと小走りに家の中に入って行った。
ほんのちょっとのオーバータイム。キスも抱きしめる事も出来ないが、エリカは幸せそうに僕の手を握っていた。
「はい、これ。ご両親によろしく。エリカ、シンジ君をそこまで送って行きなさい」
僕はお礼を言い、それからエリカを制した。
少し前に—そこまで送るね—を繰返し、1時間くらい行ったり来たりを繰返したので見送りはなしと決めていた。
家に帰り、母にお土産を渡した。生チョコと柳葉魚だった。
母は喜びさっそく父の酒のあてに柳葉魚を炙っていた。
部屋に戻り、ベッドに横になる。エリカの顔とミサネェの顔が交互に浮かび上がる…確かにミサネェの香水の香りがした。

<>231 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 08:57:58 ID:NhJDHoDRO<>
—ミサネェの匂い—

ミサネェとのキスを思い出すと激しく勃起した。
目を閉じてミサネェの唇の感触、抱きしめた時の胸の感触…僕はミサネェの—キスしている時の—かすかな喘ぎ声や漏れた吐息…唾液の匂いを思い出した。

………。

終わったあと…後悔した。
<>236 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 11:27:49 ID:NhJDHoDRO<>
学期末の試験が終わった。
エリカとかなり勉強したせいか、成績は上がっていた。エリカも苦手な古典や日本史を克服し、日本史は僕よりも点が高かったぐらいだ。
クラスもこれ以上の脱落者を出したくないという作用が働いたようで、文化祭以降は雰囲気が良かった。

下校時、エリカと夕方に待ち合わせの約束をし三宮へ…。
親の許しが出たので、クラスの友達と僕がお世話になっているクラブに一緒に行く事になっていた。

6時にバイトが終わり店を出たら、エリカ達が迎えに来ていた。

<>237 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 11:31:26 ID:NhJDHoDRO<>
「今日はスケーターズナイトだから危ないかも」少し離れて見てないとダイブする連中に蹴られたり揉みくちゃにされると忠告した。
その後はとりあえずオープン前のクラブに行き、リハというかランプの角度と天井の高さをチェックした。
竹山さんの弟子のモーリーさんがシンジの曲はビースティーな。出番は最後だから10時過ぎな。
…ビースティーボーイズの曲はいつも一番の盛上がりを見せるから正直怖かった。
モーリーさんとトリックの打ち合わせをしていたら竹山さんが入ってきた。僕達は慌てて挨拶に向かった。

<>238 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 11:35:10 ID:NhJDHoDRO<>
「オッ!エリカちゃん久しぶり!」竹山さんはそう言うとクラブのスタッフに向かい大声で
「シンジの彼女が来てるぞ〜。今夜のトリはエリカちゃん!」
エリカは驚いて友達の影に隠れた。
竹山さんの計らいでクラブのスタッフがゲスト用のステッカーを3枚くれた。
これで入場料も飲食もタダになる。エリカも友達も喜んでいた。
スタッフミーティングが始まるので、彼女達は8時半には戻ると一端外へ遊びに行った。
エリカ達がクラブに戻ってきた頃にはハコはかなり盛上がっていた。

<>240 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 15:19:16 ID:NhJDHoDRO<>
エリカが僕を見つけると、友達から離れて僕のところに来た。
「頑張ってね。みんなシンジ君が練習しているのを見てカッコイイって言ってたよ。」
「恥ずかしいよ。本当はスケーターズナイトって苦手なんだ。」

ケージの中で滑るのは檻の中のリスみたいで嫌だった。
「そうそうチアキは竹山さんがタイプなんだって!」
「竹山さんとチアキじゃ年の差があり過ぎだよ(笑)」
…竹山さんとミサネェは同じ年だった。
「とりあえずみんなで竹山さんにお礼のプレゼントを買ったの。」

<>241 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 15:20:30 ID:NhJDHoDRO<>
竹山さんはまだ外出してるから帰ってきたらブースに入る前に渡すようにと言った。
竹山さんはプレー中は神経質になるから、あまり近寄りたくはなかった。
「シンジ君にも…プレゼント。これは私からだよ。」エリカは僕に革のリストバンドをプレゼントしてくれた。
「ありがとう!つけていい?」包みを開けた僕はリストバンドを付けてみせた。

僕が有頂天になって喜んでいると竹山さんとミサネェ達がやってきた。
僕がエリカに合図するとエリカはチアキ達を呼びに言った。
程なくして3人が帰ってきた。

<>242 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 15:21:53 ID:NhJDHoDRO<>
僕が口火をきり、竹山さんにお礼を述べた。
チアキが竹山さんにお礼を言いながら、プレゼントを渡した。
竹山さんもメチャクチャ喜んでくれたみたいだったが
「必ず11時には帰るように!と釘を刺す事は忘れなかった」
僕も上がっていいと言われたが、モーリーさんが2部が終わるのは1時を過ぎるって竹山さんに囁いた。

結局エリカ達は11時に帰り—チアキの家にお泊り—僕はミサネェの友達と一緒にミサネェぬ送って貰う事になった。

<>243 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 15:27:37 ID:NhJDHoDRO<>
エリカ達は一端はチアキの家に行くが、夜中にこっそり家を抜け出してロイホに行くらしい。僕も合流する事になった。

「2時過ぎから3時迄にはシンちゃんを届けるからね」ミサネェはエリカに囁いていた。
その後は僕は準備に入り、エリカ達はフードを注文しに行った。

ミサネェの友達がやってきて
「シンジ君はプレーボーイやね。ミサと彼女じゃタイプが違うから…」
冗談にしてはタチが悪かった。僕は慌てて否定して、

「気合い入れてきやす」と逃げた。

<>244 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 15:41:04 ID:NhJDHoDRO<>
9時半を回り会場のテンションは急に上がり始めた。
エリカ達は初めてのクラブだったので、絡まれないように竹山さんやミサネェ達がそばに付いてくれていた。
僕はブースからそれを見ていた。

いよいよMCが入りイベントはスタートした。
RUN D.M.C.のウォーク ジス ウェイがオープニングだった。
イキナリ会場はパニックになる。人の波が押し寄せる。
あまりのテンションの高さにエリカは後ろの方で驚いていた。
竹山さんはビールを飲みながらチアキと話していた。
すぐにエリカに声をかけてきた男がいたが、ミサネェの友達が払いのけてた。

会場内のテンションが一気にヒートアップする。大きなトリックを次々に繰り出されていた。ダイブが始まる—まるでパンクのライブ—

そろそろ僕の番だった。緊張した。

<>246 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 15:56:47 ID:NhJDHoDRO<>
竹山さん達やミサネェ達がモーリーさんの合図で前に移動してくるのが見えた。

「トリはスケーターズキングのシンジ!」
あまりに恥ずかしいMCと暴動のような盛上がり—シンジコール—が僕をドン引きにさせる。
ギターのリフが流れる。覚悟を決めて、次のイェーイの声で、僕は飛出した。
「ユーガッタ ファイト、ソー U ライト…トゥ パーティー!」
みながレコードに合わせて叫んでいるのが目に入った。僕はカットバックやグラブ、180と持ってる派手なトリックを全て出した。
異様な盛上がりの中。ランプを降りたら、みなに抱えあげられて流されていった。
一回目のステージが終わりエリカを捜したが、いろんな人がハイタッチを求めたりするのでなかなかエリカの所には辿りつけなかった。

<>247 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 16:07:27 ID:NhJDHoDRO<>
やっとの思いでエリカの所に着いたらシャツはノビノビになっていた。
エリカに話しかけようとするが、知らない人が僕に話し掛けてくるのでなかなか話せなかった。

エリカ達が帰る時間がせまっていたので、5分だけちょうだいといいエリカをクラブから連れだした。

Tシャツに短パンで表に出たら身体中から湯気が立ち上ぼった。
「今日のシンジ君すごかった!私もシンジコールしたよ!」
「ありがとう!でもメチャクチャ緊張したよ!」
そう言って僕はエリカを抱きしめた。
「汗くさくない?」エリカは首を横に振り
「今日のシンジ君はヒーローだったよ」と呟いた。

<>248 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 16:16:06 ID:NhJDHoDRO<>
このままずっと抱きしめていたかったが…12月の神戸はヨレヨレの半袖に短パン姿の少年には優しくなかった。
「終わったらロイホに行くね」
「うん。初めての夜遊びだからチアキ達といっぱい話してシンジ君を待ってるね」
僕とエリカは手を繋いだままクラブに戻った。チアキやモーリーさんに冷やかされるが、気にしなかった。
時間が来てエリカ達は帰り、僕はミサネェ達と正屋に蕎麦を食べに行った。

蕎麦を食べても次の出番まで時間がかなりあったのでみんなで飲みに行った。

<>249 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 16:34:50 ID:NhJDHoDRO<>
二回目のステージは—さっき以上の客が集まっていたし、みな酔っていた—先程とは比べものにならないぐらいに盛上がりっていた。
僕はランプに立つ前に、既に上半身裸で気合いを入れていた。
興奮した僕はランプに上り持ってたシャツを投げ入れた。

—終わってから僕は後悔した。予備のシャツを持ってきてなかったのだ。
「裸にダウンで帰ればええやん、セクシーやで」ミサネェは僕が慌てているのを見て、笑いながら僕を突放した。
困っている僕を見てモーリーさんがシャツをクラブのスタッフ用のシャツを借りてきてくれた。

適当に挨拶したりして帰る事に…。ミサネェは車を回してくる、と言い残し先にクラブを出た。
帰る時に竹山さんがギャラをくれた。
「店からボーナス込みで出たって」そう行って渡してくれた。
クラブの出口でミサネェの友達と待ってたら、すぐにミサネェの車がきた。

<>251 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 16:48:17 ID:NhJDHoDRO<>
僕らが車に乗り込むと車は岡本のマンションに向かった。岡本まではすぐだった。
「ありがとう、ミサ。それじゃシンジ君おやすみ」
「おやすみなさい」
ミサネェは車を出した。
「シンちゃん、カッコ良かったよ。」
「あ、ありがとう」
「で、シンちゃんが裸で滑ったのは何?あたしに何かアピールしてたのかな?」
信号で車を停める。車が止まる度にミサネェは頬を指差しキスを要求する。
その度に僕はそっとキスをした。

カーCDはマービンゲイを流していた。

程なくして車はロイホの近くまできた…

「さて、着いた。約束の時間までまだまだ時間あるよ。シンちゃんどうする?」
「一人で待つ?それともお姉さんと車をどっかに停めてイチャイチャする?」

<>259 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 19:30:49 ID:NhJDHoDRO<>
………。

僕はどう答えたらいいのか迷った。ミサネェと過ごす時間は—振り回されるのを含めて—嫌いではなかったから。
「何マジになってんの。…いいわ、お話しましょ。」ミサネェは車を移動させ、誰も通らないような所で停めた。
「………。」
沈黙が続く。

ハンドルに頭をつけ、おもむろにミサネェが口を開いた。

<>264 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 20:11:52 ID:NhJDHoDRO<>
「ごめんねシンちゃん…」
「お姉さん、わがままばっかりでシンちゃんを困らせてるね。」

「そんなんじゃないです…。」
ミサネェの事は好きだったし、出来ればずっと一緒にいたかった。ただ…それが恋愛感情かどうかわからなかった。
「ミサネェは大切な人だから。だから関係を大切にしたいんです」
ミサネェはそこまで聞くと…
「もしかしてフラれちゃった?」明るい声で聞く。
「違う、そういうのと違います」
ミサネェは僕に抱きついてきた。
「シンちゃんごめんね」
僕もミサネェを抱きしめ…た。

<>265 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 20:13:38 ID:NhJDHoDRO<>
そのまま僕はミサネェにキスをした、して…しまった。
僕からミサネェに初めての大人のキス。

ミサネェから甘い吐息が漏れる。

「シンちゃん…ズルイよ…」そこまでミサネェが言うか言わないかのうちに僕はもう一度、大人のキスをした。

<>266 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 20:15:12 ID:NhJDHoDRO<>
僕も限界だった…。ミサネェの身体、胸の膨らみを身体で感じていた…。もう少しで…。

「シンちゃん。キスが上手になったね。」
ミサネェは…多分泣いていた。
「これからもキスしてくれる?」
「…うん。」
ミサネェは僕の着ていたシャツをまくりあげ、胸にキスマークをつけた。
「よし!マーキングしてやった。今日はシンちゃんのセミヌードみてハァハァしちゃった」
「オッサンみたいな事…言わないでくださいよ」

<>267 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 20:17:07 ID:NhJDHoDRO<>
ミサネェは重い雰囲気を払拭してくれた。ギリギリの所で気を使ってくれていたんだとは…まだ気付かなかった。
その後はロイホの前に移動してエリカ達の到着を待ちながら、ミサネェの友達のオッパイ占いや靴下占いの話をした。どうやら靴下占いは廃業したらしかった。
「今日はシンちゃんのオッパイ占いしちゃった!」
「ズルですよ、アレは反則!」
「じゃ少年、私のオッパイを今から占うか?」
う…占いたかった。
「今度、占いさせてあげるよ。ただしオッパイだけ」
「恥ずかしいからいいですよ、それにオッパイ占いはそんなんじゃないでしょ!」

<>268 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 20:20:28 ID:NhJDHoDRO<>
ハザードランプの点滅に気付いてエリカ達が交差点の向こうから手を振っていた。それを見たミサネェは

「少年、おやすみなさいのチューは?」
「出来るはずないでしょ!」最後は笑いにしてくれた。
「早く降りなさい。女は敏感なんだから!」僕がミサネェに一緒にロイホに行かないかと誘ったら、そう答えた。

僕は礼を言って車を降りた。

<>270 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/16(月) 20:33:53 ID:NhJDHoDRO<>
車を降りた瞬間…外気に触れたせいかトランクスが濡れているのを感じた…。

僕がドアを閉じるとそのままミサネェは車を走らせ、一端エリカ達の前で止まって…何か言葉を交わしてから帰っていった。

四人でロイホに入る。おなかが少し減ってたのでそれぞれ夜食を注文した。
隣りに座ったエリカはチアキ達にわからないように…テーブルの下でそっと手を握ってくれた。

本当はエリカを連れて帰りたかったが、そんな事が出来るほど大胆ではなかった僕は朝方までダラダラと女の子達の話に付き合った。
店を出ての別れ際
「エリカを泣かせたらダメだよ。エリカは心の底からシンジ君の事が好きなんだから」
「そんなの当たり前。おやすみ」

帰宅して…着替えもせずにベッドに倒れこんだ。

<>281 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 00:09:58 ID:Nhl3yTkiO<>
次の日
エリカは昼寝しているところにやってきた。部屋に入って、ベッドで寝ている僕のそばにそっと座り…本を読んでいた。らしい。
僕はエリカの寝息で目が覚めた…。そっと起きて、毛布でエリカをくるんだ。
シャワーを浴びる為に下着や着替えを持ち、階下へ。
風呂に入っている間に母にお握りを作ってもらう。風呂から上がるとお握りと卵焼きが出来上がっていた。

「シンジ。お母さんはお父さんとイケアに行くけど、あなた達もくる?」
僕は首を横に振り
「アソコはなんにもないからいいよ。膝も脛も痛いし…」

<>282 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 00:11:47 ID:Nhl3yTkiO<>
お握りとお茶を持って部屋に戻るとエリカはまだ眠っていた。
セーターをクローゼットから取りだそうとしたら、エリカが目を覚ました。
「ごめんなさい、シンジ君を見てたら寝ちゃってた。」
「母さんにお握りを作ってもらったから一緒に食べよ」
僕はセーターを取りだすのをやめてエリカと一緒に毛布に包まれた。
昨日は興奮していたから気付かなかったが、アチコチぶつけていたみたいだった。内出血してたり、擦り傷があった。
お握りを食べながら昨日の話をした。
「チアキがまた行きたいって。ケイちゃんは怖かったって」

<>283 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 00:14:28 ID:Nhl3yTkiO<>
「アレからどうしたの?」
「チアキの部屋で朝までおしゃべりしたよ。シンジ君の話もしちゃった」
「それでチアキ達に怒られちゃった…よ」
「えっ!なんて?」
「………。」
「どこまで…進んだのか…聞かれて…」
エリカはそこまで言うとお握りを食べ始めた。
よほど恥ずかしかったらしく、思い出して顔を赤らめている。

<>284 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 00:20:24 ID:Nhl3yTkiO<>
「キスした事あるって…言ったら…それだけ?って」
「シンジ君がかわいそう…って」僕はエリカの事が好きだし、怒こった事もないよ…そう答えた。
「それに…ミサさんにシンジ君をとられるよって」僕はそれもない。全然ないって答えた。
「心配ないよ」そう言いながら、僕はエリカを抱きよせた。
エリカを抱えるようにしてベッドに寝かせた。
「心配しないで…今日はゴロゴロしようよ」
僕はエリカにキスをした。
「ドキドキする。もう…何回もキスしてるのに。いつもドキドキするよ」
僕はエリカを抱きしめた…。そしてエリカの胸に顔を埋めた。エリカは一瞬とまどったみたいだったが、僕を抱きしめた。
「エリカの…暖かいよ。それに柔らかい…」
エリカの心拍数が急に上がったのがわかった。
「シンジ君。…怖い…けど…うれしい」

<>293 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 01:17:00 ID:Nhl3yTkiO<>
「シンジ君…シンジ」
エリカの体温が伝わる…甘い吐息が漏れる。

「……エリカ。俺…ずっとエリカの事が好きだった。これからもずっとこうしていたいよ」

エリカの頬を涙が伝う。僕はエリカをさらに強く抱きしめ…キスをした。
—等身大のキス—
「エリカ…。このまま時間が止まって欲しいね」エリカは目に涙を浮かべながら…何度も頷く。

「ずっと大切にしてね…シンジ君…ずっと一緒にいてね」

<>295 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 01:27:16 ID:Nhl3yTkiO<>
僕は心の中で自分を呪った。優柔不断な自分を呪った…。
果たして僕はエリカに相応しいのだろうか?今はダメでも…相応しい男になれるのだろうか?
僕は…エリカを守り続ける事が出来るのだろうか…

エリカはいつも僕を真直ぐに見つめる…。一点の曇りもない、力強く優しい目で僕を見つめる。

僕がエリカに何かを話しかけようとした時、エリカはそっと…僕の手を握った。

<>296 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 01:39:36 ID:Nhl3yTkiO<>
僕はエリカに何を言おうとしたのだろう?
ハルホとの事?それともミサネェとの事?
思い出せなかった。

エリカは僕の手をそっと自分の左胸にあてた。
「ドキドキしてる…」
僕は…少しだけ、ほんの少しだけ…エリカの胸を触った。
「エッチな事はまだダメ…」エリカは顔を真っ赤にしながら懇願した。僕はエリカにキスをしながら…右手にすかだけ力を込めた…。
エリカの表情が変わる、かすかだけど眉間に皺がよる。
僕はエリカの首筋に唇を押し当て…エリカの胸にあててる手に力をいれた。
「ダメ、ダメだよぉ。変になっちゃう…」エリカは首を横にイヤイヤをする。エリカの左手は僕の右腕を握る。僕は少し身体を起こしエリカの首の後ろから左肩を抱くように左手を回した。

<>297 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 01:46:46 ID:Nhl3yTkiO<>
エリカの息が少し粗くなり、呼吸も乱れている。
「シンジ君。怖いよ…変になっちゃうよ…嫌われちゃうよ…」うわ言のように繰返すエリカ。
僕はエリカが愛しくてたまらなかった。

奮ぶりが収まり…エリカの呼吸が落着き始めた頃。
僕のトランクスの中はグッショリしていた…。射精してしまっていたのかはわからないが…射精したと言っても間違いじゃないゃうな気がした。

<>298 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 02:10:20 ID:Nhl3yTkiO<>
エリカの呼吸が落着くのを待ち…僕はエリカにキスをした。

「シンジ君のエッチ…」エリカは首にキスされたあたりから…気が遠くなったと言って怒っていた。

僕は悪戯っぽく
「エリカはエッチな顔して気持ちいいって言ってたよ」

顔を真っ赤にして抗議するエリカ。
「もう…触らせてあげない!」
「えー、本当にダメなの?」
「嘘だよ。でも恥ずかしいからたまにだよ…」そう言ってエリカは僕にキスをしてきた。

<>318 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 12:19:00 ID:Nhl3yTkiO<>
クリスマスの前の週

エリカはお母さんと作ったというクリスマスリースを届けてくれた。

「クリスマスはどこに行く?お母さんがシンジ君を招待したら?…って」僕はエリカに合わせてあげたかった。
「二人の初めてのクリスマスだね。シンジ君とずっとクリスマスを迎えたい」

—ラジオからワムのラストクリスマスが流れる—

クリスマスイブは二人でデートしよう。少し寒いけど、海でプレゼント交換をしよう。夜は12時少し前に…待ち合わせして…少しだけギュッてしたい…。
僕は全てを叶えるつもりだった。

<>319 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 12:22:19 ID:Nhl3yTkiO<>
クリスマスイブ前夜

僕は夕方にエリカへのプレゼントを買いにミナミに行き、夜は竹山さん達のクリスマスイベントに少しだけ顔を出した。
11時前に帰宅すると…待ってたかのように電話のベルが鳴った。

ハルホからだった。
「シン…ちゃん。シンちゃん痛いよ…心が痛い…よ。」ハルホは受話器越しに泣いていた。僕がどうしたのか聞いてもハルホは泣きじゃくっていた。
「…どこにいる?」
「近く。」
僕はとりあえずハルホを迎えに行った。

<>320 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 12:24:24 ID:Nhl3yTkiO<>
ハルホは公園のベンチに震えながら腰かけていた。(エリカと僕の家の間にある公園ではなく、駅近くの公園)
「久しぶり。どうしたの?」
「シンちゃん…」僕は羽織っていたダッフルコートをハルホの肩にかけた。
「ちょっと待ってて」
僕は自販機に走りはちみつレモンのホットを2本買い、ハルホに渡した。
「ありがとう。」
「去年の今頃はよくこの公園に来たね。」
「…うん」
ハルホはホットレモンに口をつけた。
「どこで間違ったんだろう?」
………。
「わかんないよ、どこなの?私は何を間違ったんだろうね」

<>321 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 12:26:16 ID:Nhl3yTkiO<>
僕はハルホにかける言葉を捜した。冷たい風が僕を貫いていく。
「何がなんだかわかんないよ。こうやってシンジと会えたのに…シンジが遠いよ」
僕は途方に暮れた…その場を逃げ出したかった。
「こんな事して、呼出したりしたら嫌われるだけなのに!」
「…こんな事で嫌いにならないよ」やっと出てきた言葉…でも本当は「嫌いになれない」だった。
「私はシンジの事を忘れたことないよ」
「お願い。シンジのそばにいたいの!」
………。

<>322 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 12:27:55 ID:Nhl3yTkiO<>
僕はハルホの気持ちに応える事は出来なかった。そして…それだけは伝えなきゃ、そう思った。
「ハルホ…」久しぶりに口にした名前…だった。
「ハルホ。ゆっくり聞いて欲しい。僕はハルホの気持ちに応えられない。だけど僕はハルホの友達だよ」

ハルホの嗚咽が聞こえる。暫くして…ハルホが笑顔で顔をあげた。
「初めてかも。シンちゃんの言葉。大切にするね」ハルホはそういうと抱きついてきた。
…僕はハルホに、今まで優しい言葉も大切な言葉も伝えてなかったのかも知れなかった。「ごめん、ハルホ…ごめんな」
本当に辛いのはハルホだった。

<>323 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 12:29:35 ID:Nhl3yTkiO<>
「少しだけ…私にも少しだけ優しくして、ね」僕はハルホを抱きしめる事だけはできなかった。
ハルホの落着きを待って、ハルホの学校の事、クラブの事なんかの話を聞いた。
時間は12時を少しだけ回り、イブになった。

「少しだけだけど。ほんの少しだけどシンジと…クリスマスが過ごせたね。ありがとう」
別れ際、ハルホはそういうと僕の頬に軽くキスをした。
僕もハルホと友達として…付き合えるならうれしかった。

<>325 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 13:00:48 ID:Nhl3yTkiO<>
クリスマスイブ

僕はエリカにハルホの事を話す事にした。それでエリカに嫌われても…エリカを裏切り続ける方が僕には辛かった。

エリカと出会った当時、ハルホとは付き合ってた事。エリカに惹かれ始めたのは入学してすぐだった事。夏には別れた事。そして昨夜、昨夜で全てが終わった事。僕は全てを話した…。

真剣な表情で聞いていたエリカは、僕の話が終わると…
「シンジ君が悩んでいたのは…なんとなく分かってたよ」
「でも、シンジ君がこうして話してくれてうれしい。」エリカはそう言うと、自分の掌で僕の掌を優しく包んでくれた。

僕はエリカをそっと抱きしめた。
「シンジ君…本当に私でいいの?」
「エリカでなきゃダメなんだ…僕のエリカでいて欲しい」僕はエリカをギュッと抱きしめた。エリカもそれに呼応した。

<>327 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 13:15:50 ID:Nhl3yTkiO<>
僕とエリカのクリスマスイブは始まったばかりだった。
神戸の街に繰り出そう。

異人館のあたりは恋人達でいっぱいだった。僕たちは手を繋ぎ…心も繋がっていた。
「シンジ君が本当の事を話してくれてうれしかったよ。」
異人館倶楽部のカフェでお茶を飲みながら、クリスマスケーキを食べた。
南京街の洋食屋キッチン8に行くにはまだ早かった。
エリカの幸せは…僕の幸せ。そんな気がした。人目もはばからずにキスをしたかった。

「シンジ君。本当は私にも秘密があるの…」僕はドキッとした。
「今年の始めに帰国した時に…シンジ君を見掛けたの」初めて聞いた話だった。
「その時は高校に行ったら話できるかなって思ったの…」
「入学式の後…同じ学校で同じクラスなんて信じられなかった!」

「入学式の日にはシンジ君の事が好きだった…」

<>331 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 13:52:06 ID:Nhl3yTkiO<>
「シンジ君と本屋さんであった時…好きって言いたかったぐらい」僕と入学してから話をするまで3ヶ月もかかった…だから話かけられた時は涙が出そうだった…
僕は彼女の言葉を聞いて…神様って本当にいるのかも知れないと思った。
そしてハルホの事もミサネェの事も大切だったが…僕が本当に大切なのはエリカだった。ずっと前から知っていたのに…そんな当たり前の事を見過ごしていた自分を恥じた。

「僕は…エリカの事を大切にしたい」
「うん…大切にして。大切にして下さい」

キッチン8で僕は和風ハンバーグ、エリカはビフカツ定食を注文した。
おじいさんが丁寧に作ってくれる。おばあさんが「かわいらしいカップルだね」と僕たちを祝福してくれた。

<>332 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 14:05:03 ID:Nhl3yTkiO<>
外に出ると…あまりにも寒過ぎたので芦屋浜は断念してメリケンパークに行く事にした。

「ビッグアップルのクリスマス。ロックフェラーセンターのクリスマスツリーの前でシンジ君と待ち合わせたいな」その時…僕は意味がわからなかったけど、絶対に叶えると心に誓った。

恋人達がメリケンパークにはたくさんいた。僕たちは公園の隅のベンチに座った。
プレゼントの交換をする。僕はエリカにヴィヴィアンの地球儀の形のネックレスを、エリカは僕にロークのローファーをプレゼントしてくれた。

<>334 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 14:17:41 ID:Nhl3yTkiO<>
僕はエリカの首に手をまわしネックレスをつけてあげた。

その間エリカは瞳を閉じていた。

エリカが僕にプレゼントしてくれたロークは
【さらば青春の光】に触発されてロークのサイドゴアを買った時に試着をしたのを知ってたらしく…サイズはぴったりだった。
僕はエリカにダッフルの左右のポケット…どっちかを選んで中身をとりだすように言った。
エリカは少し悩んで、右のポケットを選択した。
右のポケットには赤を基調としたスクールマフラーが入っていた。
僕は左のポケットから青を基調としたスクールマフラーをとりだした。

<>335 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 14:28:28 ID:Nhl3yTkiO<>
エリカの首にスクールマフラーを巻き付ける。
エリカも僕の首にマフラーを巻き付けてくれた。

「シンジ君…シンジ君…ごめんね、幸せ過ぎて涙が出ちゃう…よ」
波止場に停泊中の船から汽笛の音が聞こえる…。
僕はエリカに
「エリカの事が好き。今なら100万回だって言える。あの時は勇気がなくて言えなかったけど」
「今はまだまだ子供だけど。いつかはエリカに相応しい男になるから。努力するから…」

「私もシンジ君の事が好きです。言葉じゃ表現出来ないくらいに好きです」

<>337 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 14:34:20 ID:Nhl3yTkiO<>
僕はエリカに約束をした。
「いつか世界中の【好き】って言葉を集めて…それでも足りないかも知れないけど。僕はもう一度エリカに告白するよ」

「雪…見たいね」エリカは泣いていた。
「シンジ君の優しさが一番のプレゼントだよ」

11:50に迎えに行く。そう約束をして僕達は家路についた。

<>357 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 17:01:45 ID:Nhl3yTkiO<>
11:50

僕はエリカの家の玄関の前に立っていた。
チャイムを鳴らす。

エリカがお母さんと出てくる。
「シンジ君寒いのにごめんね。どうせエリカのワガママでしょ?」
「いえ。僕の方こそ、こんな時間に訪ねてすみません。すぐに帰ってきます。」
エリカのお母さんはカイロを持たせてくれた。

僕とエリカは歩きながら空を見上げた。
「雪、降らないね」
「グリーンクリスマスも…素敵だよ」
僕はエリカの手を握った。

<>363 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/17(火) 17:11:50 ID:Nhl3yTkiO<>
11:59
丘にある見晴らしのいい公園についた僕はエリカを抱きしめた。

「世界中の幸せをエリカに…」
「シンジ君…シンジ君とずっと一緒にいれますように」
………。
日付がかわった。遠くで花火が上がった。

「メリークリスマス…シンジ」
「メリークリスマス、エリカ」

「そして世界中の人にメリークリスマス!」エリカは僕を抱きしめてくれた。

………。この瞬間を大切にしよう。
僕は空を見上げた。

<>391 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 03:40:40 ID:+FS/8RNiO<>
クリスマス

昼過ぎになるとエリカが僕を迎えにやってきた。
僕はUKリーバイスのホワイトデニムにアーガイルのセーター。グローバーオールのダッフルコートを着て靴はエリカのプレゼントしてくれたロークを履いた。
エリカは白いタートルネックにギンガムチェックのスカート、僕のプレゼントしたヴィヴィアンのネックレスをしていた。
上着はお母さんからクリスマスプレゼントにもらったマーガレットハウエルのモスグリーンのコートを着ている。
チアキの家でクリスマスパーティーをする。エリカと僕はケーキ担当。

<>392 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 03:46:50 ID:+FS/8RNiO<>
クリスマスケーキを買い、チアキの家へ向かう。

女の子5人の中に男一人。学校生活でもザラなシチュエーションだから気にはならなくなっていた。
本当はエリカ一人で参加する予定だったが、皆が僕を連れてくるようにリクエストしたらしい。僕は給仕役に徹した。
…クリスマスなのにかなり際どい会話の連続、エリカは顔を赤らめて俯いている。
最後にプレゼント交換をしたのだが、僕に回ってきたのは女の子用の勝負下着でエリカはコンドームだった。
チアキがエリカに
「後で交換したらダメだよ!」そして僕を見て
「その下着をエリカにはかせて襲わないように!シンジ君に言われたら、エリカは何でもしちゃうからね」

<>393 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 03:53:39 ID:+FS/8RNiO<>
一人1000円程度で心暖まるプレゼントってのが条件だったのに、他の二人のも似たり寄ったりだった。
まともなプレゼントをしたのは僕とエリカだけだった。わざわざソニプラまで行って選んだ意味がなかった。

夕方になりパーティーはお開きにして、みんなで片付けをした。

エリカの家に向かう途中、恥ずかしそうに
「シンジ君…アレ、持っててね。」
「えー!アレはエリカへのプレゼントなんだから持っておきなよ」
「もし、お母さんに見つかったら…シンジ君と付き合えなくなるよ」エリカの顔が真っ赤だった。
「俺は今度あのパンツを履いてエリカに見てもらうつもりだったのに」
エリカがギュッと腕を掴んだ。
「シンジ君…ごめんね、怖がり…で」エリカが言ってる意味がわかった。
「シンジ君が好きだよ」

<>394 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 04:05:43 ID:+FS/8RNiO<>
約束の時間まで…間があったので僕の部屋で時間を潰す事になった。

部屋に上がると僕はエアコンのスイッチを入れ、飲み物をとりに階下に降りて行った。
部屋に戻るとエリカは僕のステレオの裏を覗いていた。ゴムを隠すつもりだったらしい。
「な〜にしてるの?」エリカはゴムの箱を持ったまま真っ赤な顔をしていた。
「そこには俺がパンツを隠すんだから。イザって時に履くんだよ」僕がふざけているのに、エリカは慌てているみたいだった。
「ごめんね、でも恥ずかしいよ…」コンドームの箱を持っているエリカがかわいくて僕はエリカを抱きしめた。

<>395 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 04:18:03 ID:+FS/8RNiO<>
僕はエリカをベッドに寝かせ、僕もエリカの横に寝転んだ。エリカが僕の胸に顔をおしつける。
「アレ、隠しておくから心配しないでいいよ。でも、減ってたらごめんね」最後は悪戯っぽく言った。
「ダメだよ…他の人とエッチな事しちゃダメだよ」
「わかってるよ、エッチな事はエリカにしかしないよ」僕は冗談で言ってるのにエリカは今にも泣き出しそうだった。
「エリカ…」
僕はエリカの顔をあげ、おでこにキスをした。エリカが少しだけ唇を突出す。僕はそれに応えないで頬や鼻にキスを繰返した。
エリカがキスを求めてくる。僕はエリカの胸をそっと触りながらキスをした。

<>396 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 04:28:15 ID:+FS/8RNiO<>
僕はエリカが首筋にキスされるのに弱い事を知っていた。キスをしながら時々首筋にもキス。
吐息が喘ぎ声に変わり始めた。
「…ウン…ア…ッ」
僕は首筋に舌を這わせた。
「!?アッ…アッ…」エリカの反応はハネ上がった。
「感じる?」僕はエリカの耳元でそっと囁いた。
「エリカはエッチな顔…してるよ。気持ちいいの?」エリカはコクッと頷いたが、すぐに僕にキスを求めてきた。
僕は服の上からエリカの胸を触っていたけど…それだけでは我慢出来なくなっていた。

<>397 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 04:40:03 ID:+FS/8RNiO<>
僕はエリカの着ているセーターの中に手を入れた。
初めてエリカの身体にダイレクトに触れた。エリカが抱きついてくる。
僕はエリカの身体浮かせてキスをした。夢中でキスを貪るエリカの背中に手を回し…ブラのホックを外した。
ブラが外され驚いたエリカはキスをしながらもイヤイヤをする。
僕はエリカのお願いを聞入れずに、代わりに首筋に舌を這わせた。
そして掌でエリカの胸をそっと包んだ。
…!?
エリカの身体は電流が走ったかのようにビクッとなる。
僕はエリカの舌を吸上げながら、少しだけ胸にあててる手を動かした。
「アッアッ…ン …ァアン…」エリカは快楽の海に浸っている。僕はエリカの感じている姿に幸せを感じている。

<>399 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 04:49:40 ID:+FS/8RNiO<>
エリカのセーターを少し捲りあげ、僕は身体をずらせた。お腹のあたりに舌を這わせる。エリカの軽い悲鳴が聞こえる。脇腹を舐め、背中をなまめかしく触わる。
「ヤ…恥ずかしい。…アン…もう、許して…」
僕はエリカの願いは聞入れず、両手をベッドに押さえつけた。そして僕は脇腹から…もっと敏感な所へ舌を移動させた。おでこでセーターをずらせて、歯でブラの端を噛み…上に寄せた。

………。

エリカの白い裸体はほんのりとピンク色に染まっている。目線を少しだけあげるとエリカの乳房が目に入る…。

<>400 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 05:02:07 ID:+FS/8RNiO<>
エリカは今にも泣きそうだったが、僕も感動していた。
小振りだけど上を向いている乳房、桜色で小さめの入輪…そして同色ね小さな乳首。全てが完璧だった。
「エリカ…きれいだよ」僕は腕の戒めを解き、エリカを抱きしめた。
エリカも僕にしがみついた。
「恥ずかしいよ…もう…お嫁に行けなくなっちゃうよ」エリカは泣き声で話した。
「エリカは僕のとこに来てくれないの?」
「行っても…いいの?」僕は他の男のとこに行っちゃダメだよと言い、エリカにキスをした。
「僕も脱いでいい?」エリカが頷いたので、上だけ脱いで…エリカのセーターもそっと脱がせた。
僕はエリカを抱きしめた。エリカの身体は発熱していて熱く感じた。

<>401 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 05:13:06 ID:+FS/8RNiO<>
布団にくるまり、僕とエリカは抱き合った。
「ずっとこうしていたい。さっきまで…怖かったのに…」
「うん…大好きだよ…エリカ」
「恥ずかしいのに…気持ちよかったよ。時々…気が遠くなっちゃった」
エリカがキスを求めてくる。
僕はそれに応えると同時にエリカの乳首のあたりをそっと触った。
今度は抵抗しなかった…僕は首筋から肩、そして胸へとキスの雨を降らせた。
エリカの身体はピクンピクンと跳ね、喘ぎが一段と増す…。僕の唇がエリカの胸に到達した時、エリカの身体は一気に汗ばんだ。
僕はそっとエリカの大切なところを口に含んだ…。

<>402 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 05:27:27 ID:+FS/8RNiO<>
僕はそっと唇を開き…エリカの乳首や乳輪の感触を楽しんだ。
「ハ…恥ずかしいよ…」
僕は両方の胸の感触を確かめ…それからはゆっくりクールダウンに入った。
暫く抱き合った後…エリカは
「…シンジ君はいいの?」と聞いてきた。男の子は我慢出来なくなったら辛いって聞かされてたらしい。
「ケイ(今日のパーティーのメンバー)は出来ない時とかはかわいそうだから彼氏だけ気持ちよくさせてあげてる…って。」
「ナ!何を言い出すん!エリカがそばにいてくれたら、僕はそれでいいの」僕はエリカに、友達は選ぶように!って注意したかった。
それから暫く抱き合い…夕食の時間が迫ってきたので服を整えた。

<>405 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 06:59:07 ID:+FS/8RNiO<>
服を整えた後、僕とエリカはエリカの家に向かった。
「シンジ君…ずっとエリカを大切にしてね」僕の手を握りしめながら僕に言った。
「今は不安になったり心配になるかも知れないけど、5年後も一緒にいたら不安はなくなるよ。10年後も一緒にいれたら心配もなくなるよ。」
「僕はそうなれるように、エリカに相応しい男になれるように頑張るからね」
ところでアレはおいてきてないよね?僕は悪戯っぽく聞いた。
エリカは不自然に首を横に振るので…
「もしも家にあったら、使っちゃうよ」
僕は本当に意地悪だった。
「ごめんね、枕の下に隠しちゃった」
「なんか意味深だな」エリカは顔を真っ赤にして、深い意味はないと繰返した。

<>406 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 07:12:08 ID:+FS/8RNiO<>
「暫く出来なくなるから…キスしてもいい?」エリカはコクッと頷いた。
僕はまわりに人がいないのを確認して、そっとキスをした。

エリカの家に着き、エリカの両親に挨拶を済ませた僕はリビングに通された。
エリカは2階にコートを脱ぎに行き、料理の手伝いをする為だろう、セーターを着替えて降りてきた。ネックレスはつけたままだった。

僕はエリカのお父さんに話しかけられた。野球はどこのチームが好きなのか?とか…
不思議とエリカのお父さんの方が自分の父親より接しやすい気がした。
エリカとお母さんがお茶を淹れて持ってきてくれる。お母さんは「食事の準備が済むまでエリカの部屋にでも行ったら」
僕はエリカの部屋を見てみたかったが、
「ご飯が済んだらね、恥ずかしいからちょっとだけだよ」
エリカはお母さんのお手伝いをしに台所に向かった。

<>407 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 07:25:32 ID:+FS/8RNiO<>
エリカには言わないで欲しいんだけどね、との前置きの後
「エリカは一月に帰国してからずっとシンジ君が一人でスケートの練習をしてるのを見ていたんだよ」
「僕もバッタ君ってニックネームで君の事を聞いていたよ。」
その頃…緑色のパーカーをよく着ていたから…バッタ君。僕は笑いをこらえた。
「入試が終わっても四月までは友達もいなかったから、よくバッタ君を見に行ってたようだ」
「学校が始まってもバッタ君の話題は出るんだけど、ウチのも心配してたよ。エリカがバッタ君とまだ話してないって聞いてね」
おそらく…今でも鮎川家では僕はバッタ君と呼ばれているんだろう。帰国子女なんだからせめてグラスホッパーって呼んでほしかった。
「だからエリカにボーイフレンドが出来て、それがシンジ君だとわかった時は僕もウチのも嬉しかったよ」

<>409 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 07:33:58 ID:+FS/8RNiO<>
僕は家に帰ったら緑のパーカーを押し入れから探し出して、エリカにプレゼントしようと決めた。
「ご飯よ〜」エリカのお母さんの声でエリカのお父さんに促され食卓についた。
「何?男二人でニヤニヤしているの」エリカのお母さんが問いかけると
「男同士の話だよ。男は年が離れてても通じるもんさ」エリカのお父さんは僕にビールを注いでくれた。
「イケる口なんだろ?」エリカのお母さんは制止しようとしたが、クリスマスだし一杯だけ、とお父さんが押し切った。

晩ご飯のメインは鉄板焼きだった。エリカが取り分けてくれる。

<>410 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 07:49:01 ID:+FS/8RNiO<>
和やかに食事は進んだ。エリカが時折優しいまなざしで僕を見つめてくれる。

食事が終わり、僕にも片付けをさせて欲しいと頼む。
「家では掃除も洗濯もしていますし、食事の後片付けも朝以外はしてるんです。何かお手伝いさせて下さい」
「それじゃ、エリカと二人でお願いね。お母さんはコーヒーの用意をしますから」
僕はとりあえず纏めた皿類を台所に運び、エリカが皿を洗った。途中で交替。僕はバイトで皿洗いをしているから…僕の方が手際がよかった。
リビングに戻るとエリカのお母さんが
「今時の男の子にしたら珍しいわね?」と労いながら言うので
「いえ、義務と権利なんです」
「僕が自分の事を自分でする代わりに何でも自由なんです。」
門限もないし、夜中までクラブに行ったとしても許される。その代わりに成績が下がったり、家の手伝いをしなければ僕の自由が奪われる。もちろん、他人に迷惑をかけるような事も許されなかった。

<>411 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 08:02:00 ID:+FS/8RNiO<>
「シンジ君の御両親は凄いのね、素晴らしいわ」
「僕がうまく利用されてるだけです」
そう言って僕はお茶を飲んだ。談笑が続き、時計は10時前に差掛っていた。
「そろそろ失礼します」僕が席を立とうとすると
「エリカの部屋を見ていきなさい。何もなくて、男の子の部屋みたいだけど」
僕は少しだけエリカの部屋にお邪魔した。
確かにシンプルというより殺風景な部屋だった。エリカから聞いて想像していたが、あまり生活感のない部屋だった。
「シンジ君がウチの子になったらいいのに…な」
「そしたら兄弟になるから、キスも出来ないよ。」
エリカにそっとキスをした。僕はコートのポケットからパーティーで貰ったパンツをそっと取りだしてエリカのベッドの枕の下に隠した。
「そろそろ帰るよ」僕はもう一度キスをして、部屋を出た。
「今日はご馳走さまでした」僕は玄関でエリカの両親に挨拶をした。
「明日からまた勉強をよろしくお願いね」エリカの母がそう言うとエリカにそこまで送るように言った。
エリカはコートを羽織っていなかったので、僕は辞退した。

<>415 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 10:41:48 ID:+FS/8RNiO<>
自宅に帰り食事をご馳走になった話を母にした後、僕は部屋に戻った。
風呂に入りベッドに潜り込むと…エリカの匂いが残っていた。
甘いコロンの匂い…。
僕は深呼吸した。

次の日、昼過ぎに課題を持ってエリカはやってきた。僕が下に降りて行くとエリカは母とお茶を飲みながら談笑していた。
暫くして勉強する事に。
「エリカちゃん、明日は早めにおいで。一緒にお昼しましょう」母は勝手に約束している。
28日29日30日は朝からバイトなので今日と明日しか課題をこなす時間はなかった。

<>416 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 10:43:43 ID:+FS/8RNiO<>
課題を一緒にしていると、突然思い出したのか
「シンジ君!…パンツをおいていったでしょ!」エリカは顔を赤らめた。
「履いてきてくれたの?」
「履くわけないよ!エッチ」

その後洗濯機のブザーが鳴り、一時中断。エリカに手伝ってもらい洗濯物を干しに行った。
勉強に戻る前に…僕は押入れから緑色のパーカーを取出し、エリカにプレゼントした。
「結構着てるから…寝間着にでも」
エリカはずっと僕を見ていた頃の事を思い出したのか…パーカーを抱きしめていた。
「…シンジ君。ありがとう」

<>417 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 10:46:00 ID:+FS/8RNiO<>
なんとか今日中に課題の殆どを片付けて…明日はビデオを見ようという事になった。
28日29日30日は漢字の勉強や家の手伝い、僕の部屋の大掃除も手伝ってくれるとの事だった。
その日は夜までかかったが、課題は全て終わった。

<>426 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 14:54:47 ID:+FS/8RNiO<>
課題が終わり、進路について話した。
エリカも少し考えていたらしく、関西の大学で英語一本のところは少ないし、魅力がないから…推薦か東京の大学を考えているとの事だった。
僕もエリカと勉強したせいで成績はいい方だったし、親元を離れることは問題なかった。
とりあえず学部は違っても大学は同じとこに行こうと話した。

昨夜は遅くまでお世話になったので、今日は早めにエリカを送る事にする。
公園にも寄らず、母が持たせたアンリの焼菓子を持ってまっすぐエリカの家に向かった。
帰り道、僕は自分の将来について考えた。

<>427 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 15:09:12 ID:+FS/8RNiO<>
その夜、ケルアックの【路上】を読んでいたら電話が鳴った。エリカからかな?そう思い、電話に出ると…ミサネェからだった。
「シンちゃ〜ん。竹山とかと飲んでるんだけどおいでよ。忘年会してるよ」
親が出たら…そんなテンションだった。
本も退屈…竹山さんに進められたがビートがどうこうの話は16歳の僕にはわからなかった。
特にバロウズが妻をウイリアムテルの真似ごとで殺した話なんか理解出来ない。
ギンズバーグもわかんなかった。かろうじてケルアックの路上を読んではみているが…。
「わっかりました。赤ふの近くですね」
「おねえさんが迎えにいこうか?」キスされるのは嫌だったので、丁寧に断った。
僕は着替えてM51とベスパの鍵を持った。
久しぶりにキックするがなかなかエンジンがかからない。

<>433 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 16:36:58 ID:+FS/8RNiO<>
黒煙があがりエンジンがかかる。—クラッチワイヤーがまた伸びたのかな—
僕はトロトロと走りだした。トンネルを抜け北夙川へ…夙川のジゴレットから裏道を抜けたら忘年会をしている居酒屋があった。
ベスパを止め、僕は店に入った。店は貸切りで、まるで野戦病院の様相を呈していた。
とりあえず挨拶を済ませた僕は竹山さんの「何でシンジがいるん?」の言葉に傷ついた。
酔っ払いの相手は嫌なので皿洗いの手伝いや後片付けをする。
片付けが終わる頃にミサネェが帰ってきた。アシがない人を送ってきたらしい。
「よっ!シンちゃん、早かったね」
片付けを手伝わせるつもりだったのに、僕が勝手に早く着いたと聞いて僕は憤慨した。
「ありえん!」
店の親父さんが僕にタラコ茶漬けを用意してくれるので、ミサネェの悪行には目をつぶる事にする。

<>436 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 16:45:34 ID:+FS/8RNiO<>
丼に用意されたお茶漬けはかなりの量だった。
「シンちゃんごめんね」
「今、食事中ですから!」
「シンちゃん、怒んないでよ」
「今、食事に集中してますから!」
「わかった、シンちゃんが食べ終わったら、お姉さんがシンちゃんを食べちゃうから」
「食べたら帰ります!」
「食べたらベルサイユに行こう!」
僕もミサネェも噴き出してしまった。

<>438 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 17:31:30 ID:+FS/8RNiO<>
「もう怒ってませんよ、それにミサネェ一人だったらかわいそうだったし」
ミサネェはニコニコしていた。
「食欲の次は性欲を満たさないと。エリカちゃんとシンちゃんはまだなんでしょ?」たまにミサネェはオッサンのような事を言う。
「まだです!プラトニックなんです!」
「この前の事、まだ怒ってるの?」ミサネェは先週クラブで竹山さんやモーリーさんが見ている前で僕を追い掛け回したのだった。
酔っ払いの絡み酒って事になったが、誤解—言い切れないけど—されてないとも限らなかった。

<>439 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 18:03:31 ID:+FS/8RNiO<>
「怒ってないですよ。それより就活はどうするんですか?」
「エアラインかな。エントリーの準備は済ませたよ。シンちゃん、私が受かったら二股の恋人がスッチーって自慢出来るわよ」
…絶対に受かるのは無理だと思った。
「それよりシンちゃん、ベスパに乗せて」
「二人乗りですか?原チャですよ」あまりにも駄々をこねるので
「絶対にメットは被って下さいよ。」
僕はミサネェを乗せて銀水橋まで上がった。
「寒いねぇ、少年。コーヒー!」僕はコーヒーを買いに行かされた。
夜景を見ながらミサネェは
「シンちゃんと二人っきりで会うのは夜ばっかだね」
………。
「キスはなしですよ」

<>441 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 18:42:13 ID:+FS/8RNiO<>
「わかったわよシンちゃん」ミサネェはそういいながら欄干にもたれかかった。
「寒いから…後ろからギュッとして!」多少の抵抗はあったが、僕はミサネェを抱きした。
「……の事、本気かもよ…」夜景を見ながらミサネェは呟いた。僕には聞取れなかったが…聞き返さなかった。
「寒いね。寒いからシンちゃんキスして」僕は譲歩してミサネェの頬にキスした。
「ケチ臭いなぁ、今からエリカちゃんの尻に敷かれてどうするよ?」
………。
「あっ!雪ですよ」
「ほんとだぁ、今年最初の雪だよ」

<>442 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 18:54:14 ID:+FS/8RNiO<>
今年最初の雪…エリカにも見せてあげたかった。
「ミサネェ、そろそろ戻りましょうよ」僕がミサネェに声をかけると
…ミサネェは泣いていた…
顔は見えなかったが…雰囲気でそれとなくわかった。
少しだけ…ほんの少しだけ、ミサネェが復活するまで。僕はミサネェを強く抱きしめた。

「ナニこのポンコツ!なんで動かないの!?」
ベスパのエンジンがかからない。エンジンが冷えすぎたみたいだった。
「坂道は大丈夫、下に降りたら押しますよ」

<>461 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 23:18:02 ID:+FS/8RNiO<>
ミサネェはご機嫌ナナメのベスパに文句タラタラだったが、気が紛れたみたいで…シチュエーションを楽しんでいるみたいだった。
僕はハンドルを握りながら…ミサネェがいつものミサネェに戻って欲しいと思った。
小雪がチラつく中…ポンコツのベスパを押しながら僕は思い切って聞いてみた。
「もしも僕がミサネェの冗談を本気にしたら…どうするつもりだったんですか?」
「そもそも前提条件が間違ってるよ、少年。冗談でキス出来る程、私は軽い女じゃない」
「それに仮定の話に付き合うのは馬鹿らしいけど、…シンジが本気だったら……やっぱヤメヤメ!」

<>463 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 23:34:39 ID:+FS/8RNiO<>
ほんとは続きを聞きたかったが…本当の事を知ると辛い結末を迎えそうだった。
僕はミサネェの事は好きだったけど、どうする事も出来なかった。ミサネェだって同じなのかな?好きでもどうしようもない事ってあるんだと思う事にした。
エリカに対する【好き】とミサネェに対する【好き】は全く違っていた。
「シンちゃん、難しい顔してるけど…どうしたん?」
「じゃぁ、シンジに質問。シンジが私に本気になったらどうする?」
「……。」沈黙が流れた。答えを探すが見つからない。…答えは知ってるような気がした。
「多分、ミサネェに告白しますよ」
「ううん、シンジは言わないよ。絶対に言えないよ」

<>465 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 23:47:53 ID:+FS/8RNiO<>
「シンジの変な優しさが、女を傷つけるんだよ。シンちゃんがもう少し大人になったらわかるよ」
「そうかも知れない。そうかも知れないです」
僕は自分がダメな人間だって思った。もしかしたらミサネェの事を抱きたい自分がいるのかも知れない。

…やっとの思いで店に戻ったら忘年会はお開きで店は閉店作業していた。店の親父さんにお茶漬けのお礼を言い、ミサネェは状況を聞いていた。
店を出てミサネェがどうするか…聞いてきたが。僕はバイクを押しながら帰るって答えた。
バイクを置いて帰るのも選択だったが…このままミサネェといたら、今夜だけは…僕が変になりそうだった。

<>469 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/18(水) 23:56:19 ID:+FS/8RNiO<>
ミサネェが「キスしないと帰らせないから」と言うので…僕はキスをした。
「おやすみなさい」
バイクを押しながらミサネェの車を見送る。
来た道を戻りながら…ミサネェに悪い事をした…と思った。

…1時間かけて…やっとの思いで自宅に辿りついた時…僕は自分の目を…疑った。

ありえない光景だった…

<>508 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 06:25:44 ID:tFriO352O<>
ミサネェの車が止まっている。

—なんで?どういう事?—僕はベスパを押しながらミサネェの車の横を通り過ぎた。
チラっと窓を覗く、ミサネェはハンドルに突っ伏している。—このまま通り過ぎよう—僕はそっと通り過ぎ、ガレージの玄関を開けベスパをしまった。
—このまま家の中に入ればいい—そうすれば明日からも平穏に過ごせる。ミサネェには気付かなかったって…それは無理だった。
エンジンが掛かる音がする。それでいい…それがいい……

僕が玄関を飛び出したら、車が動き出す瞬間だった。
慌ててブレーキを踏むミサネェ…。
目が合う。ミサネェが黙って助手席のドアを開けた。

<>510 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 06:41:55 ID:tFriO352O<>
僕は黙って…車に乗り込んだ。
車はゆっくり走り出した。車内の温度は低かった。

…沈黙が続く。どちらも躊躇しているようだった。
車は偶然にも…エリカの家の前を通り過ぎる。部屋の明かりがついている。僕は悟られないように目で追った。

「どうして…出てきたの?」
「ほっとけないですよ…」
「じゃぁ…どうして車に乗ったの?」
「ミサネェがドアを開けたし…普通は乗るでしょ?」
ミサネェはそれっきり黙りこんだ。そしてミサネェは暫く車を走らせてラブホテルの駐車場に入れた。

「シンちゃんはいつも言い訳ばっかり。優等生発言ばっかりだよ」
「私はシンジとバイバイした後、やっぱりもう少しだけ一緒にいたかったから!だからシンちゃんを探したよ」
そういうとミサネェは車を降りた。僕も続いて車を降りた…頭の中がパニックだった。

<>511 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 06:54:18 ID:tFriO352O<>
部屋に入ったミサネェは大きく背伸びをするとベッドにダイブした。
ミサネェが手招きする。しかし僕は動けなかった。
「何もしないよシンちゃん。ただシンちゃんとゆっくりしたいだけだよ」僕はソファに座った。
「やっぱ女の私がこれ以上したら、私がかわいそうやん。」
「嘘はなしですよ」僕はミサネェの横に座った。…確かに…僕は自分の行動に理由を付けてばかりだった。
少しの時間が経つ…ミサネェがワザと鼾をかく。寝たふりをして…僕に襲わせるつもりなのか?
僕は同じ姿勢がキツくなってきたので…少しだけ身体をずらせてベッドから降りた。
コーヒーか紅茶を淹れよう。ポットにミネラルを入れ、湯を沸かす。
「紅茶かコーヒー、どっちがいいですか?」

「紅茶」

<>514 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 07:21:08 ID:tFriO352O<>
「シンちゃんは優しいね…」
優しいんじゃない、僕はそう思った。
「だって、変に緊張しますよ…こんなとこ。」ポットのお湯が沸いたので紅茶を淹れる。
「暖かい、生き返ったよ」僕はミサネェが次にどんな難題を押しつけてくるのか、不安になった。
「シンちゃんはいつも受身だよね?私がエッチを迫ったら…しちゃうでしょ?」
「しませんよ、恥ずかしい事を平気な顔で言わないで下さい」
「案外、エリカちゃんにスケベな事させて苛めたりしてるんでしょ…シンジはムッツリさんだからね」
…それは、少しだけ当たっていた。

<>516 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 07:31:14 ID:tFriO352O<>
ミサネェが手招きをする。僕はミサネェの横に座った。
「シンちゃんとエッチしたら、なんか変わるかな?」
「変わります。絶対に変わりますよ…鮎川にも竹山さんにも悪いし…」
「そうかな?シンちゃんと一杯キスしてきたけど…何か変わった?」
……。
本心ではミサネェとエッチがしたかった。でも、ミサネェとの関係が変わる気がしたし…何よりもミサネェの気持ちに応える事が出来ない自分が嫌だった。

「僕はミサネェを尊敬してるしミサネェが好き…だと思います。でも、ミサネェの気持ちもわかった気がします。」
「だから…このまま仲良くして…」そこまで言うとミサネェは僕の口を塞いだ…。

<>519 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 07:45:18 ID:tFriO352O<>
「やっぱダメ!ミサネェ!やめようよ」
僕がミサネェに溺れたら…その事が怖かった。ミサネェに気持ちを話す。
「溺れて欲しいな。お姉さんはシンジに追い掛け回されたい。それが本当ならうれしいわ」
自分は狡い…卑怯な奴なんだと思った。ハルホもミサネェも追い掛けてくれる。疎ましい気持ちもあるけど、自分から…
自分からそうさせてるような気がした。優柔不断。いや、そんなんじゃない。もっと酷いんだと思った。

僕はいつも保険をかけていた。逃げ道を作っていたんだ…

<>520 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 07:52:56 ID:tFriO352O<>
僕はミサネェに抱きついた…。いつもよりミサネェの匂いを感じた。

「私がシンジをコントロールするんじゃないのよ。シンジが自分でコントロールしなきゃね…」
恥ずかしくなり…僕はミサネェの胸に顔を埋めた。

「……シンちゃん。もしかしてオッキクなってる?」
僕は慌ててミサネェから離れた…。
「人がいい気分になってる時におチンチンを大きくして…」
「イヤ、違うんです。違います!」何も違わなかった…。
<>522 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 08:01:48 ID:tFriO352O<>
僕はミサネェに変なお説教された。それが理不尽なものってのにはミサネェも気付いている…そう思った。
「お風呂に入ろう。お姉さんはシンちゃんとお風呂に入る。今日はそこまで!」
そう言うとミサネェは風呂を入れにいった。
僕が何かを言い出そうとしても…聞く耳を持たない、そんなオーラが出ていた。
ミサネェがベッドに戻り有線をつける。明かりを暗く落とし…
「シンちゃん、お風呂が入るまでラブラブしよう」そう言うとミサネェは僕を抱き寄せた。
「どうせお風呂に入るんだから…」ミサネェは僕のシャツのボタンをはだけた。
<>524 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 08:11:40 ID:tFriO352O<>
ミサネェは器用に僕のシャツを脱がせると…僕に俯せになるようにと言う…。
従う…僕。
ミサネェは僕の肩甲骨のあたりに舌を這わせる。!?これは反則!そう思ったが…ミサネェは僕の首筋から背中にかけて執拗に舐め回してきた。
「お尻を突出してごらん…」僕はミサネェに従うしかなかった。

ミサネェの両手が僕の身体のアチコチを撫でる。
「恥ずかしいです」
「エリカちゃんにもこんな事してるんでしょ?」
僕は首を横に振った…。
「エリカちゃんは帰国子女だから、向こうではハジケてたかもね」
エリカの事を言われると…僕は興奮した。

<>525 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 08:26:31 ID:tFriO352O<>
「シンちゃんはかわいいね。エリカちゃんの事が本当に好きなんだね…」そう言いながらもミサネェは手を緩めなかった。
ミサネェは四つん這いになってる僕の気持ちいいトコ…気持ちよくなりたいトコをそっと掴んだ。
「ここが一番気持ちよくなりたいんでしょ?」
僕は荒い息をしながら…首を横に振った。
お湯が止まった…。
「今日はここまで…」

<>530 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 09:30:26 ID:tFriO352O<>
ミサネェの言葉が合図となり、僕の身体から力が抜けた…。
ミサネェは脱力して…俯せに寝ている僕の背中をポンッと叩いた。

…僕は振り向き…思い切ってミサネェを抱き寄せた。
「シンちゃん、もう終わりだよ」
僕は無言でミサネェにキスをした。
—激しいキス—

僕はキスをしながら激しくミサネェの乳房を揉みしだいた。
ミサネェの着ているシャツを捲り、ブラの横から手を入れる。ホックが外れる。
「シン…シンジ。」
僕は抵抗しようとするミサネェの手を押さえ、乳房にむしゃぶりついた。
ミサネェの荒い息が響く…
「ア…アン……ン…」僕はミサネェの脇を舐め上げ、それからミサネェを見つめた…。

<>531 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 09:40:45 ID:tFriO352O<>
ミサネェが顔を背ける。
僕はミサネェの首筋に舌を這わせ…それから乳首を責めた。
パンツのジップを降ろし、少しずつパンツを脱がす。お尻が引掛かり…上手く脱がせられない。
パンティの上から微妙な所を刺激する…。
「アッ…アン…アッ…ヒッ…」
首を激しく振りながら喘ぎを漏らす…。
パンティの際から指を這わす。陰毛の感触を感じる…。
僕の脳ミソは爆発した…。
触手と化した僕の指はミサネェの一番敏感な所を目指した。
「ウン…アッ…シン…やっぱ…ダメ」
ミサネェはそう言いながらも少しだけ腰を浮かせた。

<>532 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 09:50:18 ID:tFriO352O<>
ミサネェが腰を浮かせると同時に、僕はパンツを一気に脱がせた。続いてストッキングも脱がせた。
僕は身体を入替えミサネェの足の間に身体を入れる。ミサネェがイヤイヤをする。パンティを見ると…大事なトコがわかるくらいに濡れていた。
僕は指でミサネェのキモチイイトコをなぞった。

「ミサネェのエッチな匂いがする」僕はそう言いながら顔を近付けた。
「ダメ…シン…お風呂…」
抵抗するミサネェを僕は無視して…ミサネェのパンティをずらして…口を近付けた。
舌先でクリトリスを探す……。
……!。
ミサネェの身体が跳ねた。

<>535 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 09:59:56 ID:tFriO352O<>
僕は嫌がるミサネェを無視してミサネェの大事なトコをゆっくり舐め始めた。
「…シン…反則だよ…もう…ダメ」
ミサネェは身体をバタつかせて抵抗する。僕は少しだけピッチを早めた。
「アッ…ダメ…ダ…」
ダメと言われても止める事はなかった。僕は本能に身を任せた。
ミサネェのアソコを舐めながら…僕はズボンとトランクスを脱いだ。靴下も脱ぐ。
ミサネェは目をつぶったまま…声を殺そうと必死になっている。
ミサネェのパンティに手をかけた僕は…それも一気に脱がせた。
僕は身体を少しずらせる。ミサネェを抱えてキスをする…。
お互いが求めあってたキスだった。

<>538 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 10:09:14 ID:tFriO352O<>
ミサネェが僕の首に手を回して…キスを貪る。
僕の右手はミサネェのクリトリスを触っていた…。
「シンちゃん。こんなのはダメ。お風呂が先…ね」

………。
僕は手を緩め…ミサネェを抱きしめた。

<>541 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 10:23:20 ID:tFriO352O<>
ミサネェと僕は電気を消して湯船に向かい合う感じで浸かっていた…。
「はーっ。おっきなお風呂は気持ちいいね。」
「僕は恥ずかしいですよ」
「私にあんな事しておいて?」
「ご…ごめんなさい」

「傷つけたのは私の方ね…ごめんなさい」

「お風呂…上がろうか…」
「…はい」
僕は先にあがり、ミサネェの服とかを簡単に纏めた…。
「シンちゃん…まだでしょ?」
風呂から上がってきたミサネェは…そういうと僕の前に膝間ずいた。

<>545 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 10:32:13 ID:tFriO352O<>
ミサネェは僕の腰に巻かれたバスタオルを落とした。予想外だった…

「私はさっきイッちゃったから…」そう言うとミサネェは僕の…を口に含んだ…。

………。

………。

「……ウッ…」

<>548 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 10:42:28 ID:tFriO352O<>
帰り道…ミサネェは
「何か変わった?」
「不思議ですね…何も変わらないです」
ミサネェが最大限の気遣いをしてくれているのはわかった。
「とにかく一線は越えなかったし、このままでいいやんね?」
僕にはどこが一線なのか…既に越えてるような気がしていた。
明日が急に憂鬱になった…。エリカの顔を見るのが辛かった。本当は今すぐにでも顔を見たかったのに…。
何かに流されていく自分がわかった…。

<>557 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 14:22:16 ID:tFriO352O<>
部屋に戻ると急に不安になった。

何だか後戻り出来ないような気がした。

—僕はミサネェもエリカも傷つけてしまった—

寒気がした。

<>558 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 14:24:10 ID:tFriO352O<>
次の日

目は覚めたが、完全に風邪を引いている事がわかった。階下に降り、体温計を出してもらう。
38.5℃
母に熱い風呂に入り身体を暖めなさいと言われる。
風呂にお湯が入るまで、食欲はないので熱冷ましと熱いお茶を飲む。
風呂に入り、湯冷めするのが嫌なので部屋に戻り布団に入った。
布団に入ったら寒気に襲われたけど、そのまま眠った。

目が覚めたら横にエリカがいた。エリカは炬燵に入りながら本を読んでいた。
エリカの横顔を見ていたら涙が出てきた。エリカが気配に気付いて僕の方に振り向いたが…

<>559 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 14:25:19 ID:tFriO352O<>
僕は寝返りをうち顔を背けた。そうするしかなかった。
エリカがそっと近付き…毛布をかけ直してくれる。そして僕の額に手をあて、体温を比べている。
エリカはシーツの裾を直し、また本を読みだした。
暫くエリカの横顔を見ていた僕は…また眠りに落ちた。
僕がもう一度目を覚ました時、エリカは同じように本を読んでいた。
「おはよう」僕が声をかけたら、心配そうにエリカが振り向いた。
僕が起きようとするとエリカは僕を制止して、こっちにきた。
「大丈夫?お母さんも心配してたよ」

<>560 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 14:27:12 ID:tFriO352O<>
「ゆっくり寝たから大丈夫。もう熱も冷めたし…」
エリカは自分の額と僕の額を合わせて熱が下がっているかを確かめた。
「熱…ないね」
本当に下がっていたみたいだった。
「お母さんが、シンジ君が起きたら教えてって」そういうとエリカは下に降りて言った。
暫くしてエリカは上がってきた。
「今、お母さんがおじやを作ってくれるって」
「食べたくないなぁ」
「じゃぁ、私が食べさせてあげるから食べよ」
インターホンが鳴るまでエリカは僕の手を握っていた。僕はエリカの手を強く握り返した。

<>561 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 14:29:37 ID:tFriO352O<>
エリカが土鍋を運んできてくれた。作ってもいないのにエプロンまでしている。
「まずはお茶を飲んで。」
エリカが僕にお茶を飲ませようとする。あまりにも急角度で飲ませるから…溢れてしまい、パジャマがビショビショになってしまった。
「ご!ごめんなさい。むせる僕にエリカは慌てた」
「大丈夫。鼻に入っただけ。それに汗かいたからパジャマもシャツも着替えるよ」
エリカはとりあえず僕の身体を拭いてくれ、それから土鍋の蓋を取った。湯気が上がってた…。
…僕は悪い予感がした。昔見たドリフとかのコントと同じ展開だった。

<>562 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 14:32:44 ID:tFriO352O<>
もうもうと湯気が立つ土鍋からおじやを小皿に移す。
「大丈夫。自分で食べるから」
「ううん。食べさせてあげたいの、シンジ君は寝てて」
エリカはアメリカでドリフのコントを見ていたのだろうか?完全にお約束のペースだった。
エリカはフーフーっておじやを冷ましスプーンで一口すくうと僕の口元に運んだ。
フーフーしてくれたのも、少量をそっと運んでくれたのもよかった。
ただ…小皿をフーフーしても意味がなかったし、熱伝導のいいスプーンを選択したのは間違いだった。それに気付くまで一秒もかからなかった。
エリカはそっと唇の上にスプーンをおいた。瞬間…僕は悲鳴を上げ、エリカはスプーンを僕の胸の上に落とした。
かろうじて皿のおじやをかけられなかったのは不幸中の幸いだった。

<>565 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 14:47:43 ID:tFriO352O<>
エリカは慌てて皿をおき、タオルで僕の顔と胸を拭いてくれた。
「ごめんね。シンジ君ごめんね」
「いや、大丈夫。もう大丈夫だよ」エリカはエプロン姿でオロオロしている。
それから僕はスプーンに取ったおじやをフーフーして欲しいとリクエストした。
集中しているのか、眉間に皺を寄せて…小刻みに震える手でおじやを運んでくれるエリカ。
僕も怖かったが、さっきから時間が経っていたので熱くはなかった。
僕は唇がヒリヒリしてたが、エリカには言わなかった。
途中から一緒に食べようと提案し、僕は身体をおこした。
食べおわり、お風呂に入るからと着替えを持ちエリカと下に降りた。
僕が風呂から上がると母が寄ってきて
「エリカちゃんを責めたらアカンよ。健気にアンタみたいなんに尽くしてくれてるんやから」と言った。
僕が風呂に入ってる間にエリカは母に謝ってたらしい…そんな必要ないのに。
「鮎川は?」
「お洗濯中…アンタのパジャマを持って上に上がったよ、青春だね」

<>566 :えっちな21禁さん :2006/01/19(木) 14:48:40 ID:mz/HM5rN0<>
そして金盥が落ちてきますた。

<>567 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 14:58:57 ID:tFriO352O<>
母も…少し行き過ぎかな?って思ったみたいだったが、僕の腫れた唇を見て納得したらしい。
「一途なんやなぁ」
「そうそう、病院に行きなさいよ。後で熱がぶり返しても病院がお休みになったら大変なんだから」
僕は家でエリカとゴロゴロしたかったが、明日からバイトもあるしエリカと病院に行く事にした。
僕が髪を乾かしているとエリカが降りてきた。母が労うと
「シンジ君の看病するつもりが返って迷惑かけちゃって。ごめんなさい」
「コレはもう大丈夫。殺しても死なないわよ。それよりエリカちゃんにお願いがあるんだけど。病院に一緒に行ってあげてくれる?」

<>568 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 15:13:44 ID:tFriO352O<>
僕の中でわだかまりは消えていた。ミサネェとの事は…卑怯かも知れなかったが、考えない事にした。
着替えてから下に降りるとエリカもコートを羽織っていた。
「エリカちゃん。今夜はウチで食べて帰りなさい。私が送っていくから」
エリカは素直に喜んでいた。

病院までの間、エリカは僕の腕に手を回していた。…僕がふらついても大丈夫なようにだそうだ。
病院について診察券を出し、コートを脱ぐ。エリカもコートを脱いだ。
「………。」エリカはエプロンを着けたままだった。
回りの人の視線がエリカに注がれるが、本人は気付いてないようだった。
名前を呼ばれ診察室に入ろうとするとエリカも一緒にくる。恥ずかしいからいいと言うと
「診察を受ける時は一人で病院に行ったら治療は受けられないのよ」
インフォームドコンセントと言いアメリカでは一般的らしい。
ここは日本だから…そう説明するのも面倒だったので、一緒に診察室に入った。

<>569 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 15:28:23 ID:tFriO352O<>
先生も看護婦さんも怪訝な顔をしていた。
同じ年のエプロン姿の保護者が来てるんだから違和感があるのも当然だった。
エリカは手帳を取りだしメモを始めた。
ただの風邪なのに…とりあえず上半身裸で診察台に乗せられて血圧や脈を測られる。
エリカは先生に質問をしている。先生も笑いをこらえながらエリカの質問に答えていた。
最後に先生が法律が違うし国民性も違うけど、医療ミスをなくすにはその方がいいかも知れないね、そうエリカに答えていた。
診察室を出てから薬が出来るまでアメリカの病院の話を聞いた。結構違うって事に僕は驚いた。
寒いからココアを飲んで帰ろうって提案をし喫茶店へ。エリカは当然のようにエプロン姿になる。
僕は我慢出来なくなり
「エプロン着けたまま喫茶店に入るのは…平気?」
「アッ!」
顔を真っ赤にして慌てて脱ごうとしてる所にココアが運ばれてきた。

エリカはそっとエプロンを脱ぐとたたんで鞄にしまった。
「恥ずかしいよぉ」

<>571 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 15:41:31 ID:tFriO352O<>
ココアを飲みながら、僕はエリカが看病してくれてうれしいってお礼を言った。
「本当はシンジ君の寝顔を見てたんだよ。何度もチュッてしちゃったもん」
今度は僕の顔が赤くなった。

家に帰ると車がなかった。たぶん母が買い物に行ったんだろう。
僕たちは上に上がった。
一応僕はパジャマに着替えて布団に入る。エリカは炬燵に入っていた。
「こっちおいでよ」
エリカはコクンと頷くとベッドに腰かけた。
「シンジ君」
エリカはちょっとだけって…毛布の中に入ってきた。
エリカが僕の少し腫れた唇に指をあてる。
そしてキスをした。
—ココア味のキス—
甘いキスだった。

<>573 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 15:46:02 ID:tFriO352O<>
ガレージの開く音がする。
「お母さんが帰ってきたよ。お手伝いしてくるね。」「用意が出来たら呼びにくるね」
エリカはそういうともう一度僕にキスをして、エプロンと薬を持って降りていった。

僕は疲れたのか…そのまま眠ってしまった。

<>590 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 21:33:17 ID:tFriO352O<>
エリカのキスで目覚めた。もう一度キスをするエリカ。
「ごはんよ。お父さんも帰ってこられてるよ」
伸びをして…身体を起こした。
「シンジ君がまた夢を叶えてくれた…ね」好きな人をキスで起こすのが夢だったらしい。
さっきはミスったと後悔していたそう。
「先に降りるね。お手伝いが残ってるし」エリカは先に降りて行った。僕はパジャマの上からパーカーを羽織って下に降りた。
夕飯はうどんすきだった。薬味をとりわける。ぶっとい葱がエリカの仕事だとわかる。父は何も言わなかったし、僕も言わなかった。

<>593 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 21:38:24 ID:tFriO352O<>
エリカはうどんや具をとりわけてくれる。
僕は別の意味で緊張した。これから先、エリカとは熱々のおでんは食べないと固く心に誓った。
エリカのアメリカでの生活を聞く。炬燵は日本から送ったとか、意外に日本の食材は手に入り易かったとか面白い話だった。
「エリカちゃんのお父さんはもう向こうに転勤はしないの?」
僕の不安要素だった。
「卒業までは大丈夫だと思います。もしも転勤になったら父の単身赴任か私だけ残るつもりです」
「もしもエリカちゃんのお父さんが転勤になったらウチに下宿なさい」
エリカは嬉しそうに返事していた。

<>595 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/19(木) 21:55:45 ID:tFriO352O<>
食事を終えてエリカが片付けを手伝っている時、
父が話かけてきた。
「いい娘さんじゃないか。礼儀ただしいし…」
「…うん」
「まだまだ先は長いが、とりあえず頑張ってみろ。それはそれで幸せなはずだ」
なんとなくわかったような気がした。
片付けが終わったあと、みんなでお茶を飲んだ。母が20分くらいしたら送って行くから上にいなさい。と、アシストしてくれた。
エリカと上にあがる。
「今日はごめんね。シンジ君の看病をするつもりが…火傷させちゃったり、晩ご飯までご馳走になったり…」
「明日…心配だからお迎えに行くね」
「無理はしなくてもいいからね」僕はエリカをギュッと抱きしめた。
インターホンが鳴るまで…僕はエリカを抱きしめた。

<>636 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/20(金) 14:19:37 ID:PfOrZY1FO<>
次の日
朝早く目覚める。熱も下がりバイトの準備を始めた。8時に家を出て、店の開店準備を始める。
10時の開店に合わせて出前の注文が次々に入る。
慌ただしく一日が過ぎた。夕方にエリカが迎えにきてくれた。
「お疲れ様!まだ風邪が治ってないから心配だったよ」
「大丈夫!出前先で菌を撒き散らしてきたし」
そんな話をしながら坂を下って行った。
「今日ね、シュビドゥビで雑貨を見てたらミサさんに偶然あったよ」
僕はドキッとしたけど、表情には出さないようにした。
「ミサさんにシンジ君が風邪引いたって言ったら、スゴク心配してたよ」
別の意味で…僕も緊張した。
ミサネェが遊びにおいでって誘ってくれたらしいが、先に何か食べようって事になった。南京街の【ぎょうざ苑】へ。
エリカはジャンジャン菜、僕はジャンジャン麺。それに餃子を2人前頼んだ。
「美味しい!こんなの初めて!シンジ君の麺もちょっとちょうだい」
食事が終わった後…少しだけ高架下を物色してからミサネェのバイト先へ。

<>637 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/20(金) 14:22:53 ID:PfOrZY1FO<>
ミサネェは退屈そうに店番をしていた。
店に入るとエリカは楽しそうにミサネェと話している。
「シンちゃん!シンちゃん風邪大丈夫?」
「アッ…はい。大丈夫です」
ミサネェは心配そうに僕を見つめた、その瞳は…悲しそうでもあった。
「本当は遊びたいけど明日もバイトなんで、今日は早めに帰ります」
ミサネェの為にもエリカの為にも、もちろん僕の為にも…帰った方が良かった。
帰り道…エリカは僕の家に寄った。昨日の礼を母に言い、明日の買い出しに付き合う約束をしていた。
その後…エリカは僕の部屋に寄った。
エアコンのスイッチをつける。部屋が暖まるまでと…エリカは僕に甘えてくる。
「初詣はどうする?一緒に行ける?」僕はエリカに聞いた。
エリカは小さい時に初詣には行った事あるけど、あまり記憶がないから楽しみだと言ってた。
「シンジ君とならどこでもいいよ」
僕達は大晦日はデートする約束をした。

<>648 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/20(金) 17:27:10 ID:PfOrZY1FO<>
次の日
バイトを終え、僕はミサネェが店番している店に寄った。寄る必要はなかったが、昨日のミサネェの心配そうな表情が気になった。
差入れに【エストロイヤル】のシュークリームを買う。
「シンちゃん、サンキューね。お姉さん達は甘い物が欲しかったのよ。ついでにコーヒーもお願い。」
ミサネェの友達も来ていたので、その分も買いに行く。今日も話をする機会はなさそうで、残念だけど少しホッとした。
ミサネェは明るかった。僕はカウンターの端で会話に紛れていた。
「そろそろ帰ります。明日もバイトあるし…」
そう言って僕は店を出た。
高架下の外をプラプラ歩きながら駅に向かっていると僕の名前を呼びながらミサネェが追いかけて来た。
「シンちゃん、オミヤありがとう。全然話が出来なくてごめんね。あの子達…変に私達の事を誤解してるから…」
「シンちゃんに迷惑かけたくなかったの」
「そんなんじゃないです。昨日…少し気になったから…」
「トイレって言って出て来たから、もう戻らなきゃ。明日もバイト?」
明日もバイトだと答えるとミサネェは覗きに行くから…そう言って戻って行った。

<>651 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/20(金) 17:45:42 ID:PfOrZY1FO<>
僕は家に電話をし、—エリカがまだ家にいる事を確認してから—帰宅を急いだ。
家に着くとエリカは違う柄のエプロンを着ていた。
「シンジ君のお母さんに買って貰ったの!」
僕はエプロン一つで喜んでいるエリカを見て
「シュークリーム買ってきたからみんなで食べよう」と言い、母に渡した。
お茶を飲みながら話を聞くと母がアクタスやアチコチの店にエリカを連れ回したらしかった。
明日は午前中にエリカの家の買い物に親同士で行くらしい。エリカも同行するらしかった。
お茶が済んでエリカは僕の部屋の大掃除をしようと提案してきた。母もそうしてもらえと言うが、男には男の秘密があった。
僕は明日にでもお願い!って頼み今夜中にエロ本やビデオを処分する事にした。
母がエリカを送るのに少しだけ時間があったので、二人で上に上がった。
「シンジ君ごめんね。シンジ君のお母さん…迷惑じゃないかな?」
「かなり機嫌がいいやん。この前もエリカの事をウチの娘にして、俺をエリカんちの養子にするとか言ってたし」
「それより…そうそう、なんで大掃除したらダメなの?」
「……。」

<>652 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/20(金) 17:58:42 ID:PfOrZY1FO<>
「シンジ君…何か隠してない?」
「な…ないよ」
エリカは勝ち誇った顔をした…。
「本当は…エッチな本とか隠してるんでしょ?」
「チアキが男の子は絶対に持ってるって言ってたもん」
僕はエリカに友達は選ぶようにと言いたかった。
「ホレ、ホレ出してごらん」エリカはイヤラシイ表情で言う。
「持ってないし、見たいなら…エリカのオッパイを見るから」逆襲した。
エリカは顔を真っ赤にして俯いた。
僕はエリカを苛めたかったが、エプロン姿のエリカは可愛らしくて…抱きしめた。
「…本当は持ってるでしょ?」エリカはニヤリと笑った。
<>678 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/20(金) 20:25:05 ID:PfOrZY1FO<>
「持ってないよ、マジで」
……。
「ごめん…持ってる」
エリカは執拗に見せろと言うが、それだけは許してくれと言った。
「男の子だもんね。エッチな本くらい持ってても…仕方ないよね」
「今夜中に処分するよ…ホントにごめんね」
「…一緒に見たいな。見た事ないもん」
「いや…軽蔑されそうだし、そういうのは一人で見るもんだし…」
僕が困った顔をしているとエリカは
「シンジ君の困った顔…好き。ううん…全部好き」
そう言って捜索は中止になった。僕はホッとした。

エリカが帰った後、僕はエロ本をゴミ袋に詰め…公園のゴミ箱に捨てに行った。

<>745 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 06:38:41 ID:WhdeRQ8ZO<>
バイト最終日。いつもより早くでる。今日は近くの会社も事務所も休みだから出前はほとんどなかった。
夕方前になりミサネェが店にやってきた。
コーヒーを飲みながら僕の上がりを待っていた。給料を貰いミサネェの代金をチェックしようとしたら、オーナーがご馳走してくれた。
「シンちゃんお疲れ様」
「お疲れ様です。」
「今日は下はお互いの友達で一杯だから上でゆっくりしよう」
ミサネェの提案に賛成だった。高架下や元町で知合いに合わないで歩く事など無理な話だった。
中山手のカトリック教会の辺り、ベルゲンの前を通りハンター坂を上り、ビルの3階にあるカフェに入った。
「でも暗くなって坂を下ったら、ホテル帰りと間違えられますよ」
「シンちゃんとなら誤解されてもいいよ。誤解かどうかは微妙だし…」
僕は恥ずかしくて下を向いてしまった。
—ダンスホールやダブが抑えた音量で流れている—
「シンちゃんて意外に純情だね、ベッドじゃ激しいのに…」
「あ…あの時は…どうかしてました」
言い訳するのはミサネェに失礼な気がした。

<>746 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 06:42:57 ID:WhdeRQ8ZO<>
「あの時…したかった?」
「いえ…しなくて良かった…と思います」
こんな話をしにきたんじゃなかった…普通に世間話とかがしたかった。
「私も…。多分してたら…私、本気になってたと思う。」
ミサネェはミサネェで悩んでたんだ。ミサネェの表情がそう感じさせた。
「いっぱいいっぱい。シンちゃんでいっぱいだったよ…」
「僕なんて…まだ子供だし、釣り合いがとれませんよ」
「あら…アソコは立派な大人だったし、私にイヤラシイこといっぱいシタでしょ?」
「ご、ごめんなさい!」
ミサネェはイヤラシイ事をサラッと言う名人だった。しかし僕はパニック寸前だった。
「心配ないよ。私が本気になってもエリカちゃんには敵わないもん。だから私は恋愛戦線から撤退するけど」
「エリカちゃんと別れたら…私を候補に入れてよ!」
ミサネェは僕が言いたい事をわかっていた。わかっていたから…フザケながらも僕をカバーしてくれている。
「ミサネェの事を嫌いになれる筈ないし、誰かと比べる事もしません」
それが僕の精一杯のエクスキューズだった。

<>749 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 06:48:41 ID:WhdeRQ8ZO<>
「シンちゃんは優しいなぁ…ありがとうね」
ミサネェの目に涙が溜まっていた。ミサネェを見ていたら僕まで…。
「シンちゃんの優しさに一つ甘えてもいい?」
「いいですよ」
「前みたいにキスだけはしたいな。それとたまにはエッチも…」
「な、何言ってるんですか!それにお願いが二つじゃないですか!」
「じゃぁたまのエッチで我慢するよ!」
僕もミサネェも笑い出した…。二人とも楽しそうに笑っているのに何故だか僕は胸が痛かった…。
「悔しいなぁ…あの時しとけば良かったかな」
「まだ言ってるんですか?オッケーそれじゃホテルに行きましょう。この辺はホテルだらけですよ」
…そんな軽口を叩ける程僕は大人じゃなかった。
店を出てミサネェは僕の腕に自分の腕を絡めてきた。そして人気のないとこで…キスを求められた。
—別れのキス—
それは初めて味わう、辛い味のような気がした。確かに僕にはそう思えた…。

<>752 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 06:56:15 ID:WhdeRQ8ZO<>
三宮駅に向かい、下りていく間もミサネェは腕を絡めたままだったし…時折キスを求めてきた。僕もだんだん辛くなった。

駅でミサネェとは別れた。電車の中僕は下を向かなかった。下を向けば涙が出そうな気がした。
僕はどうやら失恋したみたいだった。ほんとは幸せな筈なのに…何かが壊れたみたいだった。
誰かが言ってた「破壊と創造」って言葉が僕を支配した…
ミサネェとはこれまで通り、たまには顔を合わせるだろうし…だけど…
暗い夜道を一人で歩くような…そんな気分だった。

<>754 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 07:03:01 ID:WhdeRQ8ZO<>
自宅に戻り二階に上がる。顔を洗い、荷物を置き、下に下りた。
母からエリカとエリカのお母さんと買い物に行った話を聞く。聞いているうちに心が切り替わる…。
「エリカちゃんに電話してあげなさいよ」
僕はエリカに電話をした。ご飯を食べたら遊びに来たいというので、小声でエロ本は捨てたよって言った。
電話を切り、食卓につく。食事は既に用意されていた。さっと食事を終え、僕は二階に上がった。
エリカが来るまでダラダラしていよう…そう思う間もなく、僕は眠りに落ちた。

夢の中…僕は激しく責められている…多分、そんな夢を見ていたんだと思う。
エリカが心配そうに僕を起こしてくれた。

<>762 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 11:10:38 ID:WhdeRQ8ZO<>
僕は苦しそうな顔をしていたらしい、何があったのか心配だとエリカば僕に言った。
「多分、風邪がまだ治ってないからだよ」
エリカは少し安心した表情で僕を見つめ、そして額を合わせて僕の熱を計った。
「良かった。熱がなくて…。そうそうシンジ君。お母さんが明日の夜はシンジ君と過ごしてもいいって!」
エリカは嬉しそうに僕に報告した。大晦日のカウントダウンは二人で過ごせるし、そのまま電車で初詣に行ける事になった。
エリカが甘えてくる。僕はエリカを抱きしめた。強く強く抱きしめた。
「シンジ君…ずっと一緒にいてね。嫌いにならないでね」
エリカの事を嫌いになれる訳がなかった。心配させたり不安にさせてるのは僕だった。
「お掃除…しよっか。」
僕は掃除機と窓拭き、床拭きを担当。エリカは僕の机や本棚の整理を担当した。
「アッチの部屋は終わったよ…!?」僕は先に二階の残りの部屋の掃除機をかけた。
エリカはイヤラシイ顔をして、僕の方を振向いた。
「シンジ君のエッチ!」引出しの中のエロ本が残っていた…。それをエリカは見つけてしまった。
僕の顔は真っ赤になった。

<>763 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 11:12:06 ID:WhdeRQ8ZO<>
「ふ〜ん。シンジ君もエッチな男の子なんだ」
得意げに僕を見る。言い訳の言葉なんてなかった。
「…ごめん。捨て忘れた…みたい」
エリカは僕を手招きした。僕が近付くとギュッと僕に抱きついた。
「シンジ君…ごめんね。男の子だもんね…いっつも怖がってるから…」
「いや…それは。エリカと付き合う前に…買っ…」
「シンジ君に……」エリカは僕の言葉を遮り…何かを伝えようとしたが、エリカも最後まで続かなかった。
僕もエリカを抱きしめた。
「早く掃除をしなきゃ」僕はエリカを急かした。終わったら一緒に読む事を約束させられ…掃除を再開した。
残りの部屋のレースを外し、洗濯機に放り込みスイッチを押した。部屋を覗くとエリカは手際よく本棚の整理をしていた。
エリカと二人で床拭きをする。窓拭きが終わったと同時に洗濯機のブザーがなった。エリカがレースにフックを付け、僕が吊した。
「明日はシンジ君のベッドのシーツを交換してレースのお洗濯ね」
一段落ついたので、僕は紅茶を淹れに下りた。お茶の用意をしてくれていた。驚いたことにエリカ用のカップがあった。

<>764 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 11:13:43 ID:WhdeRQ8ZO<>
「エリカちゃんと選んだのよ、それ。」
後一時間以内で掃除は終わると嘘をつき、僕はトレーを持って二階に上がった。
僕が二階に戻ったらエリカは風呂掃除をしていた。
「おトイレも済んだよ。シンジ君は普段からお掃除してるからお部屋掃除は楽だね」
何げなしにエリカが紅茶の入ったカップを持つ手をみたら、手が荒れているのに気付いた。
「ごめん…もしかしたら掃除で?」

「気にしないで。大丈夫、ここの所洗剤を使い過ぎただけだから。すぐに治るよ」
僕はエリカの両手をそっと包みこんだ。
「お掃除も終わったし…お茶も飲んだし。約束通りにシンジ君の大切なエッチな本を見ようね」
大切な、…それは余計だと思った。しかしエリカはページを開き始めた。
すぐにエリカの顔が赤くなる…恥ずかしいなら止めたらいいのに。…僕も恥ずかしかった。
一人でしているのをエリカに見つかったような気分だった。

<>765 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 11:21:09 ID:WhdeRQ8ZO<>
「恥ずかしいよ…シンジ君、エッチ」
エリカの息は少しだけ荒くなっていた。小さな手でページをめくる。
「シンジ君、シンジ君も…こんな事するの?」
僕はどう答えていいかわからなかった。
僕は少し強引に本を閉じ、エリカを抱きよせた。
エリカは僕の腕の中で荒い息をしている…
「他の女の人…見ちゃ…イヤ」エリカは小声で呟いた。
—TheWhoのI can’t explainが流れている—
僕はエリカの顔を起こし…そっとキスをした。
エリカの顔を見ていると幸せな気持ちになれる…。
エリカが僕の手を掴んで、自分の胸に押当てた…。
「恥ずかしいから動かさないで…中にも…手を入れないでね。」
僕は少しだけ身体をずらし…エリカを全身で包み込むように抱きしめた。
「もっと…シンジ君といたいよ…シンジ君の事ばっかり考えてしまう」
僕は黙って頷き…時間が許す限り、エリカを抱きしめた。

<>766 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 11:37:28 ID:WhdeRQ8ZO<>
「お邪魔しました。」
「アラ、もうこんな時間!明日も会うんだから泊って行けばいいのに」
母は冗談で言ってるのに、エリカは顔をうっすら赤らめた。

外に出ると粉雪が舞っていた。

「雪だね。シンジ君と初めて見る雪」
「うん。」
「シンジ君…ずっと一緒に居てね」
エリカの手は暖かかった…。

僕はエリカを送り届け、…少し遠回りして帰った。

<>771 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 12:29:28 ID:WhdeRQ8ZO<>
大晦日
エリカは朝早くに訪ねてきた。
「朝よ—!」どうやら母と買出しの約束をしていたらしい。僕は聞いてなかった。僕は無理やりに起こされ、シーツを剥がされた。
「今からお母さんと買出しに行くから、シーツは干しておいてね。その後はレースもね」
そう言いながら僕にキスをして、シーツを洗濯機に放り込み、パタパタと階段を下りて行った。
僕がノロノロと階段を下りたらお握りとメモがおいてあった。
父は既に起きていて新聞を読んでいた。メモにはエリカ達が帰ってくる迄のノルマが書込まれていた。
「シンジ、玄関の掃除をするから着替えてこい」
父は自分の車を洗車したかったみたいだったが、僕は後回しにしなきゃ怒られるよ、と忠告した。
どうせ母の車も洗車させられるんだし…一緒に洗おうと言うと父は少し嬉しそうだった。
「お前は意外と尻に敷かれるタイプなんだな」
玄関の掃除をしながら父は話かけてきた。僕はエリカと母じゃあまりにも違い過ぎると思った。

<>772 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 12:47:38 ID:WhdeRQ8ZO<>
一旦シーツを干しに二階に上がる。レースを洗濯機に放り込み、一服してからすぐに下に下りた。
父は網戸を外して窓を洗い始めていた。僕は網戸を洗い流した。
「鮎川さんとこの掃除も手伝いに行けよ。」僕もそのつもりだった。
ノルマのほとんどが済んだ頃、エリカ達は帰ってきた。母はかなり進んでいたので、喜んでいた。
「エリカのトコの大掃除も行くよ。今からなら早く終わるし」
エリカにそう言うとエリカは聞いてみるといい、電話をかけていた。
その間に僕は母の車から荷物を下ろし、洗車しやすいように車を家の前に移動して貰った。
「後で箪笥を動かすのをお願い出来る?」僕はもちろん!そう言った。
父は休憩したがっていたが、車の洗車を始めた。エリカも僕のベスパを磨いてくれていた。
ワックスを塗り終わったらちょうどお昼だった。
母が時間がないし、暖まるからと釜あげウドンを用意してくれていた。
四人で食卓についた。母はエリカ専用の茶碗や箸も買ったと笑いながら見せた。
「エリカちゃんがいつまでもウチの子でいてくれたらねぇ」
四人でウドンをすする。生姜がたっぷりで身体が暖まった。

<>775 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 13:05:25 ID:WhdeRQ8ZO<>
食事が終わり、箪笥を動かすなら父さんも行こう、と言いコートを羽織った。
エリカがウチの後片付けをしてくれている間に僕と父はワックスで鱗模様のままの母の車でエリカの家に向かった。
エリカが電話をしたのだろう、僕と父が着いた時にはエリカの両親が出迎えてくれた。
簡単に挨拶を済ませ、箪笥を移動させる事になった。箪笥を見て…父が来てくれた事に感謝した。
到底僕とエリカのお父さんだけでは無理な作業だった。一時間以上かかり全ての作業を終了した。
エリカの母にお茶を出していただき、四人で飲んでいるとエリカが帰ってきた。
正月に両家で鍋でも、となり三日の夜にウチで鍋をする事になった。
エリカとは晩ご飯の後に待ち合わせをして、僕と父は家に帰った。
家に帰り車のワックスを拭き取っていたら、父が腰が痛いと逃げた。結局僕が一人でワックスを拭いた。
ワックスを拭いた後はする事がなかったので、ベスパのガスを入れに行く事にした。
僕はメットをミラーに引掛け、スタンドまで押して行った。

<>777 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 13:31:20 ID:WhdeRQ8ZO<>
いつものスタンドで給油する。混合なので調整してもらう。
精算を済ませ、キックする。今日は一発で掛かった。まだ黒煙が出るので、少し走る事にした。
芦屋駅のロータリーにベスパを停め、タバコを買う。本屋に寄ろうか迷ってたら…ハルホと偶然会った。
ハルホは友達といた。ロータリーの所で僕がタバコを吸っているのに気付いたハルホは友達に何か言い、僕のとこにきた。
「シンジ、スクーター買ったんだ?」
「うん、ちょっと前…中古だよ…ハルホは待ち合わせ?」
僕もハルホも…お互いの距離感が掴めなかった。
「うん…カウントダウン。みんなで行くの…シンジは?」
「お、俺は…ガスを入れに来ただけ。すぐに帰るよ」
「そっか。じゃ、友達が待ってるから…今度、電話してもいい?」
僕は頷き…ハルホは友達のとこに戻って行った。
例の大学生かな?少し気にはなったが…嫉妬とかではなかった。
気分もブルーにならなかったし、これが風化するってことなのかも…と思った。
僕はベスパにキックを入れた—

<>784 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 15:03:15 ID:WhdeRQ8ZO<>
帰宅すると父は母の車をガレージに入れようとしていた。僕は道をあけ入庫するのを待っていた。
車を降りると父は僕を呼び止めた。財布から僕に小遣いをくれる。
「今日のお駄賃だ。それで彼女と何か食べたらいい」
僕は有難く受取った。家に入ると晩ご飯の用意が出来ていた。
食事を済ませ風呂に入る。部屋に戻る。シーツは交換されていて、レースも元のように吊されていた。
半裸のままベッドに寝転ぶ…そのままウトウトしてしまった。
エリカが迎えにきたのはすぐの事だった。
「もう…シンジ君、風邪引くよ!」エリカに揺り起こされた。
僕はエリカを抱き寄せた。
「キスしたい…」僕はエリカにキスした…そしてそのままエリカをベッドに引込んだ。

「そろそろ行かないと…ンジ君…」
僕は激しいキスをした。うたた寝の間にどんな夢を見たのだろう。
エリカを抱きしめ、激しく勃起している事を自覚した。
<>788 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 15:21:00 ID:WhdeRQ8ZO<>
エリカもそれに気付いた…らしく
「シンジ君…恥ずかしい…よ」
エリカの声に僕は我に返った。
「ごめん。着替えなきゃね」
「違うの…一緒に…変な…気持ちになりそう…なの」
「昨日…エッチな本を見たからかな?シンジ君…エッチ…夢を…」
僕はエリカを強く抱きしめた。
「もう…怖くないよ…シンジ君だったら…」
エリカは少し震えていた。それは僕にも伝わった。

エリカがキスを求めてくる。僕はそれに応え…キスをした。

用意をして…カウントダウンに行く事に…竹山さんやモーリーさん、ミサネェ達が待っている。
二人…手を繋いで駅に向かった。

<>794 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 19:06:42 ID:WhdeRQ8ZO<>
エリカはロングブーツにタータンチェックの膝丈スカート、黒いセーター、ヴィヴィアンのネックレス。コートはオリーブ色のハゥエルのコート。
僕はボタンダウンのシャツに紺の三釦の細身のスーツ、ポールウェラーを意識してモッズコートを羽織った。靴はローク。
二人で揃いのスクールマフラーをしていた。
竹山さん達との待ち合わせ場所に向かう。少し遅れて着いたらモーリーさんだけが到着していた。
「シンジはもうすぐ七五三か?」そう言いながら僕の髪を大人っぽく直してくれる。
そこへミサネェが友達を連れて到着した。
「この子が噂のエリカちゃんね。エリカちゃんは比佐子さんみたいね」口々に褒める…エリカは顔を赤らめていた。
「エリカちゃんはオリーブから抜けてきたって感じ、シンジ君はスタカンというより…七五三ね」ミサネェはそういうと僕の髪を直した。
モーリーさんがミサネェに抗議するが
「シンちゃんは私が育ててるの!それより竹山は?」
「竹山さんは少し遅れて来るらしいですよ」モーリーさんが答えた。
僕は輪から外れてタバコを吸いに行った。

<>796 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 19:45:05 ID:WhdeRQ8ZO<>
タバコを吸いにきたのは、エリカにタバコを吸ってる姿を見せるのは好きじゃなかったし、
それにミサネェと顔を合わせるのは少し辛かった。
…本音は後者だった。一応の結末は迎えた筈だったけど…まだ割切れない僕がそこにいた。
エリカが輪を抜けて僕のそばに来るのが見える。僕はタバコを消し、ミントを口に入れた。
「どうしたの?」
「シンジ君が淋しそうだったから…」
「そんな事ないよ。ちょっと疲れただけ…エリカは?」
「ちょっと眠いかな…でもみんなと迎える新年が楽しみだから大丈夫」
竹山さんの姿が見えたので、僕とエリカは輪に戻った…。ミサネェの事は意識しないようにした。

<>800 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/21(土) 20:07:26 ID:WhdeRQ8ZO<>
竹山さんが遅れて来たのはラッキーだった。
ミサネェは竹山さんにブーブー文句を言ってるし、その間に僕はうまく馴染めそうだった。
竹山さんに連れられ、メリケンパークに向かう。僕たち全員がフィッシュダンスホールでのイベントにタダで入れた。
竹山さんの顔で入れたのにミサネェはまだブーブー言ってた。…もしかしたらミサネェも竹山さんに救われた…そんな気がした。
ホール内はグランドビートが響き渡っていた。僕はカウンターでハイネケンを頼み、エリカはミサネェに聞いたと言うカシスオレンジを頼んだ。
みんなで乾杯をし、その後はバラバラになった。モーリーさんや竹山さんは同業のDJと挨拶をし、ミサネェ達は奥で友達と話していた。
僕はエリカのホール内の探検に付き合った。
DJが替わりHip Hopが流れだす。会場内はかなり盛上がってきた。
「息苦しいね…外の空気を吸いに行く?」
僕はエリカを外に誘った。外は寒かったけど、エリカは楽しそうだった。
少し歩き…ベンチへ。僕はエリカの肩を抱くようにして座った。
<>822 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 06:07:16 ID:aP5ggeYSO<>
「エリカにとって今年はどんな年だった?」
「最初は…不安だったかな。シンジ君を見掛けて…少し安心したよ。でも声も掛けられなくて…。」
「今は幸せだよ。夏休みからずっと幸せ。昨日よりも…今日の方が幸せだよ」
エリカの表情はとても柔らかかった…僕には勿体ないほどに純粋だと思った。
「シンジ君は?」
「…エリカと出逢えて幸せだよ。好きって言えなかった時は辛かったけど…エリカが勇気をくれたんだと思う」
「シンジ君と本屋さんで出会えなかったら…ずっと一人ぼっちだったのかな」
エリカは僕の手を強く握りしめた。
「それはないよ。あの時は神様が偶然を授けてくれたけど、あの偶然がなくても僕はいずれ必然に変えてたよ」
「もしも私が遠くに行ったら?」
「捜しに行くよ。たかが50億人だろ?世界中を捜してでもエリカを見つけだすよ」

<>823 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 06:10:45 ID:aP5ggeYSO<>
「…遠くに行きたい?」
「絶対にヤダ!シンジ君にくっついてるもん」
エリカは真剣なまなざしで僕を見つめる。エリカの表情には一点の曇りもなかった。
「僕にとってエリカは究極の理想なんだよ。エリカがそばにいてくれたら僕はスーパーマンにだってなれるよ」
確かにエリカは僕を変えてくれている。僕に…勇気を与えてくれていた。
「正直に言うとね。今でもドキドキするよ…シンジ君のキス。もう何回もキスしてるのにね…気を失いそうになる時あるもの」
—粉雪が舞っている—

「来年も良い年にしたいね」
「来年も再来年もその次も…ずっと大切にするよ」
時計を見たらそろそろ時間だった、カウントダウンが始まる。僕たちはホールに向かった。

<>825 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 06:35:49 ID:aP5ggeYSO<>
ホールの中は異常な盛上がり方をしていた。アルコールとタバコと笑い声と怒声が音と溶けあっている。
僕はエリカに離れないように言った。スクリーンに10分前の表示が出る。そこに竹山さんが通りかかる。
「捜したぞ。みんな上に行ってるからシンジ達も上においで」
屋上に上がると3分前の合図があった。
「なんか緊張するね、もうドキドキしてきたよ」
僕は目線でミサネェを追ったが見あたらなかった…。
1分前の合図があった頃ミサネェが上がってきた。どうやらトイレのついでに僕達を捜してくれていたらしい。
いよいよカウントダウンが始まった…みんなが一斉にポートタワーの方を見る。
10.9.…僕はエリカにキスをした5.4.3.2.1…一瞬の間があり、花火が上がった。
A HAPPY NEW YEAR!
みんなが騒いでいる
「シンジ君と2年越しのキスしちゃったね」
僕は喧騒の中、エリカの手を握りしめた。

後でわかったが竹山さんはトイレの中で新年を迎えたらしい。

<>826 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 06:57:13 ID:aP5ggeYSO<>
ホールに戻るとみんなで乾杯をする。ミサネェとも勿論乾杯した。

エリカがトイレに行ってる間に、そろそろエリカを送り届けるから、生田神社にお参りして帰ると告げた。酔ってて誰も聞いてなかった。
ミサネェのそばに行き、同じ事を告げた。ミサネェはわかったと合図して、
「シンちゃん、今年もよろしくね。…いっぱいキスしようね」そう言うとミサネェは頬に軽くキスをした。
エリカが戻ってきたので僕達は抜けだした。どっかでキリをつけないと際限なく朝まで乾杯が続く。
「そういや、お駄賃を貰ってきたんだ。二人分(笑)だから何か食べよう!」
「屋台がいいわ。もう何年も行った事ないもん」お参りを済ませた後…境内の屋台でお腹を膨らませた。
エリカはチンチン焼きとリンゴ飴がいたく気に入ったらしい。
「もう、帰ろうか…部屋においでよ」
「うん…シンジ君と一緒に過ごせるね」
僕とエリカは終夜運行の電車に乗った…

<>866 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 21:08:26 ID:3A/y/2cQ0<>
芦屋駅につく。時間は2時を少しばかり過ぎていた。
元旦だからかまばらながらに人影が見える。僕とエリカはしっかりと手を繋いでいた。
コンビニに寄り飲み物やお菓子を買う。そのまま坂をのぼり自宅に向かった。
部屋に入りエアコンと炬燵のスイッチを押す。
「寒いね」
二人ともコートを脱ぎ、ハンガーに掛け…慌てて炬燵に入る。
「少し落ち着いたね。この前のビデオ、観る?」
僕は【小さな恋のメロディ】をデッキにセットした。
エリカは僕のそばに座り直した。ライトを消し、ブランケットをかけた。

<>868 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 21:09:43 ID:3A/y/2cQ0<>
映画が始まる。主人公の二人に自分達を投影していくエリカ。もちろん僕も映画の中に入っていった。
エンドロールが流れはじめ、エリカは目に涙を浮かべながら僕の手を強く握ってきた。
僕もエリカの手を握り返した。
「もしも私達の事を誰かに咎められたら…どうする?」
「トロッコは…エリカをベスパに乗っけて…二人で逃避行の旅に出るよ」
「本当?シンジ君となら、何処にでもついていくよ」
求め合うように…自然と抱きしめ合った。
「眠くない?もう一本あるよ。」
「眠くないよ。でもシンジ君とこうしてギュッとしていたいな。今はスゴく幸せな気分だから」
映画をBGMとして使う。【ある愛の詩】をセットした。
ベッドに移動して僕はエリカを抱きしめた。
「キスしてもいい?」エリカはそっと頷いた。 
優しいキスから激しいキスへ

<>870 :?シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 21:17:11 ID:3A/y/2cQ0<>
「エリカの全てがみたい」
エリカがそっと頷き、僕のシャツのボタンを外した。
僕はエリカのセーターをそっと脱がせた。セーターの下のロンTも脱がせる。暗がりのなか、
エリカの表情を伺う。目を閉じているのがかろうじてわかる。
エリカの吐息を飲み込むように…そっとキスをする。
スカートに手をかけ、ホックを外す。腰に手を入れて…巻きスカートを抜きさる。
僕はシャツを脱ぎ捨てた。
エリカを抱きしめ、キスをする。ゆっくりとブラのホックを外し、肩ヒモをずらす。
ゆっくり、ゆっくりと首筋にキス。エリカの吐息が荒くなる。

<>874 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 21:56:16 ID:3A/y/2cQ0<>
「シンジ君、恥ずかしい…よ」エリカは呟いた。
ブラを外し、エリカの髪を撫であげる。エリカがギュッと抱きついてくる。
僕はエリカの胸の膨らみをダイレクトに自分の胸に感じた。
「好きだよ、エリカ」
僕はエリカの縛めを解くとエリカの肩にキスをした。
………。
乳房に手をあてる…エリカの身体がピクッと跳ねる。
僕はエリカの胸にキスをした。エリカの身体が強張る。
「シンジ君…ンジ君、ずっと好きで…いて…ね」
少しずつアイブが激しくなる…エリカの荒い吐息が喘ぎに変わる。
手を太ももに回す。僕の手がイヤラシク撫でまわす。脹脛から膝の裏へ…
「ア…ンン…ウ…おかしく…なるよ」
狂って欲しい、ボクに狂って欲しい…僕はそう思った。

<>876 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 22:15:12 ID:3A/y/2cQ0<>
エリカの最も敏感なトコに触れる。
エリカの声が、喘ぎが一瞬…静まって、身体に力が入る。
パンティ越しにエリカの最も敏感なトコに指を這わせた。
エリカの全身から力が抜けてイク…。指先に湿り気を感じる。僕自身が狂いそうだった。
少しずつ、大胆に触る。僕の口はエリカの敏感な部分を含んでいる。
エリカの手が僕の背中をまさぐる、まるで何かを探しているかのように…

パンティの際に手をかける。骨盤の辺りからそっと脱がし始める。熱気を感じた。
靴下と一緒に全てを脱がす、エリカの生まれたままの姿に僕は感動した。
エリカは両手で顔を覆い隠している。僕はエリカの臍の辺りに口をつけた…。
「シンジ君狡いよ。エリカだけ裸だよ」
ベルトを外し、パンツとトランクス、靴下も脱いだ。
「僕も脱いだよ」
エリカの両手をそっと外した僕はエリカを抱きしめた。

<>877 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 22:35:34 ID:3A/y/2cQ0<>
エリカの身体が熱い。
「このまま抱きしめていてもいい?」
「うん、シンジ君…嫌いにならないで」
僕がエリカを嫌いになる筈なかった。否、嫌いになれる筈がない。
「エリカを感じるよ」
「シンジ君を感じる」
僕はエリカの太ももをそっと開き、手をしのばせた。
「恥ずかしい!」
エリカの最も敏感なトコは…濡れていた。ボクのも…濡れていた。
ユビをそっと動かす。エリカが感じているのがわかる。エリカのジュース…。
「…シンジ君、何…か…変。ア、熱い…よ」
ボクのユビがエリカの敏感な突起に辿り着く。エリカの喘ぎ声が小さな悲鳴に変わる。

<>879 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 22:38:57 ID:3A/y/2cQ0<>
ボクのユビが執拗に突起を触る。
エリカの喘ぎに曇りを感じる、顔を見上げるとエリカは泣いていた。
「怖いの?嫌な事をしちゃった?」僕は複雑な表情をしていたと…思う。
「少し…だけ…」
「ここまでにしようか?」僕は手を止めて、エリカの肩を抱いた。
「ううん。大丈夫、気持ちいいよ」
「違う、僕はエリカに好きって言えるけど、僕はまだ愛しているって言えてない。」
「気持ちは当然愛しているよ。でも、本当に…本当に心の底からエリカに愛してるって言いたいんだ」
エリカは泣きだした。声をだして泣き出して、僕に抱きついた。
「シンジ君のこと、愛してるよ。」

<>881 :?シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/22(日) 22:52:59 ID:3A/y/2cQ0<>
「エリカを愛しているし、好きだし。一緒にいたい。ホントはエリカとエッチしたい」
「でも、エリカに愛される自信がないんだ」
エリカは僕を見つめ、身体を起こして正座した。
「シンジ君のこと、ずっと好きだし。お嫁さんになりたいよ」
僕はエリカの真っ直ぐな視線に恋をした。
「エリカを愛している。それが自然に言えるようになるまで…」その後の言葉が続かなかった。
心の中では何度も【愛してる】って叫んでいた。

<>947 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 10:35:12 ID:pKh9QTuR0<>
エリカが身体を寄せてくる。僕のはまだ不自然に勃ったままだった。
「男の子の…初めて見ちゃった」僕はエリカを寝かせキスを繰り返した。
今度はエリカも少し積極的にキスを貪った。
「もう少し…エリカのことを見ていたい」恥ずかしがるエリカの動きを制止してボクはアイブを再開した。
エリカも今度は安心したのか、身体が素直に反応する。
ボクはエリカの乳首を優しく噛んだ。身体が反応する。緊張と弛緩の繰り返し。
僕の…がエリカの太ももにあたる。
「シン…ジ君のが…あたって…いるよ」僕はエリカの手を握り、そっと僕のを触らせた。
エリカの手が優しく僕のを包み込む。僕はアイブを激しくした。
そっとエリカの足を割り、身体をすべりこませる。一気にエリカの最も敏感な部分に口づけをする。
「キャッ」小さな悲鳴とともに足を閉じようとする。ボクはそれを許さなかった。
大きく息を吸い込む。エリカの匂いを全身で感じたかった。
ボクの舌がエリカのキモチイイ場所を探る……。感じているのがわかった。サラサラのジュースが溢れてくる。
「オイシイヨ…エリカのジュース」ボクはワザと音を立てる。

<>948 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 10:36:10 ID:pKh9QTuR0<>
エリカの身体から力が抜ける。
「シンジ君。恥ずかしい…のに気持ち…いいよ」何度もそう訴えるエリカ。
「もっと気持ちよくなって、エリカの感じている顔が見たいよ」
「もしかして…エリカはエッチな…女の子かな?」
僕は一旦手を止め、エリカにキスをした。エリカがそっと腕を僕の背中にまわしてくる。
映画の中の音楽が雰囲気を作った。
エリカは少し落ち着いてから…僕のを包み込むように優しく握ってくる。
「嫌じゃない?」
「どうして?シンジ君のだもん。でも、どうしたらシンジ君が喜んでくれるかわからない」
エリカの表情から恥ずかしさが読み取れた。そして…少しだけ動かしてくれた。
「気持ちいいよ、エリカ。エリカの顔を見ているだけで幸せだよ」

<>949 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 10:37:22 ID:pKh9QTuR0<>
「シンジ君も濡れてるね。」エリカは恥ずかしそうに言う。僕はエリカを抱きしめた。
「シンジ君、好き、大好きよ」
エリカはそう言うとおもむろに身体を起こし、寝ている僕に背を向ける形になった。
「食べてもいい?」エリカはそう言うとボクのに顔を近づけた。エリカの吐息があたる。
痛い程に膨張したそれを優しく握るエリカ。少しばかり躊躇を見せた後……。
ボクのにキスをした。全身が痺れるような感覚が僕を襲う。
エリカは何度もボクの敏感な部分にキスを繰り返す。
「シンジ君の味がするよ」僕の心拍数は異常に跳ね上がっている。苦しささえ覚える。
そのままエリカはボクのをゆっくりと口に含んだ。エリカの唇の感触が伝わる。僕の全ての神経がそこに
集中している。狂いそうになる。エリカの口の中で舌先が動く度に…イキそうになる。
エリカの声にならない声が漏れる、僕はもう限界に近かった。
僕は身体をずらそうとするが、動けなかった。身体が麻痺しているかのようだった。エリカの尻のあたりを
撫でまわす。エリカの敏感な部分の感触を確かめるのが精一杯だった。

<>950 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 10:38:08 ID:pKh9QTuR0<>
爆発した。
そう表現するのが最もふさわしい気がする。僕の身体は硬直し、何度もドクドクと脈打った。
同時にエリカの驚きの声がする。……エリカはそのまま僕のを飲み込んだ。
……僕の身体はダラシナク弛緩していた。
エリカはそっと口を離して……僕のそばに寝た。僕もエリカも荒い息をしている。
「ありがとう、でも…ごめんね」やっとの事で言葉がでた。
「ううん。嬉しいの。意味わかんないけど、嬉しい」エリカは抱きついてきた。
僕はしばらくの間、エリカを抱き…浅い眠りに落ちた。

<>951 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 10:38:58 ID:pKh9QTuR0<>
ふと目を覚ますとエリカは僕の身体に毛布をかけていてくれているのに気づいた。
僕の胸の中で小さくなって眠っている。僕は気づかれないようにそっとキスをした。
時計を見ると6時前だった。
エリカの身体を撫でている間に僕はまた欲情した。
そっと愛撫を始める。エリカの乳房を揉みしだき、乳輪に舌を這わせたトコでエリカが目を覚ました。
「シンジ君、もう朝だよ…恥ずかしいよ」
僕は構わずにエリカの乳首を舌で転がした。
「ア…アン…スゴ…ンン」エリカは激しく感じ始めていた。
僕は躊躇することなく、エリカの最も敏感な部分に口を這わせた。エリカの手がシーツを握りしめる。
僕は舌先をエリカの中に押し込んだ。唇で襞を分けるようにして、舌先を侵入させる。
エリカのシーツを握る手に力が入る。ジュースは溢れ出てくるのに、エリカのソコは固く閉じている。
敏感な突起に舌を這わせ、ボクのユビが侵入を試みる。
「イタッ、痛いよ」エリカの反応に合わせ、ユビの力を抜く。エリカの身体が硬直する。
僕はそれを執拗にくりかえした。

<>952 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 10:39:40 ID:pKh9QTuR0<>
「シンジ君、狡いよ…エリカだけ恥ずかしい…よ」エリカが僕の背中を軽く叩く。
「シンジ君も気持ちよくなって」そう言うと僕を寝かせる。
エリカは今度は躊躇いもなく僕のを口に含んだ。僕はエリカの腰に手を回し軽く持ち上げ、
シックスナインの体勢に持ち込んだ。エリカの口からボクのがこぼれる。
「ダメ、シンジ君!恥ずかしいよ」ボクはエリカの尻の双丘を開き、音を立ててむしゃぶりついた。
エリカの背中が弓なりに反る。軽い悲鳴とともに喘ぎ声が聞こえる。
「ボクのも、お願い」ボクがしゃぶりながらそう言うとエリカはボクのを口に含んだ。
舌をリズミカルに動かす。ユビも使う。執拗に最も敏感な突起を舐めていると、エリカの身体が震えだした。
エリカはボクのを掴むのが精一杯で口に含むことも忘れていた。
一瞬、背中が大きく反り返り…エリカの身体がボクの上でバウンドした。
エリカの身体から力が抜けていくのがわかった。

<>953 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 10:40:30 ID:pKh9QTuR0<>
エリカの身体をすこしずらしてボクの腕の中に収める。エリカは荒い息をしたまま、目を閉じている。
時計に目をやると七時をまわっていた。
ゆっくりと眠らせてあげたかったが、時間がなかった。
エリカにそっとキスをして、カーテンを少しあけた。普段は雪のように白いエリカの身体はサクラ色に染まっていた。
気持ちが落ち着いていく。僕はエリカの息が落ち着くのを待って話しかけた。
「今すぐでなくてもいい。エリカが欲しいよ。エリカの全てが欲しい。ずっと一緒に居て欲しい」
「うん。シンジ君がいい。ずっとシンジ君のそばにいたいよ。」
少しの間抱き合ってから、ノロノロと着替えをした。
「シンジ君、みちゃダメ!恥ずかしいでしょ!」僕が着替えを見ようとすると…すぐに気づき、怒る

<>954 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 10:41:32 ID:pKh9QTuR0<>
用意が終わりエリカを送り届ける事にする。
しっかりと手をつなぎ、ゆっくりと歩く。
「シンジ君の裸…見ちゃった」エリカは恥ずかしそうに呟いた。
「僕だってエリカの裸をイッパイ見たよ」明るい声で言う。
エリカは顔を真っ赤にして僕の背中を叩いた。
エリカを自宅に送り届ける。玄関先でネックレスを忘れた事に気づくが、僕が大切に預かっておくからと
取りに戻ろうとするエリカを家の中に押し込んだ。
帰りにローソンに寄り、オロナミンを買う。僕はオロナミンを飲みながら幸せに浸った。
主玄関から入る。母は起きてきていた。今。帰ったの?って言葉に
「さっき、エリカが少し寄って行ったよ。中途半端な時間だったし」僕は返事をして一旦上に上がった。
顔を洗うが風呂に入るのは止めた。もう少しだけエリカの匂いに包まれていたかった。

<>955 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 10:42:25 ID:pKh9QTuR0<>
昼頃にインターホンで起こされる。
ノロノロと下におりる。一応は元旦を祝う事に。
お屠蘇嫌いの父に合わせて冷酒で乾杯をする。おせちを少しつまみ僕はお年玉をもらった。昨日も小遣いを貰った
から辞退の姿勢を見せたが、それはあくまでポーズだった。
母は相変わらず元気だった。「今日はエリカちゃんは来ないの?」
「多分、寝てるんじゃない?朝まで踊ったり、お参りしてたし」
お雑煮を食べながら答えた。父はぼんやりとテレビを見ている。僕も釣られてテレビを見た。
昼食を終え、部屋に上がる。睡魔が襲ってきた。
夕方になり、エリカに起こされる。部屋は既にエリカが片付けてくれていた。
「さっき電話でご挨拶したら、シンジ君が寝てるから起こしにおいでって…」
このまま晩まで寝続けたら、僕が夜中に目が冴えて暇だろうって母が言ってたらしい。
「シンジ君のお父さんとお母さんは初詣に出かけたわよ。」そう言ってエリカはベッドの横に座った。

<>957 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 10:45:28 ID:pKh9QTuR0<>
ほんの数時間しか離れていないのに、エリカはキレイになっていた。そんな気がした。
僕は正直にそう告げた。エリカは「馬鹿」って小さく呟くと、嬉しそうな顔を見せた。
「こっちにおいで」そう言うと僕はエリカを抱き寄せた。
「不思議。シンジ君にギュッてされると安心する」エリカは幸せそうに呟く。
僕はずっとエリカを抱きしめていたい、そう思った。

「少し散歩しよう」僕とエリカはコートを羽織り表に出た。玄関を出た所で両親が帰ってきた。
「財布を二人とも忘れたのよ。それより西宮戎に行くけど、一緒に来る?」エリカは僕の顔を見て、
「行った事ないから嬉しいです」母は僕に玄関に財布があるから取って来てといい、
僕は急いで取りに戻った。
道は空いていた。すぐに西宮戎の近くまで来る。路駐出来る所を探し、車を止めた。
「ここは商売の神様だから十日戎が賑わうのよ」母がエリカに戎さんの説明をする。

<>958 :?V???W ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 10:46:45 ID:pKh9QTuR0<>
迷子になったら赤門を待ち合わせ場所にすると決め、境内へ。出店も出ていて賑わっている。
お参りをすませ、茶店で甘酒を飲む事に。エリカは初めて甘酒を飲んだ。
「暖かくて、甘くて美味しいです」その後、麩を買い…池の鯉にあげたりした。
父がせっかく西宮に来たんだからパチンコをしようと提案するが、母が即却下した。
「あんた達どうする?何処も行くとこないでしょ?このまま帰って一緒にご飯食べる?」母が聞くが、
エリカは親戚が訪ねてきているし…正月なのでと遠慮した。車でエリカを自宅まで送って行き、
三日に遊びに行く約束をして別れた。エリカは二日は親戚参り(久しぶりの正月)をして、
一年分の収入を稼ぐと張り切っていた。
僕はそのまま両親と帰宅した。

<>40 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 23:26:20 ID:C/Yq24Z2O<>
二日は一日中のんびりと過ごす。ハルホから電話があったが、普通に正月の挨拶って感じだった。
冬休みの間に暇があれば電話して欲しいと言われ、うやむやに返事をした。
エリカからおやすみの電話があり、ハルホから電話があった事を話すか、一瞬迷ったが変に心配させるのも嫌だったので黙っていた。
三日
昼過ぎにエリカが訪ねてきた。エリカの顔を見るだけで、たった一日逢えないだけでも寂しがってる自分に気付いた。
「晩ご飯は鮎川さんの所と一緒なんだから、早く帰っておいでよ」そう言われながら僕はエリカと出掛けた。

「神戸はまだ店もあいてないから梅田かアメ村にしよう」僕は提案した。
エリカと電車に乗り梅田へ。
僕は反対したのだが、エリカは福袋を買うと主張する。エストやロフトを見て回るが、エリカも僕もそれ程欲しい物はなかった。
四ツ橋線に乗りアメ村へ…アメ村には御堂筋線よりも四ツ橋線。
アメ村は賑わっていた。ロボットで服を物色し、デプトへ…。ビームスからカンテでお茶をする。
ハニーチャパティとマサラチャイがエリカの定番で、僕はラッシーを飲む。

<>41 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 23:27:54 ID:C/Yq24Z2O<>
「後でバルをチェックしたいな」時間はタップリとあったので、古着屋さんなんかをまわる。
空振りになるのも嫌なので、二人で揃いのバングルをビームスで購入した。
そろそろ帰ろうとなり、梅田から家に電話する。
「白菜と鳥のミンチ、軟骨もあれば買ってきて」なければすぐに電話くれとの事。
「多分、今夜はチャンコかうどんすきだね」
「シンジ君のお母さんのつくねはふっくらしてて美味しいから大好き」
エリカと二人でデパ地下へ。目当ての食材を買った後、家に電話をしてからエリカの最大の目的である福袋売り場へ。

ヒロミチの福袋をゲットしたエリカはニンマリしていた。
帰りの車中でエリカが要らないのは僕にくれると言うので
「多分、福袋ごと僕にくれる事になるよ」
……。
エリカが食材の入った袋を持つ僕を見て
「シンジ君と未来もこうして食材を抱えて…一緒にいたいな」と呟いた。
電車が芦屋駅について僕達がラポルテ沿いに歩いていると、ハルホとスレ違った。
正確にはスレ違ったらしかった。

<>42 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 23:31:58 ID:C/Yq24Z2O<>
エリカの家にエリカを送り届ける。そのまま7時に約束すると、僕は帰宅した。
母に食材を渡し僕は二階へ。すると少ししてからエリカが食材を持って手伝いにやってきた。
7時過ぎにエリカの両親がやってきて挨拶を済ませると食事が始まった。
鍋が煮えるまでの間、エリカのお母さんが用意したオードブルをつつく。
緊張していたのは僕とエリカだけだった。もちろん、親同士も緊張していたのだろうが…
僕やエリカには表情を読取るだけの余裕はなかった。食事が終わり、エリカ達が帰ったのは10時を過ぎた頃だった。
片付けの手伝いを済ませ、部屋に上がったのは11時過ぎだった。僕は上で風呂に入る事にした。

四日、五日はエリカが家族と里帰りする事になってたので、次に逢えるのは六日だった。四日は僕の方も祖父に会いに行く事になっていた。

<>46 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/24(火) 23:56:28 ID:f7PTEzcu0<>
五日
少し退屈していた僕は三宮に出た。
竹山さんらが集まっているJavaに顔を出す。正月らしく、スローなモダンジャズがかかっていた。
「明けましておめでとうございます」
「おう、今年も宜しく!」
そのまま僕も混ぜてもらい、ダラダラと過ごす。僕は適当に相槌を打った。
アレンジャーがどうこうなんて話はサッパリだった。
皆はハックルベリーやホンキートンクに行くと言うので、僕は高架下をブラつく事に。
「ミサが棚卸ししてるから覗いて来いよ」別れ際に竹山さんに声を掛けられる。
あまり気乗りしなかったが、とりあえず挨拶に向かった。
店に着くとミサネェは明日からのセールの準備をしていた。
「ちょうど良かった、コーヒーお願い。」挨拶より先にコーヒーを買いに行かされる。
……。良かった。いつものミサネェと僕の関係だ。そう思いながら、僕は全部で4本のコーヒーを
買う。店に戻り、ミサネェと同僚の人に差入れをする。

<>49 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/25(水) 00:08:26 ID:7WwL2iNC0<>
新年の挨拶を済ませるとミサネェの同僚の一人が靴下占いの人だと紹介される。
「シンちゃん、靴下脱いでごらん」僕は固く断った。
そして、靴下占いが失敗した原因が分かったような気がした。
コーヒーを飲みながら靴下占いの人に僕を【年下の彼】と紹介したのにはビックリしたが、
もう一人のミサネェの同僚がやんわり否定してくれた。
「でもシンちゃんはオイしそうでしょう?」
「そりゃぁ可愛らしいけど、彼女いるもんね?」
僕はどう答えていいのかわからず、俯いてしまった。
ミサネェはそっと耳元で「美味しいもんね」と囁く。
僕は耳まで赤くなった。
「アンタ、シンジ君に何言ったの!」その言葉に僕は救われた。
靴下占いの人はニコニコしていた。
その後、僕は力仕事を少し手伝った。

<>51 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/25(水) 00:29:34 ID:7WwL2iNC0<>
店の棚卸しが終わるまで付き合ったら……僕にはまだ振り切れる自信がなかったので、
早々に帰る事にした。
…これでいいんだ、少しずつ、少しずつ…
そう思いながら帰宅した。
部屋に入り、ぼーっとしているとエリカから電話があった。
竹山さんやミサネェと会った事を話す。明日はデートしよう、そう約束して電話を切った。
晩ご飯を食べ、部屋で音楽を聞いているとインターホンが鳴った。
電話に出ると…ハルホからだった。

<>60 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/25(水) 06:34:40 ID:CxsEz2PbO<>
「ちょっとシンジの声が聞きたかったの」
……。僕は答えを探した。
「本当はこんな電話をしたら…シンジに嫌われるよね?」
「電話ぐらいで嫌いにならないよ。それにハルホを嫌いになった訳じゃないし…」
本当は【別れた理由が】を挿入すべきだったのに…僕には出来なかった。
「シンジは優しいね。でも…シンジの優しさが私を傷つけてるんだよ」
ハルホの声は少し…ほんの少しだけ涙声だった。
「私…どうしたんだろ…こんなの嫌われるだけだよ」
僕にはハルホの気持ちがわかった。…本当は何もわかってないのに…わかったような気がしていた。
「好き…って…痛いんだよ。心がとっても痛いんだよ、シンちゃん知ってた?」
僕は本当は…知ってたような気がした…。だけど、何も言えなかった。
「ちょっと前まではラブラブだったのに…いつの間にか一人ぼっちなんだよ」
「うん、俺が悪いをだよな…ハルホには…」
「その先は言わない約束…だよね?」

<>61 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/25(水) 06:36:27 ID:CxsEz2PbO<>
ハルホは僕の言葉を飲込んだ。
「どんどん嫌な女の子になっちゃうよ…」
「それはないよ」
僕は辛くて…電話を切りたかった…。
「もう…可能性ないのかな?あの子には…勝てないのかな?」
……。
「ゴメン…今の俺にはそれしか言えないよ」僕には…それが精一杯の言葉だった。

電話を切った後…僕は風呂に入った。湯船に使って…全てを洗い流したかった。
それが出来ないのはわかってたし…そうしたくもなかった。いまだに心のどこかにハルホは存在していた。

<>62 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/25(水) 06:39:24 ID:CxsEz2PbO<>
風呂を上がり、寝る準備をしていると…インターホンが鳴った。
内線とは違う…。
おそらくハルホだろうと思ってドアを開ける。
そこに立ってたのはやはりハルホだった。
「ごめん、きちゃった…」
僕はハルホを部屋に入れた。
「今、風呂上がりだから…すぐに着替えるから」
着替えたらハルホを送っていくつもりだった。
「部屋…変わってないね」ハルホは部屋を見回す。
「すぐに帰るよ。これ以上嫌な女の子になりたくないし…声をきいたら顔が見たくなっただけだもん」
僕とハルホの間に微妙な空気が流れる…。
炬燵に入りホッとしたのかハルホの表情が崩れる。
いつものように…僕はハルホの向かい側に座った。
ハルホが寝転がる…
「いつもの天井じゃないみたい。こんなんだったかな?」
……。

<>64 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/25(水) 06:45:40 ID:CxsEz2PbO<>
「やっぱ帰るね…シンジのもう一人の彼女に悪いし」ハルホはワザと悪戯っぽく笑う。
「送っていくよ」
「いい!」僕がコートを羽織ろうとすると、ハルホは走って階段を降りた。
玄関を出て…少しした所で僕はハルホに追い付いた。
彼女を振り向かせると…ハルホの目には大粒の涙が溢れていた。
「だって!寝転んだ時に彼女の顔が浮かんだんだもん!」
僕はハルホを抱き締めた…。ハルホにかける言葉もなかったし…そう…してしまっていた。
ハルホを抱いた時…違和感に似た…何かが違ったような気がした。
「シンジ…ごめんね…ごめんね」
本当に謝らなきゃならないのは…僕だった。
「帰ろう…」
僕は身体をそっと離すとハルホの手を引いた…。
早く送り届けなければ…僕が壊れる…そんな気がした。
「あの子といる時のシンジ…幸せそうに見えた」

<>66 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/25(水) 06:51:47 ID:CxsEz2PbO<>
ハルホを送り届けた僕は…真直ぐに帰った。
ハルホを苦しめているのは僕だった。そして…僕も苦しんでいた。
ハルホを犠牲にして…僕の幸せは成立しているような気がした。
あの時のミサネェの言葉を思い出すが、もう…ミサネェに頼る事は出来ないと思った。
僕はハルホに別れを告げなければならなかった。ハルホの為にも、そうしなければならない…。
部屋に戻っても僕は落ち着かなかった。何故かハルホの残香がある気がする。

布団に入ると…エリカの顔が見たい、強く思った。

<>204 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/27(金) 12:58:41 ID:WKgMU1eU0<>
二月第一週

ミサネェは後期試験と就活で忙しいらしく、会う機会もなかった。ハルホからはあの日以来連絡もなかった。
変わった事といえばエリカが髪を切った事と普通科の生徒に告白された事ぐらいだった。
そんな時、中学の時の同級生からハルホが盲腸で入院したと連絡が入った。
「三日前に入院したらしいよ。昨日手術したって。シンジ君も良かったらお見舞いに行ってあげてよ

その日、僕はバスに揺られて芦屋市民病院へ向かった。

<>205 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/27(金) 13:00:46 ID:WKgMU1eU0<>
病室をノックし、部屋に入る。ハルホは漫画を読んでいた。
「大丈夫?」「お見舞いに来てくれたんだ。…まぁシンジに連絡してって私から頼んだんだけどね」
「元気そうでよかった。何を持ってきたらいいか分かんなかったから…とりあえず」花を渡した。
「ありがとう!でも、花瓶ないから…どうしよう?」花はとりあえずお母さんが来たら考えるって事になった。
すぐに看護婦さんが入ってきて傷の消毒を始めた。その間は僕は病室の外で待っていた。
看護婦さんと入れ違いで病室に入る。
ハルホに病状を聞くが、本当に大した事はなさそうだった。
「明日からは大部屋に移るし、ホント大丈夫。」
運動出来ないのと退屈なのが問題だけど、それ以外は問題ないとの事だった。
面会時間が終わりになる頃、ハルホの父親がハルホの様子を見に来た。
僕はハルホの父親に挨拶をして、病室を出た。
バスの時間を見たら…かなりの時間があったので、僕はタバコを吸いながら歩いて山を降りた…。
—このまま友達の関係になれたらいいのに—

<>206 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/27(金) 13:01:44 ID:WKgMU1eU0<>
次の日
晩ご飯の後にエリカが勉強しに来るので、それまでに約束していた漫画をハルホに届けに行く事にす
る。
ベスパにキックを入れ、僕は市民病院へ向かった。
受付でハルホの新しい病室を聞き、部屋に向かう。部屋を訪ねるとハルホのお母さんが彼女の世話をしてい
た。
挨拶をすると、昨日の花の礼を言われ
「ハルホ、お母さんご飯の仕度に戻るから…後でお父さんと来るね」
少し気を使ってくれたみたいだった。
鞄から頼まれていた漫画と林檎ジュースを取りだしハルホに渡す。
「ありがとう。でも、もうすぐ退院だけどね」
会話の糸口がみつからない…僕も…多分、ハルホも同じだった。

<>207 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/27(金) 13:02:43 ID:WKgMU1eU0<>
「傷口見る?」ハルホが明るく話しかける。
「いや…それはいいよ」
「シンジの知らない私になっちゃったね」傷口を指しているのか…僕達の距離を言ってるのか、わから
なかった。
ふっとした間があり、ハルホが布団の中からそっと手を出し…僕の手を握った。
「こっち来て」ハルホが小声で呼ぶ。僕がハルホの顔に耳を近付けると…そっと頬に唇が触れた。
「何もお返し出来ないから…」そう言うとハルホは僕に笑顔を見せた。
—その時は僕も…上手に笑えてたのだろうか—
ハルホの学校での話やクラブで大会メンバーになれそうだとかの話を聞く。

<>208 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/27(金) 13:03:41 ID:WKgMU1eU0<>
暫く話しをしていたら、ハルホの彼氏が見舞いにやってきた。
「盲腸だって?大丈夫か?」彼氏は僕を横目で牽制しながらハルホに聞いていた。
「それじゃ、失礼します。早くよくなって下さい」僕は彼氏に頭を下げ部屋をでた。
部屋を出る時に「なんでアイツが…」…続きは聞こえなかった。
僕がエレベーターホールでコートを着ながらエレベーターを待っていたらハルホの彼氏が追いかけて
きた。
「どういう事なんだ?」
僕には彼氏の質問の意図がわからなかった。
「アイツはお前とは会わないって言っていたんだ。どういう事なんだ?」
…意味がわかった。
「彼女の同級生からたまたま電話があったんですよ。手術をしたって。それで見舞いに来ただけです
。」
僕はそう答えながら—五日も知らなかったっておかしくないか?— …そう思った。
「そういう事なら仕方ないな。ハルホが言ってたのと同じだし」威厳を保とうとして、続けて
「アイツも迷惑そうだったし、すぐに退院だろうから…もう来なくていいよ」

<>209 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/27(金) 13:05:02 ID:WKgMU1eU0<>
「もう退院みたいだし、来る必要もないでしょ?」僕はカチンときていた。
「それに…」言いかけて、僕は続きを抑えた。
話は途中だったが、無視して僕はエレベーターに乗った。
ベスパにキックを入れる、なかなかエンジンが掛からなかった。
必死にキックを入れている内に…不思議な事にハルホの事も、彼氏の事も忘れていた。

部屋に戻り、顔を洗い食卓へ。
食事を済ませた頃に電話が鳴った。エリカからだった。
暫くしてエリカがやってきた。僕はハルホの入院の事を話すべきか迷ったが、言えなかった。
本当は話すつもりだったが、エリカの幸せそうな表情を見ていると…僕には言えなかった。

<>210 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/27(金) 13:06:03 ID:WKgMU1eU0<>
二月第二週
ハルホから電話があり、退院したとの事だった。ハルホは彼氏の非礼を気にしていたが、僕は気にならない
し心配いらない…と答えた。
—なんとなく、このまま薄れていくのだろう—…電話を切った後で僕はそう思った。

次の日、エリカと三宮へ買い物に出かける。
「シンジ君、寒いね。」エリカはそう言うと僕の手をキュっと握った。
「手袋があるから有効利用しよう!」僕はそういうとエリカの右手に手袋をつけた。僕は左手に手袋を
つける。
「あったか〜い。シンジ君。これはナイスだよ」
僕はエリカの左手を握ると自分のダッフルコートのポケットにつっこんだ。
「これで完璧」

<>211 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/27(金) 13:07:01 ID:WKgMU1eU0<>
【one way】で文房具やポストカードを物色する。僕はセルロイドのペンケース。エリカはバーバラクルーガーの
有名なイラストのトートバッグを買った。
その後は【スリーゲル】でアンティークの雑貨を見る。

「喉が乾いたね、ココアが飲みたいよ」僕はエリカに提案し、【JAVA】に入った。
「後で【ウェストエンド】もみたいね」その店は高いけど、カッコよかった。
「そうそう、シンジ君。バレンタインはチョコの他に何がいい?」エリカはメモを取る仕草をする。
「エリカと一緒にいられたらそれでいいよ」別に特別な事を言ったつもりはなかったが、エリカが顔を真っ赤にする。
「もしかしてエッチな事を想像した?」僕は小声でイタズラっぽく、エリカに聞いた。
「チアキがね…変な事を言うから…」エリカが手を振って釈明する。
「チアキがなんて?」僕はエリカを追詰める事にした。
「シンジ君が絶対に求めてくる…って。だから逆に…頭にリボンを乗せてシンジ君に…迫れっ…て」
僕は一瞬想像して吹き出してしまった。
「最近、チアキがエッチな話ばかりするから困るよ」僕は全然困らなかった。

<>212 :シンジ ◆MEx/4CS4Gs :2006/01/27(金) 13:08:01 ID:WKgMU1eU0<>
【JAVA】の小さな椅子とテーブルはエッチな会話を小声でするには最適だった。
「じゃ、それをリクエストしようかな」僕はイヤラシイ顔をしていた。
「エッ…」エリカは悩んでいる。
「ウソ、嘘。僕はエッチなエリカよりもエッチな事をされてるエリカが好きかも」追い打ちをかけた。
「○△×▲☆…」エリカは簡単に壊れた。
自分で苛めているのに困った顔をするエリカを見て愛おしくなる。僕は変態だと思った。
「ごめんね。ホントはエリカの困った顔を見るのが好きなんだ」
「シンジ君、趣味悪いよ。それに変態」エリカは怒った素振りを少しみせたが、ホッとした様子だった。
その後、チアキとエリカのワイ談の内容を聞き出す。…そこには、ちょっと興奮してしまう僕がいた。

【友達】リアル脱衣マージャン【セフレ】

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大学2年になったときのことでした。僕は大学の友だちには全くなじめず、友だちが一人もいませんでした。

決して友達が出来ないほど暗い性格ではなく、ただタイミング的に友達を作れる一年生のときに、友達が出来なかったのが原因だと思っていました。

お昼ご飯もいつも一人でした。そんな僕とはじめての友達になってくれたのは再履修の先輩でした。

いわゆる落ちこぼれで、単位を取れなくてもう一度同じ授業を受けている先輩です。友達がいない僕を選んだのは、先輩も再履修で友達がいなかったので、一番僕が近づきやすかったのでしょう。

先輩はあれこれと話し掛けてきて、何とか僕と打ち解けようとしてくれました。そんな時、僕たちをつないだのがマージャンというキーワードでした。

「じゃあ、今度一緒に打とうぜ」ということになりました。レートは千点2千円ということで、ハコになったらマイナス5万円です。結構高いけど、僕は自信があったので全然OKでした。

そしてついにマージャンの日になりました。その先輩の部屋でやることになっていたので僕は恐る恐る先輩のアパートに向いました。

結構ボロアパートで、中に入るのをためらうほどです。インターホンもないので、気のドアをノックしました。すると中から「おう、入れや」と威勢のいい声で出迎ええられました。

そういえば対戦相手の事を何も聞いていませんでした。どんな人が着ているの妥当と部屋の中に入ると、先輩と他の男性と女性が一人づつ、卓を囲って座っていました。

女性のほうはかなりの美人です。「よろしくー」と名も名乗らずに笑顔で迎えてくれました。どうやら先輩の友だちらしいです。同じ大学だそうで、何度か顔を見たことある二人でした。

「二人ともマージャンやるんですか?」「何?女だからって甘く見ないでよ」きつめの人でしたが、顔はとても綺麗でスタイルもとてもいい人です。

「いや、女性がマージャンするところ見たことないので・・・」「そう?結構みんなやってるよ。お父さんに教えられたりね」

二人とも話しながら、牌を積んでいました。かなりなれているようです。先輩が「じゃあ、始めようか」といいながら牌をつみ始めました。僕も慌てて席につきました。

対局が始ま前に先輩はルールの説明をはじめました。女性は慣れてるのか、あまり聞いていませんでした。僕は初めてなのでよく聞いておきました。

最初の対局が始まりました。まずは小手調べに適当に始めました。先輩も先輩の友だちも女性も、まあまあという印象でした。

なかなかいい手をしているといった感じです。正直本気を出さないと勝てそうもありません。顔には見せないけど余裕たっぷりの3人でした。

半チャンが終わりました。成績は女性の先輩が一番、先輩の友だちが二位、僕が三位で、先輩が4位でした。

先輩の友だちが「まあ、予想通りだな」と言って余裕の顔をしていました。ちょっとカチンと来ました。

女性の先輩はかなり腕に覚えがあるようでした。顔も可愛いのにマージャンも強いなんて、僕はいつの間にかこの人に惹かれていました。

その女性の先輩は「今まで負けたことがない」とか、「負ける気がしない」とかちょっとづつカチンと来るようなことを言い始めました。

続けて「今日買ったら何買おうかな?うふふ」と笑い始めると、先輩が「俺のソープの金が・・・・」と泣き言を言っていました。

「ちょうどよかったわ、ちょうど金欠だったの。ありがとね」と女性の先輩は僕にウインクをくれました。

とても可愛い顔なのですが、かなり頭にきました。

それから僕は少し本気を出してマージャンに挑みました。数時間経過して順位は僕と女性の先輩がトップで、先輩がビリ、先輩の友だちは三位でした。

ここで先輩がリタイアになりました。続けて3人で勝負することになりました。時計を見ると0時を過ぎていました。

クーラーもない狭い部屋で黙々とマージャンを続けました。3人になったところで僕は女性の先輩にターゲットを絞りました。

3人になったのでいかさまもしやすくなり、女性の先輩が振るまでずっと待ってたりしました。

その成果はすぐに現れました。反チャンが終わって清算すると女性の先輩は今日の勝を全部吐き出して、自分の財布から負け分を出し始めました。

「もう、信じられない。もしかして初めてじゃない?私負けるの?」「ああ、そうかもね、俺もはじめてみたかも」と先輩。

僕はみんなに「なかなか曲者だねー」と言われましたが、「まあ、まぐれですよ」と遠慮していました。まぐれではなくていかさまなんですが。

財布をしまいながら女性の先輩が「あ、やば、私もうないわ。今日あんまりもってきてないのよね。まさか負けるなんて思わなかったから」

僕は「貸しでもいいですよ」というと先輩が「だめ、うちは即金だから」というと、女性の先輩が「まあ、負けたらそのときよ」と言って牌を積み始めました。

半チャン終わって結果は、また女性の先輩が最下位でした。「あーあ、どうするの?」と先輩。「ええー、超信じられない。どうしよう」

「誰も貸さないよ」と先輩の友だち。先輩が「じゃあ、服一枚脱いだら一万でいいよ」と冗談交じりで言いました。

先輩の友だちも「おお、いいねえ」と乗って着ました。女性の先輩は「え?そんなんでいいの?ほんとに」と僕に向って聞いてきました。

僕は「あ、は、はい」と答えるのが精一杯でした。こんな綺麗な人が簡単に服を脱いでくれるなんて、僕には信じられません。

「そんなんで良いんだったら・・」といいながら一番上の服のボタンをはずして上着を脱ぎました。

下は薄着のタンクトップのようでした。細い身体とバストのラインが強調されていてなんかすごいエロイ雰囲気です。

「じゃあ始めようか」彼女が言いました。僕は目の前でこんな綺麗な女性のセクシーな姿を見せ付けられて勃起してしまいました。

と同時にもっと勝てばもっと脱いでくれるんじゃ?と思い始めいかさまにも力が入りました。

半チャン終わると彼女は2万の負けでした。「どうするの?」と先輩。「ええ。じゃあ、また脱ぐのでいい?」と彼女はみんなに聞いてきました。

「いいよ、2枚?」「ええ?」とタンクトップを引っ張りながら「これ脱いだらもうブラしかないから、これ2万でいいでしょ?」と彼女。

「仕方ないなー」と先輩。僕は何も言えずにただ見守ったいました。すると「いいでしょ?」と僕に聞いてきたので、僕は「あ、はい」と小さい声で言いました。「ああ、顔が赤くなってる。かわいい」と彼女。

ちょっと馬鹿にされているように気分を害されました。そうこうしているうちに彼女はタンクトップを脱ぎ、上半身ブラだけになっていました。

水玉のブラで引き締まったからだ、あまり見つめると怒られそうなので、チラッとしか見れません。

「じゃあ、いくよ」と彼女は全く気にしていないようにいいました。白い胸のふくらみとかとても気になります。

僕はさらにいかさまに力が入りました。どうしたも彼女を裸にしてやろうと心の中で何かが燃えはじめました。

もうバレてもいい、どうしても彼女を脱がせたい、そう思った僕は親の時に役満を積んで、彼女に振らせるように仕組みました。

先輩とかその友だちは彼女の胸に集中しているのか、僕が積んだのに全く気付きません。彼女は上半身ブラだけで少し気が散っているようでこれまた全く気付きません。

僕の狙いどおり、彼女は僕に振ってしまいました。結果ー5万です。

「えー?もういや」彼女は後ろに倒れかかりました。先輩が「さあどうする?」とうれしそうに彼女に問い掛けました。

「え?うん、・・・わかった。ズボン脱ぎます。それでいいでしょ?」と言いながら勝手にズボンを脱ぎ始め、白いパンティ一枚になりました。

先輩が「え?それだけ、それで5万?」と煽ると「あ、やっぱだめ」と笑顔で返しました。僕の目の前に下着だけの女性がいるということだけで信じられないのですが、もう行くとこまで言って欲しいと心から先輩を応援しました。

「わかった。ブラ脱ぐから・・・。それでいいでしょ。でもタオルは巻かせてよ」と彼女。先輩は「いいよ」といってタオルを手渡しました。

彼女は後ろを向いてタオルを胸に巻いて、ブラを脱ぎました。片手でタオルを持ちながら器用に隠しながら牌を混ぜ始めました。

そのまま次の半チャンが始まりました。彼女はタオルで胸を隠しながらやっているのでなかなか難しそうです。

手を伸ばして牌をつかむ時なんかほとんど胸が丸見えですが、乳首までは見えません。

しばらくゲームが続くと、彼女が「ツモ」と叫び、「久々にあがったー」と両手を上に上げました。

そのとき胸に巻いていたタオルがズルッと落ち、おっぱいがみんなの前に晒されました。

「きゃーーん」といってすぐタオルで隠しましたが、僕らの前におっぱいを丸々見せてくれました。僕のチンポはびんびんでした。みんなのも同じだったと思います。

彼女は「これ巻いて?」と先輩にタオルの後を渡しました。先輩は彼女の後ろに座って、タオルを巻いているようでした。そのまま次のゲームが始まりました。

次はラストで僕が親になりました。当然また役満を積みました。2階連続で親満はさすがに怪しまれると思いましたが、もうどうでも良くてとりあえず彼女に振らせました。

「ええー、まじ?もういや?もう辞めます」彼女は本当に参った顔をしていました。先輩が「じゃあ、最後にすっぽんっぽんになろうか」といって、彼女の胸に巻いていたタオルを取りました。

「やああん」と彼女は手で隠しましたが、「隠さない、隠さない」と先輩派彼女の両手を振りほどきました。

かくして彼女のおっぱいは僕らの前で全開になってしまいました。生まれて始めて同世代の知り合いのおっぱいを生で見ました。興奮で頭がくらくらしました。

彼女はすごい恥ずかしそうな顔でうつむいていました。彼女は先輩に両手を万歳されていました。先輩が友だちにむかって「パンツ、パンツ」と言いました。

友だちは「いいの?」と裸の彼女に聞きました。彼女は何も言わず下を向いていました。ちょっとかわいそうでした。

先に寄ってる先輩は「いいから、金払うよりいいだろ」といい早くしろよみたいにに指図しました。

僕は信じられない目の前の光景を固唾を飲んで見つめていました。友だちは「じゃあ」といいながら彼女のパンツをつかみ、ゆっくりとずらしていきました。

ヘアーが少しずつ見えてきました。手入れしていないのか、結構剛毛でふさふさでした。パンティが膝まで脱がされ、全くの生まれたままの姿になっていました。

「じゃあ、そのまま立って」と先輩は彼女を立ち上がらせました。「そのままゆっくり一週回って」と遠慮せず彼女に指示しました。

彼女は何も言わずに指示に従いました。彼女のお尻もきゅっと上がっていてとてもスタイルが良くて、もう本当に素晴らしいものを見ました。

「じゃあ、最後に座って足を広げて」「ええ。もう無理、もういいでしょ?」「いいじゃん、最後、」「いや、それは無理」

僕も心の中で先輩を応援しました。どうしても見たい、このチャンスを逃すとしばらく見れないし、がんばれ先輩

すると先輩の友だちが「もういいじゃん、かわいそうだよ」と言い始めました。何だこの人?と思ったのも束の間、「どうせこいつのマージャンいかさまだし」

と僕のほうを向いて言いました。「えーー」と彼女。僕も心の中で「えええ」と叫びました。ばれてました。

「ええもう、信じられない」といいながら彼女は後ろを向いてパンツをはきました。僕は彼女の大きなお尻を見つめながら「終わった」と呟きました。

彼女は服を着ると「もう帰る」と言って一人で去っていきました。僕も怖かったので「すみませんでした。」と謝って逃げ帰ろうとしましたが、「マア待てよ」と腕を捕まえれて逃げられませんでした。

しばかれると思ったのですが、「誰にも言うなよ」と口止めされただけで、帰らせてもらえました。それ以来マージャンには呼んでもらえませんが、あの裸になった先輩は学校で時々見ました。服を着ていてもやっぱりスタイルが良く、思い出しただけで勃起します。一生忘れられない思い出です。


【寝取られ】嫁には3人の恋人がいた3 【NTR】

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ほんの些細なことがきっかけで知ってしまった、妻の浮気。しかも、相手が3人もいると知り、私は愕然とした。

優秀な探偵が撮影してくれた浮気の証拠動画は、想像の斜め上を行くものだった。息子の同級生を襲うように身体を交わす優香。それだけでも衝撃だったが、もう一人の浮気相手に、本気になってしまった優香が言った言葉は、聞きたくないものばかりだった……。

#8212;#8212;優香は、天馬特製のパンを食べたあと、服を脱ぎ始めた。そして、私の前では見せたことのないセクシーな下着姿になった。
紫というか、ボルドーワインみたいな色のブラとショーツに、ガーターベルトまでしている。

そして、ベッドに乗り、天馬を誘う。天馬の部屋は、リビングとベッドルームが繋がっていて、かなり大きめなワンルームみたいな感じだ。でも、見たところキッチンが見えないので、少なくてももう一部屋は別にあると思う。この部屋の家賃も、優香が払っているのだろうか? 信じて、自由に使えるお金を与えていたのは、間違いだったのだろうか?

『ねぇ、早くぅ#9825;』
優香は、私には一度も見せたことがないような、甘えた可愛い声で天馬を誘う。
「うん、ちょと待って」
天馬はスマホをいじりながら、そんな返事をする。下半身裸の天馬は、射精したせいもあると思うが、まったく勃起していない。
『イジワルしないで。もうこんなになってる……』

優香はそう言うと、ベッドの上で自分の秘部を広げる。

「ゴメン、ちょっと待って、自分でしてていいからね」
と、天馬は優香を見もせずに言う。この温度差はなんだろう? 優香は、なぜ気がつかないんだろう。どう見ても、天馬の心は優香にない。優香も、気がつくはずだ。

『もう#9825; 早く来てよ#9825;』
優香はこんな扱いをされているのに、素直に言う事を聞き、オナニーを始めた。
スマホをいじる天馬の向こうで、オナニーをする優香。
『ンッ! ンンッ#9825; 天馬ぁ、早く欲しいよぉ……ンッ! あっ#9825;』
優香は、天馬を見つめながら、ひたすらオナニーに没頭する。

天馬は、ひたすらスマホをいじり続ける。多分、他にもいる”恋人”達とメールをしているのだと思う。
『早くぅっ! イッちゃうよぉっ! 天馬でイキたいっ! 愛してるぅッ!』
優香が、切羽詰まった声で叫ぶ。ここまで来て、やっと天馬が動いた。

服を脱ぎながらベッドに上がると、
「お待たせ。大きくしてくれる?」
と、優香に指示した。目の前で、優香がセクシーな姿でオナニーをしているのに、ピクりとも大きくなっていないペニス。

『は~い#9825;』
優香は可愛らしい乙女の声で返事をして、天馬のフニャフニャのペニスを口に含んだ。そして、愛情たっぷりのフェラを始めた。でも、なかなか大きくならないそのペニス。
「ゴメンねw また再生してもいいかな?」
天馬が悪びれもせず言う。

『もう! 私だけ見てよぉ~!』
すねたように言う優香。
「だって、優香だってまだ別れられないんだろ?」
『それは……ゴメンね、あと少し待って。愛してるのは天馬だけだから#9825;』
そう言って、天馬にキスをする優香。私は、足元に大きなヒビが入って、奈落に落ちていく感覚だった。でも、信じられないくらいに勃起し、興奮する私。優香に裏切られ、失うかもしれない現状で、こんなにも興奮してしまうのは、すでに私の精神が崩壊しているからなんだろうか?

「俺もだよw」
天馬は、あまり心がこもっていない感じで言う。それでも、優香は嬉しそうに笑う。

そして、天馬はテレビのスイッチを入れて、繋がっているパソコンを操作した。
すぐに画面いっぱいに、女性の裸体が映る。でもそれは、優香ではなかった。かなり若く、おそらくまだ10代に見える女の子が、裸でカメラに語りかけている感じだ。
”天馬ぁ~! 早く入れてよぉ~!”
女の子は、こんな事を言う。

『こんな子供じゃ、天馬もイヤでしょ? 早くぅ、私に入れて#9825;』
優香は、そんな事を言う。天馬に、他の女性がいるのを知っている感じだ。
「当たり前じゃん。優香が一番に決まってるよ。優香が早く結婚してくれれば、全部切るから」
天馬は、しれっとそんな事を言う。優香は、夢見る乙女の顔で天馬を見つめる。
『ふふw でも、可哀想。この子、自分がただのセフレって知ったら、自殺しちゃうかもねw 天馬の彼女は私だけなのに#9825;』
優香が、こんなにもお花畑とは思わなかった……。

そして、画面の中で少女が天馬の指示でオナニーを始める。それを見ながら、優香にフェラをさせる天馬。あっという間に勃起した。
『大っきくなった#9825; じゃあ、入れちゃうね#9825;』
そう言って、天馬にまたがる優香。対面座位で繋がる二人。でも、天馬は画面を見たままだ。
この様子を見て、浮気している優香にではなく、天馬に対して怒りを持った。私の愛する自慢の嫁を、バカにされたような気持ちになったからだ。許せない……そんな怒りがメラメラと燃える。

でも、優香は浅ましく腰を振る。ショーツも穿いたまま、セクシーなランジェリー姿の優香は、私とのセックスでは一度もしたことがないような、複雑な動きで天馬を責め立てる。

『ンフゥッ! あっ! 天馬ぁ、気持ち良いよぉっ! 凄いぃっ! 天馬好きぃっ! 愛してるっ! 優香で気持ち良くなってぇっ!』
優香は、叫びながら必死で腰を振る。天馬は画面を見たまま、気が抜けたような声で、
「あぁ、気持ち良いよ。優香、愛してる」
と言う。ごり押しアイドルでも、もっとましな演技をすると思う。でも、そんな棒読みのセリフでも、優香は嬉しいようだ。

『天馬っ! 嬉しいぃっ! 早く一緒になりたいよぉっ! 誰よりも愛してるっ! 天馬の赤ちゃん欲しいぃっ!』
優香は、大きな声であえぎながらそんな事を言う。私は、さっき優香が、息子が成人になるまでは離婚しないと言った言葉を思いだした。
少なくても、息子への愛情は残っているんだ……そう思うと、少しは救われた気になる。

でも、私が捨てられるのは、もう確定路線のようだ。何とかして、この天馬を優香から引き離さないと……そんな思いでいっぱいだった。

天馬は、優香へ愛の言葉をささやいたくせに、視線は画面の少女に釘付けだ。画面の中では、幼気な少女が太いバイブを秘部に差し込み、オナニーをしている。この男は、本当に酷いヤツだと思う。こんな年端もいかない少女に、なにをさせているのだろう?

そして、腰を振り続ける優香が、
『天馬ぁっ! イクっ! イッちゃうぅっ! キスしてっ!』
と、叫ぶ。天馬は、かったるそうに優香にキスをする。優香は嬉しそうに天馬の背中に両腕を回し、きつく抱きしめながらキスをする。

キスしながら対面座位で腰を振り続ける優香。私は、喪失感で気を失いそうだった。でも、そんな気持ちとは裏腹に、イキそうなほど固くいきり立つ私のペニス。

必死の優香、それなのに、キスしている天馬は、相変わらず画面の少女を見続けている。
そして、しばらく優香がキスをしながら腰を振る。それだけではなく、指で天馬の乳首も責めている。もう、必死という感じで、哀れになってくる……。
本当に好きな相手や、いい女と思っている相手なら、こんな事をしてもらわなくても、あっという間にイクはずだ。実際、相手がもしも長澤まさみとかなら、入れてすぐにイッてしまうと思う。
優香が、こんな事をしてもイカない天馬……それは、天馬が優香に魅力を感じていないということだと思う……ただの金づる……と言うことだ。

「優香、イキそう。どこに欲しい?」
天馬が、だるそうに言う。
『中にぃッ! 天馬の子種、子宮に注いでぇッ 赤ちゃん頂戴ぃっ!』
優香は嬉しそうに、そう絶叫する。
「へ? ピル飲んでるだろ?」
少し慌てて天馬が言う。
『うん、でも、欲しいって思ったからぁっ! イクぅっ! イッちゃうぅ#9825;』
「なんだよ。脅かすなってw ほら、イクぞ!」
天馬は、ホッとしたように言う。
『来てぇっ! 愛してるっ! 世界で一番愛してるっ!』
そう言って、天馬に中出しを受けた優香。結局、天馬は一度も腰を振らなかった。

「旦那とはしてるの?」
天馬が、余韻に浸っている優香に聞く。
『してないよ。ふふw 気にしてくれてるの?』
「そりゃねw 優香が他の男とするなんて、耐えられないよ」
芝居がかった言い方をする天馬。でも、目は画面を見たままだ。

『嬉しい……ホントに、天馬に出会えて良かった……』
「俺もだよ。旦那とは、絶対にするなよ』
天馬は、本当はどうでもいいと思っているのが丸わかりな言い方をする。それでも、
『うん#9825; 愛してる#9825;』
と、優香は夢見る乙女の声で言った。

そのあと、丁寧にお掃除フェラをする優香。そして、天馬がコーヒーゼリーを持ってきて、フタを開けて優香に渡す。優香は、コーヒーゼリーの上に、クリームではなく膣中の精液を垂らしていく。
中腰で、股間にコーヒーゼリーのカップを持つ優香は、どんな気持ちなんだろう? オモチャにされていると、気がつかないんだろうか?

『頂きます#9825;』
優香は、嬉しそうにスプーンで食べようとする。
「あ、待って、今撮るから」
天馬は、慌ててスマホを手に取る。
『もうw そんなの撮らなくても、呼んでくれればいつでもしに来るのにw』
優香は、そんな事を言う。さっき天馬が言った、優香と会えないときに優香の動画を見てオナニーをしているという言葉を、そのまま信じているようだ。でも、報告書には、天馬は動画をあるサイトに投稿して、金に換えていると書いてあった。
目にはモザイクを掛けているそうだが、あまりにも酷い話だ。

「ありがとw いいよ、食べて」
天馬は、優香の話なんてどうでもいい感じだ。そして、素直に食べ始める優香。
『美味しい#9825;』
天馬の精液をかき混ぜて、美味しそうに食べる優香。私は、気持ち悪くてもう見ていられなかった……。

そして私は、魂が抜けたように帰宅した。
『おかえりなさ~い!』
満面の笑みで私を出迎えてくれる優香。私は、泣きそうだった。でも、私は平静を装い、極力いつも通りに過ごした。
そして夜、ベッドに入っていると、もぞもぞと優香が私の横に来た。そして、いきなり私の下を脱がせると、口で始めた。
私が慌てて、どうしたのと聞くと、
『ダメ? 絶対に声出さないから、して欲しいです……』
と、可愛らしく言う優香。さっきの動画で、もう私とはするなと言われたのに、こんな事をしてくれる優香。やはり、私への気持ちも消えていないんだなと、すごく安心した。

そして、優香のフェラであっという間に勃起した私。そのまま優香に覆いかぶさった。でも、すぐに思いだして、
「コンドーム取ってくる」
と言った。自分で言いながら、そんなの必要ないのになと、自虐的に思った。
『今日は大丈夫……そのまま欲しいな#9825;』
優香が、最近見たことがないくらいの、可愛い言い方をしてくれた。まるで、動画の中で天馬に言っていたように……。

私は、嫉妬と喜びで、すぐに挿入した。熱くてうねって、うめくほど気持ち良かった。コンドームがないだけで、こんなに気持ち良かったっけ? と思うほどの快感だ。
『んっ!』
優香は少しうめくと、すぐに私にキスをした。キスしたまま、なるべく声も音も立てないように、必死で腰を振る私。この時間だと、息子はまだ起きているかもしれない。
そして、一瞬、離婚の可能性もあるのに、避妊なしでセックスしていいのだろうか? と思ったが、肉の快感に負けた。

そして、本当に情けないくらい早く、私は優香の中に射精した。
『あなた、すっごく、すっご~く、気持ち良かったです#9825; 愛してる#9825;』
そう言って、キスをしてくれた。私は、そんな優香を可愛いと思いながらも、もし今、私がコーヒーゼリーにさっき出した精液を乗せて食べろと言ったら、食べてくれるのだろうか? と、そんなことを考えていた……。

そして、次の日、また探偵から連絡があった。

かいつまんで話すと、3人目が一番タチが悪いそうで、相当前から関係を持っているそうだ。まだ確証はないが、優香が中学の頃からの関係と思われると言うことだった……。
その、あまりにも過去からの関係に驚いたが、相手を知り、納得した。優香が中学の時の担任教師……それが、優香の長年にわたる相手だった。
それは、私も会ったことがある相手だった。写真を見るまでは、顔も忘れていたが、結婚式にも来てくれた人だった。
優香とセックスをしていたくせに、何食わぬ顔で結婚式に参加したということだ……私は、そもそも初めから優香に裏切られていたということを知った……。

二人は、なかなかガードが堅く、行為自体の動画は撮れなかったそうだ。でも、添付された資料には、動画も音声ファイルもあった。

資料は、まだ調べ切れていない部分が多かったが、二人の会話からの推測という但し書きつきで、”息子の本当の父親はこの男である可能性が高い”と書かれていた。私は、自分のいる場所だけを残して、世界がスゥーッと後退していくような感覚に陥った。信じられない……信じたくない……私は、叫びそうだった。すべての幸せが、砂上の楼閣だった……私は、この時に完全に壊れたのかもしれない。

すぐに動画ファイルを再生した私。
動画は、驚いたことに、この前の家族でのお出かけのシーンだった。
高速道路のサービスエリアに止まった車。そこにカメラのフォーカスがあっている。その車は、見間違えるはずもなく、私の車だ。そこから降りてくる私と妻と息子……楽しそうに笑いながら、サービスエリアに入る。そして、レストランで食事をしているシーンになり、優香が立ち上がった。

覚えている。この時優香は、食事のあとトイレに行った。

動画は、優香の後を追う。すると、途中で50がらみの男性と合流をした。松葉杖を突く男性に軽く手を振り近づく優香。会話らしい会話もなく、歩き始める。
優香は、つえを突く男性を介添えするように歩き、そのまま多目的トイレに入った。
そして動画は一旦終わり、出てくるところを撮していた。トイレに入って何分くらい経ったのかわからないが、編集したみたいだ。

出てくるときは、男性は一人でつえを突いて歩いていた。その後ろから、こそっと出てくる優香。そして、足早に歩き始める。カメラは、優香ではなく、男性を追う。男性は少し歩くと、ベンチに座った。そして、少ししてから立ち上がり、元気よく二本の足で歩き始めた……。
多目的トイレに二人ではいるために、悪くもない足で、小芝居をしていた……そんな事みたいだ。

添付の音声ファイルには、トイレの中での会話が収められていた。どうやって収録したかは、この際どうでもいい。どうせ裁判には使えないし、そもそも裁判するつもりもない……。

『先生、早く#9825; もう、綺麗にしてあります』

【寝取られ】頼むから 【NTR】

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私40歳 会社員 同棲中の彼女も40歳。何となく結婚話が無いまま同棲もほぼ10年近い。
彼女は頭も良く、凄い美人でスタイルも良く(道を歩いていると誰もが振り向きます)、以前はそれなりに定期的な体の関係もあったのですが、近頃はご無沙汰です。でも拒否はされません。求めればする訳です。

ここ2年ぐらい前から彼女が急速にセクシーになってきました。そのフェロモンには圧倒されるほどです。
同棲して見慣れなければ凄まじい色気でしょう。

綺麗になる彼女を見て、悪い気はしませんので何とも思っておりませんでしたが、ある土曜日で仕事が休みで私は自宅に居りました。

彼女は友人とお出かけするといって午前中に出かけて行きました。ところがです!
一緒に出かけるハズの彼女の幼馴染の友人が、自宅を訪ねてきたのです。

まさか自宅で待ち合わせとは知らなかったため、彼女が勘違いして出かけてしまったと伝えると、わざとらしい返答。

実は会う約束はしてなかったのでは無いですか?と聴くと、友人はそんなことは無いと言い去っていきました。

それまでは何とも思っておりませんでしたが、恋人の行動が気になるようになりました。

確かに私も土日が休みのときは、土曜だけでも男同士の友人と遊びに出かける事も多いので、彼女も彼女で同性の友人は多いし、実際 そういう友人たちと良く出かけたり、カラオケに行ったりしているので、彼女の土曜日の行動には正直に今まで何の疑いも持ちませんでした。

でも今回は違います。不安がよぎります。

いまどこ?とメールしたら返事が返ってきません。

2#12316;3時間後の午後2時近くになって、友人とランチを終えてこれからショッピングをしますというメールが帰ってきました。気がつかなかったのでメールが遅くなってゴメンとも書いてありました。いつも通りの彼女のメールです。

今夜は久しぶりに二人でお寿司を食べに行く事にしていたし、それをとても楽しみにしてくれていました。

そんな日に自分を裏切るような行為をするでしょうか?

でも、あることをきっかけに、その土曜日の午前と午後の行動を知ることとなってしまいました。

それも何日も経過して、その夜 楽しく二人でお寿司を食べた後にです!

それは、数日後の事でした。

すでに土曜の心配など・・・。
夜にお寿司を食べに行き 二人で飲みながら楽しく食事をした後は安心しきっていました。

数日後の火曜か水曜だったと思います。

彼女の携帯のメールのやり取りなどチェックをした事の無い私は、彼女がお風呂に入っているのをいいことに
興味本位から覗いてみました。

ロックはして有りませんでした。ロックしてるなら怪しいのですが、ロックが無かったので安心して覗き見を止めました。
でも、やはり気になるので受信トレイを見ました。

気になる先週の土曜日のメールのやり取り。心臓が久々にドキドキ激しい鼓動を打ってます。

あるメールを見た瞬間 鼓動は今までに経験した事の無い最高潮に達しました。心臓が止まってしまうのではないかと思う程です。おそらく顔も紅潮していた事でしょう。

驚きです。

明らかに当日に幼馴染の友人が訪ねてきた時間(午前10時頃)には、既に誰かと会っている様でした。
待ち合わせは9時45分頃と書いてあるメールが出かけた矢先の9時頃に入っています。

そのメールを見てからと言うものは、誰と会っているのか気になって仕方がありません。

ですが、それを知る日は意外と近くに訪れました。

その晩、ショックで考え込んでしまった私は早めに寝てしまいました。

そのお陰で、まだ暗い4時ごろに目が醒めてしまい。喉が乾いたので水を飲もうと台所に行きました。

台所の隣はリビングなのですが、明かりが灯っています。

こんな時間まで彼女が起きてるのかと心配になりリビングへ行くと彼女はPCの前でうつむいて寝ていました。

PCはスクリーンセーバーが見えないのでHDDがストップしているようです。でも電源ランプは点灯しています。

何気にenterキーを叩いてみました。ブラウザが起動しました。

どうやらメールソフトも動いているようです。

先週の土曜の前後に頻繁にやり取りをしている相手がいるようです。

彼女が起きるとログイン状態は消されて終わりなので、送受信メールを自分のPCメールアドレスへ数日分転送しました。

気になって仕方の無い私は、寝室に戻り会社で使っているノートPCを起動させてメールチェック。

僅か数分とかからない起動時間をこれほど長く感じた事は40年の人生の中で初めてでした。

そして、彼女の転送したメールは私を奈落の底へと突き落とすものでした。

奈落の底・・・。小説や映画では使い古され、もはや最高最低の底を意味する言葉としては、インパクトのなくなってしまった言葉ですが、その時の私にとっては奈落の底だという言葉以外は見つかりませんでした。

メールの相手との土曜の過ごし方をまとめるとこのような感じのようです。
二人のメールには事細かにホテルでの密会の詳細の感想を言い合っているので分ったものです。

9:45 相手男と合流(初めての男ではなく、どうやら2年近く関係があるようです)

10:00 ラブホにチェックイン シャワーなど

10:30頃 プレイ開始 前戯として縛りや、アナルのバイブ責め、クンニなど。

1時間もかけて前戯をする相手男に感心してしまいます。しかも彼女もすでに4#12316;5回もイかされている。

11:30頃 相手男の挿入

ココから先は自分でも読まなければ良かったと思いました。後悔と卑屈になる毎日です。

なぜならば、凄まじいまでの巨根の持ち主のようなのです。彼女はとても背が高く、それによって手の指も長いのですが、その手で握っても握りきれないほどの太さでも有るようです。

彼女のメールには、その巨根で突かれることでいかに彼女が「感じ」、「女性としての最高の幸せ」を手に入れることが出来たかを幸せそうに書いています。

しかも、さらに私を驚かせた事は11:30の挿入から彼女を物凄いピストンで突きまくり、射精をしたのは14時近くだと言うのです。

まさかとは思いましたが、2時間も突き上げられてもう最高の幸せと彼女が書いているのです。

毎回、それだけ突かれて大満足と書いてもあります。そんな持久力ある最高のペ○スは絶対に放さないとも・・・。

彼女の友人の訪問後に彼女にメールを入れて、2#12316;3時間 私が待たされていた間。

多少の不安に包まれながら待ったメール。

そうなんです。

その間、彼女はその男の巨根に身を委ね、髪を振り乱して喘いでいたのです。快楽を貪っていたのです。

しかも、フィニッシュは男の体液を全て口で受け止め、物凄い量の精子を、ドクドクと注ぎ込まれ 最後の一滴まで飲み干したらしいのです。

最高の味だったと書いてあります。

しかも彼女は、その男とSEXするために避妊手術まで既に行っており、毎回 お口か中出しだというのです。

その男のペ○スのサイズまでも記述がありました・・・。

外国ポルノ男優級です。私のサイズの1.5倍くらいあります。

はい、長さも太さも。

その日は、もう1回戦交えたようで そちらも1時間半ほど挿入したようです。今度は中出しのようです。

あの彼女がそんなハードなSEXを好む事も、こなす事も私を驚かせました。

そんな巨根を根元まで埋められてヨガリ狂っているようです。

実は相手男も、根元まで入れられた女性は彼女が初めてらしく、偉く彼女を気に入っているようです。

数時間も起ち続ける巨根と驚くほどの量の射精をする相手男の存在には、強烈な嫉妬を覚えます。

後日、彼女の秘密のPCメールアドレスは分ったので、適当な思いつくパスワードを入力したらあっさりと突破しました。

今では、仕事の途中にネットカフェに寄って彼女のメールをチェックしています。

彼女のフェロモンが発散してきた2年前からの関係の様でした。

もう驚きませんが、彼女は数人の男と関係を持ったようです。

でも、そのデカチン男のSEXが相当のテクらしく、彼女は虜になったようです。

男とは、その男の日常の性生活についても話し合っているようで・・・

男からは今日は何歳のどんな女性とこういうプレイをしたという報告が入っています。

彼女は彼女で、同棲中の彼氏(私)としたけど、小さくって入ってきた時驚いたなどと私を軽蔑した内容の事を書き、

いかに相手男の存在が彼女にとって大事なのかを赤裸々に訴えているようです。

相手男は、それを承知の上で彼女にゆっくりと調教しているようです。

その証拠に、相手男は金銭を望まないかわりに、彼女の穴と言う穴、心を全て征服してしまっているのです。

実に欲の無い男にも感じます。もの凄い紳士なのではないかとさえ思います。ここまで虜にしたらお金だって彼女は渡すでしょう。

しかしながら、毎回この男と彼女のプレイ内容には驚かれます。

数時間に及ぶピストンは毎回のようです。(どうしてこんなに起ちっ放しなのでしょう)

ですが、ここにきて彼女への相手男の態度が素っ気無くなってきているようです。

ピストンも前ほど長時間頑張らずに、精々1時間程度 時にはさっさと射精しているようです。

確かにその男の気持ちも分ります。

同じ女と10回も寝れば、恋人で無い限りは飽きますからね。

でも、怖い事になって来ています。

正直、その相手男とはSEXによる勝負では全く相手にならない絶倫なので、私はもう既に屈服し尊敬し始めているくらいでした。

彼女も、数ヶ月に一度はその男に抱かれる事で女性としての幸せを満たせるなら、それはそれで見守ろうと私は思っていたのです。

ところが、相手男が彼女に飽き始めているために、ホントに怖い事が起き始めています。

彼女が出会い系で他の男を探し始めた様なのです。

ですが、どのサイトに登録したのか週に数通しかメールが来ないのです。

出会い系を利用した事がある方なら分ると思いますが、女性が出会い系に登録したなら凄い量のメールが来ますよね?

不思議に思って調べたら、どうやらデカチン男限定と書いて募集を入れている様なのです。

すでに、この1ヵ月の間で数人を味見している(されてる?)ようですが、彼女の満足する大きさの男には出会えていないようです。

満たされずに、相手男に会いたいと言ったり、

相手男に嫉妬させようと思って、最近の他の男とのプレイを自慢しているようです。

ですが、百戦練磨の相手男は、ストレートに会いたいと言われた時は多忙を理由に上手に断り

他の男とのプレイ話を聞かされたときは、軽くスルー。まあ適当な返事。

その数日後に逆に、今狙いを定めている女性の報告などを入れ、逆に彼女を嫉妬に狂わせ翻弄してきます。

彼女もどうしてよいか分らなくなって、とにかくデカチン男を捜しまくっているようです。

もう、私が知っている彼女ではありません。いえ、普段は何も変わりません。

しかし、その本性は巨根でなければ満足しないし、それを求めて不毛の色情を燃やすメスブタです。

もうこうなったら、紳士の相手男にメールを送ろうかと思っております。

彼女を壊した事に対する恨みメールではありません。

彼女を救うために、彼女を捨てないで下さいと申し込むのです。

少なくても、その男と浮気をしている間の彼女は、私と普通に生活、会話、時々のSEX、お出かけ。

何もかも、日常を壊す事はありませんでした。

でも、今の彼女は不審な行動が多く、もちろんそんな日はどこかの誰かに抱かれ、でも満足するサイズの男に出会えず
また違う相手を探す日々のようなんです。

こんなにも、相手男とその巨根の存在とは彼女に取って大きいのでしょう。もしかしたら、普段誰にも言えないような愚痴なども聞いてもらっていたのかも知れません。

その上で、前戯に1時間も費やしで丁寧に愛撫をされ、数時間に渡って突かれ、SEXの喜び、女に生まれた喜びを味わったのなら、その幻影を求める事も無理は無いと思います。

でも、そんな頼みを私からするなんてはあまりに屈辱的すぎますし、相手男は必要経費を求めてくるかも知れません。

でもお願いです。この文章を見て下さっていたら・・・。お願いです。彼女を捨てないで下さい。

都合の良い話ですが私たちの生活を今までのように邪魔にしない程度で、彼女に会ってやってください。

存分にその持ち物で彼女を突き上げ狂わせて下さい。

彼女にはもう飽きたのかも知れませんが、色情に狂い掛けている彼女を救うためにその巨根を突き立ててください。

【寝取られ】ウブな人妻が知った肉の喜び 【NTR】

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「気がついてもらえなかったな……」
月曜日の朝、夫の浩介を送り出した後、玄関の姿見鏡を見ながら麻由香はため息を吐く。麻由香は姿見鏡の前でクルッと半周周り、自らの後ろ姿を確認する。うなじが隠れる程度のショートカットの黒髪が、一瞬ふわっと乱れた後、綺麗にまとまった。昨日美容室で10cm近くカットしたのに、結局夫は気がついてくれなかった……。
(もう、私に興味なくなっちゃったのかな?)
麻由香はその優しげな美しい顔に、憂いの色を漂わせている。いつもは菩薩のような穏やかな笑みを浮かべている彼女だが、今は眉間に軽くしわを寄せ、泣き出しそうな表情をしている。

宮島麻由香は、先月35歳になったばかりの専業主婦だ。6つ年上の夫と大学在学中に知り合い、交際を始め、すぐに妊娠をしてしまった。予期せぬ妊娠に、当時は親族も含めて大騒動になったが、夫が当時すでに独立開業していたことと、収入的にも恵まれていたこともあり、結局麻由香は大学を中退して結婚する道を選んだ。それは、正解だったと言い切れると麻由香は今も考えている。息子の雅治は、すくすくと素直に伸びやかに育ってくれて、夫の仕事もますます順調で、夏休みと正月休みには家族3人で海外に行くのが恒例行事になっていた。

だが、今年の夏休みは息子の雅治が短期留学に行ってしまい、夫と二人の生活を送っていた。
(もう、半年は経つわよね……)
麻由香は、とっくに出て行ってしまった夫の名残を探すように、玄関のドアを見ながらそう思った。夫とは、交際が始まってすぐに妊娠してしまったため、出産して子育てが落ち着くまでの2年ほどセックスレスだった。その後は、週に1回程度は愛し合う時間を持てていたが、息子が育つにつれ、またセックスレスになって行った……。麻由香が最後に夫に抱いてもらったのは、まだ雪が降る夜だった。息子が実家に泊まりに行った夜、勇気を出して麻由香の方から夫のベッドに滑り込んだ。あの夜以来、一度も夫のぬくもりを知らずにそろそろ残暑と言われる時期まで来てしまった……。

麻由香は、身長162センチで体重は最近計ってはいないが、35歳にしては頑張っている方だと思う。二十代の頃と比べて、間違いなく脂は乗ってしまったが、肉感的でセクシーな身体になったと自負していた。

サマーニットを押し上げているその豊かな胸は、出産を経てEカップにまで成長していた。乳首や乳輪こそ、妊娠前と比べて多少色づいてしまったが、もともと色白で限りなくピンク色だったためか、今でも充分に綺麗だと思う。麻由香とすれ違う男は、誰でも麻由香の抱き心地の良さそうな身体を目で追ってしまうはずだ。

麻由香は姿見鏡を見て、スカートの裾を下に引き下げた。息子が留学に行って以来、部屋ではいつも短めのスカートを身にまとっている。今日も膝上20cm近くはある、淡い花柄のミニスカートをはいていた。
(もっと短いのはかないとダメかな?)
麻由香はすぐにずり上がってきてしまうスカートの丈を気にしながら、心の中で思った。息子がいない今、毎日でも夫に抱いてもらいたい……。そんな気持ちを持ちながら、はしたないと思われたくなくて言い出せない麻由香。健気に、ミニスカートと胸元が大きく開いたサマーニットで夫を誘惑してみるが、麻由香の秘めた欲望に気がついてさえもらえない……。35歳という女盛りの身体を持てあまし、麻由香は日々苦しみ悶えていた。

姿見鏡に映る自分……。伸びやかで優雅な曲線を描く脚が、麻由香の密かな自慢だ。麻由香は、朝から年齢不相応の格好をして夫を誘惑しているが、実は下着も身につけていない。夫が欲情してくれたら、すぐにその場で抱いてもらえるように、スカートの中には麻由香自身しかいない。そしてサマーニットの中には、ブラジャーはない。そんな事までしているのに、”行ってきます”のキスもなく夫は出て行ってしまった……。麻由香はドアを見つめたまま、自分の中の女としての自信がガラガラと音を立てて崩れていくような、やるせない喪失感を感じていた。

麻由香は、これまで自分からキスをしようと思ったことも何度かある。でも、夫しか男性を知らずに過ごしてきた麻由香は、極度の恥ずかしがりでもあった。自分からキスを求めること……ましてや、自分から抱いて欲しいと言い出すことなど、想像しただけで羞恥心で顔から火が出そうになる。

(私じゃもう興奮してもらえないのかな?)
姿見鏡に映る自分を見て、ついため息が漏れてしまう。サマーニットを盛り上げる柔らかな曲線は、子供を生んだ今もつんと上を向いたままだ。麻由香は少し前屈みになる。鏡には、ざっくりと開いた胸元から覗く、真っ白な餅のような二つの膨らみが映っている。磁器のように白い乳房には、所々に薄く青い血管が浮き出ている。これを見たら、どんな男でも夢中にならざるを得ないはずだ。そして麻由香は胸を両腕で挟むようにして、その谷間をさらに強調してみる。サマーニットからこぼれ落ちそうになる白い膨らみをみて、麻由香はそんな事をしている自分を自虐的に笑った……。
(バカみたい……)
麻由香は心の中でささやくと、姿勢を正す。すると、サマーニットを盛り上げる柔らかな曲線の頂きに、わずかに浮き出た蕾の形が見て取れた。(こんなにして……はしたない……)
麻由香は頬をほんのり桜色に染めて、その場から立ち去ろうとした。その時、ニットの布地が固くしこった蕾にわずかにこすれ、甘く痺れるような快感が広がっていく。
「あっ……」
思わず漏れてしまった甘い声に、麻由香自身も戸惑いながら、ふたたび姿見鏡に視線を戻した。そこには、母親でも妻でもない、牝の顔をしたオンナが映っていた。
(酷い顔してる……まるで盛りがついた牝猫みたいじゃない……)
麻由香は羞恥心でさらに顔を赤くし、耳まで熱を持ったように熱くなるのを感じた。

麻由香は、いつも夫が綺麗だと誉めてくれるその指で、そっとサマーニットの突起に触れた。触れた瞬間、そこを中心にじんわりと暖かくなるような快感が広がっていく。
「ンッ、あ……」
麻由香は、どうしても漏れてしまう甘い憂いを帯びた声に、胸が締めつけられそうだった。
(こんなの、ダメ……いくら抱いてもらえないからって……こんなの……)
思いとは裏腹に、その白く美しい指は、自然な動きで麻由香の蕾を優しく撫でていく。
「ふぅ、あっ、ンッ!」
思わず漏れてしまう淫らな声……。しかし麻由香は指を止めるどころか、もう片方の突起にも指をかけていく。サマーニットの布地が指で押され、幼児の指先のように柔ら固い蕾みとこすれると、多幸感で口がだらしなく開いていくのを止められない。
(こんなの、ダメ……自分でするなんて、みじめだわ……)
麻由香は理性を働かせようとするが、半年以上も夫に放置された熟れた身体は、蕾を刺激する指を止めることを拒んだ。

麻由香はサマーニットの上から撫でるだけでは飽き足らず、白魚のようなその指で、蕾をニットごと摘まみ始めた。すでにそれは、幼児の指の硬さではなく、大人の指ほどの固さと大きさになっており、麻由香の興奮を物語っていた。
「ンッ! ンふぅ、あっ」
甘い声を漏らしながら、摘まむ力を強くしていく麻由香。ついさっき夫を送り出した玄関で、鏡に映る自らのはしたない姿を見ながら、固くしこった蕾を摘まみ続ける麻由香。だらしなく口が半開きになり、発情した牝の顔になっていた。
(ダメ、ダメ……でも……あぁ……)
麻由香は胸の中で何度も逡巡しながら、ニットを押し上げる柔らかな曲線の頂きの蕾を摘まんでいた指を、スカートの中に差入れていった。麻由香は、自身の花弁があまりにも潤っていて、淫泉からあふれ出た秘蜜の雫があふれ出し、太ももまで濡らしていることに軽いショックを受けた。
(こ、こんなのって……まるで淫乱みたいじゃない……)
半年間放置された牝肉は、麻由香自身の想像を超えるほどに情交への期待に満ちあふれていた。麻由香は、戸惑い、ためらいながらもそのしとどに濡れた花弁に指を這わせていく。

麻由香の指が花弁に触れた瞬間、電撃でも流れたように痺れるような快感が体中を駆け抜け、思わず息が止まりそうになる。
「ヒィあぁ、ンあぁっ!」
乳首を刺激していた時とは違い、自分でもハッとするほどの大きな声を漏らしてしまっていた。玄関で、ドアにカギもかけずに自らを慰め続ける麻由香。我を忘れたように、スカートの中の手をうごめかす。そしてその顔は、自らの指がもたらす快感にとろけ、だらしなく弛緩してしまっている。

麻由香は、親戚、友人、知人と問わず、上品で清楚な女性と評されている。実際に、菩薩のような温和な顔と、艶やかで吸い込まれるような濡れ羽色の髪、そしておっとりとした優しい口調は、会う人すべてに清楚で上品な印象を与えるだろう。
それが今、鏡の前で立ったまま淫らに自慰をしている。夫にも見せたことのない、はしたない淫らな姿を鏡に晒し、快楽の花園へ一直線に高まっていく麻由香。
「はぁ、はぁ、だめ……ンッ! ンッ!」
麻由香はついには声まで発しながら、さらに花弁をまさぐる指の動きを早めていく。そして、意を決したような表情になると、その指を花弁の上にある小さな肉の芽に指を導いていく。
「ヒィッ! あ、ああぁ、すご、い……」
麻由香は、我知らず言葉を紡ぎ続ける。麻由香は、自らを慰めることなどほとんど経験がない。思春期から数えても、おそらく片手で余ってしまうはずだ。潔癖で、性に対して軽く嫌悪感すら持っていた麻由香にとって、自慰などははしたなさの象徴的な行為だと言える。

しかし、欲求不満の溜まりに溜まった麻由香の熟れた身体は、もう我慢の限界だった。麻由香は声が漏れるのもそのままに、固くしこった肉の芽を、身体の中に押し入れてしまうくらいの強さでまさぐり続ける。
「あっ! あーっ! あなた……あぁっ!」
麻由香は、半年も前の夫との情交を思い出しながら、さらに指の動きを強くする。激しい指の動きにあわせるように、麻由香の心臓も激しく脈打つ。次第にスカートの中から、クチュクチュと淫らな水音も響き始める。
「ダメ、ダメッ! く、来る……あぁ……」
麻由香は、頭の中が白くなり意識も混濁してきた。オーガズム直前の兆候に、泣きそうにも見える顔になる麻由香。麻由香は、鏡を見た。そこに映る自分は、左手で乳首をまさぐり、右手はスカートの中に差入れてはしたなく動かし続けている。麻由香は、それが自分だとはとても思えなかった。快感をむさぼる牝……それが自分だとは、どうしても思いたくなかった。そんな思いとは裏腹に、麻由香はもう限界寸前だった。

ギュッと足の指を内側に曲げ、太ももをピンと突っ張るようにして、この後訪れるであろう大きなオーガズムに備えていた。
「イ、イク……イッちゃう!」
麻由香が白い霧の向こうに踏み出そうとした刹那、ピンポーンと、間の抜けた音が響いた。麻由香は、バネ仕掛けのオモチャのように体を跳ねさせると、慌ててリビングのインターホンの前に駆け寄った。麻由香がモニターの通話スイッチを押す寸前に、もう一度インターホンが鳴る。
(だ、誰かしら? こんな朝早くに……もう少しだったのに……)
麻由香は心の中で軽く舌打ちをしながら、モニターの通話スイッチを押した。そこには、見慣れた制服の宅配便業者の男性が映った。
「はい」
麻由香は、肝心なところで邪魔された苛立ちをおくびにも出さず、いつもの温和な声で返事をした。
「あ、お届け物で#12316;す!」
宅配便の彼は、砕けた口調でそう言った。
「あ、今開けますね。お疲れ様です」
麻由香はそう言って、オートロックを解除した。宅配便の男性は、いつもの彼だった。まだ20代中頃の、少し茶色の髪の毛が軽薄に見える若者だ。口調も見た目も今時の若者という感じだが、さりげなく麻由香のことを誉めてくれるので、麻由香は密かに彼が荷物を届けに来るのを楽しみにしていた。

(オートロックでよかった……)
麻由香はオートロックを解除しながら、そんな事を思う。オートロックでなかったら、いきなりドアを開けられた可能性もあったはずだ。それを想像すると、自らの浅はかな行いに、後悔と恐怖を感じた。
しかし同時に、もしそうだったなら……自らを慰めている姿を、彼に見られていたら……。
(バ、バカ! 私ったら、なんてことを……あなた、ゴメンなさい……)
麻由香は、自分が一瞬でも浮気を肯定するような想像をしてしまったことを、心の中で夫に詫びた。オーガズム寸前に邪魔されたことで、欲求不満が行き場を失い、許されない妄想に変わってしまったのだと思う。

麻由香は、夫に半年も抱いてもらえていないが、夫のことを海よりも深く愛していた。夫と初めて出会い、一目惚れして恋に落ちて以来、ずっと変わらず夫だけを愛し続けてきた。浮気なんて、想像もしたこともなかったし、別世界の話だと思っていた。そんな自分が、一瞬でもそんな考えに捕らわれたことが、麻由香の苦悩の深さを物語っているようだ。夫に抱いてもらえない……たったそれだけの事でと言われるかもしれないが、パートもせず、カルチャースクールにも通っていない麻由香にとっては、夫は自分の世界のすべてだった。その夫に求められないということは、すなわち自らの存在を否定されているようなもの……けして大げさではなく、麻由香はそう思っていた。

そんな事を考えていると、ガチャッ! とドアが開く音が響いた。思索の檻から現実に引き戻され、慌てて玄関に駆け寄る麻由香。
「宮島さん、こんちわっす」
宅配便の彼が、人なつっこい笑顔で挨拶をする。日に焼けた顔に、真っ白な歯のコントラストが強烈で、ハレーションでも起こしそうだ。半袖をさらに腕まくりした腕は、見た目の軽薄さからは違和感を感じるくらいに太く逞しい。日々の荷物の積み込みで、鍛えられているのかもしれない。
「こんにちは。今日は早いのね。お疲れ様」
人見知りな麻由香は、最近では服も通販で買うようになっていた。店で店員に色々と勧められるのが、麻由香にとっては試練に感じるからだ。それなので、必然的に宅配便業者の彼が訪ねてくることが増えた。そして、軽く雑談をするようにまでなっていた。毎日の生活で、夫以外と会話をすることが極端に少ない麻由香にとっては、そんなたわいもない会話でも楽しかった。
「今日も綺麗っすね。ここにサインお願いします!」
軽いノリで麻由香を誉めながら、事務的にサインを求める彼。そのギャップが妙にシュールだ。
「何も出ないわよ。こんなおばちゃん捕まえて、からかわないの」
麻由香は口ではそんな事を言いながらも、ほんのりと頬を桜色に染め、内心猛烈に照れていた。そして同時に、心底嬉しいと思っていた。30歳を過ぎると、夫も含めて誰も誉めてくれなくなった。それは、仕方のないことだと頭では理解していても、胸の中のオンナノコは、いつも悲しみに沈んでいた。それが、たとえお世辞であったとしても、誉めてもらうことで、顔がほころぶのを抑えることが出来なくなるほどに嬉しいと思ってしまう麻由香がいた。

「いやいや、マジですって。俺、宮島さんと会うのが楽しみでこの仕事続けてるようなもんですもん」
あくまで軽いノリで、冗談を言うような感じで言う彼。それでも麻由香は嬉しかった。
彼から伝票を受け取り、サインをしようとした瞬間、麻由香は彼の視線を感じた。そして同時に、自分の姿を思いだした……慌てて下を向くと、サマーニットの豊かな膨らみの頂きには、左右それぞれに固くしこった蕾の形が確認出来た……。

はしたない姿を見られて、麻由香はどうしていいのかわらなくなってしまった。今さら隠すことも出来ず、何もないような顔でサインを続ける麻由香。ドクン……心臓が脈打ち、子宮の奥がかすかにうずくのを感じた。
(こんなのって……どうして?)
麻由香は自分の身体の反応に、酷く戸惑った。愛する夫以外に、ニット越しとはいえ乳首を見られてしまった……それなのに、夫を裏切ったような気持ちを持ちながら、牝のうずきを覚えてしまう自分が、酷く薄汚いモノのように思えた……。

「みんなにそう言ってるんでしょ? ママ友の噂になってるわよ」
麻由香は、自分の胸から彼の視線をそらそうと、有りもしないことを言ってしまった。そもそも息子が中学生になったあたりから、ママ友との交流もすっかり少なくなっていた。
「えぇ#12316;? マジですか? そんなこと言ってないのにな……噂って怖いっすね」
少し悲しそうに言う彼。麻由香は、作り話で彼を傷つけてしまったのかな? と、罪悪感を感じた。

「そうよ。気をつけなさない」
麻由香は、お姉さん風を吹かせてそう言った。
「了解っす。じゃあ、また来ますね! ありがとうございました!」
彼は、爽やかに笑顔で去って行った。彼が去って行くと、麻由香は慌ててドアのカギをかけ、リビングに入るとソファに座った。
そしてテーブルに通販の箱を置くと、思い詰めた顔でそれを見つめた。
(あんな事考えちゃったのも、あの人が抱いてくれないからだ……)
麻由香は、ついさっき宅配業者の彼に持ってしまったごくわずかな浮気願望を、夫のせいにすり替えていた。開き直ったわけでもなく、それは目の前の箱を開けるための決意のようなものだったのかもしれない。

麻由香は軽くうなずくと、段ボールの小箱に手をかけた。最近の通販の段ボールの小箱には、ミシン目がついていて容易に開封が出来る。ピリピリピリと小気味よい音を響かせながら、ミシン目が開かれていく。そして、少しためらいながら箱を開けると、麻由香の両目は大きく見開かれた。
箱の中には、剥き出しの男性器がビニールで固定されていた。と言ってもそれは、シリコンで出来たまがい物の男性器で、ディルドとか張り型と呼ばれるたぐいの大人のおもちゃだ。麻由香は毎月購読している女性誌のセックス特集を読み、大人のおもちゃの記事に好奇心と欲求不満を刺激され、抑えきれなくなりとうとう購入してしまった。
まさかこんな剥き出しの固定で送られてくるとは、想像もしていなかった麻由香は、夫がいる時に届かなくて本当に良かったと胸をなで下ろした。
(こんなの……変態みたいじゃない……)
麻由香は、こんなモノを購入してしまった自分を、酷く恥ずかしく思った。しかし、宅配業者の彼に刺激された熟れた肉体は、そのビニールに固定されたまがい物の淫棒を見て、激しく心臓が脈打ち反応していた。
(……みんな持ってるって書いてあったもの……変態なんかじゃないわ)
麻由香は、女性誌に書かれた飛ばし記事を拠り所に、自分の行為を正当化しようとした。そして、その淫棒をビニールから取りだし始める麻由香。そのビニールは、軽く爪を立てるとあっけなく引き裂かれた。そして淫棒自体に巻付けられたビニールも剥がし、”みちのく”と書かれた帯も外すと、麻由香は思わずそれを握っていた。
(こんなに太いなんて……それに、あの人のより長い……)
麻由香は、その淫棒の太さと長さに畏怖の念を抱いていた。小さなパソコンの画面で見たそれは、可愛らしいサイズに思えた。サイズの表記を見てある程度の想像は付けていたはずだったが、それを上回るサイズ感に麻由香は戸惑った。それもそのはずで、麻由香が見ていた商品はJr.と言う姉妹品だった。いま麻由香が握っているそれは、麻由香が見ていた商品よりも一回り以上も太く長い。麻由香が握っている淫棒は、日本人の標準から見ても大きいと言える。夫の浩介と比べても、間違いなく太く長いシロモノだった。

これが麻由香が平常時に届いたならば、そのあまりの大きさに尻込みをしてお蔵入りしたかもしれない。しかし、朝からの自慰と宅配便業者の彼に乳首を見られた興奮で、麻由香は普通ではなかった。麻由香はその淫棒をキッチンに運び、中性洗剤で綺麗に洗い始める。素手で洗うと、その淫棒の形がよくわかる。
(固い……それにこんなにくびれてる……)
麻由香は洗う手つきではなく、まるで愛撫でもするような手つきでその淫棒のカリ首のくびれを触り続ける。
(こんなの……ダメ……)
麻由香は、思いとは裏腹に目が期待に光っている。

そして麻由香は寝室に移動した。部屋に入るとすぐにサマーニットとスカートを脱ぎ、全裸になる。麻由香の裸体は、菩薩のような優しげな顔と同じで、柔らかな曲線で構成されていた。白くたわわな二つの果実は、出産を経てEカップにまで成長していて、20代の頃と比べると多少垂れているかもしれないが、それでもまだ充分に重力に抵抗していた。
くびれたウエストにはわずかに脂も乗っているが、痩せすぎの鶏ガラのような女性にはない妖艶な色気を醸し出している。そしてその頂きの蕾は、子育てのために多少大きくなり色素沈着もしていたが、まだ充分ピンク色と言えるレベルで、大きさも子供の指程度だ。
淡いへア、キュッと持ち上がったお尻。そこから伸びやかに優雅な曲線で突き出る二本の脚は、細すぎず、太すぎず、健康的な色気を感じさせるものだ。
優香と床を共にした男はまだ夫の浩介しかいないが、他の男が優香のこの裸体を見たら、夢中にならざるを得ないと思う。

優香はベッドの上に寝そべると、その淫棒をまじまじと見つめた。すでに火がついてしまっている麻由香の肉体は、その淫棒がもたらすであろう快感への期待に、かすかに震えていた。

麻由香は、気がつくとその淫棒を口にくわえていた。そうしようとしたわけでもなく、気がつくと麻由香は自然にそうしていた。麻由香は夫との情交で、まだフェラチオをしたことがない。この歳までその経験がないことに、麻由香自身いいのかな? と思っている。夫は、不満に思っていないだろうか? 常々麻由香は気にしていた。でも、夫は麻由香がフェラチオをしようとすると、いつも優しくそれを止めさせる。優しい夫は、麻由香にそんな事をさせるのに抵抗があるようだ。でも、その優しさが麻由香にとっては寂しくもある。時には荒々しく求められたい……女としてそう思う夜もある。

【近親相姦】やりきれるの? 縦セタママとためちゃう息子 【秘密】

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康太のズボンの上から、そのいきり立ったペニスを触る白い指。康太はまだ一年で、思春期の扉を開けたばかりの彼は、やっと毛も生えそろってきたというところだった。

そんな康太のペニスを優しく触りながら、
『最近してないでしょ? また、ためちゃわない?』
と、優しい笑みを浮かべながら聞いてくるのは、康太の母親だ。肩より少し長い髪で、童顔の彼女はまだ若々しく、女子大生の中に混じっても違和感がない感じだ。
いくら早くに康太を産んで、それほど歳がいっているわけではないにしても、異常なほど若々しい。
彼女は、いつものピンク色のエプロンの下に、薄い紫の縦に織り目の入った長袖のセーターを着ている。普通の主婦の格好だが、童顔の彼女がしていると、料理教室に通うOLのように見えてしまう。

そして、康太を母乳で育てた事で妊娠前よりも大きく育った胸は、エプロンの上からでもはっきりと存在を主張している。
そんな彼女が、椅子に座る康太の前で床にひざまずき、優しくズボンの上からペニスを撫でながらそんな事を聞くのは、恐ろしく背徳的で淫靡なモノに聞こえる。

「だ、大丈夫だよ! 一人でやるから!」
康太は、慌ててそんな事を言う。顔も真っ赤で、照れているのがよくわかる。
『平気なの? 一人でやりきれるの?』

心配そうに、康太の目の前で軽く首をかしげながら聞く母。彼女は、仕草がいちいち可愛らしい。心配そうな目で康太を見つめる彼女の目元には、セクシーな泣きぼくろがある。

そんな彼女に見つめられながら股間をまさぐられると、若い康太は敏感に反応して完全に勃起してしまう。
『ほら、大きくなったでしょ? ママに任せなさい……』
そう言って、康太のズボンのファスナーに手をかける彼女。
「ダ、ダメだって! お母さん! やめてよ!」
康太は顔を真っ赤にしながらそんな事を言うが、よく見ると口だけで無抵抗だ。そして、あっという間にペニスが剥き出しになる。康太のペニスは、その年齢と照れて真っ赤になる仕草からは想像も出来ないほど、大きく立派だ。小学生の頃などは、そのせいで”デカチン”とか”ブラザー”とか、変なあだ名を付けられたほどだ。

『ふふ。本当に立派に育ったわねぇ。ママ、嬉しいわ』
そう言うと、彼女は少しのためらいもなく、息子の立派すぎるムスコを口に含んだ。
「あぁ、母さん、ダメだよ……」
実の母親にフェラチオをされて、力なくそんな事を言う康太だが、まったく無抵抗のままだ。康太は真っ赤な顔のまま、母親の顔を見つめ続ける。彼女は泣きぼくろのセクシーな目で、少し見上げるように康太の顔を見続けながら、口での奉仕を続ける。

可愛らしい童顔の顔を、大きく口を開けて歪めながら、康太の大きなモノを丁寧にフェラチオする姿は、とても母親のそれではない。
『ふふ。気持ち良い? こんなに大っきくして、ためてたのね。こんなになっちゃったら、一人でやりきれないでしょ?』
優しい笑みを浮かべながら、手コキをする彼女。母性あふれる彼女だが、している事は母親の範囲を逸脱している。

「気持ち良い……。母さん、でも……こんなの……」
まだ何か言おうとする康太に、彼女はキスをした。息子の勉強部屋で、家族同士でするようなキスではなく、濃厚に舌を絡めるキスをする彼女は、キスしながらも康太の血管が浮き出しそうなペニスをさすり続けている。

『ママとキス、いや?』
真っ直ぐに康太の顔を見つめながら、小首をかしげて質問する彼女に、康太は思いきり抱きついて自らキスをした。いくら相手が家族でも、いくら相手が母親でも、こんなにも愛らしい仕草でそんな事を聞かれたら、我慢出来なくなるのが男だと思う。

康太は夢中で母親の口の中に舌を差し込み、かき混ぜていく。さっきまでおどおどとしていた康太も、絡みついてくる母親の舌の感触に、狂ったようにキスを続ける。

『ふふ。康太ったら、そんなに激しくしないの。ママ、ドキドキしちゃうでしょ?』
とても子持ちの母親とは思えないような、可愛らしい仕草で言う彼女に、
「母さん、おっぱい舐めたい!」
と、康太は力強く言った。
『あらあら、赤ちゃんに戻ったみたいね。ふふ。可愛い』
そう言って、彼女はセーターをまくり上げる。セーターがまくれ上がると、彼女のキャラクターには不釣り合いな、真っ黒なブラが姿を現わす。その量感は小山のようで、Fカップ……もしかしたら、もっと大きいかもしれない。

「あぁ、母さん……」
その姿を見て、興奮した口調でつぶやく康太。禁断の関係が康太を興奮させているのか、それとも単に母親の魅力に興奮しているのか、それはわからないが、康太はすっかりと母親の半裸に見とれている。

そして、ブラを引き下げる彼女。そのまま、エプロンを真ん中に寄せて束ねるようにする。
すると、母乳で康太を育てた代償か、親指ほどに大きくなった乳首と、巨乳につきものの少し大きめの乳輪が姿を現わした。それは、幼く見える彼女には似つかわしくない、少しグロテスクな感じだが、まぶしいほどのピンク色だ。

『舐めたいの? いいわよ。でも、ママって呼んでね』
その言葉が終わりきらないうちに、
「ママっ!」
と小さく叫び、彼女の胸にむしゃぶりつく康太。
『あん。ふふ。康太が赤ちゃんに戻ったわ』
息子に胸を舐められながら、嬉しそうに、そしてどこか懐かしそうにつぶやく彼女。
一見、マザコンの息子が母親にじゃれているだけ……に、見えなくもない。でも、康太は舌を使い、彼女の……自らの母親の乳首を舐め続ける。それは、じゃれる息子の仕草ではない。男として、女性を喜ばせようとする舐め方だ。

「ママ……ママっ!」
康太は必死で舐め続ける。
『ん、あぁんっ、もう……。エッチな舐め方してるぅ』
彼女は、嬉しそうに言う。息子が甘えてくることが嬉しいのかもしれない。でも、彼女の手は、表情や口調とはまったく違い、淫らに康太のペニスをまさぐり続けている。

「ママのここ、すっごく固くなってきたよ」
康太が母親の大きな胸を揉みながら、うわずった声で言う。
『ふふ。康太のここも、カチカチよ#9825; お父さんのよりも大きいのね#9825; 立派になって、ママ嬉しいわ』
本当に、やっていることと、口調と表情がまったく一致しない感じで、康太のペニスをまさぐり続ける彼女。

「あぁ、ママ、出ちゃいそうだよぉ!」
康太は、限界を迎えて情けない声を出す。
『あらあら。じゃあ、ママのお口の中に……。出し切れる?』
可愛らしく聞くと、彼女はペニスをくわえた。

#8212;#8212;すると、急速に康太の視界がぼやけていった。
『……太、康太! 起きなさい! 朝ですよ!』
康太がその声に目を開けると、母親の笑顔があった。エプロンもセーターも乱れておらず、もちろんいつも通りの母親の姿があった。
(あぁ、また夢か……)
康太は、またガッカリとした。また夢だった……。そんな気持ちだった。康太が母親に対して、持ってはいけない感情を持ってもう1年ほど経つ。もちろん、夢のようなことは何もないし、踏み越えていけないラインを越えようとしたこともない。

「もう少し……」
康太は、眠そうな声をあげながら言う。でも、実際にはもう完全に目は覚めている。でも、起きられない理由があった。さっきの夢の影響で、康太は完全に朝立ちをしているからだ。

『遅刻しちゃうわよ。ほら!』
そう言って、いきなり布団をはぎ取る彼女。
「うわっ! ちょっ!」
大慌てする康太。パジャマをこんもりと盛り上げる、康太の勃起したペニス。慌ててそれを手で隠そうとする康太。

『あら。康太も男の子になったのね。朝ご飯出来てるから、早く降りてきなさい』
彼女は、そんな風に爽やかに康太の部屋を出ていった。康太は朝立ちを指摘されたことで、顔を真っ赤にしながらベッドを起き出した。
(母さんが悪いんだ……。あんなセーターを着てるから……)
康太は、そう言って自分に言い訳をした。性の芽生えを迎えた康太に、母親のセーター姿は目の毒だ。ブラジャー姿や、下手したら裸そのものを見るよりも、セーター姿の方が刺激が強いかもしれない。
見えてしまうよりも、想像力が刺激されるからだと思う。

康太は必死で気持ちを落ち着けて、なんとか勃起を収めた。そして階段を降りていくと、エプロン姿の可愛らしい母親がいる。なんてことのない日常の風景だが、禁断の恋心を持ってしまった康太には、気恥ずかしさが強い。

『おはよう。ほら、遅刻しちゃうわよ! 早く食べてね』
彼女は優しい笑みを浮かべて言う。康太は、何年も何年も毎朝朝食を作ってくれる母親に、心から感謝していた。そして、母の作る朝食は本当に美味しくて大好きだった。

康太は返事をすると椅子に座る。そして、母が注ぎたての牛乳を持ってきてくれる。夢で見たのとまったく同じ服を着ている母に、康太はドギマギする。歩くたびに、たゆんたゆんと大きく揺れる胸。一緒に風呂に入らなくなって久しいので、ディティールは忘れてしまったが、夢で見たように、綺麗なピンク色の乳首や乳輪だった気がする。

そんな想像をしていると、また朝立ちの続きが始まりそうだった。康太は気持ちを切り替えるように、
「お父さんいないと、変な感じだね」
と、母に話しかけた。母は、紅茶のカップを持ってテーブルに座りながら、
『あらら、寂しいの? 康太はお父さんが大好きだもんね』
と言う。確かに康太は父のことも尊敬しているし、大好きだった。でも最近は、父に嫉妬してしまう自分がいる。
夜中にかすかに聞こえてくる母の嬌声に、オナニーをしてしまうこともある。そんな時は、康太は父に激しく嫉妬をする。
「からかうなよぉ! でも、いつ帰ってくるんだっけ?」
康太は、照れながら聞く。康太の父は、今朝早くに出張に出た。英語が堪能な父は、よく出張に駆り出される。今回は、ベトナムに1週間ほど行くとの話だ。

確かに康太は寂しさも感じているが、それよりも、母と二人きりの時間が持てることに胸が躍っていた。そして康太は、父の出張が決まって以来、ずっと考えていたあの計画を実行に移すつもりだった。

そんなことを考えながらも、楽しい朝食の時間を終え、康太は学校に出発する。
玄関まで見送りに来てくれる母。康太は、”行って来ます”と言って、出ていこうとする。
『康太、忘れ物』
母は、康太に向けて頬を突き出す。康太が幼稚園の頃からの習慣で、行ってきますのキスだ。キスというよりは、チューという感じの挨拶みたいなものだが、
「い、いいよ、恥ずかしいし……」
と、康太は照れてしまう。本当は頬ではなく、唇にキスをしたいくらいなのに、思春期の扉を開けたばかりの康太は、変に照れてしまう。

『ママのこと、嫌いになっちゃったの?』
悲しそうに言う母。それは、母親の仕草ではなく、牝の仕草に見える。康太は、猛烈にドキドキし始めた。
「そ、そんなことないよ!」
康太がそう言うと、同時に母の方が康太の頬にキスをした。
『ふふ。ママがしちゃった#9825;』
無邪気に笑いながら言う母に、胸がキュンキュンしている康太。すると彼女は、また横を向いて頬を差し出す。
『康太の番よ#9825;』
可愛らしく言う母の頬に、康太は照れて一瞬だけキスをした。
そしてすぐに、
「行ってきます!」
と言い、玄関を飛びだしていった。

『車に気をつけるのよ#12316;』
と言う母の声を背に受けながら、康太は幸せだった。

康太は、この日は一日中ドキドキしていた。とうとう今日だ……。あの同人誌を見て以来、ずっと同じ事をしたいと考えていた。実際に、ネットで色々と調べて、それに使うモノまで入手していた。そして、半年以上もチャンスをうかがっていた。

康太は授業中にもかかわらず、フルに勃起していた。頭の中は、今朝のセーターを押し上げる母の巨乳と、エプロンをしていると、一瞬スカートを穿いていないのかな? と思う感じで、ニョキッと生えている真っ白な脚でいっぱいだった。今朝は、泣きぼくろのセクシーな目を潤ませながら、”ママのこと嫌いになっちゃったの?”と聞かれた。そんなわけはないのに……母を嫌いになるなんて、拷問にかけられても無理だ……と、康太は思っていた。

そして、康太はドキドキしながら、真っ直ぐに帰宅した。
『お帰り#12316;。早かったのね。もう出来るからね、待っててね!』
母は、朝と同じ格好でキッチンに立っている。オタマを手に持ち、なにか調理を続けている。愛らしいという言葉が、本当にピッタリと来る姿だ。

そして、二人きりの夕食が始まる。いつも通り……父がいない分、いつもより二人の会話が多いが、楽しい夕食が始まる。でも、康太はずっとドキドキしっぱなしだった。本当に、あんな事をしてしまってもいいのだろうか? 脇の下の汗も気になるくらい、汗ばむ康太。

そして夕食が終わり、片付けをする母と宿題を始める康太。

『お風呂わいたわよぉ#12316;!』
母の声が響く。康太はまだドキドキしたままだったが、返事をして風呂に入った。頭と身体を洗い、湯船に入ろうとした時、ガチャッとドアが開いた。すると、全裸の母が入ってきた。
「ちょ、ちょっと! どうしたの! まだ入ってないよ!」
康太は、慌てて湯船に飛び込んだ。さっきから、夜のことを考えて常に勃起状態だったのに、チラッと見えた母の裸体で、余計に勃起してしまった。

『久しぶりに、一緒に入ろ?』
後ろで母の声がする。康太は恥ずかしくて、母の方を見られない。
康太は、
「も、もう出るよ!」
と、照れながら言うが、
『そんなに照れないの。5年生まで一緒だったでしょ?』
と、母は言う。
「それは……うん……わかった」
康太は内心嬉しかったが、どうしても照れてしまう。
『嬉しい。明日は身体洗ってあげるね』
母はそんな事を笑いながら言う。単に、昔を懐かしんで言っているだけなのだが、康太は妄想が際限なく広がる。

すると、母が頭を洗い始めた。康太はチャンスだと思い、そっと母の方を見た。すると、目を閉じて頭をシャカシャカ洗う母が見える。鏡の方を向いて洗っているので、康太からは横向きだ。
康太は久しぶりに見た母の胸に、目が釘付けだった。
(やっぱりデカい……)
康太は、軽く感動していた。母の胸は、小ぶりなスイカでもついているのではないかと思うほどのボリュームがあった。そして、大きさのわりに、全然垂れていない。康太が密かにネットで見る動画の女優さんみたいに、だらしなく垂れ下がっていない。
そして、夢で見たよりも、ちょっとだけ乳首は大きくて乳輪も大きめだったが、夢で見たよりもピンク色だった。真っ白な肌に、ピンクの乳首と乳輪。エロさよりも、美しさが際立つと思う。

康太は、母が頭を洗うのに腕を動かすたび、胸が揺れるのを見ていた。すると、母がシャワーを浴び始めた。康太は、慌てて顔を壁に向ける。もっとじっくり見ればいいのに、どうしても恥ずかしくなってしまう。

『おまたせ#12316;』
母は楽しそうに言いながら、康太の後ろ側に入っていく。康太は慌てて身体を起こし、母と身体が触れないようにする。
すると、いきなり肩を掴まれ、グイッと引き寄せられた。背中に広がる柔らかい感触。母の胸に触れてしまった……。康太は、罪悪感と飛び上がりたいほどの喜びとで、混乱していた。

『もたれないと、リラックスしきれないでしょ? いいのよ、全然重くないから』
無邪気に言う彼女。まさか自分の胸が、康太にとって欲情の対象だとは、夢にも思っていない感じだ。

康太は、母の胸の感触にをずっと味わっていたいと思ったが、ますます勃起が収らなくなると思い、身体を起こして、
「なんか、悪いよ。おっぱい潰れちゃいそうだし」
と言った。
『康太は本当に優しいのね。ママ嬉しいわ。じゃあ、場所変わるね』
そう言って、母は康太を後ろに入れ替える。湯船にもたれる康太に、さらにもたれ掛かる母。康太は、メチャクチャ焦っていた。
「ダ、ダメだって! オレ、もう出るよ!」
康太はそう言うが、母はもたれ掛かってくる。
『もう出ちゃうの? まだ出ちゃダメよ』
母は、取り方によってはエロい言葉に聞こえる言い方で言うと、康太に一気に体重をかけた。

【寝取られ】月に一度、妻は親友の妻になる 【NTR】

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『お帰りなさい。今日もお疲れ様!』
弾けるような声で夫を出迎えるさとみ。35歳のさとみは、6歳の子供がいるようには見えないくらいに若々しい。
昔から体を動かすのが好きな彼女は、今もジムでのトレーニングを欠かさない。そのおかげもあり、学生時代の洋服はすべて着ることができる。
そして、少し厚ぼったい唇がセクシーな彼女は、真っ黒な髪に少し太めの眉毛、そしてぱっちりとした二重まぶたの目は、いつも濡れたようにセクシーだ。
その見た目は、石原さとみに似ていると評されることがよくある。

夫を出迎える彼女は、白の清楚なブラウスに淡いグリーンのタイトスカートを穿いている。清楚な感じのするブラウスに対して、スカートは少し丈が短く、彼女のほどよく肉付いた美脚が強調されている。
いつもは、もっとラフで色気のない格好をする彼女だが、月に一度、金曜日の夜にはこんな姿になる。
そしてその日は、6歳になる可愛い息子を実家に預けるのが常だ。孫のことを溺愛する祖母と祖父の強いリクエストもあるのだが、さとみと夫にとっては別の理由もある。

「ただいま。今日も綺麗だね。弘樹は?」
夫は優しげな笑みを浮かべながら、さとみにカバンを渡す。さとみは、そのカバンを受け取りながら、
『もう預けました。どうします? 先に少し飲みますか?』
と、笑顔で答える。
「あぁ、そうだね。まだ30分くらいあるしね」

夫もそう答えて家に上がる。さとみはキッチンに、夫は着替えに行き、しばらくしてからリビングのテーブルにつく。

テーブルの上には、すでにいくつか料理が並んでいて、ビールを飲むためのコップも置かれている。
さとみは夫の対面に座ると、夫にビールをつぎ始める。
『お疲れ様』
笑顔で言うさとみ。夫は”ありがとう”と言った後、さとみにもビールを注ぐ。
そして、軽くグラスを合わせてから飲み始める二人。

夫の直之は、今年38歳になる。少し年齢差がある夫婦だが、直之は自営をしており、バリバリ働いているので若々しい。今でこそ、経営する不動産事務所も順調で、人並み以上の暮らしをできるようになった直之だが、3年前に大きなピンチがあった。当時、順調に業績を伸ばしていた直之は、市街化調整区域にある5000坪の土地の開発に際し、慢心から見切り発車をしてしまった。

農業振興地域にかかっていたその土地は、結局許認可が降りないという最悪な結末を迎えた。資金繰りが完全にショートした直之は、金融機関や両親、さとみの実家にまで頭を下げ金策に奔走したが、2500万円がどうしても工面できなかった。
そして、最終的にその危機を救ったのは、直之の親友の雅治だった。

雅治は、直之とは大学からの友人で、馬が合った二人はすぐに仲良くなり、学生時代のほとんどを一緒にすごした。雅治は背も高く、ルックスもよかったので、直之とは違って女の子によくモテた。

だが、雅治は彼女を作る事はなかった。雅治には、心に決めた女がいたからだ。そしてそれは、現在直之の妻のさとみだった。
もともと3人は、共通の趣味のフリークライミングを通しての知り合いだった。技術的にほぼ同じだった三人は、一緒にトレーニングをする仲になり、岩場へも3人でよく行くようになった。

3人の男女が長い時間を一緒にすごし、恋が芽生えるのは必然だった。だけど、さとみの心を射止めたのは、すべてにおいて勝っているように見える雅治ではなく、直之だった。

そんな事があり、ギクシャクするかと思われた3人の関係は、雅治の明るさのおかげもあり、結局何も変わらなかった。そしてその友情は、直之のピンチを救った。

雅治は、卒業後大手企業に就職したが、1年と経たずに退職し、ネットで色々とやり始めた。

今でこそ、ネット情報商材や、まとめサイトとかアフィリエイトという言葉も浸透しているが、まだその言葉が知られていない初期からそれを手がけていた雅治は、センスもあったのだと思うが、一山も二山も当てた。
その結果、あっという間にサラリーマンの生涯年収を稼ぎ出し、直之がピンチに陥った時にはすでに悠々自適の生活を送っていた。

そんな雅治は、3000万円という大金を直之に与えた。貸したのではなく、与えた。たった一つの条件と引き替えで……。

その後ピンチを脱した直之の会社は完全に危機を脱し、借金も2年と経たずに完済できた。そして今では、直之に与えられた3000万円以上の年収を得るまでになっていた。

直之は、何度も雅治に3000万円を返却しようとしたが、それは叶わなかった。”たった一つの条件”のために……。

『今日ね、これ、すっごく安くなってたんだよ! ケースで買っちゃった!』
さとみは、注いだビールの缶を見せながら言う。ビールと言っても、いわゆる発泡酒だ。そして、安くなったと言っても、たかが数十円という話しだと思う。今の年収なら、そんな事は気にせず、発泡酒ではなくビールでもなんでも買えると思う。

でも、さとみはそんな事を嬉々と話してくる。あの時のピンチ以来、さとみは慎ましい生活を守っている。贅沢もせず、なにかをおねだりすることもなく、発泡酒が安く買えたことに喜びを感じるさとみ。
直之は、そんなさとみを本当に愛おしく思う。

「ありがとう……。でも、ビールとか買えば良いよ。もう、苦労かけることはないから」
直之は、申し訳なさそうに言う。
『そんな心配してませんよ。でも私、発泡酒の方が好きだから』
さとみは、真っ直ぐに直之の目を見ながら、にこやかに言う。その目には、信頼と愛情があふれ出ているようで、そんな目で見つめられると、直之はより胸が苦しくなる。

胸がいっぱいになった直之は、
「ゴメン……」
と絞り出すように言った。

『もう! 謝らない約束ですよ。それに、最近は私も、雅治さんとのこと楽しんでるんですから』
と、少しイタズラっぽく言うさとみ。

すると、インターホンが鳴った。
『あっ、雅治さんかな?』
さとみはそう言うと、玄関に走る。
すぐに、
「こんばんは#12316;。今日もさとちゃん綺麗だねぇ#12316;」
と、明るい雅治の声が聞こえる。
『もう! 口が上手いんだから! 何も出ませんよ#12316;』
さとみはそんな事を言いながらも、顔がにやけている。やはり、誉められて嫌な気はしないようだ。

「お疲れ! これ持ってきたぜ! 飲もうか?」
雅治は、高そうなワインを手にそんな事を言う。直之は、挨拶もそこそこに、
「いいね! さとみ、グラス持ってきてよ!」
と言う。

『いつもゴメンなさい。これ、高いんじゃないんですか?』
さとみはそんな風に言いながらも、すでにワインオープナーで開け始めている。そんな所も可愛らしいと思いながら、直之はさとみを見つめる。

そして、3人での楽しい食事の時間が始まる。話題は、ほとんどがクライミングの話だ。今度はどこの岩場に行こうかとか、誰それが一撃で落としたとか、そんな会話をしながらDVDも見たりする。
本当に楽しい時間で、直之はついつい飲み過ぎてしまう。

「じゃあ、そろそろいいかな?」
でも、雅治のその言葉で場の空気が一変する。
『……はい……』
少しためらいがちに返事をしたさとみは、椅子から立ち上がると、雅治の横に移動した。
直之は、その様子を黙って見ている。その直之の目の前で、さとみは雅治にキスをした。なんの躊躇もなく、夫の直之の目の前で雅治の口の中に舌を差し込み、濃厚な大人のキスをするさとみ。

さとみは濃厚なキスをしながら、時折直之の方に視線を送る。その目は、妖しく挑発でもするような光を放っていた。

#8212;#8212;直之が3年前のピンチの時、雅治に頭を下げた時、出した条件は一つだった。
それは、月に一度、直之の目の前でさとみを抱くことだった。最初、直之は雅治が冗談を言っているのだと思った。だが、その後の雅治のカミングアウトは、直之にとって衝撃的だった。

雅治は、さとみと直之が結婚してもなお、さとみのことが好きだった。雅治がモテる身でありながら、誰とも交際をしなかったのは、単にさとみが心にいたからだ。その告白は、直之にとっては青天の霹靂だった。直之は、雅治がもうとっくにさとみを吹っ切っていると思っていた。いくらでも相手がいると思われる雅治なので、もう忘れていると思っていた。それだけに、雅治のカミングアウトを聞いて、直之はただ驚いていた。

雅治は3000万円と引き換えに、月に一度だけ思いを遂げさせて欲しい……と、逆に直之に頭を下げた。そして直之には、選択の余地はなかった……。

直之がさとみにその話をした時、さとみは何も言わずに首を縦に振った。何度も謝り、涙まで流す直之に、
『私は平気です。それに、雅治さんならイヤじゃないですから』
と、明るく笑いながら言ってくれた。でも、さとみは指が真っ白になるくらいに拳を握っていた。イヤじゃないはずがない……。
さとみは、すべてが夫の直之が初めての相手だった。デートも、キスも、セックスもすべてを直之に捧げた。
そして、一生直之以外の男を知ることなく、人生を終えるものだと思っていた。

約束の日に向けて、さとみはピルを飲み始めた。まだ小さい息子を育てながら、他の男に抱かれるためのピルを飲むさとみ。直之は、その姿を見て胸が破れそうだった。
そして、約束の日が訪れた。直之は、せめて自分がいない場所でさとみを抱いてくれと頼んだ。でも、雅治は同意しなかった。理由は教えてくれなかったが、雅治は直之の前で抱くことにこだわった。

そしてその日、雅治が家に来た。緊張で3人ともほとんど口をきかない中、息子を風呂に入れ、寝かしつけるさとみ。
雅治と直之は、二人きりになると、
「本当に、いいんだな」
と、雅治が短く聞いた。提案した雅治も、やはり緊張しているようだ。
「いいもなにも、もう金、使っちまったし」
直之は精一杯の虚勢を張って、笑いながら言ったが、脚は震えていた。いくら親友でも、妻は貸せない。貸せるはずがない。直之は、そんな当たり前の感情を持っていた。寝取られ性癖があるわけでも、さとみへの愛が醒めていたわけでもないからだ。

心の底から惚れた相手が、自分の失敗のせいで他人に抱かれてしまう……。それは、血の涙が出そうな程の、辛すぎる現実だった。

息子を寝かしつけたさとみが、バスタオルを巻いただけの状態でリビングに入ってきた。
『お待たせしました……』
うつむいて顔を真っ赤にしているさとみが、小声で言う。そして、黙って寝室に移動した。その後を追う雅治と直之。

寝室に入るとすでに間接照明だけになっており、薄暗い中、さとみはダブルベッドに寝ていた。そしてダブルベッドの奥には、ベビーベッドに眠る息子が見える。
それを見て、直之の後悔は限界を超えるほど大きくなった。大声を上げて、二人を止めようとした瞬間、直之はさとみの視線に気がついた。タオルを巻いた状態で、ベッドの上から直之の目を見つめるさとみの目は、”大丈夫”と語っていた。

それを見て、腰が抜けたようにへたり込む直之。心の中で何度も愛する妻に謝罪を繰り返していた。

そして夫の直之が見ている中、雅治がベッドの横に立ち、服を脱ぎ始める。それを見つめるさとみは、緊張で顔がこわばっていた。あっという間にパンツ一枚になると、雅治はベッドの上に上がった。

「そんなに緊張しないで。本当にイヤなら、今日は止めるから」
さとみは、戸惑っていた。今、この状況でもまだ現実として受け止め切れていなかった。さとみにとって雅治は、クライミング仲間であり、仲の良い友人だ。
それが今、お金と引き換えにさとみを抱こうとしている。さとみは、冗談だと思いたかった。でも、最後の一枚のパンツを脱ぎ、自分に近づいてくる雅治を見て、さとみは現実だと理解した。

『平気です……』
さとみは、小さな声で答えた。それが合図だったように、雅治はさとみを抱きしめキスをした。
唇と唇が触れた瞬間、さとみは直之を見た。そして、直之もさとみを見た。
さとみは、泣きそうな目で直之を見つめ、直之は実際に涙を流しながらさとみを見つめた。

雅治は、それに気がつかないように、里美の口の中に舌を差し込む。そして、舌を絡めるキスをする。その動きは優しく滑らかで、雅治が女性に慣れているのがわかる。
雅治の中には、ずっとさとみがいたために、特定の彼女は作ることがなかった。だが、排泄行為のような感覚で、たくさんの女性と関係を持った。願いが叶えられない哀しみを、たくさんの女性を抱くことで消そうとしているかのように、感情もない相手とも関係を持った。

そんな雅治の願いが、長い時間を経て、歪な形ではあるがかなえられようとしている。雅治は、本当に慈しむようにキスをする。さとみとキス出来るのが、嬉しくて仕方ないのが伝わってくる。

覚悟していたとはいえ、目の前で妻が自分以外の男とキスをする姿を見て、直之は歯を食いしばるようにして拳を握っていた。悔しさ……。そして、自分自身へのふがいなさで、涙が止まらない。

さとみは、ただ人形のように雅治のキスを受け止めている。自分から舌を絡めるようなこともなく、ただ、じっと耐えるようにキスを受け続ける。

そして雅治は、キスをしながらさとみのタオルをはだけさせ、胸に手を伸ばした。クライミングが趣味なので、体脂肪が少ないさとみは、胸も小ぶりだった。でも、白く美しいその胸は、乳首も乳輪も薄いピンク色で、どちらも小ぶりだった。
もちろん、夫の直之以外に触れられた事のない胸だが、今まさに雅治の手が触れようとしている。さとみは身を固くしながら、不安そうな顔で夫の直之を見つめる。

直之は、そのさとみの視線から逃れるように、うつむいてしまった。もう見ていられなくなってしまった直之は、うつむいたまま心の中でさとみに詫び続けた。

うつむく直之の横で、雅治はさとみの胸を揉み続ける。その動きも慣れたもので、身を固くしていたさとみは、かすかに感じる快感に戸惑っていた。
夫しか知らない上に、少女のような幻想を持っているさとみは、愛する人以外に触れられても感じるはずがないと信じていた。

雅治は、しばらくするとさとみの胸に口を近づけた。そして、そのままピンクの小さな乳首に舌を這わせる。その瞬間、さとみはビクッと身体を震わせ、
『あっ』
と、小さな声をあげた。その声につられるように直之は頭を上げた。夫婦のベッドの上で、雅治に乳首を舐められている愛する妻を見て、やっと直之は雅治が本気なのだと理解した。

さとみは夫以外の男に乳首を舐められ、どうしていいのかわからず、不安そうな顔で直之を見つめている。本当は、泣き出したい気持ちを持っているのに、夫のためにグッとこらえるさとみ。
ただ、こんな状況にも関わらず、さとみの頭の中は、夫を裏切ってしまう事への罪悪感があった。けっしてさとみが望んでこの状況になった訳でもないのに、夫への操を守れない事を気にするさとみ……。

直之は、絶望的な状況の中、今さらこれでよかったのだろうか? と思い始めていた。たかが金だ……。用意できなくても、命までは取られなかったはずだ。周りには多大な迷惑をかけることになったかもしれないが、いっそバンザイして、裸一貫に戻るべきだったのではないか? さとみを差し出してまで、会社を守る必要があったのだろうか? 
直之は、今さらこの事に気がついた。金策に奔走していた時は、夜中に何度も目が覚めるほどに追い詰められていた。冷静さを失っていたのだと思う。

金策が終わり、ある程度気持ちに余裕が出来た今なので気がついたのかもしれないが、もう手遅れだ。本当は、今すぐ止めればいいだけの話かもしれない。でも、直之も、自分が綺麗事を言っているだけで、実際会社を救えた今、それを捨てることなど出来ないとわかっていた。

そんな葛藤をする直之の前で、雅治はさとみの綺麗な淡いピンクの乳首を舐め続ける。長年の夢がかない、雅治は童貞の少年のように心が躍っていた。

『ンッ! ンンッ! ン……』
さとみは、声を出さないように意識しているのに、雅治の舌が焦らすようにさとみの乳首を舐めるたびに、思わず吐息を漏らしてしまう。少しも感じないはずが、雅治の舌が触れた場所を中心に、甘く痺れたような感覚が広がっていく。さとみは、自分が快感を感じていることに、自己嫌悪を感じていた。

すると、雅治はさとみの股の間に身体を滑り込ませ、お腹のあたりをさとみのアソコに密着させた。さとみは乳首を舐められながら、アソコをお腹で圧迫されて、はっきりと快感を感じてしまった。
さとみは顔を真っ赤にしながら、直之から視線を外した。感じてしまったことを、直之に気がつかれたくない一心で……。

直之はそんなさとみの様子を見て、急に不安になっていた。さっきまで緊張で不安そうだったさとみが、頬を赤らめ、イタズラが見つかった子供のような顔になっている。

もしかして、感じているのでは? 直之の頭の中に、急速に疑念が広がる。そんなはずがない……でももしかしたら……直之は、ループに陥っていく。

【妹】ませた従姉妹とロリマンママとの一週間4 【兄】

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母の弟家族との、毎年恒例の別荘での1週間。すっかりとオトナになった愛花ちゃんと、衝撃的な初体験をしてしまった。それだけではなく、愛花ちゃんのママの千里さんとも関係を持ってしまった。

いつまでもおばさんにならない森高千里そっくりな愛花ちゃんママとのセックスは、愛花ちゃんとのセックスとはまったく違い、異様にエロかった。
千里さんとする直前に愛花ちゃんに二度も射精していたのに、立て続けにまた二回射精してしまうほど、千里さんはエロかった。

叔父さんがすぐ横で寝ているベッドの上で、たっぷりと千里さんの中に注いでしまい、罪悪感と焦りでドキドキしている僕のおちんちんを握ると、千里さんは、
『まだ出来そうね#9825; 次はバックでいいかしら?』
と言った。そして千里さんは四つん這いになる。背中をのけ反らせ、腰を突き出すようにするので、毛のないツルツルのロリマンが丸見えになっている。薄暗い中でも、そこからあふれ出る白いものがよくわかる。

僕は立て続けに何度もイッているのに、もう回復して勃起率120パーセントになっていた。
でも、僕の中の冷静な部分は、すぐ横でイビキをかきながら寝ている叔父さんにビビり倒していたので、
「でも、叔父さん本当に平気ですか?」
と聞いた。
『へーき、へーき!この人の眠りの深さはのび太君以上だからw』
と、千里さんは軽い感じで言うと、自分のアソコを指で押し広げた。毛のないツルツルのロリマンがクパァと開き、さらに白い僕の精液が流れ出てくる。

『ほら、女にここまでさせて、恥かかせちゃダメよw』
千里さんが、何とも言えない妖艶な笑みを浮かべながら言う。僕は、さっきの千里さんの膣の気持ちよさを思いだし、たまらずにそのままおちんちんを突き立てた。
ニュルンと僕のおちんちんがツルツルのロリマンに吸い込まれると、さっきみたいに握られるたような締め付けを感じ、気持ち良くてうめいてしまった。
『ンフゥッ#9825; バックだと、うぅあぁ、もっと奥まで来たぁ#9825;』
千里さんはすぐ横に夫が寝ているのに、結構なボリュームであえぐ。同じ建物の中には愛花ちゃんだっているのに、すっかりと快感の虜になっているような感じだ。

「ち、千里さん、声、マズいですって!」
僕は、さすがにヤバいと感じてそう言う。
『じゃあ、そこのタオル取って』
と、千里さんは僕に指示をした。僕は千里さんにハメたまま、少し手を伸ばしてベッドの端に置いてあったハンドタオルを手にし、千里さんに手渡した。

すると千里さんはそれを口にくわえ、噛みしめた。その状態で僕にOKサインを出すと、胸から上をベッドに突っ伏すようにしてスタンバイした。見下ろす形で千里さんを見ているが、それは信じられないくらいにエロい姿だった。

僕の大きめなおちんちんが、真っ白な千里さんのお尻に突き刺さったような感じになっていて、背中ものけ反っているので、くびれたウェストが強調されている。そして、千里さんはタオルをしっかりと噛みしめて、声を出さないようにしている。
ここまでしてセックスがしたいんだろうか? 千里さんは叔父さんともエッチをしていた。夫婦仲も良好に見える。欲求不満という事があるんだろうか?

僕はそんなことを考えて、少し動きが止まってしまっていた。すると、焦れたように千里さんが腰を動かし始めた。僕にお尻をぶつけるような感じで腰を動かし、パチンパチンと音がするくらいお尻をぶつけてくる千里さん。

膣のヒダヒダが亀頭を包み込み、くすぐったさを感じるくらいに気持ち良くなる。千里さんの貪欲さに僕はちょっと引き気味だったけど、これが人妻のエロさなのかな? と思って身を任した。

それにしても、まったく女性に縁がなかった僕なのに、一気にロリと人妻と経験をしてしまった。最高だと思いながらも、愛花ちゃんに悪いなと思っていた。さっき、愛花ちゃんとは一応付き合うという感じになった。愛花ちゃんは、もう僕としかしないと言ってくれた。それなのに、いきなり裏切る僕。でも、今さら止めることも出来そうにない。

『ンッ! ンンッ! んーっ! ぐうーっ!』
千里さんは必死でタオルを噛みしめながらうめく。本当に、エロ過ぎて鼻血が出そうだ。

僕は、こらえきれずに腰を振り始める。すると、千里さんがガクガクッと身体を震わせた。それは震わせるというよりは痙攣してしまっているような感じで、多分イッたのだと思う。僕はそれを見て余計に興奮してしまい、腰を強く振る。

さっきよりもウネウネと熱くうねっている感じがするその膣は、愛花ちゃんの狭くてキツキツの膣よりも、気持ち良いかも……と思った。でも、不思議な気がする。単純な締まりの強さは愛花ちゃんの方が上なのに、絡みつく感じや、不規則にうねる感じがある千里さんの方が気持ち良い……。女体の神秘かもしれない。

僕は千里さんの奥に当たる感触を感じながら、さらにそこを押しつぶすつもりで腰を押し込んでいく。千里さんは、タオルを噛みしめたまま、ブンブンと頭を左右に振る。ダメダメ! と言っている感じだ。
僕は、千里さんを追い詰めているような感じがして、調子に乗りさらにガンガン腰を振った。
千里さんはタオルを噛んだまま振り返り、すっかりと蕩けてしまった顔で僕を見る。もう、最高の気分だった。さっきの叔父さんと千里さんとのエッチを聞いた感じだと、叔父さんは千里さんをここまで感じさせる事が出来ていなかった。何となく、僕は勝った気持ちで嬉しかった。

すると、
「んん……ん」
と、叔父さんが寝ぼけた声をあげた。僕は冷水でもぶっかけられたような気持ちで、慌ててベッドに倒れ込む。千里さんも、慌てた感じで布団をかぶる。すると、叔父さんの目の前に千里さんがいて、僕がその後ろに隠れる形になる。千里さんと僕は寝バックでつながったままなので、千里さんは僕にハメられたまま叔父さんと対峙している形だ。僕は千里さんに隠れた格好になるので、叔父さんからは見えていないと思う。同様に、僕から叔父さんも見えない。

『ど、どうしたの? 起きたの?』
動揺を隠しきれずに千里さんが言う。
「んン? もう食べられないってw」
叔父さんは、モロに寝ぼけている感じだ。僕はホッとすると同時に、イタズラ心が燃えてしまった。
布団にスッポリと隠れたまま、腰を振ってみた。もちろん、ゆっくりと慎重に。

『ンッ!』
千里さんは、思わずうめき声が漏れてしまったが、それ以上は声を出さなかった。そして、後ろ手に僕のお腹あたりを押して、動きを止めようとする。

「全部食べられた?」
叔父さんは、寝ぼけながら千里さんに話しかける。
『ン、うん。全部食べちゃったよ……ン……』
千里さんは必死で快感を抑えながら、寝ぼけた叔父さんとちぐはぐな会話を続ける。
他の男とセックスをしながら、寝ぼけているとはいえ叔父さんと会話をする千里さん。異常とも言えるシチュエーションに、僕はただただ興奮をしていた。

「あぁ、よかった……じゃあ、飲んだ? 白だっけ? 赤だっけ?」
さらに寝ぼけ続ける叔父さん。ワインの話でもしているのだろうか?
『う、うん……白だった……全部飲んじゃったよぉ……苦くてぇ、美味しかったぁ……んンッ』
千里さんは、僕のを飲んだことを告白しているような感じだ。もう、声がヤバいくらいに蕩けているし、僕のおちんちんを締め付ける膣のキツさは、痛みを覚えるくらいだった。

「んぅんw」
叔父さんは変な声を出すと、またイビキをかき始めた。すると同時に、千里さんは僕に覆いかぶさり、騎乗位になると狂ったように腰を振った。そして、僕にキスをしてメチャメチャに舌を絡めてくる。千里さんはそのまま僕に激しいキスをしながら、ガンガン腰を振り続ける。
イビキをかいて寝てる叔父さんの横で、こんな大胆なことをする千里さん。

僕は、強めに手で握られてこすられているようなものなので、もうイク寸前だった。もう、さっき膣中に出してしまっているので、このまま出してしまおう……そう思った瞬間、千里さんがキスを解いて、
『固くなってきたぁ#9825; イクの? 私もイクぅっ! 一緒に! 中に出してぇっ!』
と叫んだ。一瞬、叔父さんや愛花ちゃんが起きないかと心配になるが、僕はもう限界でそのまま千里さんの膣中に出してしまった。
『うぅあぁっ!! 熱いぃっ! ヒィあぁぁっ! イクぅっ! イグぅっンッ!』
僕の中出しを受けて、身体をガクガク震わせてイッた千里さん。もう、最高としか言えないような経験だった。

そして、立て続けにイッた事で冷静になり、とんでもない事しちゃったなと思っていると、
『ホント、ヤバいかも#9825; やっ君の、凄すぎるわ#9825;』
と、愛花ちゃんの母親の顔ではなく、牝の顔で言われた。
「あ、ありがとうございます……もう、行かないと……」
ビビった僕は、慌てて部屋から出ようとするが、
『ダメぇ#12316;w 行かないとじゃなくて、イカせてね#9825;』
と言って、また腰を動かし始めた。僕はイッたばかりで猛烈に敏感になっていたので、気持ちよさを通り越えて、くすぐったくて逃げようとした。
『どうしたの? 気持ち良いでしょw?』
千里さんは、僕がくすぐったくて死にそうになっているのに、腰を止めてくれない。いたずらっ子のような顔で、さらに腰を振り続ける。
「ダ、ダメです! 止めてくださいぃっ!」
僕は、くすぐったさに身もだえしながら助けを求める。
『ふふw でも、大っきなままだねw あぁ、気持ちイイぃ……』
千里さんは、面白がって止めてくれない。
「ホントに止めて! だめっ!」
僕は泣きそうな感じで言う。すると、やっと腰を止めてくれた……。

『さすがに無理かw やっ君、キミの凄いわ#9825; 明日もよろしくねw』
千里さんは凄くエロい顔でそう言うと、もう一回大人のキスをしてくれた。

僕は腰が抜けそうなまま、そっと寝室を出て、愛花ちゃんの部屋に音も立てずに忍び込んだ。
愛花ちゃんは可愛い顔でスヤスヤと寝息を立てていて、起きなかったみたいだ。僕はホッとしながらベッドに潜り込み、あっという間に寝てしまった。

『ほらほら、朝ですよ! 愛花もやっ君も、起きなさい!』
千里さんの元気な声で目が覚めると、愛花ちゃんが僕に抱きついていた。
『ホント、仲良しねぇw ほら、愛花、起きなさい』
千里さんは昨日のことなどなかったように、いつもの母親の顔だった。

『うぅん……もうちょっと寝るぅ#12316;』
愛花ちゃんが寝ぼけながら言う。本当に、可愛いと思う。まるっきり子供みたいな感じだ。でも、あっちの方は僕以上に大人で、教えられたのは僕だった。本当に、見た目と中身がまったく違う事に驚かされる。

そして、千里さんは僕と目が合っても、アイコンタクトを送ってくるわけでもなく、優しい母親の表情を崩さなかった。千里さんも、見た目と中身にギャップがあるなと思った。

そして、朝食になる。僕の両親も合流して、全員で楽しく食べる。僕は叔父さんに話しかけられるたびに、正直ビクビクしていた。でも、まったく気がついている様子もなく、いつも通りに楽しそうにしている。千里さんも本当に何事もない感じだし、愛花ちゃんもいつも通りの愛花ちゃんだ。僕は、もしかして夢だったのかな? と思ってしまうほどだった。

『じゃあ、今日は負けたチームが夕ご飯作るって事で良いよね?』
僕の母がそんな事を言う。
「お、いいね! でも、愛花が負けたらどうする? 何も作れないでしょ?」
叔父さんが、楽しそうに言う。
『ヘーキだよ。お兄ちゃんが作ってくれるからw』
愛花ちゃんも楽しそうに言う。愛花ちゃんは料理ができないみたいだけど、一応、僕は多少出来る。たまに母の手伝いをするからだ。

「いや、負けなきゃ良いんでしょ?」
僕もそんな事を言ってみる。そして、結局この日は一日中テニスをして遊んだ。

勝負は、僕と愛花ちゃんチームが強すぎて、両親達はほぼ同じくらいの感じだった。
そして、結局両方の母親と、なぜか僕が夕食を作り、楽しい一日が終わった。

『お兄ちゃん! 今日も一緒に寝よーよぉ!』
愛花ちゃんは無邪気な感じでそう言う。

僕は、愛花ちゃんや愛花ちゃんママとあんな事をしてしまっているので、マズいなと言う気持ちが強く、
「いや、今日は止めとくよ」
と答えた。
『あら? そうなの? 一緒に寝れば良いじゃない』
「仲良くしないとダメだぞ」
すると、僕の両親が口を揃えてそう言う。そして、愛花ちゃんも、愛花ちゃんのママも一緒に寝ればいいと言いだし、結局押し切られた。
まさか、僕の両親までそんな事を言うとは思わなかったが、考えてみれば、ウチには僕も弟もいて、二人きりで夜を過ごせる機会なんてなかなかないので、そういうことなのかもしれない。

そして愛花ちゃんが先に風呂に入り、僕は後で入った。何となく、一緒に入るのが気が引けたからだけど、僕が風呂から出て部屋に入った時には、すでに愛花ちゃんは寝ていた。
一日中熱い中テニスをやっていたので、疲れ切っていたのだと思う。僕は正直少しがっかりしながらも愛花ちゃんの横に潜り込み、そのまま寝ようと思った。

でも、すぐ横に寝ている愛花ちゃんを意識してしまい、なかなか寝付かれなかった。妹みたいに思っていた愛花ちゃんでも、エッチをしてしまったあとでは、オンナとしか思えない……。

少し頭を冷やそうと、そっとキッチンに行き冷蔵庫の中のお茶を飲んだ。すると二階で物音がして、すぐに階段を降りてくる足音がした。僕は少しドキッとしながらそちらを見ると、千里さんだった。

『ふふw お待たせ#12316;#9825;』
千里さんはすでに母親ではなく、牝の顔になっていた。僕は、千里さんが降りてきてくれたら良いなと思っていたが、まさか本当に来てくれるとは思っていなかったので、凄く嬉しかった。

「叔父さん、平気ですか?」
僕は、すでに勃起してるくせにそんな事を聞いた。
『飲み過ぎて撃沈してるわw エッチもしてくれなかったよw』
千里さんは、妙に挑発的にそんな事を言う。叔母さんにこんな風に挑発されて、僕はもう我慢できずに抱きついてしまった。
『あん#9825; こんなおばちゃんに、興奮してくれるの?』
僕に抱きつかれながら、セクシーな口調で言う千里さん。抱きしめると、その柔らかさと良い匂いにクラクラしてくる。千里さんは自分で自分をおばちゃんと言うが、全然そんな感じはしないと思う。”私がおばちゃんになっても”と言う時が来るとは思えないくらいだ。

「すっごく興奮してます。もう、こんなです……」
僕はそう言って、千里さんの太ももに勃起したおちんちんを押しつけた。
『うわぁ#9825; すっごいカチカチ。ねぇ、もう我慢できないよ。すぐに……ね?』
千里さんは発情したような顔でそう言うと、部屋着のズボンを一気に膝まで引き下ろした。下着も一緒に引き下ろしたようで、丸くて白いお尻がプルンと姿を見せる。そして、膝のところまで下着とズボンを下げたままでソファに両手をつき、バックの格好で誘う千里さん。
全部脱ぐよりも、はるかにエロい姿に思えた。僕は、同じようにズボンとパンツを膝まで下げると、そのまま千里さんのアソコに押し当てた。すると、クチョッと湿った音を立て、濡れすぎなくらい濡れているアソコが熱かった。僕はそのまま一気に突き立てると、熱い肉をかき分ける感触と、ヒダが亀頭に絡みつく感覚に、気持ち良くて声が漏れた。

『ンふぅ#9825; これ、ホント凄い』
うわずった声で言う千里さん。本当に、気持ち良くてたまらないという感じだ。僕は、大人の女性を夢中にさせることができて、自分が大人になったような気持になっていた。

そして、もっと夢中にさせようと奥まで押し込んだ。奥のコリコリしたところに突き当たる感触があったが、さらにそれを押しつぶすように押し込む。
『ンあぁあぁっ! それ、凄いぃぃ……もっとぉっ!』
千里さんは顔だけ振り返り、さらにおねだりをする。僕は、その言葉と表情に夢中で腰を振る。
「千里さん、すっごく濡れてますよ。こんなにしちゃって、いいんですか?」
昨日と違って少し余裕がある僕は、言葉で責めてみた。
『イヤァ……そんなこと……言っちゃダメ……んンあぁっ!』
すると、千里さんは凄く気持ちよさそうに反応してくれた。僕は、千里さんのそのリアクションがたまらなくて、もっと調子に乗った。ピストン運動をしながら、
「千里さんのアソコ、痛いくらい締め付けてくる……すっごくエッチだよ」
と言ってみた。初めてした言葉責めだけど、やっていて自分自身盛り上がってきた。
『だ、だって、やっ君の奥にぃ……うぅあっ! ンふっ#9825; ふぅンッ! 当たるぅっ! 当たってるぅッ! ヒィあぁっ!』
ソファに突っ伏すようにして、お尻だけ高く上げている千里さん。童貞を卒業したばかりの僕には、刺激が強すぎる。あっという間にイキそうになってしまい、僕は腰の動きを弱めた。

すると、間髪入れずに千里さんがお尻をぶつけてくる。僕がピストンする以上のスピードで、バックの体勢のまま腰をでたらめにぶつけてくる千里さん。
『ンふっ! ふぅーんっ! んンあっっ! 奥、ダメぇっ! これ、染まっちゃうっ! やっ君に染められちゃうぅっ!』
千里さんは、愛花ちゃんや叔父さんが同じ建物の中にいるのに、結構大きな声であえいでしまっている。僕はドキドキしながらも、必死でイクのを我慢してた。

『やっ君、イクの!? イッてぇっ! 奥でイッてっ! 私もイクぅっ! イッちゃうぅっ! 深いの来ちゃうぅっ!』
千里さんは、腰回りがブレて残像みたいになるほどのスピードで腰をぶつけてくる。
そして僕は限界を迎えて、
「千里さん、イクっ! 中にイクっ!」
と、うめきながら射精してしまった。
『ンおおぉおオンッ! イグぅっ! イグッ!!』
千里さんも、ガクガクッと腰回りを震わせながらあっけなくイッてしまった。まだ入れてから5分も経っていないのに、二人とも興奮しすぎだと思った。

『ママ、ズルイ!』
いきなり声をかけられて、僕は声も出せなかった。人間、本当に驚くと声も出せなくなるのだと思った。

『あ、愛花ちゃん? ど、どうしたの?』
千里さんは慌てて僕からおちんちんを引き抜くと、まだ着たままの上着を引き下ろし、アソコを隠そうとする。でも、膝のところまでズボンとショーツが降りていて、言い訳のしようもない感じだ。

『ママばっかりズルイよぉ! 愛花もするー!』
愛花ちゃんは、そんな事を言うと僕に近づいてきた。愛花ちゃんはすでに全裸になっていて、その青い膨らみも毛のないツルツルのアソコも丸見えだ。
愛花ちゃんは、ためらいもなく僕のおちんちんを口でくわえると、フェラを始めた。

『あらあら。もうそういう関係だったのね。ホント、やっ君も油断も隙もないわねw』
千里さんは、驚いたことに愛花ちゃんや僕をとがめることもなく、母親の顔で微笑んでいる。僕は、愛花ちゃんの母親の目の前でまだ6年の愛花ちゃんにフェラをしてもらっている。ヤバいなと思うとともに、イッたばかりなのにもう痛いほど勃起していた。

『お兄ちゃんの、昨日よりカチカチ。ママで興奮したんでしょ! ダメだよ! 愛花だけ見てよ#12316;』
愛花ちゃんは、その小さな口を目一杯開けてフェラを続けてくれる。愛花ちゃんの小さな口では、どうしても歯が当たるが、それも背徳感を刺激して興奮に変わる。

『もっと奥までくわえないとw』
千里さんはそんな事を言うと、愛花ちゃんから僕のおちんちんを奪い取り、口に含む。そして、僕の長いものを根元までくわえていく。どう考えても、喉にまで入っている感じだ。千里さんは、少し涙目になり、
『うぇっ! グゥえっっ!』
と、えずきながらもイラマチオを続ける。

『すっご#12316;い! ねぇ、お兄ちゃん気持ち良い?』
愛花ちゃんは、その小さくて可愛らしい顔を僕の目の前に持ってきて、そう質問した。僕はあまりの展開と快感に、声も出せずにうなずくと、愛花ちゃんにキスをされた。

【寝取られ】ウブな人妻が知った肉の喜び2 【NTR】

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麻由香は、夫に抱いてもらえない欲求不満を”大人のおもちゃ”という、はしたないまがい物の淫棒で解消した。それは、夫しか知らない麻由香にとって、セックスへの固定概念を覆されてしまうほどの衝撃的なものだった。

それがもたらすあまりの快感に、麻由香は夫への罪悪感を覚えるほどだった。そして、純真で貞操観念の強い麻由香は、そのまがい物の淫棒を包丁で輪切りにして処分した。

麻由香は、晴れ晴れとした表情で夕食の準備を始めていた。まがい物の淫棒とはいえ、それにより欲求不満をある程度解消された麻由香は、今まで何をクヨクヨ悩んでいたのだろう? と思うほどに気持ちがリフレッシュされていた。

(今日は、私の方から抱いてもらおう。私が襲っちゃえば良いんだわ)
麻由香は、そんな風にある意味で開き直るように考えることが出来るようになっていた。
(あんなはしたないおもちゃでも、役に立ったわね)
麻由香は、キッチンの隅に置かれたビニールを見て笑った。あの中には、無惨に輪切りにされたまがい物の淫棒が収っている。もし、誰かが袋を開けたら、一瞬猟奇事件か? と、勘違いするかもしれない。

麻由香は鼻歌を歌いながら、楽しそうに夕食の下ごしらえを終えると、着替えを始めた。
(もっと、浩介さんに興奮してもらわないと)

麻由香はニコニコと楽しそうに笑いながら服を脱いでいった。

誰もいない寝室で、思い切り良く全裸になる麻由香。うなじが隠れる程度の艶やかな黒髪に、真っ白な肌。ソフトボールのように大きな胸は磁器のように真っ白で、35歳という年齢も、Eカップを超えるサイズもものともせずに、つんと上を向き重力にあらがっている。
出産と子育てを経験し、少し色づいてしまった乳輪と乳首は、それでもまだ濃いめの桜色をしている。

くびれの見えるウェストは、若い頃と比べて肉付きがよくなってしまい、麻由香はあまり好きではない。でも、男が見たら誰もが抱きたくなる、抱き心地のよさそうな柔らかな曲線を描いている。
そして、モデルと見まごうばかりの伸びやかに優美な曲線を描く脚。麻由香の身体は、そのすべてが男に愛でられるために造られたようだ。

麻由香と一夜を共に出来た男は、誰もが自らの幸運を神に感謝するはずだ。それなのに、夫はもう半年近くも麻由香を抱いていない。自ら会社を経営しているので、忙しい……。それは、言い訳にもならないはずだ。
麻由香は、自分が飽きられてしまったのではないかと心配する日々だった。昨日までは、その美しい顔に憂いの影をまとわりつかせ、気持ちが沈み込む日々だった。しかし麻由香は、まがい物相手とはいえ性欲を解消することが出来たことで、気持ちを切り替える事が出来た。今日こそは、自分から抱いてもらおう。自分から襲いかかってでも……。そんな気持になっていた。

麻由香は、クローゼットの奥に隠してあった薄いボルドーのショーツを身につけた。それは後ろはTバックで、フロントもかろうじてへアが隠れるほどの面積しかないセクシーなものだ。麻由香はそれを穿き、夫を誘惑しようと思い購入した。しかし、購入してもう4ヶ月以上経つのに、一度も穿いたことがなかった。夫にはしたない女と思われるのが怖くて、どうしても勇気が持てなかった。

いま初めてそれを身につけ、麻由香はドキドキしていた。生まれて初めて穿くTバックは、とても心許なく、なにも穿いてないように思えてしまう。そして、上まで引き上げても、微妙にへアがはみ出てしまうフロント。
(はしたないって、嫌われちゃうかしら……)
鏡に映る自分の姿を見て、一瞬ためらいを見せる麻由香。でも、首を左右に振り、ためらいを振りほどく。そして、はみ出ている部分のへアを、安全カミソリで処理をした。
夫に抱いてもらいたい……。たったそれだけのことに、ここまで一生懸命になり、心砕く麻由香。世の夫達が聞いたら、浩介に嫉妬するはずだ。
結婚して長い年月が経つと、夫が妻を抱こうとして妻に拒否されるケースの方が、逆よりも圧倒的に多い。そんな不満を抱える世の夫達は、もし麻由香が自分の妻ならば、喜んで毎日でも抱くことだろう。

そして麻由香は、白の清楚な感じのするブラウスを着始めた。ブラジャーを付けることなく素肌の上に直接ブラウスを着て、上の方はボタンを留めず、胸の谷間がはっきりと見えるようにしている。
ブラウスを盛り上げる二つの柔らかな曲線。その頂点には、はっきりと蕾の形が浮き出ている。麻由香は、これまでもブラジャーを身につけずに服を着て、夫を刺激しようとしたことが何度もあったが、ニットや厚手の服だったので、夫に気がついてもらえなかったフシがある。

ノーブラでこんなに薄い生地の服を着るのは、羞恥心が強く貞操観念の高い麻由香にとって、勇気のいる冒険だった。
(こんなに……。丸見えだわ……)
ほんのりと頬を桜色に染めながら、麻由香は鏡を見ていた。
(こんなの、はしたない……。まるっきり、淫乱みたい……)
身体をひねり、角度を変えながら鏡を見るが、どの角度から見ても胸の谷間はえげつないほど見えているし、ブラウスに浮いた蕾は、細部の形もわかるほどだった。

普段の麻由香ならば、鏡の中の自分の姿を見て思いとどまるはずだ。だが、不本意な形であっても、先ほど欲求不満の解消が出来た麻由香は、多少大胆になっていた。はしたないと思われるのもいとわず、夫にあからさまなまでに迫ろうと決めていた。

そして最後に、麻由香は膝上10cm程度のスカートをはいた。夫を誘惑するつもりにしては、中途半端な丈のスカートで、ミニスカートと言うよりはショートスカートという程度の丈だ。だが、このスカートには秘密があった。秘密というか、単に麻由香が買って失敗しただけの話なのだが、この純白のスカートはとにかく透けてしまう。
ふわっとした軽そうな生地のそのスカートは、部屋の照明程度でも、下着の色と形がはっきりとわかってしまうほどだ。

麻由香は、それをネットの通信販売で購入した。まさかこんなに透けるとは、麻由香は夢にも思っていなかった。商品が届き、それを穿いてみて麻由香は本当に驚いた。あまりの透け具合に、中の生地がないのかと思ってしまうほどだった。
普通ならば、そんな状況であれば返品をするはずだ。しかし、性格的にそれが出来ない麻由香は、タンスの肥やしにしてしまいこんだ。まさかそれが役に立つ時が来るとは、麻由香は夢にも思っていなかった。

鏡を見て、麻由香は顔を真っ赤にしていた。
(やりすぎかしら?)
麻由香のその姿は、痴女もののアダルトビデオ女優のようだった。もちろん、麻由香はアダルトビデオを見たことはないので、その自覚もない。

すると、玄関でガチャガチャとカギを開ける音がした。麻由香は、夫が帰ってきたことが本当に嬉しく、花が咲いたような笑顔になると、小躍りしながら玄関に急いだ。

ドアが開いていき、まだ夫の姿も見えていないのに、
『あなたっ、お帰りなさいっ!』
と、本当に嬉しそうな声で言った。麻由香に犬のような尻尾があれば、ブンブンと残像が残るほど激しく振っていることだろう。

そしてドアが開き、
「ただいま。お客さんいるけど、大丈夫かな?」
と、夫が申し訳なさそうに言う。その言葉と同時に夫の姿が見え、そのすぐ後ろに見覚えのある顔が見えた。それは、夫の友人の白井幸雄だった。

幸雄は夫の浩介と高校時代からの親友で、これまでも何度か家に遊びに来たこともある。浩介は背も高くガッシリした体格で、とにかく体を動かすことが好きなタイプだ。そのおかげで、40歳を越えた身でありながら無駄な肉も付いておらず、とても若々しい見た目を保っている。
そして、眼鏡が似合う温和な顔には、いつも笑顔が浮かんでいるような優しい男というイメージだ。
麻由香は、幸雄に対して好感を持っていた。話題も豊富で、何よりも聞き上手な彼との会話は、普段、夫や息子以外の人間とあまり会話をすることのない彼女にとって、本当に楽しいものだった。

いつもは家に誰かを連れてくる時は、夫は必ず連絡をくれる。こんな風に、いきなり連れてきたことは初めてだ。麻由香は幸雄の来訪を喜ぶと共に、少し戸惑っていた。
「ゴメンね、いきなり。ホント、すぐそこでバッタリ会ったもんだから……」
幸雄は、申し訳なさそうだ。そしてその後ろでは、幸雄がゴメンねという顔とジェスチャーをしている。

『大丈夫ですよ! お食事も、余分ありますから! どうぞどうぞ、上がって下さい!』
麻由香はスリッパを下駄箱から取り出し、床に並べる。
「ゴメンね」
夫はもう一度謝ると、家に上がる。
「お邪魔します。麻由ちゃん久しぶり!」
幸雄は、笑顔でスリッパを履いた。

麻由香は二人を先導するように歩き、自分はキッチンに入る。
『テーブルの、先に食べてて下さいね!』
麻由香は、キッチンから声をかける。そして、冷蔵庫からビールを取り出すと、二人が座った食卓に向かう。そして、二人にビールをつぎ始める。
『今日もお疲れ様でした!』
麻由香は、本当に良い笑顔で夫に言う。麻由香は、夫のことが今でも大好きだ。夫のために何かをすることが無上の喜びだったし、夫が望むことならば、どんなことでもしてあげたいと思っている。

そして、幸雄にもビールを注ぐ。
『今日は、どうしたんですか? どこか行ってたんですか?』
幸雄の家は、このあたりではない。麻由香は、なぜこんなところにいたのだろうと、疑問を口にした。
「すぐそこにボルダリングジムが出来たでしょ? そこ覗きに行ってたんだ」
幸雄は、いつもの優しい笑みを浮かべたまま説明をする。麻由香は、幸雄が独身ということをいつも不思議に思う。モテないはずがないと思うからだ。事実、幸雄は女性に人気がある。職場でも、誘われたりすることも多い。でも幸雄は、そういうのが苦手なタイプだ。ゲイというわけではないが、男友達と遊んでいる方が楽しいと思うタイプだ。

『ぼるだりんぐ?』
初めて耳にする単語に、麻由香は子供みたいな口調で聞き返した。
「あ、えっとね、クライミングってヤツ。ほら、カラフルな出っ張り掴みながら、どんどん上に登ってくヤツ」
幸雄は、かみ砕いて説明をする。それを聞いて、やっと麻由香は理解した。そして、もう少し話を聞いて驚いた。そのボルダリングジムは、麻由香の家のすぐ二つ隣のブロックにあるそうだ。歩いても、10分もかからない距離だ。
麻由香は、全然知らなかった。そんなものがすぐ近所に出来たなんて、聞いたこともなかった。

「まだやってるんだ」
夫が幸雄に聞く。
「たまにね。でも、サボりっぱなしで指がダメダメになっちゃったよ」
幸雄が苦笑いをしながら言う。女性誌でも取り上げられることが多いフリークライミングは、麻由香も知っていたし、興味を持っていた。

『あれって、凄く筋肉いるんですよね?』
麻由香は、そんな疑問を質問した。
「そんな事ないよ。はしごが登れれば、全然いけるよ。麻由ちゃん興味あるの?」
幸雄が聞く。
『なんか、オシャレっぽいから興味あります』
麻由香は、すっかりと会話に引き込まれている。

「おっ! 良いねぇ#12316;。浩介、今度久々に一緒に行くか? 麻由ちゃんと一緒に」
幸雄が嬉しそうに言う。

「いや、俺はいいや。お前と行くとクタクタになるし。麻由香連れてってくれるか?」
夫は、笑いながら言う。負けず嫌いな夫は、幸雄と何かするとかなりムキになってしまう。クライミングは幸雄には絶対に勝てないので、そんな風に言ったのだと思う。

「別に良いよ。どうする? いつがいい?」
幸雄は、麻由香に予定を聞いてきた。
『べ、別に、私はいつでも……。浩介さんは行かないんですか?』
麻由香は、夫以外の男性と二人でどこかに行ったことはない。クライミングは行ってみたいし、幸雄のことも嫌いではない。でも、二人きりで行くのは気が引ける。

「幸雄とは時間が合わないからね。昼間はちょっと無理かな?」
幸雄はいわゆる総合商社に勤務をしているが、英語とイタリア語に堪能な彼は、勤務時間が通常とかなり違う。昼過ぎから、深夜まで働くことが多い。取引先の時間にあわせてのことだ。ネットが発達した今ならば、そんな事はしなくてもなんとかなるはずだが、独身の彼にとっては今の勤務形態の方がありがたいとさえ思っているようだ。

「じゃあ、明日にしよう。11時に迎えに来るよ」
幸雄は、サッと予定を決めた。長く商社で海外相手に取引をしているだけあり、さすがに決断が早い。

『は、はい。わかりました。格好とか、どうすればいいですか?』
麻由香は、そう言って初めて思いだした。いま自分は、凄い格好をしていることを……。みるみる顔が赤くなっていく麻由香。それもそのはずだ。麻由香はセクシーなショーツを透けさせて、その上、ブラウスの胸の部分もざっくりと開いていて谷間がこぼれそうだし、その大きく官能的な二つの膨らみの頂きには、はっきりと蕾の形が浮き出てしまっている。

「普通のトレーナーとかジャージでいいよ。靴下は忘れないようにね。そんなもんかな……。あ、そうだ、明日クライミングするなら、夕食は作れないと思った方がいいよ。前腕とか、疲れ切ってボタンもはめられなくなるから。浩介と外食の予定しときなよ」
と説明してくれた。そんな説明一つとっても、幸雄の気配りと段取りの良さが垣間見える。

「そうだな。俺もお前に初めて連れて行かれた時、お前にシャツのボタンしてもらったもんな」
懐かしそうに夫が言う。麻由香は、そんな言葉に嫉妬してしまう。麻由香の知らない夫の過去。それが、麻由香には羨ましい。男の幸雄に嫉妬するのもおかしな話だが、幸雄が麻由香の知らない夫の過去を話すたびに、色々と知れて嬉しいなと思う反面、どうしても嫉妬してしまう。

『い、今、夕食用意しますね』
麻由香は、自分の格好に羞恥で顔を赤くし、口ごもりながらキッチンに入る。
(どうしよう……。こんな格好で……。はしたないって思われちゃう……)
麻由香は、本当ならば着替えたいところだが、逆に注目されてしまうと考えエプロンを身につけた。これで、前からショーツが透けることもないし、胸も隠すことが出来た。
(これでいいわ……。でも、気がつかれちゃったかしら?)
麻由香は、不安になっていた。幸雄に、乳首やショーツを見られてしまったのでは? そう考えると、顔が赤くなるし、穴を掘って隠れたい気持になる。

麻由香は、そんなことを考えながらも、料理を運び始める。
「凄いね。急に来たのにコレって、いつもこんななの? 凄く手が込んでて美味しそう!」
幸雄は、驚嘆の声をあげる。確かにそれは、お客さんが来訪する予定のない普段の夕食にしては、明らかに豪華すぎた。もちろん、いつもこうしているわけではない。
「あれ? 今日って、何か記念日だっけ?」
夫も、少し怪訝そうに言う。
麻由香は、新しレシピを覚えたからだ等と言い訳をしながら料理を運ぶ。
料理は、よくよく見れば、レバーとか牡蠣とかニンニクが多い。いわゆる、精のつくものばかりだ。麻由香は、セクシーな格好をして誘惑するだけではなく、食べ物でも夫をムラムラさせようと考えていた。その結果が、こんな豪勢な料理に繋がっただけだった。

「美味しいね! 麻由ちゃんの手料理とか食べると、結婚もいいかもって思うよ」
幸雄は、遠慮なくバクバク食べながら麻由香を誉める。麻由香は、誉められて本当に嬉しかった。家族以外に誉めてくれるのは、宅配業者の男の子くらいだ。

『本当ですか? 嬉しいです! いっぱい食べて、ゆっくりしてって下さいね!』
麻由香は、弾けるような笑顔で言う。
(でも、あんまり遅くなっちゃったら、浩介さんに抱いてもらえないかも……。適当に切り上げなきゃ)
そして夫は、やはり美味しそうに食べてくれている。
「本当に美味いよ。いつもありがとうね」
幸雄は、夫の優しい言葉に泣きそうになる。本当に優しい夫だと思う。15年以上連れ添っても、夕食のたびに”ありがとう”と言ってくれる夫。簡単なことに思えるが、なかなか出来ることではない。

そして、幸雄の口から夫の昔話を聞きながら、楽しい食事の時間が流れていく。そして食事も終盤、酒に弱い夫は、
「15分したら起こして」
と言うと、ソファに寝そべった。そして、すぐに寝息を立て始めてしまう。麻由香はクーラーの温度を少し上げると、薄いタオルケットを夫に掛けた。

「麻由ちゃんって、本当に完璧な奥さんだね」
感心したように言う幸雄。麻由香は誉めてもらえたことで、少し浮かれていた。
『そんな事ないですよ。まだまだダメなとこばっかりです』
謙遜しながらも、麻由香は気分がよくなっていた。

「麻由ちゃんも少し飲んだら? コレ、余っちゃいそうだし」
そう言って、ビールビンを軽く持ち上げる幸雄。麻由香は、夫が好むのでビンビールを常備している。夫いわく、炭酸の感じが違うそうだ。結構な重さなので酒屋さんに配達してもらっているが、今時は珍しいのかも知れない。実際、後継者がいないのか、配達はいつもおじいさんと言ってもいいくらいの年齢の男性が持ってきてくれる。

『じゃあ、少しだけ』
麻由香はそう言うと、エプロンを外してグラスを差し出した。食事の時は、麻由香は飲まなかった。それほどアルコールが好きというわけでもないし、古風なところがある彼女は、夫の他に男性がいる前で飲むのは、あまり良くないと考えるようなところがある。

麻由香は誉められて浮かれていたので、深く考えずにエプロンを外してしまった。あわててエプロンを身につけた理由も忘れて、何の気なく……。

そして、ビールを飲み始める麻由香。二人の会話は、寝ている夫の話になる。幸雄は、本当に会話が美味いと思う。麻由香は、すっかり夢中で聞いている。

「麻由香ちゃんは不満はないの?」
幸雄にそう聞かれて、一瞬口ごもる麻由香。夫に抱いてもらえないことが頭をよぎったが、そんな事は言えるはずもなく、言葉が出なかった。
「あるんだ。なになに? 教えてよ。力になるよ#12316;」
少しふざけたような感じで言う幸雄。少し酔っているようだ。すっかりと酔いつぶれて寝ている夫とは違い、アルコールに強い幸雄だが、今はほろ酔いになっている。

『あ、あんまり、相手してくれないってこと……くらいかな? でも、浩介さん忙いいから……』
美しい頬を赤く染めながら、濡れたようなセクシーな唇でそんな事を言う麻由香。その瞳には、少し寂しそうな影が見える。

「それって、あっちの話?」
幸雄が、少しにやけながら聞く。
『……うん……』
ごまかそうと思った麻由香だが、アルコールのせいもあってか、それとも幸雄の話術のせいなのか、結局認めてしまった。

「マジで!? もったいない。俺なら毎日……いや、一日2回も3回もしちゃうね」
と、笑顔で言う幸雄。少し行き過ぎな下ネタにも思えるが、幸雄が言うとまったくイヤらしく聞こえないのは不思議な感じがする。よく言われることだが、セクハラも相手による……。同じ事を言っても、醜男の上司が言うとセクハラで、イケメンの上司が言うとセーフ……。幸雄も、そんな感じなのかも知れない。

『む、昔は……浩介さんもそうでしたけど……。今は息子もいるし、お仕事忙しそうだし……』
麻由香はもごもごと言う。麻由香は、少し話を盛ってしまった。昔も、浩介に一日に何度も抱かれたことはない。浩介は、一回射精するともう満足してしまうタイプだ。

「それでそんな格好なんだ。後で浩介誘惑するんでしょ?」
幸雄にそう言われて、麻由香は再び思いだした。自分がはしたない格好をしていることに……。
『あ、そ、その、着替えてきます!』
麻由香は、羞恥で耳まで真っ赤にしながら、慌てて席を立とうとした。
「いや、今さらもういいでしょ。それに、その格好の方が俺も嬉しいし」
いやらしさの欠片もない爽やかな笑顔で言われ、麻由香は再び座ってしまった。押しに弱い……。麻由香には、昔からそういうところがある。麻由香は落ち着かなかった。今の麻由香の姿は、ブラウスに乳首も浮き出ているし、ショーツも透けて色も形もわかるようになっている。

「そんな格好したら、イチコロでしょ?」
幸雄は、優しい笑みを浮かべたまま言う。でも、実際には夫に気がついてもらえない麻由香は、悲しそうに首を振った。
「そっか……。アイツ忙しいからね……。でも、本当にもったいないなぁ」
幸雄は真剣な口調で言う。その様子は、本当にもったいないと感じているようだ。
『仕方ないです……』
麻由香は、牛乳をこぼしてしまった子供のような顔で、うつむきながら言った。

「だからこんなの買ったんだ……。辛いね」
幸雄はそう言うと、紙の輪っかみたいなものをポケットから取りだした。それを見た瞬間、麻由香はキャンプファイヤーに近づきすぎて顔が焼けそうになったみたいに顔が熱くなり、貧血でも起こしたように頭がフラぁっとした。

それは、あの大人のおもちゃの包装の一部だった。商品名が書いてある部分で、幅2~3センチの紙の輪だ。麻由香は、それをはさみで切り取って捨てたはずだ。

『な、ど、どうして?』
あまりのことに、失語症にでもなったように言葉が出てこない麻由香。
「え? そこに置いてあったよ」
と、リビングのテーブルを指さす幸雄。興奮状態だった麻由香は、無意識にそこに置いてしまったのだと思う。麻由香は、うつむいたまま少し震えていた。それをネタに脅されて……。そんなことまで考えてしまう麻由香。


【教師】家庭教師の女子大生が恋をした生徒は鬼畜青年だった4 【先生】

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前回↓

最終電車だったからもう日付が変わりそうだ。

夜遅く、やっと自分のアパートに帰ってきた千佳は、玄関で1つ息をつく。

千佳 「……ふぅ……」

そして部屋に上がると、すぐに浴室に向かいお風呂に入りにいった。

今日もいつものうように駅まで送ってくれた康介。

夜の道を2人で歩き、会話は尽きる事がなく、駅に着いても電車が来るまでしばらく話していた。

そして最後は笑顔で手を振りながら別れた。

……色々あったけど、良い誕生日だったよね……

辛い想いも嬉しい想いも体験した、心のアップダウンが激しい1日だった。

でも、最後は笑顔なれたんだから。

お風呂から出た千佳は髪の毛を乾かしてからベッドの上に座り、康介の部屋から持ち帰ってきた袋を手にする。

康介から貰ったもう1つのプレゼントだ。

部屋に帰ってから開けてと言われたそのプレゼントの中身が何なのか、千佳はずっと楽しみにしていた。

上機嫌で笑みを浮かべながら袋からラッピングされたものを取り出し、包装紙を丁寧に剥がしていく千佳。

千佳 「フフッ何かなぁ」

本当は何でも良かったんだ。康介が自分のためにプレゼントを用意していてくれただけで、凄く嬉しかったのだから。

でも、最初に貰った腕時計はとても素敵なものだったし、このもう1つのプレゼントにも自然と期待してしまう。

千佳 「わぁ、可愛い。」

中に入っていたのは可愛らしい白いワンピースだった。

白ではあるものの、オシャレなデザインのそのワンピースは腕時計同様、千佳の好みに合う物だ。

これはあの高校生の女の子ではなく、康介が自分で選んでくれたと言っていたから、なんとなくその分嬉しい。

千佳 「あ……でもこれちょっと丈が短いかな……。」

鏡の前で服を広げて自分の身体に合わせてよく見てみると、少しスカートの部分の丈が短いように感じた。

サイズが合っていないとかそういう事ではない。きっと短めのデザインの物なのだろう。

正直、スカートでもワンピースでもここまで短いのは滅多に着た事がない千佳。

それに胸元の部分も結構大きく開いている。

千佳 「ん〜可愛いけど……ちょっと大胆だなぁ、私に着れるかなぁこんなの。」

確かにこういった服を着ている女の子は街でも見掛ける。

でもそれを自分が着て似合うのか自信が無かったし、少し恥ずかしいような気もする。

もちろん全く着れない訳ではないが、これは大学に行く時などの普段着としては選べない。

可愛らしさの中に大胆さと大人っぽさが混じっているこのワンピース、なんとか着こなす方法はないかと考える千佳。

そしてとりあえず着てみようと今着ている服を脱ごうとした時、ふとプレゼントの袋の中にまだ何か入っている事に気付く。

千佳 「ん〜……あれ……?」

それはワンピースよりも小さく包まれて袋の底の方に入っていた。

千佳 「何だろう……?」

まだプレゼントあるの?さすがに貰い過ぎかも……そんな事を思いながら中身を確認した千佳は、それを見て思わず目を丸くした。

千佳 「えっ……これって……」

取り出してみると、それは女性用の下着だった。

ブラジャーとパンツの1セットだ。

千佳 「康介君……どういうつもりなんだろう……」

当然男性から下着をプレゼントされるなんて初めてであったから驚く千佳。

だが一応プレゼントなのだから、どんなものかと下着を広げてみる。

千佳 「やだ……これ……なんか凄い……」

その下着は千佳が普段あまり身に着けない黒色の物だったのだが、千佳が驚いたのはそのデザインだった。

大人っぽい、セクシー、別の言い方をすればエッチな下着といった印象。

Tバックとまではいかないものの、普通のショーツよりも肌を隠す部分が小さくて大胆だ。
そしてそれはセットになっているブラジャーも同様だった。

千佳 「結構イヤらしい下着だよね……これって……」

千佳はこんな下着は持っていないし、今まで身に付けた事もない。

その下着を千佳は顔を少し赤くしながら暫く眺めていた。

……ワンピースも少し大胆だし、それに合わせた下着って事なのかな……

……でも、こんなの恥ずかしくて着れないよ……

千佳 「康介君、こういうの着る子が好みなのかな……」

そんな事を1人で呟いていると、テーブルの上に置いておいた千佳の携帯が突然鳴り始める。

千佳 「え?電話……?」

もう夜中だというのに誰だろうと思いながら携帯電話を開く千佳。

するとディスプレイには、ちょうど今千佳の頭の中に居た人物の名前が出ていた。

千佳 「……康介君……?」

今までメールはした事はあるが電話は初めてだったので、相手が康介だと知り意外に思う千佳。

しかし少し前に駅で別れたばかりだとはいえ、また康介の声が聞けると思うと素直に嬉しくなる。

千佳は思わぬ電話に笑みを浮かべながら携帯電話のボタンを押した。

22

康介 「もしもし、ちゃんとアパート着いた?」

千佳 「え、あ、うん着いたよ、わざわざありがとう。」

康介からの電話は千佳が無事にアパートに帰れたかの確認であった。

いつもは千佳がアパートに着いたら康介にそれをメールで知らせていたのだが、今日は千佳がメールをし忘れていたので康介が電話をしてきたという訳だ。

しかし駅まで送ってもらい、それに加えこんな連絡のやり取りまでするなんてまるで恋人のようだ。

康介は他の女の子を送ったりする時も同じような事をするのだろうか。

そんな事を思いながら千佳は康介との会話を続けた。

康介 「あ、そういえばあのプレゼント、中見てくれた?」

千佳 「え……う、うん……見たよ……」

先程開けてみたプレゼントの事をさっそく聞かれ、千佳はどういう反応をすれば良いのか分からなかった。

いや、それ以前に、康介がどういうつもりでこのプレゼントを選んだのかが千佳には分からなかったのだから。

千佳は携帯を片手で持ちながら、少し顔を赤くして手元にあるワンピースと下着を見つめた。

康介 「で、どうだった?感想は。」

千佳 「え、感想?……えっと……可愛いくて素敵だとは思うけど……これって康介君が選んでくれたんだよね?」

康介 「そうだよ、千佳先生に似合うと思ってさ。着てみた?」

千佳 「まだ着てないけど……でもその……ワンピースだけじゃなくて、あの……下着まで……」

康介 「下着?あぁ、あれ良いでしょ、千佳先生の勝負下着にぜひと思って。」

千佳 「しょ、勝負下着って……あんなの……ちょっと恥ずかしいよぉ……」

康介 「え?千佳先生ああいうの持ってないの?ダメだなぁ、だから彼氏ができないんだよ。」

彼氏ができないという言葉が少し引っ掛かる。

千佳 「そ、そんなの関係ないでしょ?」

康介 「関係あるって、やっぱ女には色気がないと、可愛いだけじゃね。」

確かに康介の言う通りなのかもしれない。

正直、千佳には大人の女性の色気というものがよく理解できなかったのだ。

男性から見て、自分がどういう風に見られているかも分からない。

それはきっと千佳が恋愛に対しても、性的な事に対しても奥手であったからだろう。

しかし、そんな事を年下の高校生に言われてしまうなんて少し恥ずかしい気もする。

千佳 「そ、そうかなぁ……でも……ワンピースだって結構大胆だし……康介君、こういう服好きなの?」

康介 「好きだね、まぁ俺好みで選んだからね。」

千佳 「そうなんだ……」

康介 「ていうか1回くらい着てよ、折角買ったんだから。」

千佳 「え、うん……でもこんな大胆な服、私に似合うか分からないし……プレゼントしてくれたのは嬉しいけど……」

康介 「男とのデートとか、いざという時に着るんだよ、千佳先生が着ればギャップが出て良いセックスアピールになると思うけどなぁ。」

千佳 「……アピール……?」

性的なアピールをして男性を魅惑するなんて事は、今まで考えた事もなかった千佳。

でもこんな服を着て男性の前に行くなんて、想像するだけでも恥ずかしい。

康介 「あ、そうだ、来週俺の部屋に来る時、それ着て来てみてよ。」

千佳 「え、やだよぉ……そんなの恥ずかしいし……」

康介 「いいじゃん、俺誕生日だしさ、プレゼントの代わりに千佳先生がセクシーな服着てる姿、ちょっとだけ見せてよ。」

千佳 「え〜……無理だよそれは……私こんなの着た事ないし……」

康介 「俺が似合うかどうか判定してあげるよ。千佳先生の大胆な姿を見て、男がちゃんと興奮できるかどうか。ちゃんとあの下着も付けて来てよ、下着も似合うかどうか確認してあげるからさ。」

千佳 「も、もうっ……やだよそんなエッチなの……」

いつも通りの、康介が下ネタを言って千佳が恥ずかしがるというパターン。

しかし、どうしてこうやって康介は卑猥な事ばかりを自分に要求してくるのかと、ふと思う千佳。

やはり、康介はそういう目でしか自分を見ていないのだろうか。

その後、しばらく他愛のない会話をした後、康介との電話を切った千佳は、しばらくベッドの上に座ったまま考えていた。

そして今日康介の部屋で聞いた話を思い出す。

まぁでも、彼女はいなくてもセフレは沢山いるけどね

正直、康介の口からその言葉を聞いた時は少しショックだった。

康介君ってそういう男の子なんだ……と。

所謂、遊び人というやつだろうか。特定の恋人は作らず、複数の女性と身体の関係を楽しんでいるという。

好きな彼女がいると言われなかっただけショックは小さかったが、それでもなんだが複雑な気持ちだった。

……もしかして、私に優しくしてくれるのも、そういう事が目的なだけなのかな……

ううん、そんな風に考えるのも実はおこがましい事なのかもしれない。

……私なんて康介君と特別な関係、ましてや恋人関係になるなんて事はあるわけないのに……。

無意識の内に、何かを期待してしまっていた自分が悲しい。

そして千佳の悩みは深まっていく。

自分の中に溜まっていく康介への想い。それをどう処理すれば良いのか、答えが見つからなかった。

23

その日は、先週とは別の意味の緊張を感じながら、千佳は富田家の離れの部屋の前に立っていた。

そう、今日は康介の誕生日。

手には康介へのために用意したプレゼントを持っている。

この誕生日プレゼントを選ぶのにどれ程時間を費やした事か。

恋人でもなく、ただの男友達という訳でもない。家庭教師と生徒という微妙な関係。

そういった相手に対するプレゼントはどういった物が相応なのか、随分と悩んだ千佳。

康介から誕生日プレゼントのお返しはいらないからと言われたが、だからと言って何も無しという訳にもいかない。

相手に気を使わせない程度の物で、それでも気に入ってもらえるような物を選んだつもりだ。

それと、千佳が康介のために用意したのはそれだけではない。

千佳 「……大丈夫……かな……」

インターホンのボタンを押す前に、千佳は何度も自分の身形を確認するような仕草をする。

……やっぱり恥ずかしいよ、これ……

アパートを出る前に何度も鏡で確認したけれど、やはり自分には大胆過ぎるような気がしていた。

今まで着た事がない程丈が短くて、露出が多い服。

ここに来るまでだって、男性とすれ違う度に視線を感じた。それがどれだけ恥ずかしかった事か。

……でも……着て来てほしいって言ってたから……

電話では絶対着ていかないと言い放ってしまったが、その後しばらく考えてみたら、なんとなく康介のためなら着ても良いかもと思えた。

自分でも不思議だった。

高校生の男の子相手に、ここまでしてしまうなんて。

……私……未だに何かを期待してるんだ……康介君に……

康介 「おっ!?それ着て来てくれたんだ。」

いつも通りインターホンを押してから千佳が部屋に入ると、康介はその姿をみてすぐに反応を示してくれた。

千佳 「へ、変じゃないかな……?」

康介 「全然変じゃないよ、すげぇ似合ってるよ千佳先生。ていうか絶対着ないとか言ってなかったっけ?」

千佳 「う、うん……なんとなく、着てみようかなぁって……折角プレゼントしてくれたんだし……。」

そう少し恥ずかしにしながら言う千佳。

康介 「へぇ……って事はその中にはあの下着も着けてくれてるの?」

千佳 「えっ……そ、それは秘密……」

康介 「へへ、そっかぁ。でも驚いたよ、まさか着て来てくれるとは思ってなかったからさ。それにその服、結構エロいしさ。ほら、少しこうやったらパンツ見えそうじゃね?」

康介はそう言って冗談っぽく頭を下げて千佳のスカートの中を覗くような動きを見せる。

千佳 「ちょっ、ちょっと嫌っ!」

康介 「冗談冗談。でもさ、駅の階段とかで絶対男に見られたと思うよ、ちゃんと押さえてた?」

千佳 「一応……隠すようにはしてたけど……やだ……やっぱり見えちゃったかな……もう、康介君が変な服プレゼントしてくるからだよ。」

康介 「ハハッ、でもそれを選んで着てきたのは千佳先生自身でしょ?」

千佳 「そ、そうだけどぉ……」

この服を着ていけば、康介がそういう目線で自分を見てくるだろう事は千佳にも分かっていた。

それも承知で千佳はこの服を着てきたのだ。

さっきから康介の目が何度も身体を見てきているのが分かる。

脚から太腿、そして胸元も。

千佳 「あ、そうだ康介君、これ……大したものじゃないけど……誕生日の。」

持っていた袋から用意していた康介への誕生日プレゼントを取り出す千佳。

康介 「え?いいって言ったのに。買ってきたの?」

千佳 「うん、だって私だけ貰ってばかりって訳にもいかないし。でも……ホントに大したものじゃないんだけどね。受け取ってくれる?」

康介 「いやまぁ……ありがとう。」

千佳 「気に入ってもらえるか分からないけど。あ、あとね、ケーキも買ってきたから後で食べてね。」

康介 「なんか結構大きそうなケーキだね。2人で食べようよ、その方が美味しいし。」

千佳が康介のために用意したプレゼントというのは、ハンカチだった。

アクセサリーや財布ほど高価な物ではないが、ハンカチでもそれなりに高級な品を選んだ。

千佳が迷いに迷って決めたプレゼント。

ハンカチなんてもので康介が喜んでくれるか心配だったが、何だかんだと言って康介はそれを受け取って嬉しそうな表情をしていたから千佳は安心していた。

それからケーキを食べ終わった2人は、いつものように机についた。

もちろん、康介はいつものように嫌がっていたが。

康介 「今日はさすがに勉強しないでいいと思ったんだけどなぁ。」

千佳 「フフッ、ダメだよ、勉強は勉強。ちゃんとメリハリつけなくちゃ。」

康介 「つくづく真面目だなぁ、千佳先生は。」

そう少し面倒くさそうにしながらも、康介は千佳が用意した問題集をやり始める。

……。

毎回の事なのだが、康介が勉強に集中し始めると、この部屋は一気に静かになる。

聞こえるのは康介がペンを進める音だけ。

千佳は康介の横に座って、邪魔にならないようじっとして康介が勉強している姿を見つめるのだ。

しかし、今日は勉強を開始してからすぐに、突然康介のペンは止まる。

康介 「……ねぇ、先生。」

千佳 「何?分からないところでもあった?」

康介 「あのさ、どうしてその服着てきてくれたの?」

千佳 「ぇ……それはだから……なんとく、着てみようかなって……」

康介 「さっきからさ、先生の胸の谷間が見えてるんだけど。」

千佳 「えっ?……あっ……」

康介にそう指摘されて慌てて胸を隠す千佳。

康介 「フッ、先生さ、それホントに今気付いた?なんか見せ付けてきてるのかと思ったんだけど。」

千佳 「そ、そんな事……」

康介 「……俺のために着て来てくれたの?」

千佳 「それは……。」

康介の目付きが、さっきまでと違う。

何か、心の全てを康介に見透かされてしまっているような、そんな感じがした。

しかし千佳は、自分から素直には言えなかった。康介が喜んでくれると思って大胆な格好をしてきたという事は。

自分が康介に何かを求めてしまっているという事は、知られたくない。

知られたくないけど、心のどこかで、少しだけ気付いてもらいたいと思っている自分もいるという矛盾。

康介からの問いに、千佳はなんと答えれば良いのか分からなかった。

だが、そんな千佳の心理も読んでいるのか、康介はこう続けてきた。

康介 「ねぇ千佳先生。俺さ、もう1つ先生からプレゼント欲しいんだけど。いい?貰っても。」

千佳 「え……?プレゼントって……?何?」

康介 「何か分からない?」

千佳 「……うん……」

康介 「じゃあさ、そこに立ってくれる?それが何か教えてあげるから。」

24

その時千佳は、康介が自分に何をしようとしているのか、全く分からなかった。

でも、なんとなく康介の表情がいつもと違う事だけは感じていた。

じっと千佳を見つめる康介の真剣な眼差し。

康介と目と目が合う。それだけ千佳の鼓動は速くなった。

康介 「じゃあ、目を閉じて。」

千佳 「ぇ……目を、閉じるの?」

康介 「そう。」

千佳 「……何するの?」

康介 「いいから、目を閉じて。」

千佳 「……うん……」

男と女が向き合うようにして立ち、そして女が目を閉じる。

はっきりと分かっている訳ではないけど、予感してしまう。

そして、一歩二歩と、康介がこちらに近づいてくる気配を感じる。

今、目を閉じた千佳のすぐ目の前に康介が立っている。息遣いが少し聞こえるくらい近くに。

千佳 「……」

康介 「いいって言うまで、目開けちゃダメだよ。」

そう言って康介は両手を千佳の小さな肩に添える。

千佳 「……ぇ……」

身体を康介に触れられ、一瞬驚いたようにビクッっと身体を動かしてしまう千佳。

しかし、目は康介に言われた通り開けないようにしていた。

康介 「……」

少しの間沈黙があった後、康介は千佳の顔に顔を近づける。

そして、頬をピンク色に染めながら目を閉じている千佳の唇を奪った。

千佳 「……ンッ……!」

下に降ろしていた千佳の手にグッと力が入る。

しかし、その後すぐに手は脱力した。

まるで、康介からのキスにその力を吸い取られてしまったかのように。

5秒か、10秒か、いや20秒かもしれない。唇だけが触れ合うキスが続いた後、一旦康介の顔が離れる。

千佳が閉じていた目をそっと開くと、再び合う2人の目線。

康介の目は毅然とした瞳をしていたのに対して、千佳の瞳は涙が溜まったように少し潤んでいた。

千佳 「……康介君……あの……」

康介 「もっとして良い?」

千佳 「え……キャッ!」

康介は千佳の答えを待たずに、今度は少し強引に千佳の身体を自分の方に抱き寄せた。

そしてまた2人の唇が重なる。

今度は触れ合っていただけのキスとは違う、甘くて柔らかな千佳の唇をじっくり味わうかのような深いキス。

最初にふっくらとした下唇の感触を味わった後、舌を入れる康介。

千佳 「ん……ん……ハァン……ン……」

ピチャ……クチャ……ピチャ……

口内に異物が入ってきた事でどうしても出てきてしまう千佳の唾液が、クネクネと動く康介の舌によって卑猥な音を立てる。

千佳 「ン……ン……ぁ……ん……」

動けなかった。

積極的に濃厚な接吻を続けてくる康介の勢いに、千佳はどうする事もできずに、ただそれを受け入れる事しかできなかった。

久しぶりのキス。

でもこんなキスは初めて。

前に付き合っていた恋人としたキスとは全然違う。

康介の舌が誘ってくるように千佳の舌に触れてくる。

少しザラザラとした感触が伝わってくるが、不快じゃない。

寧ろ、同時に舌から伝わってくる康介の生温かい体温がどこか心地良い。

これがキスが上手いって事なんだと、千佳は思っていた。

そして気付いた時には、その康介からの誘いに乗って、自分からも積極的に舌を絡めていた。

……ハァ……ハァ……

耳に届く互いの息遣い。

脳が蕩けそうなくらい熱くて甘い康介のキスは、千佳の思考力を徐々に失わせていく。

頭の中から全てが消えていく。

自分が家庭教師だという事も、康介が高校生だという事も。

康介を受け入れる事によって変わるだろう自分の人生、その将来の事も、何も考えられない。

頭の中に残るのは、ただ今こうやって康介としているキスが気持ち良いという事だけ。

脳に伝わってくるのは情報ではなく、感覚だけだった。

康介 「ハァ……千佳先生……」

そう吐息を吐くように囁いた康介は、千佳を抱き締めていた腕の片方だけを下へと下げていく。

そしてその手は、今日千佳が着てきたワンピース、そのスカートの裾をそっと掴んだ。

千佳 「ン……ぇ……康介君……?」

康介 「……」

康介は無言のまま、ゆっくりとスカートを捲り上げていく。

千佳もそれに気づいたのか、反射的に手でスカートを押さえようとしたが、すぐにそれは康介に阻まれる。

千佳 「ダメ……だよ……」

恥ずかしそうにそう小さな声で言った千佳。

しかし康介はその手を止めてはくれなかった。

ワンピースのスカートを腰の辺りまで大胆に捲り上げた康介は、顔をずらして千佳の下半身に視線を送る。

千佳 「……イヤ……」

康介 「……なんだ……千佳先生やっぱり穿いてきてくれたんだ、この下着。」

25

千佳 「アッ!」

康介の手が、下着の上から千佳の形の良い、丸みを帯びた柔らかい尻を擦る。

康介 「うわぁこの尻。」

千佳 「……ぁぁ……だめ……」

康介 「この下着さ、後ろがちょっとTバック気味なんだよね。千佳先生が穿くと凄くエロく見えるよ。」

そう言って康介はパンツの掴み、少し上に引っ張る。
すると千佳の尻を隠していたパンツの小さな布が、尻の割れ目に食い込んだ。

千佳 「キャッ……康介君……変な事しないで……」

パンツが食い込んだ事で剥き出しになる千佳の白い尻肉。

今度はその素肌の感触を手で確かめるように触る康介。

康介 「先生のお尻綺麗だね、スベスベだ。それに……ああ柔らけぇ……良い尻してるよ。」

千佳 「ン……イヤ……ン……」

擦ると言うよりは揉む。

康介は両手でムニムニと千佳の尻を揉んでいた。

一本一本の指が肌の中に深く沈む程に千佳の尻は柔らかく、そして同時に手に吸い付いてくるような弾力と張りもあった。

千佳 「イヤらしい……康介君……ダメ……」

口ではそう言っていても、千佳は大した抵抗は見せなかった。

ただ顔を赤くして、ダメ、イヤ、を繰り返している。

康介 「イヤらしいの嫌い?俺は千佳先生ともっとイヤらしい事したいよ。」

千佳 「……そんなの……」

康介 「ねぇ千佳先生、先生のイヤらしい下着姿ちゃんと見せてよ。」

千佳 「ちゃんとって……?」

康介 「ワンピース脱いで見せてよ。ていうか脱がしてもいい?」

千佳 「ぇ……でも……」

康介 「いい?いいでしょ?もう下は見えちゃってるんだしさ。」

千佳はどう答えていいのか迷っているような様子であったが、康介は千佳の返事を待たずにワンピースをたくし上げて脱がせようとする。

胴の辺りまでワンピースを上げられると、千佳の可愛いおヘソが顔を出す。

康介 「ほら、腕上げて。」

千佳 「……ん……」

恥ずかしそうな表情を見せるも、康介に言われた通りゆっくりと腕を上げる千佳。

それを合図に、康介は一気に千佳の身体からワンピースを脱がせる。

千佳 「……ぁぁ……」

服を脱がされ素肌が外気に晒される感覚は、千佳の羞恥心をさらに刺激した。

康介 「おお……やっぱ肌綺麗だね。」

千佳 「……恥ずかしい……」

他には何も身に着けていないという千佳の下着姿を、下から上までを舐めまわすように見つめる康介の視線。

パンツと同様、セクシーな雰囲気を醸し出す黒いブラジャーは、千佳の透き通るような白い肌によく映える。

そしてそのブラジャーの中から今にも溢れ出しそうな蠱惑(こわく)な乳房。

康介の視線が胸に集中している事に気付き、千佳はとっさに腕で胸を隠すようにした。

康介 「似合うよ、その下着。」

千佳 「こんなの……初めて着たから……」

再び千佳の目を見ながら下着姿を褒めてくる康介に対し、俯き加減で斜め下に視線を外す千佳。

もう、康介と目を合わせる事ができないくらいに恥ずかしい。

康介 「ちょっとクルッと回ってみてよ。」

千佳 「ぇ……こ、こう?」

素直に康介に従う千佳は、その場で足を動かし回ってみせる。

康介 「……ストップ!いいよ、そのままにしてて。」

千佳が丁度康介に背中を向けたところで、その動きを止めさせた康介。

千佳 「何するの?……あっ……」

康介の腕が今度は後ろから千佳の身体を包み込む。

下着姿になって少しだけ肌寒かったのが、抱き締められると康介の温かさを感じる。

康介 「この前みたいにオッパイ触っていい?」

千佳 「ぇ……ン……」

またも千佳の返事を待たずに康介の手は千佳の乳房を揉み始める。

康介 「顔、こっち向いて。」

千佳 「ぅ……ん……ンン……」

そう言われて後ろの方を向こうとした千佳の唇をすぐに奪う康介。そして最初は少し驚いていた千佳もそれに応える。

さっきみたいに向き合ってはいないから少しだけ遠くて難しいキス。

唇と唇を深く重ねるキスはできないけど、お互いに舌を伸ばして触れ合う。

……ン……ン……ハァ……ァ…ン……ん……ハァ……ハァ……

徐々に盛り上っていく2人の行為。

キスが激しくなっていくに連れ、千佳の乳房を揉む康介の手の動きも大胆な動きになっていく。

激しく手に形を変えられる柔らかな乳房は、もう少しでブラジャーから乳首が出てしまいそうだ。

そしてしばらくすると、康介の片手が胸から離れて少しずつ素肌に沿うようにして下がっていく。

身体の中心を通って、下半身に到達したその手は、千佳のパンツの中にその指を侵入させようとする。

千佳 「……あっ……」

それを感知して思わず康介のその手を掴む千佳。

しかし、それは決して手を払おうとするような強い力ではなかった。

抵抗や拒絶というには程遠い、言うならば康介の手に手を添えただけと言う方が正しいだろう。

千佳 「……。」

何も言わない千佳。いや、何も言えなかった。

そんな千佳を見て康介は手の動きを止めると、ゆっくりと口を開いた。

康介 「ここじゃなんだからさ、奥の部屋に行こうか。」

千佳 「……奥の部屋……?」

康介 「そこならベッドもあるからさ。」

千佳 「……ベッド……」

康介が発したベッドという単語が、一瞬の内に何度も千佳の頭の中で繰り返し再生され、カァっと顔が熱くなる。

康介 「さ、行こう。」

千佳 「……」

千佳は何も答えなかったが、そのまま康介に繋いだ手を引かれながら奥の部屋へと入っていった。

【寝取られ】彼女をイカせて下さいと他の男に頼む僕4 【NTR】

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些細なきっかけで、大切な彼女の真希が、他人に抱かれるのを見たくて仕方なくなってしまった。そして、ネットで単独男性を探し、僕よりルックスが劣る土方さんを選んだ。
自分より劣る人間に、どこに出しても恥ずかしくない自慢の真希を抱かせて、優越感を感じる予定だった。

でも、土方さんはすべてにおいて僕なんかでは太刀打ちが出来ないほどの完璧な男だった。ルックスだけなら僕の方が少し上かもしれないが、それも今となっては思い過ごしに思える。

#8212;#8212;真希は、自分の意思で土方さんの精液を膣中で受けとめた。
「真希ちゃん、最高に気持ち良かったよ。でも、平気だったの?」
土方さんはそんな事を言うが、口調も表情も冷静そのものだ。

『多分、大丈夫です』
真希はそう言いながらも、少し自信がなさそうだ。本当に大丈夫なのかな?と、僕はかなり不安を感じる。真希が、僕の馬鹿な欲望のために妊娠してしまったら、いったいどう責任を取ればいいのか……。

「大丈夫だよ。私はパイプカットしてるから」
土方さんは、少し微笑みながら言う。パイプカットとか、ネットとかではよく見るワードだが、実際にやっている人を見たことがなかったので、結構驚いた。

『えっ? どうしてですか?』
真希が、不思議そうに聞く。
「まだ結婚する相手はいないけど、肉体関係は何人かとあるからね。間違いが無いように手術したんだよ」
土方さんは土方さんで、お金持ち特有の悩みがあるんだなと思った。

「コウ君、真希ちゃんの中の、手の平で受け止めてごらん」
土方さんは、いきなり僕に話を振ってきた。そしてその話は、信じられないモノだった。真希の膣中の土方さんの精液を手で受けろ? 僕は、一瞬怒りを覚えた。ふざけるな! と叫びたかった。でも、気がつくと僕はベッドの横でひざまずいていた。

「ほら、真希ちゃん、コウ君が待ってるよ」
優しく土方さんが言う。
『はい#9825;』
真希は土方さんに可愛らしい口調で言いながら、ベッドから降りて僕の前に立った。
真希は、股下ゼロセンチのマイクロミニスカートを穿き、ガーターベルトも身につけいてる。そして、上はスケスケのブラウスを身にまとっていて、胸の形や乳首の形までよく見えてしまっている。

そんなエロ過ぎる格好で、真希は僕の前に立ち、興奮と挑発の入り混じった顔で僕を見つめながら、そっと足を開いた。するとすぐに真希のスカートの中から、白い液体が垂れ落ちてくる。僕は、慌ててそれを両手で受けてしまった。

手の平に感じる熱さ、そして、一気に部屋中に広がる独特の臭い。本当に、真希は中に出されてしまったんだなと実感した。

『しっかり受け止めてねw』
真希は楽しそうにそう言うと、少し身体に力を入れたような仕草をした。すると、一気に土方さんの精液があふれ出す。手の平に、あふれるほどの量がたまっていく。

『コウちゃん、変態だねw オナニーして出したばっかりなのに、大っきくなってるよw』
そう言って、真希は僕のペニスを足で踏み始めた。

他の男に自分の彼女に中出しをされ、あふれ出るその精液を手で受け止めながら彼女にペニスを足で踏まれる状況……。最悪な状況なのに、僕はイキそうなくらいに興奮してしまっている。

『どんどん固くなってるw コウちゃんって、本当に変態なんだね#9825;』
真希は、バカにすると言うよりは、愛おしいという感じで僕を侮蔑する。僕が急速に覚醒していくように、真希も急速に覚醒しているように感じる。

僕は真希に踏みつけられながら、手の平いっぱいの土方さんの精液の処理に困っていた。

「全部出たね。じゃあ、それを真希の体に塗ってあげて」
土方さんは淡々と指示をする。
『う、あぁ……』
すると、土方さんのとんでもない指示に対して、興奮しきったようにうめき声をあげる真希。嫌がるでもなく、それを望んでいるように感じる。そして真希はそのセクシーなコスチュームを脱ぎ始め、あっという間に全裸になった。

自称Dカップの綺麗な胸に、薄いヘア。綺麗な体をしていると思う。僕さえこんな事を望まなければ、この体は一生僕だけのモノだったはずだ。
そんなことを考えていたが、真希が熱っぽい目で僕を見ていることに気がついた。その視線に導かれるように、僕は真希の体に手の平の上の土方さんの精液を塗りたくった。

『あぁ、こんな……凄い匂い……あぁ、おかしくなっちゃう……』
真希はそんなものを塗りつけられているのに、不快感は一切示さず、とろけた顔をしている。僕は、真希のお腹や胸、首筋にまでそれを塗り広げていく。

『もうダメ……我慢できない……』
真希はそう言うと、こらえきれないように自分のアソコを指でまさぐりだした。

僕が真希の体に土方さんの精液を塗りつけるそばから、オナニーを始める真希。
『ダメぇ、ンッ! ンッ! ンふぅ#9825; コウちゃん、口にも塗ってぇ#9825;』
発情した牝の顔で、僕にリクエストをする真希。僕はショックを受けながらも、真希の唇にも土方さんの精液を塗り始めた。指先に触れる、柔らかい真希の唇。この唇も、僕だけのモノだったはずだ……。

そんな事を思っていると、真希が僕の指を舐めてきた。指が舐めたくて舐めているというよりは、土方さんの精液が欲しくて舐めているような感じがして、僕は暗い気持ちになってしまう。

「じゃあ、そのまま二人でしてごらん」
土方さんは、そんな事を言い出した。僕は真希にペニスを踏まれ続け、興奮しきっていたので、入れたくて仕方ない感じだった。すぐに入れようと思ったが、
『え? 土方さんはしてくれないんですか?』
と、真希は寂しそうに言う。僕が入れようとしているのに、土方さんが入れてくれないことに不満を感じているような真希に、僕は泣きそうになった。

「私としたすぐ後に、コウ君のを入れてもらうとよくわかるよ」
意味ありげな言い方をする土方さん。
『そっかw わかりました#9825;』
可愛らしく土方さんに言うと、僕をベッドに押し倒すように寝かせ、すぐにまたがって来る真希。
『コウちゃん、入れちゃうね#9825;』
言うと同時に、騎乗位で僕のモノを飲み込む真希。包み込まれるような肉の感触に、思わず声が漏れる。でも、いつもと違う感覚だった。普段真希とはエッチばかりしているので、感覚の違いがよくわかる。

真希の膣中は、緩いというよりは、形が違うという感覚だった。土方さん型になっている……。そんな感覚だった。
小学生の頃からずっと一緒だった真希。僕に処女を捧げ、僕しか知らなかった真希。それが、僕以外の形になってしまっている……。
今さら、自分がしたことに強く後悔をした。
さっきから後悔しっぱなしだが、この後悔は、本当に深い……。

『ンッ#9825; 入った#9825;』
真希も、可愛い声を出してくれる。そして、そのまま僕のモノを根元まで入れた。

『あ、あれ? もう?』
真希はからかうような感じではなく、本気で驚いたように言う。僕は、言葉の意味を敏感に感じとり、屈辱で泣きそうだった。そんな僕の様子に気がついたのか、
『全然違うんだね。人によってこんなに違うなんて、不思議w』
と、フォローするような感じで言う。

「よくわかった? 真希ちゃんの一番良いところに、ちゃんと当ってるかな?」
土方さんは、淡々と話をする。その言葉に、真希は腰を微妙に動かしたり、グッと腰を落として押しつけたりする。少しでも奥に入れようとするように……。

『……当ってないです……』
真希は、凄くいいづらそうに言う。
「ご、ごめん……短くて……」
僕はどうして良いのかわからずに、気がつくと謝っていた。
『あ、謝る事なんてないよ! 気持ち良いよ#9825;』
真希はそう言って、僕にキスをしてくれた。いきなり滑り込んで来る真希の小さな舌。それと同時に、生臭い味と臭いが口の中に広がる。

僕は一瞬気持ち悪いと思いながらも、夢中で舌を絡めてしまった。真希は腰を上下に振りながら、僕の口の中をかき混ぜてくれる。
でも、動くと余計に感覚の違いがわかってしまい、僕はさらに落ち込んだ。まるで、真希じゃない女性としているような感覚だった。

『ンッ! ンッ#9825; コウちゃん、気持ち良い?』
真希は、可愛くあえぎながら僕を気遣う。でも、気遣う余裕があることが辛い。さっき、土方さんとしていた真希は、この世のモノとは思えないくらいの感じ方をしていた。気持ち良すぎて死んでしまうのでは? と、心配するほどに……。

敗北感と嫉妬でおかしくなりそうな僕は、それでも信じられないくらいの興奮と快感に支配されていた。
『コウちゃん、大きくなってきた#9825; イクの? イッちゃうの?』
真希は、相変わらず余裕たっぷりな感じで言う。
「ご、ごめん、イク! もうダメ、イクっ!」
僕は、情けなさに涙が出そうになりながらも、もう限界だった。すると、真希がいきなり僕から離れ、僕のペニスを手でしごき始めた。そして僕は、そのまま真希の手で果てた。さっきイッたばかりなのに驚くほどの飛距離で飛んだ僕の精液は、僕の顔にまで届いてしまった。

『わっ! ミサイルみたいw』
真希が笑いながら言う。僕は真希に捨てられる……。そんな恐怖に身体が震えた。

すると、真希が僕の顔を舐め始めた。僕の顔にかかっている僕の精液を舐め取りながら、
『ふふw コウちゃん可愛い#9825; 愛してる#9825;』
と、唇にもキスをしてくれた。自分のモノの味が気になったが、真希の言葉が嬉しくて、泣きながらキスをした。

「じゃあ、二人でゆっくりしていくと良いよ。また連絡してくれるかな?」
そう言って、土方さんは僕らを残して出ていった。多分、気を使ってくれたのだと思う。

『ゴメンね……。怒ってる?』
二人きりになると、急に弱気になって謝り始める真希。僕は、怒っていないということと、死ぬほど興奮したことを正直に告白した。

『知ってるよw だって、ビックリするくらいそーろー君になっちゃったもんねw』
からかうように言う真希。僕は、恥ずかしくて顔を赤くしてうつむく。

『ねぇ、せっかくだからお風呂入ろーよ! ジャグジーだよ!!』
真希は、初めて泊るホテルのスイートルームが、本当に嬉しいみたいだ。

そして、その後ははしゃぎながらスイートルームを満喫し、仲良く一緒に寝た。次の朝、ホテルを出るときに、
『どうする? 土方さんとはまたするの?』
真希は、好奇心と不安が入り混じったような顔で言う。
僕が、即答ですると答えると、
『じゃあ、今度は二人で会っても良い?』
と、ドキっとするようなことを言う真希。
「そ、そんなのダメだよ!」
『本当に? こんなになってるのに?』
真希は、僕のペニスをズボンの上から握りながら、そんな事を言う。
「うぅ……。ダメじゃ……ない……」
『ふふw じゃあ、連絡しとくねw』
と、真希が無邪気に言う。
「えっ? 連絡って?」
真希は、連絡先を知らないはずだ。
『ん? これもらったから』
そう言って、名刺を取り出す真希。いつの間に……。でも、ホッとした。僕に内緒で会うつもりはないようだ。

こんな風にして、衝撃的な経験は終わった。この日から、真希とのエッチはさらに変わってしまった。常に土方さんの事を言いながらするエッチは、興奮を何倍にもしてくれた。

学校が終わり、いつも通りに真希と僕の部屋に行き、二人で過ごそうとしていると、真希の電話が鳴った。
『はい。わかりました! 今行きます!』
真希は、誰ともわからない相手にそう言った。ビックリしている僕に、
『土方さん、もう着いたった! じゃあ、行ってくるね!』
そう言って、部屋を出ようとする真希。僕は、何も聞いていない。
「な……。き、聞いてないよ」
戸惑い焦る僕に、
『ふふw 帰ったら、いっぱい聞かせてあげるね#9825; じゃあ、これ。私だと思ってね#9825;』
そう言って、真希はカバンからtengaを取り出し渡してきた。僕は、思わずそれを手に取ってしまった。

他の男とデートに出かける彼女に、オナホを渡される……。そんな最低最悪な状況なのに、僕は限界まで勃起していた。
あっけに取られる僕を背に、彼女は出ていった……。しばらくフリーズしていた僕だが、慌てて部屋を出る。
すると、真っ白のポルシェGT3が走り去るところだった……。

自分の彼女が、おそらく自分では一生乗ることが出来ないような高級車の助手席に座っている姿……。悔しさと情けなさで、僕は泣きそうだった。でも、どうしても収ってくれない勃起……。僕は自分を最低だと思った。

部屋に戻った僕は、苦しくて吐きそうだった。真希が何をしているのかわからない……それは、悪い想像が際限なく膨らんでしまう。

そんな身もだえするような時間を過ごしているのに、勃起しっぱなしの僕は、ついついtengaに手をかけてしまった。そして、パッケージを開けて、自分もペニスを取り出す。そして、情けない気持ちのまま、そのオナニーホールにペニスを突き立てた。

それは、本当に気持ち良かった。手でするよりも全然気持ち良いし、真希の膣と比べても、遜色ないほどの気持ちよさだった。でも、虚しさは恐ろしいほどだった。

すると、僕の携帯が鳴った。慌ててオナホをハメたまま電話に出る僕。それは、真希からだった。
『コウちゃん、tenga使ってる?』
いきなりそんな事を言われて、僕は心臓が喉から飛び出そうだった。見られてる? そんな事すら思ってしまう。
「つ、使うわけない!」
慌てて否定する僕。
『へぇ、そうなんだ。私はtengaにされてるのに#9825;』
真希は、そんな事を可愛らしい口調で言う。僕は、意味がわからずに意味を聞いた。

『ふふw 私、いま土方さんのオナホになってるんだ#9825;』
と、うわずった声で言う真希。僕は、意味を理解して絶望的な気持ちになった。寝取られ系のAVやマンガでは定番中の定番の、浮気しながらの電話……。それをリアルでやられてしまった。
「そ、そんな……」
僕はオナホをはめたままの情けない姿で、うめくように言った。
『あっ、ンンッ! ダメぇ、ダメw 動いちゃダメだよ、もう!』
真希は、楽しそうに土方さんに言う。電話の向こうで、繋がっている二人。想像するだけで涙がこぼれる。でも、僕は泣きながらtengaを動かし始めた。

『ンッ! ンンッ! 当るぅ#9825; 土方さんの、真希の気持ち良いところに当ってるよぉ#9825;』
真希がトロトロにとろけた声で言う。僕はtengaを動かしながら、何も言えずに聞き耳を立てる。

『えっ? い、言えないよぉ、そんなの言えないもん』
真希がそんな事を言う。土方さんが何を言っているのか聞こえないので、意味がわらないが、嫌な予感だけはする。

『ダメぇ……止めちゃだめ……イジワル……ン、ふぅ……お願い……。ダメ、言えない……、そんなの……、あ、あぁっ……』
僕はこんな状況なのに、もうイキそうになっていた。

『わ、わかりましたぁ……。土方さんのです! 土方さんのおチンポ、奥まで入るからぁっ! 真希の気持ち良いところに当るからぁッ! コウちゃんのより気持ち良いですっ! うぅアァァッ! あぁぁっっ! ンあぁぁあ゛あ゛あ゛っ! し、死んじゃうぅっ! ダメぇぇぇっっ!! イクっ! 土方さんのでイクぅっ!!』
真希が叫ぶと同時に、電話が切れた。そして、僕も果てた……。

【友達】半熟成卵巣シリーズ(第三)【セフレ】

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『 第三章 アイドル希望の幼稚園児性調教 』

或スーパーへ買い物に行った 地下は食品売り場から屋上の小さい遊園地の
6階建てビル式スーパーだ
俺は屋上からコンクリートジャングルの大都会風景を缶コーヒーを飲みながら
「はぁ あの頃は 社長として飛び回っていたなぁ はぁ」とため息をついていた
その時 「♪〜只今より 屋上遊園地で イン・○○・アイドルスクールによる
発表会があります♪」とアナウンスが流れた
俺が舞台の方へ行くと大勢の人達が舞台を囲むように見ていた 音楽に合わせて
ダンスを踊ったり歌ったりしていた 5〜7歳くらいだろうか小柄の小さい体を
ゆかちゃん人形のように踊る 踊り終わると「ママぁ ママぁ」と直ぐに
親の元に行くのが可愛くいじらしい
俺の後ろにも可愛い少女が踊り終わり「ママ 真美(仮名)はうまく踊れたぁ」と
お母さんに抱きつく その人妻が薄笑いしながら俺に話しかけてきた
「こんにちは 久しぶりですね・・・・社長さん♪」

俺はハッと驚いた「あれっ 尚子(仮名)さん 7年ぶりですね 元気そうで」
尚子は俺の会社で事務員と働き寿退職していした
「退職してから7年ですね みなさんは元気にしていますか」
俺は目をそらして「いゃ 苦しい経済で会社が倒産しまして・・・・ははっ」
尚子は悲顔で「・・ごめんなさいね・・・私の事で奥様と離婚までして・・」
昔、俺と尚子は不倫関係で温泉旅行とか海外旅行に行きそれが切っ掛けで
妻と離婚した
尚子は紙に住所・電話番号・メールアドレスを書いて俺に渡しながら
「暇の時に連絡してくださいね」と言って帰った

その夜 俺は「フフフッ人妻尚子か 又 セックスしたいな」と人妻肉体期待して
メールを送った >今日の尚子さんは綺麗でしたよ また 会いたい・・と送信
尚子からの返信 >今 主人は出張中です 明日の昼下がり居ます・・
翌日 俺は郊外の尚子(仮名)の家に行った 玄関のチャイムを♪〜ピンポンと
鳴らすと「は〜い どちら様ぁ」と可愛らしい声と共に扉が開くとそこには
アニメ柄入りキャミソールを来た真美(仮名)が立っていた
真美は満面の微笑みで「あれっ 昨日のおじちゃんだぁ おじちゃんて偉い人なの
ママが言ってたよ」
俺は真美の視線まで腰を下げて「お母さんは 居るかな」
「ママはお仕事ですよ 真美は今ダンスの練習をしているの うふっ」
キャミソールの隙間から真美の小さい薄ピンク色乳首がチラリと見える
俺は「じゃあ おじさんに真美ちゃんのダンスを見せてくれるかな」
真美は俺の手の平を握り「うん いいよ 入って 早くぅ」と引いて行く
応接間に行くと真美は音楽に合わせて踊る ダンス振り付けには大人顔負けの
色っぽさがあり俺の肉棒が高ぶる
俺が「上手いなぁ 真美ちゃんは大人顔負けのダンスだよ」と言うと
真美は自慢顔で「でしょう 真美はもう子供じゃないのに ママったらいつも
子供は子供はと言うんだから」自分では満足に歌って踊れたと自慢気に言った

誰が見ても未だ未だ6歳のガキだよ そういう事は もっちょっと乳房とお尻
が膨らんでから言うんだとつぶやいた
「じゃあ もっとセクシーの出し方の大人の勉強しようか」
真美は首を傾げながら「セクシーって あの 色っぽく踊る・・あれ」
俺は「だって 真美ちゃんは子供だって言われて悔しいんだろう」
「そうだけどぉ でも ダンスに関係ないと思うだけど」
「だから 一人前の大人になる為の勉強だよ おじさんが教えてあげるからね」
俺は少し嫌がる真美を説得した 所詮 6歳の幼い少女だ 直ぐに調教できる
俺は真美をストリップショーの真似事を教えた 真美が股間を大きく開いて
踊ると欲望が頂点に立ち肉棒が”ズッキンズッキン”と脈を打って巨大化してくる
俺は真美の細い肩に腕を回した「えっ?」といきなり伸びてきた腕に驚く真美
俺は真美を抱き上げて小さい脚を開かせて俺の腰に挟ませ対面座位になったまま
床に座り込んだ
真美はなぜか嬉しそうに「あはっ これがセクシーダンスのお勉強なの うふっ」
「そうだよ だから簡単だって おじさんにまかせなさい」
「だって あはっ おじさんにダッコされるとは思わなかったもん」
満面な微笑で真美が俺の首に回しながら反り上がるようにして見上げた
真美の未だ膨らみの足らない小さいお尻が俺の肉棒を突つくと心地よい快感が
背筋を昇ってくる
「ダッコだけじゃないんだよ これから大人のセクシーの勉強だからね」
「そうだよねぇ これで終わったら 楽チン過ぎるもんねぇ」
俺は問いかけながら 真美の胸に触れている手をさり気なく滑らせ服の上から
乳房を揉み上げる 全然膨らんでいない乳房でも生意気に乳首の感覚だけは
ちゃんと手の平に伝わってくる

指先で乳首を軽くつまんでやると真美の身体が”ビックン”と反応した
やさしく乳房を揉み回して見ても膨らみの足らない胸からはアラバ骨の感触が
手の平に返って来るだけだ
真美は大きな瞳で俺を見上げて「これって 悪戯じゃ・・・ないかな」
俺は慌てて「どうなのかな 嫌だったらやめるよ」
「ううん 嫌じゃないけど これが 大人になる為のセクシーお勉強なの」
「そうだよ 真美ちゃんを見ていると段々と色っぽくなってきたよ」
「ほんとに こんなのなら 真美はもっとがんばらなくちゃね うふっ」
「じゃあ 決まったね 二人でいっぱい勉強してママを驚かせてやろうよ」
「うん 真美が急に大人になったらママはビックリするだろうな」
「あっそうだ おじさん ママには大人の勉強している事を黙っていてね
その方が後でママがビックリすると思うからね」
「あっ そうだ その通りだよ 真美ちゃん もぉ大人になったね」
「さてっ 大人のセクシー勉強を続けるよ」と言うと俺は真美の服を脱がせた
真美は驚いた顔で「えっ・・・・・脱ぐの・・・・」
「決まっているだよ 胸の次は腰だよ それが大人になる為の常識だよ」
真美は小さく頷くと糸の切れた人形のように全身の力を抜く
俺は真美を全裸にして小さい脚をM形に広げ そして
真美の太股を広げ持ち上げて舌先で目の前の割れ目を押し広げるように
嘗め回した
真美は己の股間を見つめ「お おじさん こんなの 恥ずかしいよ・・・・」
舌に押されて割れ目の柔肉がゆがみ俺の唾液と真美の粘液が
“クッチャクッチャ”とイヤらしい音が部屋に響く
未だ幼すぎる少女だが 一応 女 なんだなちゃんと濡れてきた
「おじさんの おじさんの 舌がぁ ああっ 動いている 真美のおしっこ
の出る所を・・・嘗めているぅぅ あっ・・」
「ほらっ 真美ちゃん気持ち良くなってきただろう」
「えっ・・・・・・くすぐったいよ 気持ち良くないよぉ」
真美の股間の丸くふっくらと膨らんだ真中を縦に走る一本線の合わせ目
薄く透明な液体に濡れて輝いている
俺は慘め出ている透明愛液をたっぷりと舌で嘗め取り真美の小さい割れ目の
中に”グチュッ”入れた

しかし やっぱり6歳のガキだ風呂の時もちゃんとこの中までは洗っていない
だろうか尿の香りが青臭い 嘗めつづけると今度は乳臭さをもっと濃縮させた
まるでチーズのような匂いに変わってきた
舌先で重なり合っている薄肉をかき分けながら割れ目を押し広げるてやると
青臭い尿の匂いが圧倒して俺の肉棒が高ばる
「お おじさんのがぁぁ 中まで入って来るよ こんなの 本当に勉強なの」
今まで自分の身体の中にそんな部分がある事さえ知らなかっただろうか
恥ずかしいと事と思ったか 疑い始めた真美
「おじさん 真美っ恐いよぉ そんなとこ長く嘗められると・・恐いよぉ」
俺は嘗めるの止めて我慢汁が滴る肉棒を掴み真美の唇に押し付けて
「さあっ 今度は真美ちゃんの番だよ 嘗めて見て」
真美はおそろおそろ”ペロリ”と舌先で亀頭を一嘗めすると長い肉棒は”ズッキン”と
上を向いた
真美の顔は泣き顔になり「嫌だ 本当に・・・大人の勉強なの・・・」
俺はこれ以上は無理と判断し「じゃあ 次の勉強だよ」と言いながら
真美の太股の間に己の身体を入れ込んで肉棒先端を縦筋割れ目に当てた
真美は何を遣っているのか首を傾げながら「おじちゃん くすぐったいよぉ」
俺は真美の縦筋割れ目に肉棒を押し込みを試みて見たが 所詮 6歳の身体に
肉棒がめり込む訳がない
そこで 俺は真美の股間の真中に伸びる割れ目にそって肉棒の先端を
“ニルッニルッ”と上下に擦りつけた
真美の柔肉が亀頭をやさしく刺激して心地よい刺激が脳裏に昇ってくる
俺は「真美ちゃん 気持ち良くないか どうだ えっ」と聞くと
真美は笑いながら「うっふふふっお股がくすぐったいよぉ ギャハハハ」
肉棒先を割れ目に擦りつづけていたら強い射精感が背筋を昇り”ビチュドクドク”と
大量の精液が出た
真美は思わず「わあっ オチンチンからミルクが出たぁ わあっわあっ」
俺は真美を抱き寄せて「今日の内緒の勉強会は終わりだね」
真美は小さく頷き洋服を直ぐに着た しばらく真美と話をしていると
玄関から「ただいま♪」と尚子が帰って来た 玄関に置いてある俺の靴を見て
驚いた顔で「えっ しゃ 社長っ 何で居るの 明日の午後て言ったのに」
俺は真美を抱かかえて「お帰りなさい」と言った
仲のいい俺達を見た 尚子は信じられない言葉を口にした
「やっぱりね・・・・・・・血の繋がった親子だわ」
うむっ・・・・親子?・・・血の繋がった?・・・・・

【温泉】息子と泊まった温泉宿は若女将と黒ギャル白ギャルがいる混浴温泉だった 【銭湯】

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毎年冬が来ると、息子と二人で毎週のようにスキーに行く。そして、温泉旅館にもよく泊まる。小学4年生の息子は、今のところ私とそんな風にスキーに行くのを楽しみにしてくれている。
そのうち、一緒に行ってくれなくなるんだろうなと思うと寂しいが、今はなるべく沢山一緒の時間を過ごしたいと思っている。

寒いところが苦手な妻と、まだ小さい娘はいつも留守番なので、男同士の気楽な旅だ。今回泊まった宿は、かなり山深く秘境の宿といった感じだ。息子も、金田一耕助の映画に出てくるようなロケーションの宿に、妙にテンションが上がっていた。

宿は、古くて小ぶりな宿だったが、手入れの行き届いた清潔感あふれる宿だった。そして、何よりも私が良いなと思ったのが、若女将だった。若女将と言っても、多分30歳半ばだと思うが、こういう宿の女将にしては群を抜いて若いと思った。

そして、和服を着た彼女は、何とも言えない色気があふれていた。露出など皆無な和服なのに、どうしてこんなにエッチに見えるのか不思議だが、私はドキドキしっぱなしだった。

見た目は、安めぐみとか、そんな癒やし系と言われるルックスで、和服の上からでも結構なボリュームを感じる胸は、脱いだらとんでもない事になりそうだと思う。

『ようこそおいで下さいました。スキーでお疲れではないですか? すぐにお部屋にご案内しますね』
と、丁寧さと砕けた感じの混じった口調で挨拶をしてきた。まるっとへりくだった口調で接客されるよりも、ある程度馴れ馴れしい方が私の好みだ。

『僕、スキーは上手に滑れるの?』

スッとしゃがみ、視線の高さを息子にあわせて会話をする彼女。子供好きなのが伝わってくる。これだけで、私の中では好感触だ。
子供に優しくない女性は、私は苦手だ。息子は少し照れながら、自分のスキーの上手さを自慢する。幼稚園の時からスキーをしているので、天狗になっても仕方ないくらいスキーの上手い息子だ。おそらく、今年あたりは私を抜く腕前になりそうだ。

『はい、おにいちゃん、リンゴジュースどうぞ』
優しい笑みで、ウェルカムドリンクを息子に与える彼女に、
「おばちゃん、ありがとう!」
と、バカみたいに明るい笑顔でお礼を言う息子。

「バ、バカ! おばちゃんじゃないだろ、お姉さんって言えって! こんな綺麗な人に、ダメだろ!」
私が慌てて息子に言うが、
『いいんですよ。もう、おばちゃんですよ』
と、優しい笑みを浮かべたまま言う彼女。本当に、人の良さが出ている気がした。

そして、ウェルカムドリンクを飲み、宿帳に記帳した後、彼女に部屋まで案内してもらった。和服姿の女性のうなじは、どうしてこんなにも欲情を煽るのだろう? と思いながら、後ろからついていく私。我ながら、良い宿を選んだなと思った。

そして部屋の説明と、お風呂の説明を受けた。小さな宿だからかもしれないが、風呂は内風呂は男と女に別れているが、外に出ると混浴露天風呂になるとのことだった。
息子は、”へんなの~”と笑っていたが、私は少しドキドキしていた。今までの人生で、混浴なんて経験したことがない。平静を装いながら、食事の説明を受けた。

『息子さんと二人でスキーして泊まるなんて、優しいパパさんですね』
と、優しい笑みを浮かべて言う彼女。そして、お茶を入れてくれる。私が色々と話を聞いてみると、宿の駐車場の裏手に自宅があり、旦那さんもこの旅館の板前をしているとのことだった。
当然結婚はしているだろうなと思っていたが、旦那さんが同じ職場にいると聞き、何となくがっかりしてしまった。
お茶を入れてもらいながら、ふとテーブルの上を見ると、マッサージの事なんかが書いてあった。こういうところでは、一時間一万とかが普通なのに、そこに書いてあった金額は驚くほど安かった。私は、空きがあるか聞く。
すると、やはりこの料金のためか人気のようで、いっぱいだということだった。残念だなと思っていると、
『一応、私も出来ますが、女性の力では物足りないかも知れないので……』
と、それとなく提案された。私は、即答でお願いをして、夕食後に時間を設定した。

そして彼女が部屋を出ていくと、私はドキドキして仕方なかった。マッサージがいっぱいと言うことは、それなりにお客がいると言うことだ。混浴露天風呂に入り、女性と一緒になるかもしれない。そう思うと、年甲斐もなく興奮してしまう。

「パパ、先にお風呂行こうよ!」
息子が、元気いっぱいに言う。一日滑りっぱなしだったので、さすがに疲れたのかも知れない。そして、その提案は私にとって嬉しい提案だった。

あまり気乗りがしない振りをしながら、内心ウキウキで風呂に向かう。そして、男湯の方にはまだお客がいなかったが、入り口の土間にスリッパが二組あったので、女湯に二人いるのかも知れない……。私は、ドキドキがさらに強くなっていた。

はしゃぎながら身体を洗う息子。そして、飛び込むように内風呂に入る。私も身体を洗うと、息子のいる内風呂につかる。
「疲れたな。どうする? 外の風呂も入るか?」
私は、本当はすぐにでも行きたい気持ちを抑えながら、息子に質問する。
「え? いいよ、だって女の人もいるんでしょ?」
照れたように言う息子。
「こんな時間に、いるわけ無いって。夜だとそれこそは入れなくなるんじゃないか?」
と、必死すぎる感じで言う私。
「そっか、じゃあ行く!」
そう言って、外の露天風呂に向かう息子。簡単な二重扉みたいになっていて、出るまで外がどうなっているのかわからない。本当にドキドキだった。

そして、扉を開けて外に出ると、湯煙の中に人影が見えた。息子は、恥ずかしがって逃げてしまうかな? と思ったが、意外なほど大きな露天風呂にテンションも上がったようで、軽く飛び込むように風呂に入った。
「こら、飛び込んじゃダメだって! すいません……」
私は息子に注意しながら、湯煙の中の人影に詫びた。

『大丈夫ですよ。元気なお子さんですね』
と、女性の声だった。私は、ドキドキがMAXになりながら、湯船に近づきかけ湯をして湯船に入る。

近づくと、その声の主はまだ若い女性だった。しかも、二人並んでいた……。
混浴のマナーなのかわからないが、私が湯船につかるまでは二人とも違う方を見ていた。そして私が肩までつかると、
『こんばんは』
『こんばんは~』
と、二人そろって挨拶をしてきた。私は、ドギマギしながら挨拶をする。混浴の場合、挨拶するのがデフォなんだろうか? 普通の温泉では、こんな風に挨拶したことなど無い。

「すいません、騒々しくて」
私は、風呂の端っこでジャンプしたり、バチャバチャしている息子のことを詫びた。

『いえいえ、全然平気です。可愛いお子さんですね。スキーですか?』
と、髪をアップにした女の子が言う。肩までつかっているので、まったく体型はわからないが、透明度の高い湯なので、肌色の影が水面に揺れていてドキドキする。
多分お風呂なのですっぴんだと思うが、眉毛がないなと思う程度で、凄く整った綺麗な顔をしていた。そこまで似てはいないが、系統としては北川景子っぽい感じだ。

私は、自分はスキーで、息子はボードとスキーの両方ですと答える。
『両方出来るんだ! ぼく、凄いね!』
と、彼女が息子に声をかける。すると、息子はバチャバチャ水をかき分けながら近づいてくる。性の芽生えがまだなのか、息子は可愛らしいおちんちんのまま近づいてくる。
「そうだよ! スキーは2級持ってるし、ボードもグラトリも出来るよ!」
と、自慢する息子。
『マジで!? 半端ないね』
もう一人の方が驚いたように言う。もう一人の方は、地黒なのかどうかわからないが、黒ギャルっぽい感じで、風呂の中なのにメイクをしている感じだった。でも、どことなく南明奈っぽくて、こちらも可愛らしい子だった。女の子が二人いて、どちらも可愛いというのは珍しいと思う。

そして、息子は自分が出来るトリックの話をしたり、女の子達と盛り上がっている。どうやら、女の子二人はボードのようだ。息子は、天性の女たらしなのかもなと思いながら、二人を観察していた。

そして、何かが上手く出来ないという話をしている黒ギャル。
『どうしてだと思う?』
息子に質問する黒ギャル。
「おっぱいデカ過ぎるからだよ! それが邪魔して出来ないんだよ!」
息子が、黒ギャルに断言する。息子は黒ギャルのそばで立っているので、上からよく身体が見えているのだと思う。羨ましいなと思う間もなく、黒ギャルが立ち上がる。

いきなり見えた全裸に、私は固まってしまった。どうやら黒いのは日サロで焼いているみたいで、胸は日焼け痕がないが、下はビキニの形で日焼け痕がある。確かに、息子が言うように胸がデカかった。多分、Fカップとか、それ以上ありそうだ。大きめの乳輪は日焼けのせいか少し黒くて、そのくせ乳首はまぶしいほどのピンク色だった。乳首だけは隠して焼いているのかな? と、変な想像をしてしまった。そして、クッキリと日焼けの痕がわかる下腹部は、剃っているのかへアがなかった。

『そんなに大きいかな?』
黒ギャルが、息子におっぱいを見せながら言う。
「うわぁ、でっけ! お姉ちゃん、おっぱいでっけ! それじゃ、上手く回れないでしょw」
と、無邪気なテンションで言う。

「こ、こら、変な事言ってるんじゃない! ホント、ゴメンなさい」
私は黒ギャルの方を見るに見れず、明後日の方向を見ながら謝った。
『そんなに私のって大っきいですか?』
すると、黒ギャルがまさかの質問をしてきた。
私は、恐る恐る彼女を見る。すると、彼女はどうだ! という感じで、まったく隠すことなく胸すら張っている。

「い、いや、確かに大きいです……」
『そっかぁ……ダイエットした方が良いですかね?』
全裸丸出しのまま、さらに質問を重ねる黒ギャル。今時の若い女性は、羞恥心がないのかな? と思いながらも、予想を超えた幸運にテンションが上がった。

「した方が良いよ! 明日、教えてあげるよ!」
息子は、勝手に約束を始める。黒ギャルも嬉しそうに、
『マジで!? 絶対だよ! 景子、イケメンゲットしたw』
と、楽しそうに笑いながら言う。
『明奈ばっかりズルイ! じゃあ、私はパパさんに教えてもらおうかな?』
と、私に向かって微笑む景子ちゃん。
私は慌てて明奈ちゃんから目をそらし、景子ちゃんを見て、自分はスキーしかできないから無理だとしどろもどろで説明する。

『私、スキーもやってみたいです。ダメですか?』
景子ちゃんが、真っ直ぐに私を見ながら言う。私は、多分顔を赤くしながら、私でよければと答えた。
とは言いながらも、きっとからかわられているだけで、本気ではないと思っていた。でも、二人とも明日が楽しみだとか、ずっとそんな事を息子と盛り上がりながら話していた。私も、密かにムスコが盛り上がりっぱなしだが、気取られないように気をつけた。

明奈ちゃんは、話をしながら結局風呂の縁に座ったので、その巨乳が見えっぱなしだった。でも、あまりに明奈ちゃんが堂々としているので、それが普通に思えてきた。

「あっつ、パパ、もう出る! お姉ちゃん、また明日ね!!」
息子はそう言うが早いか、飛び出るように風呂を出て、男湯に駈けて戻ろうとする。私は慌てて、
「こ、こら、待て、走っちゃダメだって!」
と言いながら、慌てて風呂を飛び出した。フル勃起してしまっているムスコが気になったが、頭の上のタオルを素早く股間に持って行き、見られないようにして息子を追った。

『また明日~』
と、景子ちゃんの声がして、
『え? デカくね?』
と言う、明奈ちゃんの驚いた声が背中を追いかけてきた。私は、見られた……と、顔を真っ赤にしながら、男湯の扉をくぐった。
私のモノは、日本人の平均値を大きく上回る。もともと、平均より大きかったのだが、学生時代に何となく好奇心で試した、アンドロペニスという増大器でよりカリ太の長マラになった。

ただ、大きくした後に女性とセックスしたのは嫁とだけなので、大きくして意味があったのかどうかは不明だ。嫁は、結構感じてくれている気がするが、大きいから感じてくれているのかどうかは、比較しようがないのでわからない。
私には、宝の持ち腐れだと思う。

そして部屋に戻り、ゆっくり過ごした。息子はゲームを始め、私は窓際で雪景色を見ながらビールを飲み始めた。幸せなひとときだ。

でも、雪景色を見ながらも、考えるのは明奈ちゃんの裸体ばかりだ。若い女性のフルヌードが見られただけで、この宿に来た甲斐があったと思う。私は、年甲斐もなくそれをオカズにオナニーをしたくなった。でも、息子がいるので当然に無理だ。

そんな風に、少しモヤモヤしながらビールを飲んでいると、あっという間に夕食の時間になった。夕食は部屋食ではなく、食堂でのコース料理だ。料理が自慢と言っていたので、楽しみだった。
息子に声をかけ、一緒に部屋を出る。息子は、廊下に飾ってある書画や、珍しい木細工などを見て目をキラキラさせている。子供の好奇心あふれる表情は、見ていて微笑ましい。

そして食堂に着くと、十二畳くらいの和室にテーブルが二つ並んでいた。和室は他にもいくつかあるようで、二組ぐらいずつにわけて夕食を提供する感じみたいだ。これなら、雑雑としていないので落ち着いて食事が出来る気がした。

息子と床の座椅子に座り、並んでいる先付けなどを見て、美味しそうだねとか話した。確かに、手の込んだ料理が並んでいる。川魚や、山菜がウリのようで、どれも美味しそうだ。

すると、
『アレ? パパさんだw』
と、明奈ちゃんの声がした。ビックリして入り口を見ると、浴衣姿の二人がいた。浴衣に巨乳……それは破壊力がありすぎて、大量殺戮兵器のようだった。帯で胸がより強調されて、本当に素晴らしいと思った。

そして、横にいる景子ちゃんも、
『また御一緒ですね。縁がありますね』
と、上品に挨拶をする。浴衣姿のアップ髪も、これまた凄い破壊力だった。私は、再び訪れた幸運に、無宗教のくせに神に感謝した。

「おっぱいのおねーちゃんだ! こんばんは!」
息子は、無邪気にそんな事を言う。
「ば、ばかっ! 失礼だろ!?」
慌てて息子を叱る私。でも、明奈ちゃんは胸の前で両腕をクロスすると、昔流行った”だっちゅーの”みたいなポーズを取り、胸を強調しながら、
『おっぱいねーちゃんだよw また一緒だねw』
と、笑顔で息子に話しかけた。明菜ちゃんは浴衣をルーズに着ているので、胸の谷間がはっきりと見えて、またドキドキしてしまった。

「へへ、じゃあ、一緒に食べよーよ!」
息子が屈託無く明菜ちゃんに言うと、明菜ちゃんも景子ちゃんも賛成してくれて、あっという間にテーブルをくっつけてしまった。
息子は二人の真ん中に座り、両手に花状態でジュースを飲み始める。お前はイタリア人かと思いながら、ちょっと息子が羨ましいなと思った。

『パパさんもどうぞ』
景子ちゃんが、私にビールを注いでくれる。景子ちゃんは浴衣をルーズに着ていないので胸の谷間は見えないが、意外とボリュームがある感じだ。
景子ちゃんは黒い髪をアップにまとめ、湯上がりの美女という感じだ。風呂の時とは違い、薄くメイクもしているせいか、より美人に見える。多分、ファンデーションとかはしていない感じで、眉を少し書き、唇に薄くグロスを塗っている程度だと思う。でも、明奈ちゃんとは違い、抜けるような白い肌の景子ちゃんは、ほのかに赤い唇がやたらとセクシーに見えた。

二人は、オセロみたいに裏表という感じだ。黒ギャルと白ギャル、どちらも本当にいい女だと思う。

「隼太、ちゃんと明奈さんって呼ばないとダメだぞ」
明奈ちゃんをおっぱいねーちゃんと呼ぶ息子に、注意をしたが、
『別にヘーキですw 実際、おっぱいが売りなんでw』
と、明奈ちゃんはまだ胸を腕で挟んで強調しながら言う。普段、キャバクラすら行かない私には、この席は刺激的で楽しすぎた。

『隼太ちゃん、あーん』
そう言って、明奈ちゃんが息子にスプーンで茶碗蒸しを食べさせる。息子は、少し照れながらも素直に食べさせてもらう。

『じゃあ、私はパパさんに』
景子ちゃんが、私に茶碗蒸しをあーんとしてくれる。私は目茶苦茶照れながらも、素直に食べさせてもらった。
『美味しいですか?』
景子ちゃんが、私の目を真っ直ぐに見つめながら、妙にセクシーに聞こえる声で聞いてきた。私は、緊張しながら美味しいですと答えた。

『景子、ロックオンしてんじゃないのw 子持ちはダメだってw』
と、明奈ちゃんが笑いながら言う。

『うるさいw』
景子ちゃんが、可愛らし言い方で明奈ちゃんに言う。二人は、本当に仲が良い感じだ。

「おっぱいねーちゃんは、大学生なの?」
息子が質問をする。私も聞きたかったことなので、良い質問をしてくれたなと思った。

『え? そんなに若く見える? 隼太ちゃん上手いねぇ~』
と、嬉しそうに言う明奈ちゃん。
『二人とも美容師だよ』
と、景子ちゃんが答える。

「じゃあ、僕の髪も切ってよ!」
『いいよ、お店来てよ! どこ住んでるの?』
勝手に話を進める息子と明奈ちゃん。二人は、なんか気が合うみたいだ。そして、二人のお店は私の住んでいる区の隣の区だった。
『近いじゃんw お店来たら、超イケメンにしてあげるよw』
明奈ちゃんはノリノリだ。
『ホスト風にしちゃうんでしょ? 隼太ちゃん、私が切ってあげる。おっぱいねーちゃんに切らせたら、髪の毛金色にされちゃうぞ~w』
と、景子ちゃんが茶化す。

『ダメダメ、隼太ちゃんは私がゲットしたんだからw 景子はパパさんがお気に入りなんでしょw さっき、言ってたじゃんw』
明奈ちゃんも、おどけて言い返す。
『ちょ、変な事言わないでよぉ!』
少し頬を赤くして明奈ちゃんに言う景子ちゃん。私は、ドキッとした。私がお気に入り? 本当だったら嬉しいが、私なんかは相手にされないと思う。

すると、襖が開いて若女将が入ってきた。よくある宿泊の感謝の言葉を言った後、
『僕、綺麗なお姉さんと一緒で、よかったわね』
と、息子に微笑みながら言う。そして、私と女子二人にビールを注いでくれたりする。

女子二人は、料理のことをとにかく誉めていた。若女将も、旦那の料理を誉められて凄く嬉しそうだ。
それにしても、若女将は色気が凄い。藤あや子とか、あんな感じのむせかえるような色気が漂っている。

『女将さんって、歳、私達と同じくらい? 私達二人とも27歳だけど』
と、明奈ちゃんが聞く。
『いえいえ、もうおばちゃんですよ。今年38歳です』
と答えた。息子以外は、全員驚いた。私は、まさか年上だとは思ってもいなかったので、驚いて膝で机をガタンとさせてしまった。

『うっそ! 若過ぎでしょ』
『やっぱり、温泉がいいんですか?』
二人は興味津々という感じだ。

『そうですね。温泉のおかげで、肌だけはなんとか』
若女将は、謙遜しながら温泉の効能を語る。
『じゃあ、通わないと』
明奈ちゃんが真面目に言う。
『是非。日帰り入浴もしてますから、お風呂だけでも入りに来て下さいね』
と、若女将もアピールする。

『じゃあ、後ほど部屋にお伺いしますね』
と言い、若女将は出ていった。

『パパさん、なになに、部屋に来るって、意外にやり手なんだねw』
明奈ちゃんが、勘違いしたのかそんな事を言う。
「い、いや、マッサージを頼んだだけだよ! 普通のマッサージ!」
慌てて否定する私。

『へぇw 普通のねw 良かったね、景子w じゃあ、普通じゃないマッサージは景子がしてあげたら?』
ド下ネタを言う明奈ちゃん。

『ばかっ! 隼太ちゃんいるんだから、変な事言わないの!』
顔を真っ赤にして言う景子ちゃん。黙っているとクールに見えてしまうくらい美人なので、照れている姿はギャップがあって凄く可愛らしい。

でも、息子はそんな会話が聞こえていないように、必死で魚をほぐしている。すぐに夢中になり、周りの音が聞こえなくなる息子は、集中力が凄いと思う。

そして、楽しい食事が続き、本当に明日のスキーも一緒に滑ることになった。
『じゃあ明日ね。早く寝るんだよw』
明奈ちゃんが息子に言う。見た目に反して、本当に子供好きのようだ。
『じゃあ、明日はよろしくお願いします』
景子ちゃんが私に言った。景子ちゃんは、本当にスキーを始めるつもりみたいだ。女の子にスキーを教えるなんて、学生の時以来だ。私は、明日が楽しみで仕方なかった。

「おっぱいねーちゃん、痩せないとダメだよね」
息子が、真面目な顔で言う。息子にとっておっぱいは、ボードのトリックをするのに邪魔なモノ程度の価値みたいだ。母親がどちらかというと貧乳の部類なので、余計に巨乳には違和感を感じるのかもしれない。

逆に私は妻が貧乳なので、凄くおっぱいには憧れる。なので、露天風呂で見た明奈ちゃんの巨乳は、良いオカズになりそうだと思っていた。

そして、ドアがノックされて若女将が入ってきた。若女将は、和服から着替えて、薄いピンクの作務衣みたいな格好をしている。マッサージのユニフォームなのだろうか? 和服と違い、色気という部分では劣るが、とても可愛らしい印象だ。

『力が弱いので物足りないかも知れませんが、よろしくお願いします』
そう言って、私をうつぶせにしてマッサージを始める若女将。確かに力は弱いが、とても気持ち良い。

息子は、布団に寝そべってゲームをしている。マッサージにはまったく興味が無いようだ。
『失礼しますね』
そう言って、私の太ももにまたがり、腰あたりをマッサージする若女将。彼女の太ももの感触がたまらなくて、密かに勃起している私。でも、表面上冷静に話をする。

山深いので、常連くらいしかお客さんが来なくて、経営的に大変だったときもあったようだが、結婚した旦那さんの料理の腕と、混浴にしたことで劇的に客が増えたそうだ。

そして、温泉の効能の話をしていて、子授けの効能が昔から言われているという話になった。
『でも、私達には効能がないみたいです』
と、少し寂しそうに言う彼女。
「あ、お子さんは、いないんでしたっけ?」
『はい……もう、さすがにあきらめましたけど』
明るい口調で言う彼女。でも、どことなく寂しそうな響きがある。

「まだ大丈夫じゃないですか?」
私は、38歳ならまだいけるのでは? と思い、そう言った。
『そうですね……でも、主人も最近は全然、い、いえ、その……』
と、急に照れる彼女。夫婦生活の話までしてしまい、照れてしまったのだと思う。

『そ、それでは、仰向けになって下さい』
そう言われて、私はヤバいと思った。ただでさえ、彼女の太ももの感触に勃起していた私は、夫婦生活の話で余計に勃起してしまっていた。
ふと横を見ると、息子はいつの間にか寝ていた。ちゃんと布団をかぶって、完全に熟睡モードだった。一日スキーとボードをしていたら、疲れ切ってしまうのだと思う。

息子が寝ているのを見て、私は思いきって勃起したまま仰向けになった。
『あら? お若いですねw』
スルーされると思ったのに、そんな事を言われて私は顔を真っ赤にしてゴメンなさいと言った。

『いえいえ、私が変な話をしたからです。お気になさらないで下さいね』
と言って、私の足をマッサージし始める彼女。私は、必死で勃起を収めようとする。でも、仰向けだと彼女の姿が見えるので、よけに興奮してしまう。景子ちゃんと明奈ちゃんとは違う、大人の色気を感じる彼女に太ももを揉んだりされると、より元気になってしまう。

『奥様も、こんなに立派なモノだと、夢中なのではないですか?』
軽い冗談みたいな口調で言う彼女。セクシャルな空気にならないように気を使ってるのかも知れないが、言ってることは下ネタだ……。

私は、正直に増大機で大きくしたことや、大きくなってからは妻としか経験が無いということ、そして、妻はどちらかというと淡泊で、月に一度程度しかないという事まで話した。

『大きく出来るんですか?』
彼女は、その話に食い付いてきた。私は、アンドロペニスのことを詳しく説明した。

『主人にも、やってもらおうかしら? その……見せてもらえませんか?』
彼女が、恥ずかしそうに聞いてきた。私は、もうアンドロペニスは持っていない事を話した。
『ち、違います……その、大きくなったそれを……ダメですか?』
と、私の勃起したペニスを指さす彼女。
「え? べ、別にいいですけど……そんなに違いは無いと思いますよ」
と、動揺しまくる私。

『じゃあ、失礼します』
彼女はそう言うと、私の浴衣をはだけさせる。そして、下着をずらすようにして私のペニスをあらわにする。結婚以来、妻以外の女性にこんな事をされるのは初めてで、興奮しすぎていたのか、ペニスがお腹にバチンと音を立ててぶつかるくらいの勢いで飛びだした。

『うわぁ、凄い……こんな……』
まじまじとペニスを見られて、私は恥ずかしさと興奮で心臓が痛いほど脈打っていた。

「もともと、ちょっと大きめだったと思います。でも、そのカリの所とか、張り出しが大きくなりました」
私はどうして良いのかわからずに、そんな解説をしてしまった。
『……これ、すごいです……本当に、良い形……羨ましいです……』
彼女はマッサージも忘れて、見入るように言う。

「……触ってみますか?」
私は、思い切ってそんな事を言ってみた。怒られる……そんな恐怖に胸が潰れそうだったが、
『良いんですか?』
と、予想外のリアクションを取られた。

「も、もちろん」
私は、声が裏返ってしまったが、そう答えた。
『失礼します……』
彼女も、少し緊張した声でそう言うと、私のモノを握ってきた。
『太い……これ、固さも……凄い……』
驚いたように言う彼女。私は、イキそうなほど興奮していた。露天風呂から始まった、エロビデオみたいな展開の数々でただでさえ興奮していたので、彼女の柔らかい指で握られると、本当にヤバい感じだった。
そして同時に、ご主人に対して申し訳ないという気持ちでいっぱいだった。
まだこの建物のどこかにいるはずだ。それなのに、彼女にこんな事をさせてしまって、罪悪感が凄い。でも、背徳的な興奮を感じているのも否定できない。

彼女は私のモノを握った後、カリを指で撫で始める。
『これ、本当に凄く張り出して……素敵です……なんか、ディルドみたいです……』
頬を赤くしながら言う彼女。
「ディルド? 持ってるんですか?」
私が突っ込んで質問すると、耳まで赤くしながら、
『い、いえ、その、一個だけですけど……』
と、白状した。

「意外とエッチなんですねw」
私は、淫靡な空気を振り払うつもりで、明るく言ってみた。すると、彼女は、
『主人が……あまりしてくれないので……』
と、真顔で答えた。
「じ、自分でしてるんですか?」
私は、予想外の答えに、また声が裏返ってしまった。
『……はい……はしたないですよね? ゴメンなさい……』
そう言って、手を離す彼女。私は、慌ててパンツに収めて浴衣を戻す。ここで、それ以上踏み込めない私も情けないと思う。

『失礼しました……マッサージ、続けますね』
彼女も、気分を入れ替えてマッサージを再開した。でも、私の頭の中は、彼女の指の感触と、ディルドで一人オナニーをする彼女の姿でいっぱいだった。

彼女は、引き続き私の太ももにまたがって私の股関節あたりをマッサージする。でも、彼女の目は私の盛り上がる浴衣に釘付けだ。頬も赤いし微妙に息づかいも荒い。

私は、思い切って足を持ち上げてみた。私の太ももが、彼女の股間に押しつけられるようにした。そんな事をしても、彼女は何も言わない。私は、調子に乗って太ももを微妙に動かし始める。
彼女は、さらに頬を赤くしながら、それでも必死でマッサージを続ける。
『ン……んっ……』
マッサージをしながら、吐息が漏れ出す彼女。私は、興奮しすぎてバカになっていたので、思い切って浴衣をはだけて、パンツを太ももの途中まで引き下ろした。彼女は何も言わず、私の剥き出しになったそれを見つめる。

「ここもこってるので、マッサージお願い出来ますか?」
私は、震える声でそう言った。
『わかりました……失礼します……』
彼女は、うわずった声で返事をすると、私のペニスを両手で揉み始めた。

『カチカチですね。本当に、こってます』
彼女は、開き直ったように笑いながら言う。そして、片手で竿をしごきながら、もう片方の手で亀頭を撫でる。ガマン汁を亀頭に塗りつけられて直接刺激されると、本当に気持ち良くて声が漏れてしまう。

『気持ち良いですか? どういう風にしたらいいですか?』
彼女が、ゾクッとするほどの妖艶な目で聞いてくる。
「そ、その……敏感な場所なので、手より口で……」
私は、思い切ってそう言った。怒られるかな? と思う間もなく、彼女はニコッと笑い、そのままくわえてくれた。

口に含まれると同時に舌が絡みついてくる。驚くほどのテクニックに、私は腰が抜けそうだった。マッサージを彼女がしてくれると決まったときに、少しはこんな妄想をした。男なら、誰でもする妄想のたぐいだと思う。でも、妄想が現実になるなんて、宝くじが当るほどの低確率のはずだ。

彼女は、少し涙目になりながらも私のモノを喉奥までくわえ込み、舌で舐めたりバキュームしたりする。卓越したテクニックを持っていると思う。
『本当に素敵です……こんなの、初めて……夢中になっちゃいます……』
彼女は、うわずった声でささやきながら、手と口で私のペニスを責め続ける。私は、太ももをさらに強く彼女のアソコに押しつける。そして彼女は、必死で私のモノを口で責め続ける。
気を抜いたら、あっけなくイッてしまいそうだと思いながらも、必死で我慢した。こんな経験は、二度と無いと思う。少しでも長く楽しまないと損だと思ったからだ。

『ほ、他のマッサージもしていいですか?』
彼女は、トロンとした顔でそんな事を言う。
「他のって?」
私は、意味がわからずに聞き返す。
『壺を使ったマッサージです……』
優しい若女将の顔ではなく、発情した牝の顔で言う彼女。

「そ、それは……ご主人に悪いです……」
私はかろうじて残っている理性でそう言う。
『マッサージですから……これは、ただのマッサージですから……』
そう言うと、彼女はスッと立ち上がり、作務衣の下を脱ぐ。和のイメージの彼女が身につけているとは思えない、セクシーなランジェリーだった。その淡い紫色のランジェリーはゴージャスなレースがの生地がベースで、場所によって透けたりしている。
作務衣の上は着たままなので、そのギャップがハンパではない。

そして、彼女はすぐにそのショーツも脱ぎ捨てた。私をまたぐようにして立っているので、寝ている私にはアソコも丸見えになってしまう。それは、匂い立つほどにイヤらしく濡れて光っていた。

「凄い……」
私は、思わずうめいてしまった。その言葉が合図だったように、彼女はしゃがみ込む。
『失礼します』
うわずった声で、興奮が抑えきれないのが伝わってくる。そして、あっという間にペニスが熱い肉に包み込まれた。
『ウウゥあっ! こ、こんな……あぁ、凄い……』
歯を食いしばるように、必死で声を抑える彼女。でも、私のモノを奥まで入れて、震えるように腰回りがビクビクしている。妻に入れたときとは、まったくリアクションが違う。妻は痛がりもしないし、嫌がりもしないが、ここまで感じてはくれない。たぶん、奥が感じるかどうかで変わるのかもしれない。

奥までくわえ込んだまま、動きを止める彼女。あまりの快感に、動けないという感じなのかも知れない。
「だ、大丈夫ですか?」
私は、少し不安になって聞いてみた。
『大丈夫です……これ、本当に凄い……逞しくて、キツキツで……。マッサージ、始めますね……』
彼女はそんな事を言った後、腰を振り始めた。私は、夢でも見ているのかと思った。旅館の美人女将と、こんな風に繋がっている。避妊具もなにもなしで、生で繋がっている……私は、ご主人に対して申し訳ないという気持ちと、妻に対しての裏切ってしまったという罪悪感が大きくなる。でも、背筋がゾクゾクするくらいの背徳感も感じていた。

【寝取られ】彼女をイカせて下さいと他の男に頼む僕完 【NTR】

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まだ大学生同士の真希と僕だけど、僕の性癖のためにとんでもない扉を開けてしまった。小学生の頃からの幼馴染みの真希。僕は、初めて会った日からずっと好きだった。
でも、そんな大切な真希を、他人に抱かせてしまった……。

真希は、僕のいないところで土方さんと二人きりで会い、当然のようにエッチをした。しかも、その様子を僕にwebカメラで中継までして……。

その日以来、真希と僕の関係は決定的に変わってしまった。と言っても、真希が僕を好きと言う気持ちは変わっていないし、逆に前よりも僕のことを愛してくれているのが伝わってくる。でも、愛し方が変わった……。

#8212;#8212;真希は、僕のペニスにかぶせたtengaを動かしている。しかも、新しく出たバキュームアタッチメントを装着して……。ただでさえ気持ち良いtengaなのに、このアタッチメントを付けられて、僕はその強烈なバキュームにイク寸前だった。

『コウちゃん、気持ち良いの? こんなオナホで、イッちゃうの?』
真希は、服すら脱がずに私服のままだ。それに引き換え、僕は全裸になっていて、tengaでしごかれながら、真希の舌で乳首まで責められている。
服さえ着たままの真希に、オナホで弄ばれる……。これが今の僕と真希とのエッチだ。

「真希、ダメ、出ちゃうよぉ……」
情けない声でうめく僕。

『土方さんのだと、太すぎてこれに入らないかもねw あっ、でも、私がtengaになるから良いのかw』
と、挑発的なことを言う。でも、僕はその言葉にうめき声をあげるほど興奮してしまう。真希が、土方さんのオナホになる……それは、本当に辛くて絶望的な事のはずなのに、僕は興奮が隠せなくなる。

『可愛い声w ほら、見て。これ、土方さんのだよ。3Dプリンタで作ったんだ#9825;』
真希はそう言って、ベッドの横からディルドを取り出す。確かにそれは、変にリアルだった。真っ直ぐではなく微妙に右曲りだし、血管の感じも生々しかった。そして何よりも、長くて太かった。カリ首の張り出し方も造形美を感じるほどだし、一目で敗北を自覚させられる一品だった。

『こんなのが、真希の子宮をノックするんだよ#9825; コウちゃんのじゃ、一度もノックできなかったよねw コウちゃん用にインターホン付けた方が良いかな?w』
と、バカにしたようなことを言う真希。

「真希……そんな……」
僕はtengaで責められながら、泣きそうな声で真希の名前を呼ぶ。すると、
『ほら、どれだけ大きいか、実感してみて#9825;』
そう言って、そのディルドを僕の口の中に押し込んでくる。僕はそんな屈辱的な扱いにもかかわらず、素直に口を開けてくわえてしまった。確かにそれは、圧倒的なサイズ感だった。口をかなり大きく開けないと、すぐに歯が当たってしまう。そして、真希はそのままディルドを奥まで押し込んできた。
『ね? 凄いでしょw』
真希は、無邪気で楽しそうだ。太いモノが僕の喉まで到達し、思わずえづきそうになる。でも、必死で我慢をする僕。
『あらあらw 涙流してw 泣くほど嬉しいの?』
真希はそう言うと、雑にピストンをする。僕は涙を流しながら、必死で吐き気と戦っていた。

真希は僕の口をディルドで犯しながら、tengaもリズミカルに動かし続ける。僕は、苦しさとイキそうな快感の中、くわえているディルドが本物に思えてきた。僕は土方さんのモノをくわえているような感覚に陥って、なぜかさらに興奮してしまった。

そして僕は、ディルドをくわえたまま、真希の動かしているtengaの中に射精した……。

真希は僕の口からディルドを引き抜くと、
『ふふw イッちゃったねw もしかして、土方さんの欲しくなっちゃった?w』
と、イタズラっぽく笑いながら言う。僕は、それを否定した。でも、本当に違うのだろうか? 自分でも自信がなくなっていく。

すると、真希がtengaを動かし始めた。イッたばかりで超敏感になっているペニスなので、くすぐったくて腰が引けた。
「も、もうイッたから! ダメ、真希、止めて、あぁぁっ!」
くすぐったさと快感で死にそうになる僕。

『遠慮しないのw もっと狂わせちゃう#9825;』
真希は本当に楽しそうにtengaを動かし続ける。僕はくすぐったさと快感で、うめき声を出し続ける。
『ふふw じゃあ手でしてあげる#9825;』
真希はそう言うと、僕のペニスからtengaを外し、手でしごき始めた。

真希は容赦なくギュッと握り、激しく上下にしごく。
「あぁぁーっ! 真希! ダメぇっ! うぁあぁあぁっ!! あーっ!」
僕は、強烈な快感とくすぐったさで叫び続ける。
『ほらほらw もっと良い声で鳴いてごらんw』
真希は、もうすっかりと僕をいじめるのが板についてきた。僕も、こんな扱いをされることに抵抗感がなくなっていた。

そして僕は、絶叫しながら男の潮吹きをした。これは、ハッキリ言って快感ではなく苦痛でしかない。おしっこなのかとも思うが、透明で臭いもほとんどない。僕は、ペニスからおしっこのような勢いで潮を吹き続ける。
真希は僕に潮を吹かせて、本当に嬉しそうに笑っている。

そして、精も根も尽き果てた僕がグッタリしていると、真希はスカートの中に土方さんのディルドを差し込んだ。
『ンッ#9825; ンアァンッ』
真希はスカートの中で、ディルドを挿入したようだ。僕は、目の前で真希が土方さんにやられてしまったように感じた。

『コウちゃん、ノックしてる……土方さんのおチンポが、真希の赤ちゃんの部屋ノックしてる#9825;』
トロンとした顔で告げる真希。真希は、こんな時でも着衣のままだ。最近、風呂も一緒に入らないし、着替えも僕の前ではしなくなった。真希は一切裸を見せてくれない。それは、真希が僕のものではなくなったような感じがして、言いようがないほど寂しい。

『コウちゃん、動かしてくれる?』
とろけた顔で僕にささやく真希。僕は敗北感に打ちのめされながらも、真希のスカートの中に手を突っ込み、その太いディルドを掴んだ。
そして、僕はそのディルドを抜き差し始めた。
『ンふぅ……あ、あっ! ンッ! 土方さんのおチンポ、引きづり出されちゃうぅ#9825; うぅァッ! おチンポ凄いぃっ! 土方さんの、太くて長いよぉ#9825;』
真希は僕の目を見つめたまま、とろけた声であえぐ。その言葉に嫉妬した僕は、激しくディルドを抜き差しする。こんな太いディルドなのに、キツキツで動かないと言うこともなく、スムーズに出し入れできてしまう。
もう、真希の膣は土方さんの形に造り替えられてしまったのかも知れない。

『あぁっ! あーっ! そう! 奥ッ! もっとゴンゴンしてっ! 奥が良いのぉッ! 気持ち良いっ! コウちゃんのじゃ届かないところ、もっと突いてぇっ! ンふぅ! んンふぅ! あっ! あっ#9825; アァンッ#9825;』
真希は、僕にとって屈辱的なことを言いながら、どんどん高みに登っていく。
「真希、僕も入れたい……」
恥も外聞も無く、真希にお願いする僕。
『良いよ。はい、入れてあげるね#9825;』
真希はそう言うと、またtengaを僕のペニスにかぶせてきた。僕は、
「ち、違う、真希に入れたい!」
と、少し強めの口調で言った。

『ダメだよ。真希は土方さんのtengaだもん。コウちゃんだって、他人が使ったtengaはイヤでしょ?』
と、わけのわからない説明をする真希。でも、僕はtengaをかぶせられて、気持ち良くて何も言えなくなる。

「僕のこと、嫌いになったの?」
僕は、聞くのが怖いと思いながらも、思い切って聞いた。
すると、真希はキスをしてくれた。濃厚に舌を絡めながら、tenngaを動かす真希。まるで、セックスをしている感じだ。僕も、負けずにディルドを動かす。

『あぁっんっ#9825; コウちゃん、愛してるよ……本当に、愛してる』
真希は、とろけた顔のまま僕を見つめる。そして、さらに強くtengaを動かす。僕は真希とキスをしながら、必死でディルドを動かす。

こんな形でも、僕らにとっては愛のセックスだ。お互いに、相手が一番気持ち良いと思うことをしているだけだと思う。
真希は土方さんのレプリカペニスで奥を責められ、僕は真希の手でtengaで責められる。端から見ると、異常としか言えないと思う。でも、愛の形なんてそれぞれだと思う。

『うぅうぁっ! 凄いぃっ! 土方さんのおチンポ、気持ちいいぃっ! 気持ち良すぎて死んじゃうよぉっ! あーっ! あぁーっ!! あっ#9825; あぁっ#9825; イクぅっ! 土方さんのおチンポでイクぅっ! コウちゃんのじゃ届かないところ突かれてイクぅっ! くぅぁっ!! イクっ!!』
真希は、土方さんの名前を連呼しながらオルガズムに至った。そして僕も同時に、tengaの中に果てた……。

そして、ベッドで抱き合う僕ら。でも、真希は着衣のままだ。真希は僕のことを愛してると言ってくれるが、どうしても壁を感じてしまう。

『ねぇ、嫌いになってない?』
真希は、少し心配そうに聞いてくる。
「真希はどうなの? もう、僕のじゃダメでしょ?」
僕も、本当は言いたくないことを言う。
『大丈夫だよ。これがあるじゃんw それに、セックスだけがすべてじゃないでしょ?』
と、フォローになってないフォローを言う真希。でも、気遣ってくれてるのが嬉しい。

『じゃあ、そろそろ行くね。どうする? またwebカメラ、オンにしておく?』
と、真希が言う。僕は、ほとんどノータイムで、
「お願いします」
と、敬語でお願いした……。

そして、真希は出かける用意を始める。鼻歌交じりにメイクをし、髪型も念入りに整える。自分の彼女が他の男と会うために、楽しそうに、そして念入りに身支度するのを見るのは、普通の男なら怒りや嫉妬や悲しみを覚える場面だと思う。

でも、僕は何度も射精しているにもかかわらず、痛いほど勃起していた。そして、真希は僕とデートするとき以上におめかしをして、楽しそうに出ていった。

僕はノートパソコンを立ち上げ、webカメラを開く。でも、まだ配信が始まっていないので、当然エラーになる。僕は、ライブラリから前回の録画を再生した。前回の動画は、僕はまだ見ていない。前回の時は、僕は学校に行っていた。どうしても外せない講義があったからだ。

録画の動画の中では、真希が大人びたランジェリー姿をさらしている。いつもはピンクとかブルーの下着が多いのに、黒に赤の刺繍が入ったような、大人びたランジェリー姿の真希。男の憧れの、ガーターベルトまでしている。そして真希は、ソファに座る土方さんの前にひざまずくと、口を使って土方さんのボタンのファスナーを降ろし始める。
まるで風俗嬢のようなその仕草に、僕は真希が遠くに行ってしまった気がして無性に怖かった。

真希は、ファスナーを器用に口で下まで降ろすと、さすがにボタンは指で外す。そして、下着の上から口で土方さんのペニスを愛撫し始める。
「その下着、本当にセクシーだね。似合ってるよ」
土方さんは、真希の髪を優しく撫でながらそんな事を言う。下着は、土方さんからの贈り物だ。そして、下着だけではなく、服やカバンなども買ってもらっているみたいだ。

この前も、モンクレールの20万のダウンコートを買ってもらっていた。僕では、とても贈ることの出来ないような高価なものを、うまい棒でも買うくらいの気軽さで真希に与える土方さん。
男として、本当に情けなくて悔しい。でも、そんな事を言っている僕も、土方さんのお下がりのBMWを乗り回している。

今の僕らの生活には、土方さんが深く入り込んでしまっている。その代償というわけではないが、真希は週に3~4回も土方さんの部屋に通うようになった。
通うと言っても、歩いて5分程度の場所だ。わざわざ土方さんが、真希と会うための部屋を借りた。それだけのための部屋なのに、いわゆる高級賃貸と言われるグレードの部屋だ。お金は、あるところにはあるということなんだろうけど、僕はこの先どう頑張っても土方さんみたいにはなれないと思う……。

『ふふw でも、土方さんエッチですよね。こんな穴あきの下着プレゼントしてくれるなんてw』
真希は、嬉しそうに笑いながら言う。
「エッチな真希ちゃんにはその方が似合うよ。見せてごらん」
土方さんが、落ち着いた声で指示する。

真希は立ち上がり、足を広げると、ショーツの股間部分を広げる。角度的に映らないが、穴あきショーツの穴部分を広げているのだと思う。

「もう、すっかり準備できてるね。真希ちゃんは本当に濡れやすい子だ」
クールな口調で言う土方さん。
『ゴ、ゴメンなさい……だって、ずっと考えてたから……土方さんのおちんちん、ずっと入れて欲しいって思ってたから#9825;』
真希が、うわずった声で土方さんに告げる。すると、土方さんがソファの横のテーブルから箱を手に取り、中身を取り出す。

それは、さっきのディルドだった。
『え? これ、大人のおもちゃですか?』
真希は引くこともなく、目をキラキラさせてそれを受け取る。
『大っきい! それに、すっごくリアルですね!』
真希は、驚いたように言う。
「それ、私のを3Dプリンタで造ったんだよ。真希ちゃんへプレゼント」
土方さんは、微笑みながら言う。
『えぇっ!? 3Dプリンタで造ったんですか!? そんな事出来るんですね!』
真希は驚いて言う。土方さんは、そういう事業もしていることを説明して、実験で自分のモノで造ってみたという説明をした。

『比べてみて良いですか?』
真希は楽しそうに言いながら、土方さんの下着を降ろし始める。土方さんは、何も言わずにニコニコとそれを眺めている。

そして取りだした土方さんのペニスは、まだ半立ちだった。
『大っきくしますね#9825;』
真希は可愛らしい声でそう言うと、パクッと口でくわえた。そして、頭を振りながら、指で睾丸を触ったり、シャツの上から乳首を触ったりする。ものの1分もたたないうちに、フル勃起になる土方さん。
「真希ちゃんは、本当に上手だね」
土方さんが感心したように言う。
『へへw 土方さんの気持ち良いところ、いっぱい覚えましたから#9825;』
真希は、恋する乙女のような顔で言う。自分の彼女が、他の男性にそんな表情をする……それは、本来は地獄なんだろうけど、僕にとっては興奮を加速させる刺激的なスパイスだ。

「嬉しいよ」
土方さんがクールに言う。
『じゃあ、比べちゃいますw』
そう言って、ディルドを横に並べる。
『すっごーい! 血管とか、全部そのままですね!』
驚いた口調で言う真希。
「コウ君とのエッチで、物足りなかったら使ってみて」
土方さんは、バカにするような感じでもなく、淡々と言う。
『じゃあ、毎回使っちゃいますね#9825;』
真希は、すぐにそんな回答をする。
「ハハ。毎回物足りないの?」
苦笑しながら言う土方さん。

『だってぇ……こんなの知っちゃったら、どうしても比べちゃいます#9825;』
そう言って、土方さんのペニスを手で握る真希。
「じゃあ、コウ君が6で私が5だったのは少しは変わった?」
土方さんは、そんな質問をする。真希は、土方さんの事を好きになったとはっきりと言った。そして、気持ちは僕の方が6で土方さんが5だとも言った。足すと11になるけど、土方さんを4と言いたくないという真希の乙女心なのだと思う。

『土方さん気にしてくれてるんだ#9825; ふふw なんか嬉しいなぁ』
真希は少し小悪魔っぽく言う。
「そりゃね。真希ちゃんに夢中だよ」
相変わらずクールな口調だけど、そんなドキッとすることを言う土方さん。そんな事を言うキャラクターではないと思っていたので、焦燥感が凄かった。

『私も夢中です#9825; このおちんちんに#9825;』
そう言って、手に持っている土方さんのディルドにキスをする。
「コウ君のよりも?」
『もちろん。全然比べものになりませんよ#9825;』
そう言って、真希は指示もされていないのに、ディルドをアソコにあてがい、一気に挿入した。
『ンふぅ#9825; これ、おんなじだ#9825; これと同じ#9825;』
真希はそう言うと、土方さんのペニスをくわえた。セクシーな穴あきランジェリーを身につけ、ディルドをアソコに入れながら、フェラチオをする真希。真希は、僕の恋人のはずだ。結婚するつもりだし、その約束もしているはずだ……。それなのに、真希は僕にする以上に愛情を込めてフェラチオをしているように見える……。

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